データの項目数が少ない子書誌の作成は、(大きな声では言えませんが…って言ってるようなものだけど)図書に比べてかなりラクチン。号数等の数字を入力+兄弟たちとの「似てる度」を確認=5分で終了ということも。
が、しかし。時に、1時間たってもまだ越えられないような、はるか高い山が聳え立つことがあります。しかも山脈となって幾峰も連なってることもあります。
そう、「目次情報」がある子書誌を入力する場合です。
TRCの雑誌データにおける目次情報は、(私の個人的イメージですが、)「雑誌本体の目次の視覚的再現」に近いと思います。
「目次に書いてあることを、書いてある順番で、データ化する」
考え方としてはとてもシンプル。「データを見ると、目次のデザインがなんとなく想像できる」のが理想でしょうか。
これで、実際の誌面も同じようにシンプルなら、作成している私たちも万々歳なわけですが、そうはいきません。
目次はやはり雑誌の顔。出版社とすれば…
・盛りだくさんな内容はすべて披露したい
・キャッチーなフレーズで読者のハートをわしづかんでしまいたい
・見栄えがいいようにデザインにはたっぷり凝りたい
・レイアウトも奇抜なものにして、他誌と差をつけたい
・その他いろいろ
いちいちごもっともです…。こうして、データ作成難度の高い山がどんどん聳えてゆくのです…。
しかし!我々も負けません。
麓から黙々と登る(=ひたすら手入力)ばかりが能じゃない。「途中までロープウェーで行っちゃえばラクでしょ」ということで、導入されたのが先週ちらっとご紹介したスキャナー。
画像をスキャン → 自動解析 → 結果を入力画面で確認・修正
すべての文字列を手入力するより断然省力化されています。かなりの高度をかせいでいるはず。
この他にも、雑誌には連載等毎号同じ構成の部分も多いので、既刊の号から該当部分をコピーしやすくするなど、システムの操作性にも工夫をしています。
こんな風に、表紙と目次をスキャンして、自動解析にかけると →
解析結果が画面に登場。…ってスカスカですね。読んでませんね。
デザインに凝りまくりの女性誌は「自動解析の敵」。ロープウェーが使えない、ヘビーな山が多いのです…。