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ADEAC2022梅雨の公開情報その2

みなさまこんにちは、AS入江です。
今回は4・5月に新規公開された機関2つと、新しいコンテンツが追加された機関1つをご紹介します。

◇『町田市/町田デジタルミュージアム』(令和4年4月1日新規公開)
東京都南部に位置する町田市は古くから人々の生活が根付いてきた地域で、大量の遺跡があることでも知られています。このデジタルアーカイブでは、地域に受け継がれてきた数々の考古資料・民俗資料・歴史資料を平面画像・3D・パノラマなどそれぞれに適した見せ方で公開しています。

また、資料リストから見たいものを選ぶだけではなく、様々な切り口から気になる資料・場所・時代を調べることができます。
たとえば「時代から調べる」という機能からは、旧石器時代~第二次世界大戦後までの町田市の主な出来事を日本史全体の年表と見比べることや、各時代の関連資料やキーワードについて調べることができます。
さらに、「昔のくらしを調べる」というコーナーでは、「たべる」「よそおう」「すまう」といった生活上の12テーマから資料を探すことができます。
見ごたえ抜群のアーカイブで、閲覧しているうちに興味のあるテーマや資料に出会えること請け合いです。

◇『木更津市/木更津市史デジタルアーカイブ』(令和4年5月2日リニューアル)
木更津市は千葉県の中西部で古くから港町として発展し、多くの文化財が残る地域です。
このデジタルアーカイブは『木更津市史』編さん事業の取り組みの成果として、木更津市の歴史資料を公開しています。
検地帳」というコーナーでは、木更津市に唯一現存する「天正検地帳」(千葉県指定文化財)とその「副本」(木更津市指定文化財)などの資料を公開しています。
画像だけでなく、その翻刻文もセットで公開されていて、画像と翻刻を見比べたり、PDFとして自由にダウンロードして調査・研究などに活用していただけるように整備されています。
また、このデジタルアーカイブではADEAC全体で見ても新しい試みとして、地形の陰陽図を用いたコンテンツを掲載しています。
陰陽図とは、立体感を強調して地形の起伏(凹凸)を表現する、微地形表現図のひとつです。
木更津市内にある戦国時代の城跡を地図や航空写真、そして陰陽図を組み合わせて提示することで、立地の特徴が良くわかるコンテンツとしています。
文字での説明は難しい部分もあるので、ぜひ実際のページをのぞいてみていただければと思います。

◇『豊島区/としまひすとりぃ』(令和4年4月28日追加公開)
今回の更新で「2021年~2022年まち歩きアルバム」が追加されました。
豊島区内のまち歩きの写真を集め、毎月2地域ずつ公開するコンテンツです。6/20(月)現在、駒込・西巣鴨・南大塚・高田の4地域の写真が公開されています。
公開されている写真からは、区内各地域の特色や、新型コロナウイルスに翻弄される昨今の世相を感じ取れます。将来的にこれらの写真が重要な地域資料になるかもしれないと思ってみると、見え方が違ってくるような気がします。

今回の紹介機関は以上です。先週に続き時間をかけてじっくり楽しめる機関を中心にご紹介しました。
梅雨から夏にかけて体調を崩しやすい時期が続きますが、いろいろなデジタルアーカイブで気分転換しながら乗り切りましょう!

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