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2024年9月 アーカイブ

2024年9月12日

未来の自分に宛てて

9月の雑記のテーマは「手紙」です。

過去の自分から手紙が届いたことがあります。
「未来の自分に宛てて書く手紙」なんていうと、アンジェラ・アキさんの「手紙」がすぐ思い出されますが、手紙を書いた過去の自分は15歳ではなく、もっと幼い小学校低学年でした。
おそらく郵便局が企画したイベントで、「21世紀の自分に宛てて手紙を書こう!」のようなもので、学校で一斉に強制的に書かされたものだったはず(時は20世紀)。
それをきちんと21世紀まで保管し、届けてくれた郵便局、すごい。
20年近く昔の自分からの手紙を受け取ってまず思ったのは、「なんて汚い字!!」でした(笑)
読んでみると、そこには当時の夢やそのとき好きだった歌手。
書かれていたのは、「学校の先生になっていますか?」でした。
...いいえ、全然なっていません!

その手紙を受け取ってからさらに20年近くが過ぎました。
今、更に20年後の自分に手紙を書くとするなら、何を書こうかな。
...「いつかいつかと思っている部屋の片付けはできましたか?」かな。

2024年9月11日

きょうのデータ部☆(9/11)

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お世話になったPCにさよならを...。

2024年9月10日

トリック オア?

本日は「週刊新刊全点案内」2372号の発行日です。
掲載件数は914件でした。


*こんな本がありました*

「しろくまきょうだいのハロウィン」
(コドモエのえほん)

serico(え) たきのみわこ(ぶん)
白泉社(2024.9)


「パディントンのハロウィン」
(絵本「クマのパディントン」シリーズ)

マイケル・ボンド(さく) R.W.アリー(え) 木坂涼(やく)
理論社(2024.8)

データ部には季節先取りで様々な本がやってきます。
なかでも目を引くのは絵本です。
今年も既にハロウィンの絵本を2冊発見!
東京の最高気温はまだ30度を超えていますが、
ハロウィンの頃にはもっと涼しくなっているはず。

ちなみに、例年通りならハロウィンの次は
クリスマスという流れになります。
2冊目にご紹介した「絵本「クマのパディントン」シリーズ」の既刊に、
クリスマスの絵本もありました。

「パディントンのクリスマス」
(絵本「クマのパディントン」シリーズ)

マイケル・ボンド(さく) R.W.アリー(え) 木坂涼(やく)
理論社(2017.10)

2024年9月13日

名前がなくてもどうにかなる!(平安時代の人名のはなしPart2)~典拠のはなし~

大河ドラマ盛り上がっていますね。
9月の典拠のはなしは2週にわたる平安時代の人名の話のPart2です。

源氏物語の作者の紫式部、ドラマでは「まひろ」という名前で呼ばれています。実は私が一番慣れるのに時間がかかったのが、登場人物が名前で呼ばれていること。

この時代の貴族は原則的に本名では呼ばれません。当時の生活を垣間見ることはできませんが、平安時代の物語、例えば源氏物語を見ても、本名で出てくるのは従者など男性の召使のみ。男性貴族は主に「大臣」「頭中将」「宰相」などの官職名(やその漢名など通称)で呼ばれています。直接の呼びかけはおろか、物語の地の文でさえ、本名で表すのは違和感があったようです。

女性はといえば、宮廷に仕える女官や特に位を与えられた女性以外は名前が記録に残っていません。現代のように固有の名前は与えられていなかったかもしれないという説すらあります。

ではどう呼ばれるかというと、家の中で話題にする場合は住んでいる建物や部屋(北の方、政所、対の上)で呼んだり、主人の何人目の娘かを表す呼称(大君、二の姫、姉宮)。世間で話題にのぼるときは、住所や屋敷の主人の官職を付けて呼ばれます(六条御息所、三条の北の方、大将の御方)。これで案外、特定の誰かを表すことができたらしいのです。しかし、これが固有名かというとなかなか微妙なところ。

宮仕えをするようになると、職場での通称、やや固有名に近い名前で呼ばれることになります。これは女房名というものです。

紫式部(ムラサキシキブ)
和泉式部(イズミシキブ)
赤染衛門(アカゾメ エモン)

世間での呼び名と同様に身内の男性の官職や縁の深い土地などから名付けられることが多いようです。もう少し時代が下ると、よくある女房名は個人を識別するために仕える主人の名がつくこともあります。

後深草院二条(ゴフカクサイン ノ ニジョウ)
建礼門院右京大夫(ケンレイモンイン ウキョウ ノ ダイブ)

どちらの場合も、女房名は現代のような姓名で構成されている名称ではないため、ひとつながりの名として扱います。

また、宮仕えしていない女性の中にも歌人や散文の作者として頭角を現す女性がいます。このような種類の名前で有名なのは、ドラマでは藤原寧子とされていた「蜻蛉日記」の作者。

藤原道綱母(フジワラ ミチツナ ノ ハハ)

こちらは身内の男性貴族の名と血縁関係で固有名にしている例です(息子の道綱の名前は前回ご紹介した氏と名の間の「ノ」を取り除くルールに従っています)。同じ女性を指すのに「藤原倫寧女(フジワラ トモヤス ノ ムスメ)」という言い方もあって、こちらも父親の名前を使った固有名になっています。

姓名を使って社会生活を営んでいる私たちからすると不便な気もしますが、世界を見回してみれば、伝統的に身内との関係を示す名前を使っている国も多くあります。こちらはまた別の機会に。

2024年9月 6日

その「ノ」はどこに入りますか?(平安時代の人名のはなしPart1)~典拠のはなし~

大河ドラマ盛り上がっていますね。

見ている横で、家族が「みんな藤原ばかり...」と呟いています。源もいます!(そういう話ではないらしい...)。9月の典拠のはなしは、2週にわたって「光る君へ」の舞台平安時代の人名の話をしていこうと思います。

さきほど家族がつぶやいていた「藤原」。ドラマの中ではだいたい下の名前しか出てきません(ほぼ全員藤原ですから)が、「藤原道長」の「藤原」は、現在の姓や苗字とはややことなり「氏」にあたります。

「氏」は古代の血縁集団に縁の深い地名や朝廷内での仕事にちなんだ名前をつけたもの。天皇から与えられることもあり、藤原氏の氏の由来として中臣鎌足が天智天皇から藤原朝臣姓を与えられたエピソードをご記憶の方も多いでしょう。時代が下ると、氏とは別の姓(かばね、やや今の苗字に近い)を持つようになってくるのですが、平安時代の藤原氏や源氏は、氏が姓を兼ねています。

こうした「氏」を姓として扱う人名を読む場合、慣例的に氏と名の間に「の」を入れて読むことになっています。つまりご存じの通り「藤原道長」は「ふじわら の みちなが」と読みます。

ところが、典拠ファイルで「藤原道長」を検索すると、統一形のカタカナ形は「フジワラ,ミチナガ」...。なぜでしょう?

その理由は日本目録規則にあります。

♯6.1.5.4 姓名の間に「ノ」を入れて読む名称
おおよそ中世までの人名で慣用される、姓と名の間の「ノ」の読みは、原則として記録しない。ただし姓が短い場合に例外的に「ノ」を記録することがある。
(「日本目録規則」2018年版)

姓と名の間にある「ノ」は、姓の一部でも名の一部でもなく宙ぶらりんです。何の気なく「藤原」や「道長」をカタカナ形で検索しようとしたときに、そのカタカナ形が「フジワラノ」や「ノミチナガ」になっていたら検索しづらいでしょう。

この規則に従って、統一形のカタカナ形は「フジワラ,ミチナガ」と「ノ」を抜いた形になっています。「フジワラノミチナガ」で検索したい方もご安心ください。参考資料に「ノ」の含まれた形で掲載されていれば、「ノ」が入った形でも検索ができるように参照形も作成しています。

2024年9月 5日

写真と手紙

9月の雑記のテーマは「手紙」です。

最近は出すことがめっきり少なくなりましたが、
昔は結構出していたと思います。

「手紙」と言われて一番先に思い出したのは、
写真を送る時の「手紙」でした。


大学を卒業するとき、卒業旅行でユースホステルを
使って北海道に行ったことをきっかけに、その後何年か
北海道を「ユースホステル」や「とほ」宿を使って旅し
ました。

たいがい、そこで同宿・同部屋になった人と翌日観光し
たり、山に登ったり、カヌーをしたりして、同行人を撮
ったり、一緒に写真に写ったりしていたので、宿を出る
時に、住所を聞いて、家に帰ってから、現像した写真を
手紙とともに送っていました。


相手からも写真が届いたり、別の旅の便りをもらったり、
旅が終わってからも「楽しい」が続いて好きでした。


この手紙は、手紙入れではなく、その旅の写真と一緒に
アルバムにはさんであります。思い出一緒に蘇ってくる
ので。

今は旅に行っても、ホテルかペンションになってしまった
ので、偶然知り合った人の写真を撮るのも、写真や手紙を
送るのも、あまり機会がなくなってしまったのが、ちょっ
と残念です。

2024年9月 4日

きょうのデータ部☆(9/4)

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雨が降り続いていましたが、
今日は漸く晴れ間が少し見えてきました!

2024年9月 3日

心穏やかに

本日は「週刊新刊全点案内」2371号の発行日です。
掲載件数は1232件でした。今月の表紙はこちら。

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秋のお彼岸。
で、おはぎのイメージです。
おはぎがスーパーやコンビニ、和菓子屋さんの店頭で目立ち始めると
「9月だなぁ、秋のお彼岸だなぁ~」とちょっとしみじみとしたりして・・・。
あんこ・きな粉・黒ごま が定番!とずっと思っていたのですが
それは私が関東人だからだと割と最近になって知ってびっくり!
関西の代表、青のりを加えて、4種のおはぎのイメージです!!
(Juri)


*こんな本がありました*
やさしい仏像彫刻
鈴木/謙太郎(監修)
メイツユニバーサルコンテンツ(2024.8)

ときどき、俗世を忘れたい!!となり、突発的にお寺や神社へ行くことがあります。信仰心があるわけではなく、静かで心穏やかに過ごせる場所、のレパートリーがお寺・神社くらいだからという理由です。
せっかく来たのだからと、仏像を見ていくこともしばしば。
霊験あらたかなものを感じられる繊細さを持ち合わせていないので、大きいな~、顔が可愛いな~、お線香がいい匂いだな~、と言って帰ってきます。
作れるようになったら、奥深さを感じられるのかもしれません...。

2024年9月 2日

農業の今~新設件名のお知らせ2024年8月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

8月の新設は2件でした。そのうちの1つが「スマート農業技術活用促進法」です。

農業の生産性の向上を図るためスマート農業技術の活用を促進することを目的とする法律で、今年成立しました。計画認定制度で認定を受けた農業者や事業者は金融や税制などでの支援措置を受けることができるそうです。

正直全然馴染みがなく...。
そもそもスマート農業とは?というところからだったのでWebで調べてみたところ、ロボットやAI、IoTなどの先端技術を活用する農業のことをスマート農業というそうです。
Webで検索した際に出てきた、ドローンの飛ぶ農地や果物を収穫するロボットアームを見て「わお、近未来...。」という、感想にもなっていない感想しか抱けなかった私。
自分の食生活に直結する領域なのに、過去のイメージにとらわれたまま、知ろうともせずに過ごしていたことを反省しました。
農業機械メーカーで働いている友人や農業に従事している親戚に、実際のところ現場ではどうなのか、機会があれば聞いてみようかなと思います。

なお「スマート農業」関連の図書には「農業機械化」という件名を付与しています。「スマート農業について知りたい!」という時はこちらの件名での検索もお試しください。

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