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2024年11月 アーカイブ

2024年11月21日

父と音楽

私自身は音楽にあまりこだわりがないので父のことを。
父は音楽鑑賞が趣味で、家にはたくさんのレコードがありました。子どもの頃はレコードプレーヤーに触れることは禁止されていましたが、たまに触らせてもらえることがありました。レコードの溝に手が触れないように縁をそっと持ってセットし、針を静かに落とすと盤がくるくる回って音楽が流れ出す...今思い返してもなかなか素敵な音楽体験だったなと思います。

父の音楽熱は冷めることがないようで、たまに実家に帰るとどんどん増殖していくオーディオセットを目の当たりにします。先日とうとう真空管アンプまで登場しました。ネットショップやオークションで色々掘り出し物を探しているようで...楽しそうで何よりです。

2024年11月20日

きょうのデータ部☆(11/20)

今日も人名典拠しております。

姓が"ア"の人だったので辞典めくったらすぐに見つかる
と思ったら"ア"の人がいない...

あわてて索引を見ます

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やっぱり"イ"からしかない
あ、研修でやったことを思い出しました。

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この索引はイロハ順(いろはにほへと~)なので
あさきゆめみしの"ア"はだいぶ後半でした。

修行は続く。

賢者・タコ

本日は週刊新刊全点案内2382号の発行日です。
掲載件数は885件でした。
 
*こんな本がありました*
タコの精神生活

デイヴィッド・シール(著)
草思社(2024.11)

幼いころ、擦り切れるくらいに何度も読んだ絵本の主人公がタコでした。
墨を吐いたり、からだの色を変えたりして、「タコなんかじゃないよ」なんていいながら海中をゆらゆらとお散歩する...そんな姿が描かれていました。
キュートなおててを持ち、動きもおもしろく、更に美味しい!
それがタコ!!
 
海外では、その容姿や宗教的な云々から「悪魔の魚」ともよばれていたということは有名ですが、
驚異的な知能と多様な能力を持つことから「海の賢者」とも呼ばれているとか。
それぞれの腕が独立して意思決定を行うことができ、
瓶のふたを開けたり、迷路を記憶して効率よく抜ける学習能力を持っているそう。
 
本書の著者によると、タコが眠っている間に夢を見ている可能性もあるとか...?
そんなタコはどう世界を見ているのか、一体どんな価値観で物ごとを判断するのか。
タコ研究の最前線、ちょっと興味が湧いてきました!

2024年11月18日

図書館総合展へ行ってきました!

先日宣伝させていただきました、第26回図書館総合展のご報告記事になります!

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データ部からはお知らせどおり、11/6、11/7の2回、MARCのミニセミナーをお届けしました。
普段図書館をよくご利用いただく皆様の図書検索に!また、図書館現場でお仕事なさっている皆様のレファレンスに!いろんな場面で役立つ項目をピックアップして、検索実演を交えながらご紹介させていただきました。
また、週刊新刊全点案内と同封してお届けしている「TRC MARCpedia」(現在は番外編を不定期刊行)の出張版を配布いたしました!

pedia出張版.png

TRCブースでは、LiBOONの展示のほか、新しいプロジェクトである図書館キヨスクをお披露目。実際に書籍やグッズの物販も行いました。
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11/16(土)からはオンライン第2期が始まっています。
引き続き、図書館総合展をお楽しみください!

2024年11月15日

あの子にぴったりなのは... ~分類・件名のおはなし・142~

TRC MARCに分類や件名を付与するタイミングで、その本の「利用対象」も付与しているのをご存知でしょうか? 
その本がメインターゲットとしている年齢・学年や、「教員向け」「医療従事者向け」「研究者向け」などがわかるようにしています。
特に児童書や絵本については、大変便利に使っていただけるのではないかと思います。

よくご質問を受けるのが、「どうやって利用対象を決めているのですか?」ということ。

基本的にはその利用対象を付与する根拠を探します。
本自体に対象年齢が書かれていれば、それに合わせて利用対象を付与します。
本に見当たらなければ、その本の出版者さんのホームページを確認。「これから出る本」の紹介ページなどがあり、そこに対象年齢・学年が書かれていればそれを参考に。
本にもホームページにも記載がなかったら...ですが、シリーズものであればそのシリーズで揃えることを原則としています。また絵本や物語であれば、登場人物の年齢を参考にすることもあります。

幼児向けの絵本、といっても、その内容はさまざまです。文字がほとんどなくファーストブックとして親子の時間を楽しめる赤ちゃん絵本から、小学校入学直前のお子さんが読むような文字が多めのものもあります。
そこで、TRC MARCの利用対象では、「0~2歳」「3~5歳」と細かく設定しています。幼児全体を対象とする「幼児(0~5歳)」もあります。
小学生以上についても「小学生」「小学1~2年生」「小学3~4年生」「小学5~6年生」「中学生」「高校生」という利用対象を設定しています。小学生といっても、入学したばかりの1年生と、しっかり成長した高学年では読む本も全く違いますからね。

そんな利用対象、TOOLiではプルダウンから複数選択して検索することができます。
ほかの検索項目と組み合わせることで、「中高生向けの税金の本」「小学校中学年・高学年向けのSDGsの本」などといった検索をすることができますので、ぜひ使ってみて下さい。

2024年11月14日

リスニング

今月の雑記は音楽のことです。
自分のなかでは音楽は比較的生活の中の必須事項としてあります。高校時代は自転車通学で田舎なのをいいことに小声で口ずさみ、現在も通勤の往復のお供は音楽でイヤホンを忘れたことに気づくと絶望的な気持ちになります(笑)
昔はラジオを聞いて気になった曲を調べてレンタルショップで借りる、というかんじで自分のなかで新しい音楽やアーティストを開拓していましたが、いまではサブスクで手軽に新しいジャンルやアーティストの曲も聞けるようになりました。
それでも学生時代から好きなバンドは、新譜が出ればCDを買って集めてはライブに行っています。これまではほとんど行ったことがなかったフェスも、最近は仲間内ですこし離れた場所の野外フェスに行き、テントを立ててキャンプをすることもすこしずつですが増えました。広い空と緑に囲まれた自然豊かな地で生の音楽に身を委ねて、加えておいしいごはんとお酒の組み合わせは大きな癒しです。
自然の中で聞く音楽は格別ですが、体力もなくインドア気質なので、夜寝る前に暗闇の中で音楽を聞くのも好きです。没入感があり何度も聞いている曲でも歌の世界観のなかに入り込める感覚があって特別なかんじが味わえます。

2024年11月13日

きょうのデータ部☆(11/13)

今日も典拠班にはお名前にヨミのない本がやってきます。

ヨミを調べるときにwebに移行した辞典もありますが
冊子体の典拠資料もまだまだ現役です。

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漢字辞典を使うときは
最初は頭の中で1,2,3...と画数を数えていますが
結局指を使って書きながら数えていることの方が多いです。

2024年11月12日

うたに猫をさがして

11/12は週刊新刊全点案内2381号の発行日です。
掲載件数は905件でした。


*こんな本がありました*

「猫うた千年の物語」

中村健史(著)
淡交社(2024.11)


和歌、連歌、俳諧、漢詩などジャンルを問わず、猫が登場する詩歌をひっくるめて「猫うた」と呼び、平安時代から明治まで千年にわたる歴史をひもときます。


詩歌の本ですね、と読み始めたのですが、出てくるのが「寛平御記」(宇多天皇の日記)、「枕草子」、「源氏物語」...
すでに平安時代には、猫が鼠をとる存在としてだけではなく、可愛がられる存在でもあった様子が次々と示されますが、なかなか詩歌の話になりません。

それもそのはず、なんと平安貴族は「猫は歌に詠まない」のです。
理由は「歌は雅なもの」で「猫は雅でない」から。

猫が雅でないですと?とモヤモヤする方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう和歌という「ジャンルのお約束」があったよう。

でも新しい表現は「お約束」をあえて破ってうまれてくるもの。
雅な源氏物語の恋と組み合わせてしまえば和歌に詠んでもいいのでは?
雅ではないうたのジャンルがあってもいいですよね?
と時代が下るにつれいろいろな変化がおこります。

「猫うた」の足跡を追っていくことで、詩歌の歴史もたどれる一冊です。

2024年11月 8日

典拠ファイルで「関連」を~典拠のはなし~

11月です。今月の「典拠のはなし」では、異なる典拠ファイル同士を結びつける「関連」についてご紹介いたします。
「関連」とは?詳しく知りたい!という方はこちらの記事をご覧になってください。


■個人名の典拠ファイルの関連
ひとりの人が異なる名前を持つ場合、その名前同士を関連付けています。
・ペンネームを使い分けている例
林/不忘
⇔谷/譲次
⇔長谷川/海太郎
⇔牧/逸馬

・改名(芸名の襲名、婚姻による改姓など)の例
瑛太
⇔永山/瑛太

三遊亭/円楽(6代目)
⇔三遊亭/楽太郎

須江/ひろ子
⇔原/ひろ子

■団体名の典拠ファイルの関連
・改名した団体について、その前後の名称を関連付けています。
日本体育施設協会
⇔日本スポーツ施設協会

■個人名典拠ファイルと団体名典拠ファイルの関連(2022~開始)
・団体と創業者、創立者、中心となっている人物などを関連付けています。
津田塾大学 
⇔津田/梅子

早稲田小劇場
⇔鈴木/忠志

子規記念博物館
⇔正岡/子規

・創作に携わる団体とその所属メンバーを関連付けています。
サケロック
⇔星野/源
⇔伊藤/大地
⇔浜野/謙太

サンドウィッチマン
⇔伊達/みきお
⇔富澤/たけし

典拠ファイルを経由して検索することで、個人の別名(別ペンネーム)や、団体とかかわりの強い個人などをヒットさせることができます。図書館専門ポータルサイト「TOOLi」の典拠検索画面では、関連付けられているファイルを検索結果に表示させることも可能ですので、ぜひ試してみてください。意外な関連を発見できます。
※関連付ける作業の様子はこちら

2024年11月 7日

思い出の曲

11月の雑記テーマは「音楽のこと」です。
初めて買ったCDで書こう!と思ったのですが、
肝心のCDが何だったか思い出せず断念。
そんな私ですが思い出のCDはあります。
当時好きだったTVドラマの主題歌です。
視聴者プレゼントに応募して当選したものだったため、
初めて「買った」CDではありません。
応募したものの、まさか当たるとは思っていなかったので
届いたときは随分驚いたのを覚えています。
イヤホンで聞くという発想がなかった当時の私は
部屋のラジカセで何度も流していました。
ドラマのタイトルはうろ覚えですが、曲自体は何度も聞いたので
いまでもメロディーが浮かびますし、CDのジャケットもよく覚えています(ジャケットもかわいくてお気に入りでした)。
配信が盛んになり、CDで曲を聞くということが
少なくなってしまった今、懐かしい思い出です。

2024年11月 6日

フリーランスの働く環境を整える~新設件名のお知らせ2024年10月分~

昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

10月の新設は5件でした。そのうちの1つが「フリーランス・事業者間取引適正化等法」です。
略称を件名標目としていますが、より短い略称の「フリーランス法」の方がニュース記事などではよく見られるかもしれません。正式名称は「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」といいます。

フリーランスの事業者が、企業との取引において「企業」対「個人」という関係上立場が弱く不利益を被りがちな現状をうけ、取引の適正化と安心して働ける環境の整備を図るための法律です。
発注者である企業に対して、書面等による取引条件の明示、報酬支払期日の設定・期日内の支払、ハラスメント対策のための体制整備などが義務付けられています。

こちらの法律はつい先日、11月1日に施行されました。
企業側に課される義務が、条件(従業員の有無や委託する業務の期間など)によって異なってくるとのことで、どのような対応が必要か調べなくてはならない場合もありそうです。

それもあってでしょうか、10月だけでこの件名を付与した図書は3冊ありました。

2024年11月 5日

例えば焼きそばの、さまざまな姿

本日は「週刊新刊全点案内」2380号の発行日です。
掲載件数は1024件でした。今月の表紙はこちら。

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落ち葉のイメージで描きました。
ザッ、ザッ、ザッと落ち葉を掃き集める竹帚の音。
でも最近巷では、ブゥィ~ンブブブィン~~~、おや?何だろうと思ったら
風力で落ち葉をかき集めるブロワという電動機具も参戦。(これちょっと騒々しい・・・)
道具はともかく
枯れ落ちた葉の奇麗さに、ハッ!とする、日本の晩秋です。

(Juri)


*こんな本がありました*


「世界の中華料理 World Chinese Dishesの文化人類学」

川口幸大(編)
昭和堂(2024.11)

世界各地に根付き、時には当地の食文化と混ざり合いながら親しまれている中華料理。世界でフィールドワークを行う人類学者たちが、それぞれの場所で中華料理がどのように広まり、食べられているのかを明らかにします。

日本の町中華・ガチ中華といった身近なテーマから、南アフリカや南米のグアテマラにおける中華料理の受容までもが記述されていて、各地の食文化を中華料理の面から見るという切り口が面白い本です。巻頭の写真は、見ているとちょっとお腹が空いてしまうかもしれません。

世界中に広まっているだけではなく、一国の中に限っても町中華からガチ中華まで、そして庶民食から高級料理まで様々な形で親しまれている中華料理の柔軟さには唸ってしまいます。

2024年11月 1日

今年もやります!図書館総合展!

さて、毎年おなじみ図書館総合展、今年もいよいよ来週開催されます。
昨年度が久しぶりのリアル開催だった図書館総合展ですが、今年はコロナ禍前の規模感に戻って帰ってきます!


《第26回図書館総合展》
日時 :2024年11月5日(火)~11月7日(木) 10:00~18:00
会場 : パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
主催 : 図書館総合展運営委員会
入場 : 入場無料


図書館流通センターのブースは会場入ってすぐ、LiBOONが目印です!
LiBOONは、ヨシタケシンスケ先生や宮西達也先生のラッピングがとってもかわいい軽自動車の移動図書館車。総合展の会場に実物を展示いたしますので、この機会にぜひ見に来てください!

ブース内ではミニセミナーも開催しています。
データ部からは、
11/6(水) 10時~ と 11/7(木) 14時30分~ の2回、
TRC MARCのミニセミナーをお届けします。
図書館でもっとたくさんの本と出会いたい!レファレンスにMARCをもっと活用したい!という方に向け、TRC MARCを使った便利な検索方法をご紹介します。
もちろん、MARCってなあに?という方も、大歓迎です!
皆様のご来場をお待ちしております。

ほかにも、TRCが主催するフォーラムも充実。
すべてはご紹介できませんので、キーワードをざっと紹介!

  移動図書館  電子図書館  生成AI 
バリアフリーコーナー  DX  書店  デジタルアーカイブ 
  学校教育 認知症と図書館サービス ...

直木賞作家の今村翔吾先生のほか、実際に図書館現場で働かれている館長さんや司書さん、学校現場の方、図書館情報学の先生、ほか各専門分野の先生方などなど...をお招きし、お話を伺います。
詳細は、こちらよりご覧ください!フォーラムは事前申込制となっております。


それでは来週、横浜でお会いしましょう~!

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