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図書館蔵書の悦び

~図書館蔵書案内vol.4~

こんにちは、図書館蔵書 小松です。
これまで3回にわたって、図書館蔵書グループをご案内いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

古い本非流通本など、会社以外では見ないような図書を扱っていると「この仕事をしていてよかった」と思うような面白いこともあります。

古い本がお好きな方(どのくらいいらっしゃるかわかりませんが)には簡単に想像していただけるかと思いますが、特に小松がおもしろいと思うのは、古い本から時代の変遷を感じるときです。戦前の軍国主義と戦後の平和主義だとか、もっと身近なところでも・・・。たとえば、キーワード「女房」から始まる図書のタイトル(サブタイトル含みます)。

社内のシステムで検索してみたところ、現時点で73件、刊行年1907年から2007年までのちょうど切りよく100年分。もちろん「女房装束」「女房詞」みたいなものも混じってしまうわけですが、大方は、妻のバリエーションとしての「女房」です。

90年前の本
日下部金鯱著「女房の研究-妻君百癖」(泰山房 1917)

30年前の本
三橋一夫著「女房にやらせる3分あんま - 今日の疲れは今日のうちに」(サニー出版 1974.3)

10年前(1995年初版)の本
「君について行こう 上」
向井 万起男〔著〕
講談社 (1998.7)

本の写真があるのはこちら続編です
「君について行こう 続」
向井 万起男〔著〕
講談社 (2002.12)

3年前の本
「女房に言っていい言葉いけない言葉」
今井 登茂子監修
PHP研究所 (2004.9)

このリスト全体をご覧いただけないのが残念ですが、ざっと年代順に見ていくと「女房」という言葉の使い方が、10年前の向井さんの本(何種類も刊行されています)を境にがらりと変わったようにみえます。日本人初の女性宇宙飛行士が誕生する社会の状況が、「女房」という言葉のイメージを変えたのかもしれませんね。3年前のPHP研究所の本などは、データを見る限りでは、ちょっとビジネス書のようです。

新刊書店に並んでいる本は、現代人をターゲットとした、主に現代社会に対応する本といってよいと思います。それに対して図書館の蔵書は、近現代それぞれの時代を生きた人々を対象とした、それぞれの時代を表す本。現在の視点からまとめられた歴史の本とは異なる、近代史を語る資料なのです。

っていうほど、上の例は堅い例でもありませんが。

そうそう、時代の変遷といえば、最近白い割烹着のお母さんっているのでしょうか?エプロンも一時期ほど見なくなったような気がしませんか?

図書館蔵書のメンバーは、みんなエプロンを職場に常備しています。古い本を扱うときに服の飾りはひっかけると本に傷をつける可能性がありますし、運ぶ時などには反対に服のお腹の部分が汚れがちという事情もあります。社内見学で図書館蔵書に来られた方は「あれ?」という顔をされることが多いです。なにしろ働くメンバーの格好が、新刊目録はOL系なのに対して、図書館蔵書はGATEN系ですので・・・。ご案内するわたくし小松も今日もジーンズにエプロンです。

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今後とも図書館蔵書グループをどうぞよろしくお願いいたします。また機会を見て、珍しい本などもご紹介させていただきます。

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