ラスタって?~新設件名のお知らせ2025年4月分~
明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
4月の新設は2件でした。そのうちの1つが「ラスタファリアニズム」です。
ラスタファリアニズム、あるいはラスタファリ運動は、ジャマイカの黒人による宗教的思想・政治運動です。運動の略称として、また活動者をさしてラスタともいわれます。
1930年代にはじまり、キリスト教の『聖書』を聖典としていますが、エチオピア皇帝ハイレ=セラシエ(在位1930-1974年)を神の化身として信仰し、アフリカ回帰を唱えるものとのこと。
ハイレ=セラシエの皇帝即位前の名ラス・タファリ・マコンネンが運動名の由来です。
「ファッションかなにかで"ラスタカラー"というのは聞いたことがあるような...あのラスタ?」といった状態でしたが、今回の件名新設で背景を少し知ることができました。
とはいえ、なかなか簡単には言い表しがたい広がりをもった運動の様子。
興味を覚えた方はぜひ件名で検索して図書をお手にとってみてください。
ちなみにラスタカラーといえば赤・黄・緑ですが、こちらもエチオピア国旗の色からの影響のようです。