今年1月の「レファ? ~典拠のはなし~」
5月の「レファのあとは ~典拠のはなし~」
では、参考資料のお話をさせていただきました。
今月の~典拠のはなし~は、調査その後のお話です。
参考資料に掲載されていれば、それを出典(根拠)として典拠ファイルを作成します。しかし、調査しても参考資料になく、図書にも読みはなし。どうしても読み方がわからないことがあります。
そんなときどうするか?
もちろん、読みなし、なんてことはできません。
推定読みを付与します。
TOOLiで典拠検索をした際、出典(カタカナ形)の欄が「推定」となっていたら、調査したが読みが不明だったもの、つまり、資料などの裏づけがない読みということを意味します。
<例示>
漢字形 増田/巍山
カタカナ形 マスダ,ギサン
出典(カタカナ形) 推定
例示にあげたこの人名は、図書にも参考資料にも読みがなく、推定としたものです。近年発行の図書であれば出版者への問合せも可能ですが、この著者が出現した図書の発行は1931年。問合せは無理でした。
万策つきて推定、ということもあります。
推定で読みを付与した後で、別の図書等で読みが判明したときは、読みを訂正します。これを、典拠訂正 と呼んでいます。
典拠訂正した主なものは、「人名典拠ファイル訂正・変更」として、
■ 『週刊新刊全点案内』 「お知らせ」ページ内
■ TOOLi 「お知らせ」ページ内「定期更新情報」
にて、ご案内しています。
典拠班全員の願い、それは、「人名にはルビ!読み方を明記!」です。