こんにちは、典拠班の原田です。
今日は典拠班のメンバーがこれまで書いてきた「典拠ファイル」の記事から、人の名前にまつわるものをご紹介します。
図書目録を仕事にするまでは、「名前」について、とくに不思議や疑問を感じることはありませんでした。
しかし、この世界に入って、本に書かれた「名前」という記号と、「本人」を正しく結びつけることが、大変な作業なのだと知りました。
何が正しいのか...?と根本的に悩むこともしばしばです。
たとえば、外国の方の名前をカタカナにするのがそもそも難しいし、でもカタカナなしだと発音できないし...。
苦心しながら人名典拠ファイルを作成しています。
「栗本薫さん、いままでお世話になりました」
別名を持っている方はこのように管理しています。
「"子"の有る無し」
別名...とまでいえない微妙な違いがあったら?
「別名のある人の探し方」
江戸時代の文筆家は華麗に筆名を使い分けていました。
「豊穣なる翻訳文化を支えます」
西洋人の名をカタカナ表記にするときの大問題、バリエーションがありすぎる!
「ウイリアムとビル」
本名とはかけはなれた愛称で有名な方もいます。
最近、岩波新書でこんな本が刊行されました。
世界の名前
岩波書店(2016.3)
アジアやアラブなど、今までなじみのなかった地域の方も著者として登場することが増えています。これ読んで、また勉強しないと...。