少し前ですが、下記の伝記本で、あたらしく個人名典拠ファイルを作成しました。
ウィンザー朝の初代君主George Ⅴ(ジョージ5世)です。
映画「英国王のスピーチ」が第83回アカデミー賞の作品賞を受賞して話題だったので、その王様のことかと一瞬思いましたが、映画の主人公はジョージ6世。ジョージ違いでした。(映画にはジョージ5世も登場するようですが)
ところで、今回の王室の人物のように「名のみで知られている人名」、もしくは「姓または名しか明らかでない人名」については姓または名のみを統一標目としています。
ただ、5世や6世がいるように、「ジョージ」という名前は複数存在。したがって、今回のジョージ5世も標目限定語(専門・世系等)を付記して区別をつけました。
標目限定語・世系関連過去記事はこちら→①②③④⑤
【統一標目】*別称などは参照形を作成
《漢字形》 George Ⅴ
《カナ形》 ジョージ
《標目限定語・世系》 5世
ところで「世系」を含めた王室関係人物情報ですが、初出図書だけでなく、各種参考資料はもちろん、場合によっては外務省や大使館のHP、公式王室及び本人HP(個人HPを運営する王室メンバーも稀にあり)なども確認しています。
図書資料の場合、1990年代なかばくらいまでの人物なら「岩波=ケンブリッジ世界人名辞典」を参考にすることも。巻末付録に掲載されている「各国元首・政治指導者」欄には王室関係一覧もあるので、在位も確認できます。
ちなみにウィンザー家の国王即位の順番は以下のとおり。
ジョージ5世 George Ⅴ(5世)
エドワード8世 Edward Ⅷ(8世)←ジョージ5世の長男。退位後王位は弟のジョージ6世が継承
ジョージ6世 George Ⅵ(6世)←ジョージ5世の次男
エリザベス2世 Elizabeth Ⅱ(2世)←ジョージ5世の孫(ジョージ6世の長女)。現イギリス女王
ジョージ5世は兄の突然の他界により、予想外にも父に次いで王位を継承することになり、説得されて兄の婚約者と結婚。また、エドワード8世は離婚歴のあるアメリカ人女性と結婚するために王位を去ったエピソードで有名。他にも「英国王のスピーチ」で描かれたジョージ6世の吃音症克服、エリザベス2世の息子たちの離婚・再婚問題など、ウィンザー王朝にもいろいろなドラマがありそうです。
コメント (2)
大変恐れ入ります。いつも「TRCデータ部ログ』を利用させて頂いている者です。
今週に入ってからなぜかRSSで社名や著者名が表示されなくなってしまっています。とても重要な情報で毎日チェックしているので、直して頂けないでしょうか。
突然のお願いで申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
投稿者: ハマザキカク | 2011年7月 8日 16:00
日時: 2011年7月 8日 16:00
ハマザキカク様
いつもご覧いただきましてありがとうございます。
お尋ねの件ですが、データ部ログ側で変更した部分はありません。
別の原因ではないかと思われますので、ご確認いただきますよう、よろしくお願いします。
投稿者: 新刊目録 望月 | 2011年7月11日 18:05
日時: 2011年7月11日 18:05