月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」、今月はTRC MARCの「内容紹介」について少しだけご紹介します。
「内容紹介」って何のこと?と思われた方は、「内容紹介班紹介①」「内容紹介班紹介②」「内容紹介班紹介③」をぜひご覧ください。
具体的にどんな情報が入っているのか、その一端を御紹介。
まず、畠中恵さんのシリーズ「しゃばけ」シリーズ。シリーズとして結構有名ですが、残念ながら、図書の情報源に「しゃばけ」シリーズの表示はありません。
ですが、内容紹介には「しゃばけ」シリーズという情報を入れるようにしています。
試しに2009年7月新潮社刊の「ころころろ」の内容紹介を見てみると...
《若だんなの目から光が奪われたって? 早くみんなで取り戻さないと! でも、一体誰が盗んだの? 頼れるようでどこかズレてる妖たちが、力を合わせてお江戸の町を大捜索! 「しゃばけ」シリーズ第8弾。》
このおかげで「しゃばけ」シリーズとして検索することができます。
また、雑誌連載時のタイトルや、連載していた雑誌名がもできるだけ入れるようにしています。
たとえば、『中央公論』で連載していた、重松清さんの「恋まで、あと三歩。」。単行本になった際、「ステップ」にタイトルは改題されています。しかし、内容紹介に...
《結婚3年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活-。泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描く。『中央公論』連載「恋まで、あと三歩。」を改題し書籍化。》
と入っているので、「恋まで、あと三歩。」で検索しても「ステップ」を表示することができます。
このように内容紹介には、「このキーワードで探したい人がいそうだな」という言葉をなるべく多く入れるようにしています。
もちろん、「文字数に制限がある」「現物や版元の情報に一切ないことは入れられない」等の制約があるため万能のツールではありませんが、検索の際には意外と重宝すると思います。ぜひお試しください。