年賀状の準備をする季節になりました。年賀状の主役といえば、その年の干支。
十二支を思い浮かべてみると、こんな疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。
「十二支になぜねこ年がないのか」
図書館専用ポータルサイトTOOLiを使って、この疑問の答えがありそうな本をさがすとしたら、どうすればいいでしょうか?(今回は、主題検索を除いた方法でさがしてみます)
TOOLiの図書検索のページで検索を行います。まず一番上にある「すべての項目」を使ってみます。
"十二支"と"ねこ"と入れてみると60件ほど結果がでてきました。
「どうして十二支にネコ年はないの?」のように、そのままずばりの絵本も出てきましたが、中には「でるでるでるぞ」のように全然関係のなさそうなものも。
この謎は、MARCをじっくり眺めてみるとわかります
「でるでるでるぞ」
著者紹介:東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。作品に「ガブルくんとコウモリオニ」「だれがだれやらわかりません」「十二支のはじまり」など。
児童用内容紹介:おじいさんとおばあさんと、ねこのマツが、ふるいやしきにすんでいる。じつは、このやしき、なんと、ばけものやしきなのだ。だから、まよなかになると、でるでるでるぞー。おに、ひとつめこぞう、ほねむすめ、あぶらなめ、からかさ...。こわいおばけが、だいしゅうごう!
「すべての項目」で検索対象となるものに「著者紹介」「内容紹介」「児童用内容紹介」も含まれているため、それらに"十二支"と"ねこ"が含まれているとヒットしてしまうのです。
反対に「じゅうにしのおはなし」はタイトルにねこがありませんが、
「じゅうにしのおはなし」
内容紹介:ねずみ年、うし年、とら年、うさぎ年...。どうして、いろんな動物の年があるんだろう。十二支の由来を伝える昔話。ねこ年がなく、ねこがねずみを追いかけるわけも楽しく伝える。
と内容紹介文にねこがあったのでヒットしました。この本でも十二支にねこ年がない理由を読めそうです。
つぎに検索項目:タイトルで検索すると、タイトルのみに"十二支"と"ねこ"が入っているものがヒットします。しかし、「津軽民話の会 昔話聞き書」にはどちらの語も入っていないのになぜヒット?そういうときは、書誌詳細画面から内容細目をごらんください。「十二支と猫」という昔話が収録されているとわかります。
■収録作品のタイトルに絞って検索したいときは、検索項目の中ほどにあるプルダウンで「内容細目タイトル」を選ぶと絞り込んで検索することができます。
("十二支"と"ねこ"と掛け合わせて検索した場合、個々のタイトルの掛け合わせも対象となるので注意が必要です)
■同じくプルダウンで「目次情報」を選ぶと、目次に"十二支"と"ねこ"が含まれるものがヒットします。目次情報を作成する対象は、児童書のノンフィクションと一般向けの研究書ですので、子どもの自由研究に使えるような本は目次で検索すると意外とヒットすることもあります。この検索では「国語のなぞ」の目次に「十二支に、なぜネコが入っていないの?」とあるのが見つかりました。