子どもが3人います。TRCに勤める身として彼らに望むのは、本好きになってほしいということ。もしも試練があろうと孤独になろうと道に迷おうと、本は多くの知識、疑似体験、導き、気づきを与え、寄り添ってくれると思うから。実はそれだけは固く譲れないのです。母は。
私の小学生時代と比べると、子どもの学校は読書への取り組みも熱心です。目標冊数クリアでもらえる読書賞、読書週間、親のボランティアによる読み聞かせ等々。大変ありがたいことですが、なかなか腰が上がらないのが小5の次男。彼にとっては絵本から児童書への移行は難しいようです。
親が熱心すぎるときっと子どもは反発するだろう。
ここは長い目で慎重にいかねば...。
自分で字が読めるようになった頃、図書館で借りたのは藤子不二雄マンガ。まずは本と図書館を身近に感じさせる作戦。次にコミック伝記や学習まんが。勉強になるマンガもあるんだと思わせる作戦。長男はこの後、「ヒックとドラゴン」「怪人二十面相」「ハリーポッター」「精霊の守人」を読破。もう彼に仕掛けはいりません。
しかし次男は未だマンガ止まり(泣)
ファンタジーに興味がわかないなら推理モノ?怪談?落語?物語ではなく雑学か? いろいろ借りてみるも食いつく様子はなく。ようやく星新一を喜んだかと思いきや、読みきった様子はなし。「他のも借りてこようか?」と聞くと「星新一は学校の(長編に手が出せない)みんなが読んでるから、読みたくなくなった」と言います。うーん。それはそうと読みたければ読むでしょうから、彼にははまらなかったということなのでしょう。次!次!
TOOLiでは図書検索で利用対象を「小上(小学5~6年生)」などと絞り込んだり、内容目次ファイルで「内容細目あり」を選択すれば短編集を検索できます。たくさん出てきますので、ジャンルを掛け合わせるのもいいですね。
同じように子ども向けの短いお話を探すみなさま、ぜひご活用ください。私も、まだまだ試行錯誤が続きそうです。