こんにちは。データ部典拠の望月です。
先日の部署異動で、新刊目録のチームから典拠チームの所属へと変わりました。とはいえ、このデータ部ログを始めたころ典拠チームにいて、典拠の記事も書いていたので、「久しぶり」の典拠のはなしです。
さて、先日のこと。作成した典拠ファイルの校正用のリストを見ていたら「ベートーベン」の文字が目に入りました。これは、あの作曲家のベートーベン?どうして新規作成ファイルのリストに?もちろん、まるっきり初めてファイルを作ったというわけではありません。
その時点で記述形が23件(!)あったのですが、また新たな形が「視聴覚資料のMARC」で出現したのです。こういう場合、あらたに記述形のファイルを作るので、リストに出てくるのですね。
統一形:Beethoven,Ludwig van
ベートーヴェン,ルートヴィヒ・ヴァン
記述形:L.V.ベートーベン
統一形と記述形については、これらの記事をご覧いただくと詳しいです。
「記述形その3:子だくさん」
「豊穣なる翻訳文化を支えます」
「典拠東洋人と西洋人」
もう出尽くしたのでは、と思いたくなる人でも、ときたま現れては記述形を増やしていくのがおもしろいです。
記述形といえば、ぱっと見図書に書かれたカナだと別人にしか見えないのに、原綴で確認したら同じ人だった、という例もいくつかありました。
名前がショーとショウ ...Shaw
名字がジーカーとザーチャー ...Zircher
おなじく名字がブルジョとブルゴー ...Bourgeau
毎回思うことですが、外国語の発音を日本語のカナで表すのって難しいのですね。