早いもので今年も後2週間ほどとなりました。
皆様にとってはどんな1年だったでしょうか。
さて、一昨年、昨年に続き恒例となってまいりましたが、今年新設した件名でこの1年を振り返ってみようと思います。
(新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。)
データ部に在籍するものとして、まずは「電子書籍」をあげたいと思います。電子書籍自体は以前からあったのですが、今年はとりまく状況が違っているようで、電子書籍をテーマとする本が次々と刊行されました。同系統のものでは、「電子資料」「電子雑誌」「デジタル教科書」なども新設しました。
ITつながりで、今年新設して出番の多かったものに「マイクロブログ」(サービス名の"ツイッター"がよく知られています)「スマートフォン」がありました。
今年の行事がらみでは、南アフリカで開催された「ワールドカップ(サッカー)」を新設しました。名古屋ではCOP10が開かれ、エコポイントも昨年に引き続き話題になりましたが、環境系の件名は「再生可能エネルギー」「持続可能な開発のための教育」「土壌浄化」「ソーラーカー」「ライフサイクルアセスメント」「カーボンフットプリント」「環境カウンセラー」「環境共生住宅」などを新設しました。
ところで「ワールドカップ(サッカー)」という件名、「今までなかったの?」との声が聞こえてきそうです。前回の「新設件名のお知らせ」で取り上げた「おせち料理」もそうですが、件名の新設にはタイミングもあるのです。
「闘病記」もそうかもしれません。この細目を新設するにあたっては、この用語でいいのか、付与の仕方・基準などについて検討を重ねました。また、ある図書館からのご意見に大きく背中を押していただきました。
世相との関係では、婚活ばやりで「結婚相談所」、今も尾を引いている「サブプライムローン問題」、テレビ番組で話題となり流行語にもあげられた"無縁社会"に関わるところで「孤独死」などを新設しました。
ちょっと元気のない世の中ですが、「希望」という件名も新設しました。
新しい年が未来に向けて希望の持てる1年でありますように。