11月の雑記テーマは「わたしの新人時代」その2です。
入社してすぐの配属はデータ部AV(視聴覚資料)でした。
履歴書に「中学・高校と吹奏楽部に在籍」と書いた覚えがあり、音楽に詳しいかもと思われたかどうかは分からないけれど、その年にAVの配属は私だけ。
図書を扱う日々と思っていたので少々驚いたけれど、当時殺人的に混んでいた小田急線でギュウギュウになりながら、録音・映像資料のMARCを作成するために神奈川の実家から毎日通うことになりました。
お盆に使う各宗派の読経が収録されていたり、眠れない人のために羊をひたすら数える声が入っているカセットテープや、今では目にすることも少ないレーザーディスクなど、様々な珍しい資料が見られたのは良い思い出です。
AV班にはパソコンどころか入力のための専用端末もまだ無く、累積MARCの検索も発売コード順に繰り込まれた目録カードのようなカードを繰って該当のAV MARC No.を探し、それを頼りにゲラのファイルを見に行くような超アナログなものでした。
原稿ももちろん手書きで、先輩たちの書く綺麗で読みやすい字がどうしても書けないまま現在に至ります。
机の上にはカッターマットを置き(たまに装備もしていたので)、袖には汚れ防止の袖カバーをはめて土曜日の午前中は出勤。
あっという間に入力端末・PCに変わり、とても便利になりましたが、工房のような手作業仕事も嫌いではありませんでした。