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MARCの番号っていつ付くの?~その1

月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」。いつもは完成されたMARCを使った検索や、入力項目のお話でした。今回は趣向を変えて、本にMARCNo.が付くまでのお話です。以前の企画記事「MARCができるまで」で少し触れた、「登録」について詳しく2回に分けてご紹介します。

<登録とは?>
 一言で言えば、本1冊につき1つの固有の番号(=TRC MARCNo.)をつけることです。同時に、データ部内の処理をスムーズにするためのICとのリンクも行っています。(ICタグ関係の記事もご参照ください)
 さてこの登録、作業に入るまでに、実にキビシイ関門が待ち受けています。

 簡単な流れはこんな感じです。
<関門その1>基準がたくさんあります!
    ↓
<関門その2>きみは本当にニューフェイス?
    ↓
やっと登録!!

以下、詳しくご説明しますね。

※ここでいう関門は、「週刊新刊全点案内」(以下、「新刊案内」)に掲載するMARCになるための関門です。非掲載と判定して、別の部署で登録されるものもあります。


さあ、データ部にデータ作成用の見本がやってきました!

<関門その1>基準がたくさんあります!(以前は写真付きでご紹介しました)
 「“新刊”案内」なので、まずは新刊書に当てはまるかどうかを判断します。TRCでは原則、3カ月以内に刊行された図書を「新刊案内」に掲載しています。つまり、今週号(9/21発行)の「新刊案内」には、5月に発行されたものは基本的に掲載していません。(あくまでも原則です)
 また、「新刊案内」でご案内する本は、図書館の蔵書として活用されることを前提としたラインナップです。個人向けと思われる問題集や、書き込み主体の図書、露骨な性的表現が含まれる図書などは、別部署で作成します。パッとわかるものもあれば、「む!?これは?」と迷うものも多々・・・。見極めには経験がものをいいます。

めでたく第一関門突破を果たした本でも、まだ安心はできません。
 
<関門その2>きみは本当にニューフェイス?
 新刊書として入荷しても、実は既刊書を化粧直ししただけ、いう図書も多いです。例えば、版は同じで刷が違う本。見た目も中身も既刊書のままだけれど、以前刊行されたものとは別のISBNや価格をつけて、版元的に「新刊」として刊行したものなどがこれに当たります。奥付に「2刷」と表示があったりしますね。
 こちらはMARCを新規に作成するのではなく、刷に当たって変更になったISBNの追加を行うため、やはり別部署に流れていきます。

この2つの関門をくぐって来て、やっとデータを作り始めます。長かった!いえいえ、まだMARCNo.が付くわけではないのです。

実際の登録作業の様子は、また来週に!

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