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こわい誤植のはなし

月末に載せております「MARCや検索のはなし」、今回は、誤植にまつわる小話をお届けします。

ずいぶんと昔、「ISBNは、図書に付いているものが誤っていても「誤ISBN」として入力します。大事な項目なので特別待遇です」とご紹介しましたが、他にも、誤っていても入力しているものがありました。情報源にある誤植です。


日本目録規則に「書誌的事項の明らかな誤りは正しい形に訂正し,訂正したことが明らかになるような方法で記録する。」(1.0.6.6)とあるとおり、誤植は正しい形に直して入力します。そして、別に「注記」という項目を立てて、そこに「奥付のタイトル(誤植):××××」 のように入力します。
このようにして、ISBNと同様、正しいものからでも誤ったものからでも目的の本を探せることを狙っています。

図書館専用ポータルサイト「TOOLi」では「キーワード」の欄で、注記の文言も検索することができます。ここに「誤植」と入れてみると、結構な数が検索されます。


目録的にはこれだけのことなのですが、新刊書は図書館にお届けする商品でもありますので、誤植を発見した時点で、出版社がその誤植にどう対応するのかの確認をしています。


誤植があっても初刷はそのまま販売するのか、シール貼対応なのか、カヴァーを刷りなおすのか、市場に出た図書は回収するのかしないのかなどなど。

図書館に本が届いたあとで、回収になってしまっては大変です。出版社とのやりとりをしている仕入部に依頼し、細かな部分まで確認してもらいます。刊行が遅れる場合は「週刊新刊全点案内」への掲載を見合わせ、再見本が入荷してからあらためてMARCを仕上げます。


誤植は、ときに出版社全体を騒がす一大事になる場合もあるようですが、データ部としても他人事ではありません!!
MARCに誤字脱字がないよう、鵜の目鷹の目で作業しているつもり、ですが……自分の手がけたMARCに誤字があるとかなり凹みます。
「実態と実体」「施行と施工」など、誤字にはある程度パターン化しているものもあるようです。仕事の中で見つけた誤植のひとつひとつを他山の石とし、お客様に迷惑をかけぬよう励まねばと思うこのごろなのです。


このエントリーを書いたら、ご近所席の先輩が、昔はほんとに文字の「植」だったんだ、というのが実感できるという本を教えてくれました。

オンライン書店ビーケーワン:文字の母たち Le Voyage Typographique

とても美しい写真集だそうです。

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