新年最初の典拠のはなしです。
今週から始まった大河ドラマ、今年は西郷隆盛ですね。多くの人々に愛された薩摩隼人の生き様がどう描かれるのか楽しみです。
ドラマでは私は方言がなかなか聞き取れず、また聞き取れても意味が理解ができませんでした・・・「せごどん」は薩摩訛りの発音ですね。
この「せごどん」は愛称のようなものなので、典拠ファイルには「セゴ,タカモリ」の参照形は作成していないのですが、西郷隆盛のファイルを見てみると、
図書に現れた表記として、
記述形 110000425210001 西郷/南洲 サイゴウ,ナンシュウ
参考資料で確認できた表記として、
参照形 110000425214001 西郷/吉之助 サイゴウ,キチノスケ
を作成しています。
幕末から維新、明治期にかけての人物は実に多くの名前を持っています。
典拠班で使用している参考資料のひとつ、コンサイス日本人名事典で西郷隆盛の項を調べてみると諱(本名のこと)は隆永、維新後に隆盛と名乗り、吉之助は通称で南洲は雅号、変名として大島三右衛門、菊池源吾があることなどが記載されています。二度の島流しに遭ったり(流された地である奄美大島が別名「大島」の由来のようです)、倒幕運動のために本名を伏せる必要があったりと名はひとの人生を静かに物語りますね。
大河ドラマの主人公が決まると関連する図書の刊行数が激増するのも慣例です。
2016年の西郷関連本は4冊だったのが、2017年になると108冊と爆発的に数が増えています。
(関連本の検索の仕方はこちら)
毎年大河ドラマを録画しては視聴が追い付かず溜まっていくばかりの私...最終回は観たものの、いまだ未視聴の真田丸がHDD内を占有しています。今年こそは毎週コンスタントに視聴したいものです。