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「責任表示」さらに一歩~MARC MANIAX 目録2022⑦~

MARC MANIAX 目録2022の第7回は、「責任表示」の応用編としてさらに一歩二歩進めてみます。


★著者が複数いる場合はどうするか?
1987年版以前の目録規則の本則では、ひとつの著述区分(役割)につき、個人名や団体名が2までのときは並べて記録。3以上のときは「主なまたは最初の著者」(たいていは最初の著者)のみを採用して〔ほか〕の形で記録する、とされていました。

【NCR1987の本則に従うと】
著者 金子勝 アンドリュー・デウィット 藤原帰一 宮台真司 
→ 金子勝〔ほか〕著

しかし著者は検索する際にも重要な情報なので、TRC MARCでは2005年から、一定の条件を満たしている責任表示であれば全員を採用してきました。日本目録規則1987年版に「一つの責任表示において記録する個人名や団体名の数は,書誌的記録作成機関において,その必要に応じて定める。」(2.1.5.1D別法)とあったため、「別法(このルールでもアリですよの意)」を採用したのでした。
日本目録規則2018年版では、本則で「3以上の責任表示を省略する」というルールはなくなり、基本的には表示の通りに記録することになりました。


★書いた人が省略されていることがある
情報源に表示されていなくても、探し出して補う場合があります。

「源氏物語」のような古典ですと、いまさら「紫式部著」とは書いていない図書が多いです。この場合は〔紫式部著〕と補います。「竹取物語」は著者不明ですから補記はしません。
と、有名な作品ならわかりますが「西遊記」「甲陽軍鑑」となってくると、あれ?作者は誰だっけ...? となることも。データ部で古典作品のMARCを作成するときには、解説文中に著者にふれた部分があるかを探したり、「日本古典文学大辞典(岩波書店)」などの参考書を調べています。


★いろいろな役割の人がいる
著者、編、監修、構成、執筆協力、料理、デザイン、イラスト、指導...。どの役割まで責任表示として採用するかも悩むところ。情報源の表示のしかたと図書の内容を考慮しつつ判断します。
TRC MARCでは、例えば序文執筆者、巻末解説者は採用していません。


★ところで複数の責任表示がある場合、その順番は?
基本は図書の表示どおりですが、たとえば先に出てきた源氏物語のケースでは、〔紫式部著〕 瀬戸内寂聴訳 というふうに著作の成立過程を考慮して著者を先にします。

データ部で使っている内部用のマニュアルでは、責任表示の記録方法についての取り決めが100ページほどあります(用例なども含め)。
責任表示は、目録上では検索キーとなる重要な部分。一方で本の成立事情は様々で、作り手にとっては個性を主張したり工夫をこらしてみたい部分です。目録規則だけでは解決しないこともたくさんあるので、様々な表示に対応できるよう、細かいルールづくりをしています。

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