1歳5か月になる息子がいます。
子どもが生まれるまで赤ちゃんと接したことがまったくなかった私。
息子から日々「そう来るか」的なジャブをお見舞いされておりますが、「本は読むものとは限らない」というのもそのひとつでした。
彼にとって、絵本はまずはおもちゃのひとつだったのです。
絵本とのファーストコンタクトはかじることから始まりました。
次いで、棚から抜いては床にポイ、ポイの狼藉。カヴァーを剥ぐのはもちろんのこと。
そして、少しすると、ページをめくるものだということがわかってきたのでしょう。自分でめくりたがるようになりました。
内容は一切無視。膝に座らせて読もうにもじっとしていない。手を伸ばして「わしっ」とページを摑みにきます。
ああ、心あたたまる読み聞かせの情景は、遠い。
ところで、普通の絵本のページはまだまだ不器用な指には薄すぎるのか、うまくつかまえられずによく癇癪を起こしていました。
うーむ、めくりたがっているんだからめくらせてやりたい。
どうしようか…そうだ。厚紙絵本というものがあるじゃないか。
ページが厚紙でできている厚紙絵本。ボードブックともいいますよね。
試してみると、表紙と本文ページを揃えて裁断した造本のせいもあってか扱いやすいらしく、当人もなんだか満足そう。(ふちで手を切らないように気をつけなくてはいけませんが)
厚紙絵本は丈夫なだけがメリットではなかったんですね。新たな発見でした。
さて、その厚紙絵本。TRC MARCでは装丁コードから探すことができます。
これまで特に思い入れもなく入力してきたコードですが、こういう形で役に立つ日が来るとは!
息子はようやく絵本の内容に目が向き始めたようです。
今のお気に入りはこの本。
特に踏み切りのイラストが好きなようで、赤いランプの部分を指差して「た、た」とご機嫌です。