もう数日で、カタールでFIFAワールドカップが始まりますね。
スポーツ観戦の習慣が自分はまったくないのですが、
ワールドカップは、4年に一度のお祭りのような、
白熱する空気と一体感を感じたいというゆるやかな
気持ちで観戦しています。
とはいえ、試合の最中はずっとハラハラしていて
心臓によくないので苦手ではあるのですが、
それでもずっと見てしまいます。
日本代表が属するグループEはドイツ、スペイン、コスタリカと
強豪揃い。激戦奮闘、手に汗握る試合になりそうです。
さて、ここから典拠のはなしです。
このグループEのなかのスペインとコスタリカなど、
スペイン語圏の人名は、「名+1つめの姓+2つめの姓」
という姓名の構成になっています。
「父方の姓(1つめの姓)+母方の姓(2つめの姓)」
の2つの姓から成る形(連結姓といいます)が原則ですが、
この母方の姓は省略されるケースが多いです。
FCバルセロナからヴィッセル神戸に移籍し、日本でも
複数の自伝が刊行されているスペインのレジェンド、
アンドレス・イニエスタの典拠ファイルを見てみると、
統一形:Iniesta,Andrés イニエスタ,アンドレス
となっています。(典拠ファイルは姓名の語順で作成します。)
姓はIniestaですが、Iniesta Lujánが生来の姓になります。
母方の姓であるLujánは省略されています。
Andrés Iniesta Luján
名 父方の姓 母方の姓
また、スポーツ選手や監督などは、本名ではなく選手名や通称で
統一形を作成するケースも多いです。
同FCバルセロナの監督、元スペイン代表のシャビは、本名は
Xavier Hernández Creus
名 父方の姓 母方の姓
ですが、典拠ファイルを見てみると
統一形 Xavi シャビ
となっています。XaviはXavierの愛称です。
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シャビといえばエルナンデス、と思っていましたが、
Wikipediaによると同名のサッカー選手が数名いるので、
スペイン語圏に多い名前のようですね。
海外では選手同士で名が被ってしまいやすい、本名が長い等
の理由で愛称で呼ばれることが多いのです。
ジーコやカカも本名ではなく、愛称です。
日本代表の若手選手の典拠ファイルはまだ作成されていない
人も多いですが、今後典拠ファイルを作成する機会も
近そうでしょうか。活躍が楽しみです。