志木ブックナリーレポート続きです。
図書館の本は、書店に並んでいる本と違って、背ラベルやバーコードラベルが貼ってあったり、フィルムコートでくるんであったりしますよね。そういった装備を行います。
どういう装備をするかは図書館によって異なっており、それぞれに仕様が決められているのですが、この「仕様」が本当に様々!
背ラベルの貼り位置ひとつをとっても、「何が何でも地(下側)から○cm」というところもあれば「基本は地から○cmだけど、著者名と巻数は避ける」というところもあり…。
仕様の通り正しく作業を進めていきます。
背ラベルを貼る時は、こんな道具を使って貼り位置に印をつけます。写真の赤いボールペンは地から1cm用、後ろに写っている青色は0.5cm用、黄色は1.5cm用です。
バーコードを貼るにはこんなスケールを使います。「地から2cm、背左から3cm」という仕様なら、写真のように赤線の位置になります。
「背左から○cm」ではなく「裏表紙の左から○cm」だったり「左右中央」だったり、あるいは「紹介文を避ける」「絵を避ける」など、バーコードの貼り位置も図書館によって色々です。
この他に「本に付いてきた正誤表・月報を貼付するか」「帯を納品するか(さらに1冊ずつ挟み込むか・束で納品するかの違いも!)」等々も装備仕様に含まれています。また、背ラベルの色やデザイン、背ラベルに入る文字(請求記号)の仕様も、凄まじいくらいに多種多様…。
100の図書館があれば、仕様も100通り存在しそうです。
さて、ラベル類を貼ったら、最後にフィルムコートをかけて完成です。
すっかり図書館資料として様変わりした本たちは、各図書館に発送されます。
上の写真はフィルムコートをかけ終わった状態のもの。
山のように積まれているように見えますが、これでもごく一部に過ぎません。TRC全体では1日に約4万冊もの図書館の本を装備しています!装備にあたっている皆さんの手さばきは、まるで職人技でした…。
志木ブックナリーでは、図書館のご要望の通り正確に・迅速に本をお届けするべく日々努力をしているのでした。
全国に届いた本たちがそれぞれの図書館で活躍しますように!