補って入れることもあります~MARCや検索のはなし~
TRC MARCの作成現場は図書そのものを見て作成する、いわゆる現物主義が基本です。奥付や表紙のPDFを見ればMARC、作れちゃうんじゃないの?なんて思われるかもしれませんが、そうはいきません。必ず図書現物を確認しながらMARCを作成しています。
当然ながら、MARCに記録するのは図書にある情報です。逆に言えば、図書にない情報をMARCに入れることは基本的にはありませんが...「そうしたほうがわかりやすい、便利」というときは、TRCが情報を補記する場合があります。
図書にない情報をTRC MARCに記録する(=補記する)ときは、その情報が図書になかったということが後からわかるように〔〕で括っています。
例えばMARCの責任表示の欄が下記のようになっているとき。
責任表示:村上春樹//〔著〕
「著」という責任表示の役割を示す語が〔〕で括られているため、「図書には役割を示す語がなかったけれど、TRCで補記したのね」ということがわかります。
また、項目丸ごと補記をする場合もあります。
例えば下記の本。
タイトル:ころころろ
シリーズ名:〔「しゃばけ」シリーズ〕
シリーズ巻次:〔8〕
しゃばけのシリーズは図書の情報源に「しゃばけシリーズである」という記載がないため、TRCのほうで「「しゃばけ」シリーズ」というシリーズ名と、シリーズ番号を補記しています。これによってシリーズをまとめて検索できますし、順番もわかります。
TOOLiで確認すると、最初に表示される「書誌詳細(新刊案内形式)」では〔〕を取ったかたちで表示されていますが、右上の「書誌詳細(タグ形式)」をクリックしてMARCの全項目を表示させると、〔〕を確認することができます。
図書にない情報がMARCにあった場合は、こちらをご確認いただければと思います。