さて、10回にわたって「人名典拠ファイル」についてご紹介してきました。
今回のシリーズでは、人名典拠ファイルやMARCについて全く知らない人でもイメージしやすいように、シンプルに説明することを心がけました。
人名典拠ファイルの特長に関してはひととおり触れましたが、まだまだ説明しきれていない事柄もたくさんあります。
このシリーズは今日で終了しますが、今後もっと突っ込んだ記事もアップしていく予定です。
どうぞお楽しみに。
というわけでまとめです。
「人名典拠ファイル」は本の著者を管理するファイルです。
根拠をはっきりとさせたひとつの形を見出し(統一標目)としています。(第2回・第7回)
それはID番号と漢字、ヨミガナから成り立っており、
・同名異人を一目でわかるようにする(第3回)
・表記ちがいの異名同人を一つのファイルにまとめる(第4回)
・ペンネームの使い分けなどを相互に参照する(第5回・相互参照)
・見出しにならなかった別名から参照する(第8回・直接参照)
といった機能があります。
相互参照や直接参照は、より便利な検索が可能な人名典拠ファイルならではのしくみです。
書いた人の名前から本を探す。よく使われる検索の手法です。その検索が、無駄なく正確にできるよう、人名典拠ファイルは大きな役割を果たしているのです。
企画記事:人名典拠