今月からNHKの大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」がはじまりました。
去年の秋ごろにこれから浅井三姉妹本が増えてきそうと話題にしていましたが、案の定。ぞくぞくと関連本(伝記・小説・ゆかりの地めぐりetc.)が刊行されています。
大河の主人公の関連本が増えるのは毎年のことですが、江についてはいままで本が少なかったぶん大躍進の感があります。
ではこのお江さま本。どうやってさがしましょうか?
タイトル検索で一文字「江」と入れて検索してもいいのですが、検索システムによっては「江戸」やら「近江」やらが混じって大変なことに…。
こういうときは典拠ファイルを使うのがおすすめです。
江は人名なので、個人名典拠ファイルを検索します。
そうすると、
崇源院 《統一標目》
← お江与の方 《参照形》
← 江 《参照形》
← 徳川秀忠室 《参照形》
がヒットして、江の統一標目が「崇源院」であることがわかります。
昔の人の名前は時期や場面・史料によって変わることが多いので、こうして複数の参照形を作成して探しやすくしているのです。
江の場合も、大河ドラマが発表される前は「お江与の方」という呼び名のほうが有名だったかなぁという気がします。
こうして江の統一形が崇源院だとわかったら、この典拠ファイルを使ってMARCを検索すると、江についての本を探すことができます。
たとえばこんな本↓
MARCの中身を見てみると、個人件名という項目に「崇源院」とあることがわかります。
TRC MARC No. 080$A01 10063791
タイトル 251$A01 江ガイドブック
分類 677$C01 289.1
個人件名 650$B01 1 崇源院
個人件名ヨミ 650$A01 スウゲンイン
典拠ID 650$N01 110005832850000
個人名典拠ファイルというと“著者”のイメージが強いかもしれませんが、“誰々についての本”という場合には“件名”としても活躍しているのです。
ここでのポイントは、件名には統一標目を付与しているということ。
図書の記述に合わせて色々な形で入力してしまうと、その人についての本を一括して検索することができなくなってしまうためです。
ですのでMARCを検索するときには、まず典拠ファイルで統一標目を確認するのがコツです。
件名を使って検索すると、こんなふうにタイトルが「江」ではない本も検索できます。
ぜひお試しくださいね。