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2025年1月 アーカイブ

2025年1月31日

補って入れることもあります~MARCや検索のはなし~

TRC MARCの作成現場は図書そのものを見て作成する、いわゆる現物主義が基本です。奥付や表紙のPDFを見ればMARC、作れちゃうんじゃないの?なんて思われるかもしれませんが、そうはいきません。必ず図書現物を確認しながらMARCを作成しています。

当然ながら、MARCに記録するのは図書にある情報です。逆に言えば、図書にない情報をMARCに入れることは基本的にはありませんが...「そうしたほうがわかりやすい、便利」というときは、TRCが情報を補記する場合があります。
図書にない情報をTRC MARCに記録する(=補記する)ときは、その情報が図書になかったということが後からわかるように〔〕で括っています。

例えばMARCの責任表示の欄が下記のようになっているとき。

責任表示:村上春樹//〔著〕

「著」という責任表示の役割を示す語が〔〕で括られているため、「図書には役割を示す語がなかったけれど、TRCで補記したのね」ということがわかります。

また、項目丸ごと補記をする場合もあります。
例えば下記の本。

タイトル:ころころろ
シリーズ名:〔「しゃばけ」シリーズ〕
シリーズ巻次:〔8〕

しゃばけのシリーズは図書の情報源に「しゃばけシリーズである」という記載がないため、TRCのほうで「「しゃばけ」シリーズ」というシリーズ名と、シリーズ番号を補記しています。これによってシリーズをまとめて検索できますし、順番もわかります。


TOOLiで確認すると、最初に表示される「書誌詳細(新刊案内形式)」では〔〕を取ったかたちで表示されていますが、右上の「書誌詳細(タグ形式)」をクリックしてMARCの全項目を表示させると、〔〕を確認することができます。
図書にない情報がMARCにあった場合は、こちらをご確認いただければと思います。

2025年1月30日

ランプの宿

1月の雑記のテーマは「お風呂・銭湯・温泉」です。

東北の駅から電話するとスノーモービルで迎えに来てくれて、タンデムで宿まで連れて行ってくれる。通された部屋はランプの灯しかなく、テレビは当然無し。窓を開けると窓の半分ぐらいの高さまで雪が積もっている。その雪の中に駅前で買ってきた缶ビールを部屋の中からぐりぐりと突っ込んでから温泉へ。一面の雪の中、露天風呂に入ると雪がはらはらと降ってきて顔に降りかかるのも冷たくて良い感じ。部屋に戻ってキンキンに冷えたビールを雪から掘り出して楽しんでいると夕食の時間になり、ランプと囲炉裏の灯だけの食堂で熊肉(猪だったかも)の入ったジビエ鍋を堪能。

...今から20年以上前の話だけど、楽しすぎて忘れられません。


温泉って入浴していない時間もセットで楽しめて、最高の娯楽だと思います。外国人観光客に大人気の「サルが入る温泉」も、見に行ってみたいです。

2025年1月29日

きょうのデータ部☆(1/29)

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昼休みに2階のテラスへ出てみました。
こんなにいろいろな植栽があったなんて、今まで気づいていませんでした。
風は冷たいですが、青空が気持ちよかったです。

2025年1月28日

図書館

本日は「週刊新刊全点案内」2391号の発行日です。
掲載件数は920件でした。

*こんな本がありました*

「絵で見る日本の図書館の歴史」

堀切リエ(文) 奥泉和久(監修) いしいつとむ(絵)
子どもの未来社(2025.1)

職業柄、タイトルの「図書館」が目についたので
手に取ってみました。
図書館は、いつ、だれが、なんのためにつくったのか。
近代図書館ができた明治時代以降についてだけでなく、
文字の誕生から現代の図書館まで
本と図書館の歴史について学ぶことができる本です。
大きなイラストが目を引くページと
文章でしっかり学ぶことができそうなページがあり、
さらに年表や図書館の歴史を調べるための手引きも載っていて
調べ学習もはかどりそうですね。

2025年1月27日

今日は誰の誕生日?

毎日、誰かしらが誕生日を迎えています。誕生日おめでとう!
ということで、新企画「今日は誰の誕生日?」をお届けします。
本日1月27日は、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの誕生日です。
モーツァルトといえば、誰もが知っている超有名作曲家ですが、1756年に生まれて1791年に亡くなっているので、35歳の短い生涯でした。
それなのにこれだけ有名な曲を何曲も残したというのは、やはり神童、天才の名がふさわしいのかもしれません。

モーツァルトに関連する本は、楽譜を除いても500冊以上出版されていますが、意外にも小説の類はほとんどありません。キャラクターが独特すぎて、本人の心情に迫るようなフィクションは書きにくいのでしょうか...?
わたしにとってのモーツァルトのイメージは、映画「アマデウス」の影響が大きいです。これもかなり脚色されていたはずなので、本人の実像とどれだけ近かったのかは謎ですが、ライバルと目されていたサリエリとの関係性は、フィクションとしても見ごたえがありました。ぜひもう一度見直したい名作です。

1756年生まれということは、来年2026年で生誕270周年を迎えます。
今ヒットチャートを席巻している音楽が100年後も聞かれているかは怪しいですが、モーツァルトの作った音楽は、確実に100年後も人々を魅了し続けてくれることでしょう。

2025年1月21日

低山ハイキング

今日は「週刊新刊全点案内」2390号の発行日です。
掲載件数は657件でした。


*こんな本がありました*
「駅からハイク」

山と溪谷社(2025.2)

最近登山してないな~と思い、手にした1冊。
駅から歩いて気軽に登ることができる関東近郊にある低山が紹介されています。

何年か前、「山ガール」が流行った時、仲の良いメンバーで高尾山をはじめ、良く山登りに行っていました。
低山と聞くと、簡単に登れるイメージですが、実際は整備されていない険しい道や鎖を蔦って岩場を登らなければならないこともあり、かなり苦戦した経験もありました。
それでも、登り切った時の爽快感や下山した時にいただくごはんタイムは至福のひと時♪
近辺に温泉があることも多いので、最後ゆったり温泉に入るのも最高でした!

もう少し温かくなってきたらまた登山に行きたいものです。
それにしても関東だけで90もの低山があることには驚きました。

2025年1月20日

ADEAC2025冬の公開情報その1

今回と来月中ごろの2回に分けて、10月下旬以降にADEACで公開・更新されたデジタルアーカイブについてご紹介します。
今回は新規公開・リニューアルされた機関をご紹介します。

◇『日本赤十字社/日本赤十字社デジタルアーカイブズ』(10月25日新規公開)
2027(令和9)年に創設150周年を迎える日本赤十字社(以下、日赤)のデジタルアーカイブです。
日赤本社内の資料室である赤十字情報プラザの所蔵資料の一部が順次公開されていく予定です。
現時点では日赤の前身である博愛社の簿冊や明治から発行している広報誌など、1877(明治10)年から現代までの変遷を物語る一部資料が公開されています。

◇『郡山市/郡山市デジタルアーカイブ』(11月1日公開)
福島県郡山市の市役所や図書館が所蔵する歴史資料、郷土資料を公開しています。
以前から郡山市図書館が所蔵する安積開拓に関する資料等が公開されていたものが、市全体のページとして多種多様なコンテンツを追加してリニューアルされました。

郡山市のことをこれから知っていこうという人に向けて「郡山を知る」というコーナーが新設され、市史や年表、地図、3Dパノラマから過去と現在の郡山市を知ることができます。
また、郡山市が明治・大正に歩んできた歴史を追体験できる「すごろくで学ぶ郡山」というゲームを最大4人で遊ぶこともできて、楽しみながら学ぶことができます。

今回の紹介は以上です。来週は追加公開のある機関についてご紹介します。

2025年1月22日

きょうのデータ部☆(1/22)

20250122.jpeg

先週、席替えがありました。
新しいお隣さんのデスクになにやらかわいいものを発見。
これからよろしくお願いします。

2025年1月23日

お風呂との出会い

1月の雑記のテーマは「お風呂・銭湯・温泉」です。


風呂つき住宅が当たり前となった現代においては、銭湯は風呂なしアパートに住んでいる人が行くもので、今となってはお客も少なくなっているのでは...。と勝手に思っていたのですが、家族がここ数年楽しみに行くようになりました。


特に昨年、毎週のように銭湯巡りをしていたのは受験生だった次男。「勉強はしなくてはならない」「でも友達とも会いたい」を銭湯で叶えていました。たいてい昼ご飯か夕ご飯を一緒に済ませてくるのですが、お風呂は毎日入るもの、ごはんも毎日食べるものなので、場所と相手を変えれば時間も節約でき、遊びたい気持ちも発散できて、一石二鳥!と思ってのことだったそうです。家風呂で家ごはんなら出る必要のないお金が出ていく訳ですが、そこはきっと息抜きに必要な出費だったのでしょう。


これもまた聞くまで知らなかったことですが、近隣の銭湯ではスタンプラリーが時折行われるそうで、昨年は銭湯好きな家族3人が協力してタオルやお風呂バックをゲットしていました。(これがまた、なかなかいい)
普段は行かない趣のある銭湯や、熱湯風呂のように熱い湯船がある銭湯など、いろいろな出会いを楽しんだそうです。


2025年1月16日

長風呂早風呂

1月の雑記のテーマは「お風呂・銭湯・温泉」です。

育児によって変わった生活習慣は多くあり、めっきり早風呂になったのがその一つです。昔はいつも30分以上、時には1時間近く浸かっていることもありましたが、子どもと一緒に入浴する時期を経て、今は10分あればいいかなという状態に。

うちの子どもはあまりお風呂で遊びに夢中になるタイプではなく早々に熱がって上がってしまうことが多かったため、そうなるとこちらも何となく気が急いて...ということを繰り返しているうちに、こうなりました。

しかし。今になって。
中学生となった息子が、親の私とは逆に、長風呂記録を更新中です。それこそ1時間かかると思っておいた方がいいくらい。中で溺れているのではないかと心配になることもしばしばです。

「エ何してたのあなた...」

上がってきた息子に聞くも、特に何をしていたでもないらしい。時々「寝てた」とも言いますが。
昔の自分もそんな風に、なんてことなくぼんやりとお湯に浸かっていたのでしょうか。そういえば親に、いつまで入ってるのかとよく言われたっけ。そうか。歴史は繰り返すという感じか。

時間に追われてないということかなと考えると、のんびり入るのがちょっと羨ましくなってきました。ちょうど寒い時期ですし、ゆっくりお風呂に入ってみるのもいいかもしれません。

2025年1月14日

ブルガリアと日本の交流を概観

本日は「週刊新刊全点案内」2389号の発行日です。
掲載件数は974件でした。

*こんな本がありました*
ブルガリア・日本交流史 
ヴェラ・ヴトヴァ‐ステファノヴァ エフゲニー・カンディラロフ(著)
彩流社(2024.12)

お正月の食べ過ぎや不摂生な生活でどうも体調イマイチ。
元気を出すには腸活!菌活!某有名製品名により、
私にとって腸活のエース、ヨーグルトといえばブルガリア、
ブルガリアといえばヨーグルトですが、
日本とブルガリアは様々に交流を深めているようです。
20世紀初頭からの日本とブルガリアの交流を、人や出来事等から紹介しています。


2025年1月15日

きょうのデータ部☆(1/15)

20250108-2.jpeg

新年ということで、なにか新しいものを探してみました。第2弾。
昨年末、PCの入替がありました。
白から黒となり、シックな雰囲気。
ほこりが目立つので掃除の習慣がつきそうです。

2025年1月 9日

童心にかえる時間

1月の雑記のテーマは「お風呂・銭湯・温泉」です。

より良い睡眠を生活における最重要課題としている私にとって、お風呂の時間は大切です。
一人暮らしなのでお湯をためるのは少々面倒でもったいない気もしますが、なるべく湯舟をはりゆっくり過ごすことにしています。

とはいえ、お風呂に入っている間はどうしても暇になるもの。
アニメを1本見ると20-25分でちょうどよいのですが、なるべくならブルーライトは遠慮したいタイミングです。
ぼーっとするのは自分には合わず、小説は水濡れ対策をするとページがめくりにくく...いろいろ試した末にたどり着いたのが「ミッケ!」でした。
そう、さがしっこ絵本のミッケ!です。

ミッケ!自体は、自分の中の童心が大暴れ(?)した1年ほど前に購入し、ときどき開いていました。
見開きページで10-15分程度なので、2ページ分やると時間もほどよく、なにより楽しい。
しかし、お風呂に持ち込むのは勇気がいるんだよな~とためらうのもまた事実。
そんなときに、見つけたのがポケット版ミッケ!(200円/@古本屋さん)でした。200円ならば水に濡れても後悔も少なかろう!とお持ち帰り。

それからというもの、私のお風呂時間はこのミッケ!とともにあります。
お風呂時間が大変愉快に、そして暴れがちな童心を満たす時間になり満足です!

ちなみに、ジップロック等に入れることなく素で持ち込んでいますが、今のところ問題ありません。

よければお風呂でミッケ!やってみてください!?

2025年1月 8日

きょうのデータ部☆(1/8)

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新年ということで、なにか新しいものを探してみました。
ほんくんカレンダー!
1月のほんくん、レファレンス中でしょうか?

2025年1月10日

12年たってみたら~典拠のはなし~

仕事始めから早5日、月曜始まりだと1週間が長いですね。

さて、2025年最初の「典拠のはなし」は
今年の干支にちなんだお話でもと思ったのですが、
巳年の「巳」でTOOLiの著者名検索をしたところ
1500件近くヒットするので時間がかかります、との表示。
「巳」の名前の付くはなしかぁ...といろいろ探していたら
12年前の巳年のブログ記事を発見しました。
十二支一回りしたらどうなったか、勝手に調査してみました。
S先輩お許しを...


元の記事はこちら

巳・已・己 ~典拠のはなし~
「似ている漢字に注意してね」
データ部に配属になったメンバーが
初めに先輩から指導されることのひとつです。
そのとき例に出されるのが 「巳」「已」「己」の3文字。
かくいう私もどこが違うのか、
よくよく目をこらさないと わかりませんでした。


これは今も同じです。
この記事を読んでいた当時は凝視しなくてもわかったものですが、
いまや...某ルーペを買おうか検討中です。


これほどよく似ている字3文字全部を、名前に使っている人はいないのかな。
典拠ファイルを検索してみると
さすがに3文字とも使っている方はいませんでしたが、2文字使っている方が...。
己巳郎(キシロウ)さん
己巳蔵(キシゾウ)さん
己巳子(キシコ)さん
己巳男(キミオ)さん
このなかで己巳子さんと己巳男さん、二人の生年は1929年。
調べてみましたら、1929年の干支は「己巳」(つちのとみ)。
親御さんは お子さんの生まれ年を名前に刻みたかったのかもしれません。


2025年現在、名前に「巳」「已」「己」の3文字を使用している方はいらっしゃいませんでした。
「己」「巳」 の2文字を使っている人は現在も4人でこちらも変化なし。
12年経ってもこちらは増えませんでした。
毎年増え続ける名前のファイルがある一方、増えない名前もあるのですね。
次の己巳は2049年だそうですがその時に増えるでしょうか?


ちなみに「蛇」で著者名検索すると31件
飯田蛇笏、曽我蛇足などが出てきましたが
近年は姓に「蛇」と付く方よりも
小説などのペンネームで使われる方が増えていました。
実は巳年生まれなのかもしれませんね。

2025年1月 6日

大掃除は年明けにやってもいいのか ~分類・件名のおはなし・144~

明けましておめでとうございます。
本年もデータ部ログをご愛顧いただければ幸いです。

皆様は昨年末、大掃除をされましたか?
普段からこまめに掃除しているから不要、という方もいらっしゃるかと思います。
私は毎度年末のうちにやろうと思いつつ、師走の慌ただしさについつい後回しにしてしまいます......。
こうなったらもう、1月になってから大掃除をしてしまってもよいのでは!?


おうちの掃除について詳しい方法や便利な裏ワザを知りたい方は、分類597.9[住居衛生:掃除]の棚をご覧ください。
件名「住居衛生」または「掃除」でも探すことができます。

家をピカピカにするついでに思い切って断捨離もやっちゃおう!という場合には分類597.5[収納設備:戸棚,たんす]、または件名「収納」から整理と片づけの極意を知ることができます。

さらにプラスアルファ! 片付いたお部屋を素敵にアレンジしたい方には件名「室内装飾」、
運気の上がるお部屋がいい!という方には分類148.5[方位:家相,地相,墓相]、件名「風水」も役に立つかもしれません。

いつだって始めるのに遅すぎることはない、そんな気持ちでお掃除に挑みたいと思います。

2025年1月 7日

お江戸案内

本日は「週刊新刊全点案内」2388号の発行日です。
掲載件数は1093件でした。
今月の表紙はこちら。
p20250107.jpg

*イラストレーターコメント*

寒空の中、新たな風と慶びをたたえて、たたずむ・・・!
素朴でありながら凛と立つ、門松。
そんな新年のイメージで描きました。
(Juri)

*こんな本がありました*
2025年も本格始動です。以前より度々話題に上っている大河ドラマ「べらぼう」もスタートしました。初回から引き込まれるものがありましたね。OPも江戸の世に迷い込んだかのようなわくわくするものでした。スマホが登場したのにはびっくりでしたが、蔦屋重三郎がどのように江戸に散らばるユニークなひとびとをプロデュースしていくのか、今後が楽しみです。

スマホのように傍らに置いておけばドラマを見るうえでより理解を深めてくれそうな本が今週もありました。

江戸のメディア王蔦屋重三郎と時代を編んだ有名人140 三猿舎(著)

東京ニュース通信社(2025.1)


江戸時代を知る、楽しむ。 永井義男(監修)

Gakken(2025.1)


前者は蔦重とともに、後世に広く知られる著名なひとびとを多く取り上げています。その名と功績などがすぐに結びつかなくてもすぐに分かります。
後者は明快な図解で眺めているだけでも面白く、具体的なイメージで江戸の人々の生活をより身近に感じられそうです。
関連本はこれからまだまだ増えていきそうですね。

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