こんにちは。
最近、中国映画を見てきました。字幕は中国語でした。そのちょっと前にスペイン映画を見ました。字幕は英語でした。
英語字幕の映画を見たときは長い字幕は読んでいるうちに次の字幕に切り替わってしまって焦りましたが、中国語は目に入ると瞬間的になんとなく全体を理解できる(時もある)ことに気づきました。
日本語ユーザーにとって、パッと見て意味が入る漢字表記は便利なものです。また、日本語には「橋」「端」「箸」など、発音にはほとんど違いがないけれど意味の違う言葉がありますが、それらを間違いなく伝えることができるのも漢字ならではです。
人名ならばなおさら。
苗字でいえば「アベ」さんの「阿部」「安倍」「安部」「阿倍」「安辺」...
お名前が「ユウコ」だったら「優子」「祐子」「夕子」「佑子」「裕子」...
数限りなくある同じ読み方のお名前。どの漢字を使用しているか、ということで相当絞り込むことができます。
ところが日本人の名前でも、本全体が英語の本、おしゃれなデザインの本など、アルファベットで表記されていることがしばしばあります。
Yuko ABE
とあったら、どうでしょう?
もちろんMARCには図書にある形を記録するのですが、欧文表記だけでは他の同じヨミの著者と見分けがつかず、検索できません。
そこで、典拠ファイルの出番です。
典拠チームでは欧文表記の著者名が出現した際は、まず既存の典拠ファイルに該当の人がいないことを、欧文表記の他にヨミや部分一致で検索するなどして、よくよく確認。ここで既存の典拠ファイルがあれば、今回の欧文表記を既存のファイルの記述形として作成します。
次に図書の情報源以外の箇所や参考資料に漢字表記がないかチェックします。図書、もしくはあらかじめ決まった参考資料(これがいわゆる典拠です)に漢字表記があれば、漢字表記で優先名称(統一形)を作成、欧文表記はその記述形として作成します。
こうすることで、MARCに欧文表記と漢字表記の両方が記録されるので、図書が検索しやすくなります。もちろん典拠検索から、漢字表記の本、欧文表記の本の両方を検索することができます。
では漢字表記を発見できなかった場合、あるいはあらかじめ決まった参考資料以外に漢字表記がある場合はどうするでしょうか?
この場合は、欧文表記のまま優先名称(統一形)を作成します。ですが、欧文表記が本のデザインや内容によるものならば、可能な限り漢字表記を優先名称(統一形)にしたい。
そこで、同じ著者が漢字表記の名前で本を出した場合、典拠ファイルの優先名称(統一形)を漢字表記に訂正する準備として内部用に目印をつけておきます。
このような仕組みを作って欧文表記で図書に出現した著者の典拠ファイルも、最終的に検索に最適な形になるようにしています。
漢字は多種多様で頭を悩ませることもありますが、どちらかというと漢字のありがたみを感じる機会が多い典拠チームです。
ひらがな、カタカナ表記のことも以前書きましたので、よろしければ一緒にこちらもどうぞ。