ADEAC春の公開情報2026その2
今回は前週に続き、2月末から3月初旬に公開されたデジタルアーカイブ4機関をご紹介します。
◇『岡山県立図書館/デジタル岡山大百科』(2月28日リニューアル公開)
岡山県立図書館が構築する、岡山県の歴史・文化・自然・人物などを幅広く紹介するデジタルアーカイブです。
メタデータがあるものは60,000件、画像や音声、動画があるデータだけでも13,000件を超える資料が搭載されています。
百科事典的な切り口で資料を種類・地域・時代別に探すことができ、関連する機関や団体から資料を探すこともできます。
記事索引や郷土資料の目次等も収集されており、岡山を調べるための総合的な情報基盤となっています。
◇『海老名市/デジタルアーカイブえびなの歴史』(3月1日新規公開)
海老名市が所蔵する歴史資料や写真・動画を通して、地域の歩みを紹介するデジタルアーカイブです。
資料の種類・時代・地図といった切り口から資料を閲覧して、海老名の歴史の変遷をたどることができます。
また、スペシャルコンテンツとして、海老名市温故館が過去に行った企画展等をもとにしたウェブ展覧会を公開しています。
「えびな近代鉄道物語」「江戸時代の旅」といったテーマについて、パンフレットの内容を再構成して掲載しており、デジタルアーカイブに掲載されている関連資料画像を見に行くこともできます。
他にも、「カラーでよみがえる「えびな」」という古写真をAIによってカラー化した実験的なコンテンツや、小学校や中学校の授業で使えるように構成されたキッズページなど、デジタルアーカイブを使いこなすことにつながるコンテンツがいくつも掲載されています。
◇『日光市/デジタル郷土資料ミュージアム-日光市の昔と今-』(3月3日新規公開)
日光市が所蔵する郷土資料を公開し、日光の「昔」と「今」を伝えるデジタルアーカイブです。
WEB地図や空撮写真の360度パノラマから、市内各地で撮影された古写真と現在の風景を比較することができ、日光の町と暮らしの変化を知ることができます。
写真のほかにも絵葉書や絵図が掲載されていて、絵葉書は日光市に関するテーマ別にご覧いただけます(二荒山・鬼怒川・旅館等)。
日光東照宮や鬼怒川温泉、足尾銅山など有名なものがたくさんある日光市ですが、昔と今を見比べることで新しい姿に出会えます。
◇『広島市立大学/広島市立大学デジタルアーカイブ』(3月3日新規公開)
多方面の教育研究活動を行ってきた広島市立大学のデジタルアーカイブです。
1994年に開館し2022年に博物館相当施設の指定を受けた芸術資料館の資料と、1998年に附置研究機関として設立されて以来世界平和と人類の幸福を実現するための研究や提言を行ってきた広島平和研究所の資料を公開しています。
芸術資料館の方は、広島の被爆者及びその二世、三世の肖像画を描くプロジェクト「光の肖像」の作品群を公開しています。
権利の関係でサムネイルだけ公開されているものも多いですが、被爆体験や本人のメッセージが解説として克明に記録されています。
また、広島市立大学芸術学部の卒業・修了制作作品が多数掲載されていて、分類別に探すことができます。興味深い作品が多数公開されています。
広島平和研究所の方は、学術研究活動を通じて蓄積してきた、平和を築く文化資産となる多種多様な学術資料を公開しています。
原爆や戦争について調べるための施設、広島市内で行われる慰霊・追悼行事や原爆を語り継ぐ活動について調べられます。
また、原爆被害についての写真集や特集記事、エッセイ等の書誌情報がキーワードや写真家名、年代から検索できるので、このテーマについて調べる際のツールとしてご活用いただけます。
今回の紹介内容は以上です。次回の更新では3月下旬から4月にかけて新規公開されたデジタルアーカイブを紹介します。