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索引ついてますか?~MARCや検索のはなし~

月末の企画「MARCや検索のはなし」第6弾です。

「美しい本」といえばどんなものを思いうかべますか?
装丁、レイアウト、本文の書体など、美しいと感じる要素はいろいろありますよね。
新刊目録を作成していると、また別の観点が加わります。
それは、図書の細かいところまで目配りがされているかどうか、ということ。

具体的にいうと、4情報源がきちんと揃っている、情報源の間で表示のブレがない、タイトル等に誤植がない、といったところ。さらに、表紙などに情報を盛り込みすぎていないかとか、目次がわかりやすく整理されているかとか、…まあ、ワガママを言い出したらきりがありませんけれど。

身だしなみの整った人がデキる印象を与えるのと同じように、これらのポイントが揃っていると内容的にも信頼できるように思われます。そして、経験からいってこの感覚は大きく外れてはいないような。
「美しい!」と感じる本を手にとるたびに、この本のたたずまいが伝わるようにしたいなあ…と思いながらデータチェックの赤ペンを握る毎日。

さて、今回はそうした好感度ポイントのひとつをご紹介したいと思います。
それは「索引」です。
これがあると内容に対する信頼感も3割増し(個人的に)。


辞書類や研究書、大学生向けテキストといったものには必ずといっていいほどついていますね。
また、やわらかい分野でいえば、料理のレシピ本の索引も非常に便利。
そうそう、旅行ガイドでもお世話になっています。

必要な部分を探したい場合や、求めている情報がこの本で扱われているかどうかを手っ取り早く知りたい場合など、いざというときにはしみじみありがたい存在です。

以前にもご紹介しましたが、TRC MARC(Tタイプ)では、索引のある図書に索引フラグを立てています。

基本的には目次等に「索引」「INDEX」などとあれば「索引がある」とみなすのですが、何でもOKというわけではありません。
「本文中の項目が引けること」が重要ですので、該当項目の出現ページが記載されているかどうかをチェック。
また、項目の配列なども考慮しています。脈絡のない配列ではやはり引きづらいですものね。

数多いMARCの項目の中ではささやかな一部分ですが、その本の特徴を表す索引。
本を選ぶときの参考にしていただければ幸いです。

コメント (2)

power_of_math:

 原書には索引があるにも関らず、索引の部分が削除されている書籍が少なからずありますが、何に起因する文化的相違だろうと思います。

典拠 望月:

power_of_mathさん
たしかに、原書と翻訳版とで違いのある本も多いですよね。
何らかの事情があるのでしょうが、使いやすい「索引」だったら翻訳版にも付けていただきたいものです。

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