明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
8月は4件の件名を新設しました。その中に「日・豪部隊間協力円滑化協定」「日・英部隊間協力円滑化協定」があります。1冊の図書で2つの協定とそれぞれの国内実施法を扱っているものがありましたので、2件を同時に新設することになりました。
内容は、日本とオーストラリア(もしくは、イギリス)の一方の国の部隊が他方の国を訪問して協力活動を行う際の手続及び同部隊の地位等を定めたもので、安全保障分野の協定です。協力活動は艦船の寄港や共同演習といったものを指すようです。
先月の新設件名記事で法律の件名についてふれましたが、今回の2件も正式名称が長く、通称で件名を新設し、正式名称は参照形としています。ごく最近の協定であるため辞典類に記載がなく、図書や外務省のサイトを検討して件名の形を決定しました。
ちなみに「日・豪部隊間協力円滑化協定」の正式名称は、
「日本国の自衛隊とオーストラリア国防軍との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とオーストラリアとの間の協定」
となります。イギリスは国名の関係でさらに長く...興味のある方はご覧になってみてください。
ところでお恥ずかしい話、「協定」の意味を把握していなかった私。改めて調べました。条約の形式の一種ですが条約ほど厳格な形式をとらないものとのことでした。