前回ご紹介したデータ作成の流れですが、どのくらいのペースで作業が進んでいると思われますか?
おさらいで「MARCができるまで」を確認してみましょう。
見本到着からMARC完成までの作業日数は、図書の場合4日でした。
では、ほぼ同じ作業工程を踏む雑誌もそれくらい?
いえいえ。
正解は 1日 。
つまり、朝到着した雑誌は猛スピードで各工程を駆け抜け、夕方にはデータが完成しているということです。
こんなに超特急なのは、おしりが動かせない(=提供期日がはっきり決まっている)から。
連載第2回で触れましたが、雑誌データは発売日当日の朝、図書館に提供されます。ということは、発売日前日にはデータ部で完成していなくてはいけません。
翻って、データ作成に不可欠の雑誌本体はいつ到着するかというと、これも発売日前日のギリギリがほとんどです。出版社でも、毎週・毎月と定期的に発行していく雑誌のスケジュールは相当タイトなのでしょう。もっともです。
というわけで結果的に、出版社と図書館に挟まれたデータ部での作業時間が「1日」となるわけです。
毎日これが続くとどうなるか…。
帰宅時に目にする中吊りも、家で見る新聞広告も、コンビニに並ぶ実物も、すべてデジャヴの嵐。
「あれ、あの雑誌とっくの昔に流れていった気がするけど…。いつだっけ? っていうか今日は何日?」と、だんだん時間感覚が薄れてきているような…。大丈夫か、自分…。