MARCや検索のはなし第三弾です。
今回も以前とりあげたテーマから「ページ数」についてとりあげます。
この本、重さ400g弱、厚さ1.5cm強(目分量調べ…MARCには入力されていません)、
(MARCに入力されている)ページ付は「16,266p」。
ん?このページ付って何?この厚さの本がいちまんページもあるの?!
そんなことはありません。
「ページ付が2種以上に分かれた図書は、各ページ付ごとにコンマ(,)で区切って記載する」という日本目録規則(2.5.1.2B)に則っているためこの表記なのです。
では、5p、10p、15p、325p、20p、、、なんていう具合にひたすらページ付が分かれていたら全てを記載? そんなこともなくて「ページ数が煩雑にわたるときは「1冊」と記載」という目録規則に則り、TRCではページ付が4種類以上ある場合「1冊」と入力します。
ただし、5p(まえがき)、10p(目次)、15p(序章)、325p(本文)、20p(索引)という場合、5p(まえがき)と10p(目次)は「前付」として別のページ付扱いとなるため、本文のページ付は3種類となり、全てのページ付を入力します「5,10,15,325,20p」(Tタイプ以外では「前付」は省略してご提供しておりますので「15,325,20p」となります)。
絵本や写真集には、ページ付が全くないものもあります。それでも、このような本の奥付などに、下の写真のように図書の総ページ数が書いてあることがあり、
その場合は「〔24p〕」のように入力します。〔 〕は「図書にないものを補った」という意味。この場合は、ページ付以外の情報をもとに入力したという意味でこの形にしています。どう探してもページ付が見つからない場合は「1冊(ページ付なし)」として入力しています。
一方で、冒頭で取り上げたように4種類以上のページ付がある場合や、下の写真のようにページ付に欠落が複数ある場合などは「1冊」と入力します。
また、「図版があるときは、本文のページ数に続けて「図版」としてそのページ数または枚数を記録」(2.5.1.2F)というルールもあります。TRCでは「図版」を「本文の一連のページ付に入っていない図版」「紙質が本文ページと違うもの」としていますが、そのような紙をせっせと数えて、「281,35p 図版72枚」のように入力します。何度かブログでも取り上げられていますように、フロアが突如恐怖の皿屋敷になるのはこれを入力するときなのでした。
コメント (2)
「ただし,奥付以降の広告のページ付は入力しない」・・・
こうする意味がよくわかりません。
また、「ページ付」とは、そこからスタートする意味(p1~)かどうか・・・
奥付前と連続していれば、内容と関連すると考えるかどうか・・・
投稿者: 特命 | 2012年6月 1日 09:42
日時: 2012年6月 1日 09:42
特命さん、こんにちは!
データ部ログをご覧いただきありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ありません。
ご質問は「本の形も忘れず記録★ページ数」に関してでよろしかったでしょうか。
奥付の後ろは「好評既刊」など、広告のページになっている場合が多いです。
広告は増刷などで変わる可能性もありますので、広告のページは不採用としています。
投稿者: 新刊目録 Y. N. | 2012年6月 5日 15:32
日時: 2012年6月 5日 15:32