コードブックにも載っていないマニアックな漢字たちも世の中には沢山ある、というのが前回のお話でした。
そんな漢字を見つけたら、その度に辞書を何冊も引かねばならないのか?同じ字を何度も調べるなんて無駄無駄!ということで、漢字の調査結果をまとめて管理しているのが、データ部の秘蔵っ娘、「箱入り娘」です。
今はファイリングされてますが、昔は目録カードケースに入っていたからこんな名前になったとか。もしもの時には持って逃げないといけない、地味~なお宝です。
ここに、今までの調査の結果をすべて集約してあります。異体字にすると決めたのか、外字にすると決めたのか、頁を繰れば過去の結果がわかります。これにも載っていなかったら、はじめて漢字の調査にとりかかります。
中身は、今までに調査した文字のコピーと手書きの指示。部首別に並べてあります。
パソコンで漢字をすべて管理しようとしたら、扱えない文字がありすぎて大変なことになってしまうでしょう。画像ファイルにしてみても、閲覧して目的の字を探すのはきっと大変。紙ベースなら管理も楽だし、すばやく引けて全体を見渡せるので、目的の文字がすぐ見つかります。データ部では、今は廃れかかっているかもしれない、部首で漢字を引く習慣が健在です。