先月に引き続いて、分類/件名のおはなしを。
分類記号317は「行政」で、その下317.2は「行政組織.行政機構」になっています。
日本十進分類法新訂9版は1995年8月発行で、2001年1月の中央省庁再編よりも前になります。したがって分類表には、統合されたり名前が変わったりして今はもうない「大蔵省」「通商産業省」「建設省」「文部省」「厚生省」「環境庁」などといった名前が並んでいます。もう8年以上も経ってしまったことに驚き、また古い名前の方に親しみを感じたりもするのですが、それはさておき。
その後補遺が採用され、新しい官庁が分類表上に記載されました。ほぼ矛盾することなくすっぽり収まったのに感心したものです。例えば
国土交通省(317.26) ← 運輸省(317.261)+建設省(317.265)+国土庁(317.266)+北海道開発庁(317.267)
文部科学省(317.27) ← 文部省(317.271)+科学技術庁(317.276)
厚生労働省(317.28) ← 厚生省(317.283)+労働省(317.285)
といった具合です。担う仕事の内容からきちんと分類されているのがよくわかりました。
ただ、最近話題の「消費者庁」。これはいったいどうなるのでしょう。
福田前首相が施政方針演説の中で「消費者行政を統一的、一元的に推進するための、強い権限を持つ新組織」として示し推進、今年5月に関連法案が成立し、10月発足の予定とか。
書籍をさがしてみたのですが、まだ該当する内容のものは出版されていないようです。
発足も本もまだ…。気が早いかも知れませんが、ちょっと分類が気になっています。