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2024年7月 アーカイブ

2024年7月 4日

エアチェック

7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。
久々の「本」テーマでお届けします。

高校生の頃はラジカセでラジオの音楽番組を聴いていました。
良さそうな曲がかかったら、すかさずラジカセの録音ボタンを押す。録音後に何度か再生して楽しみ、飽きたら消去して、カセットテープを何度も何度も上書き録音する。
そうして音楽を楽しんでいました。

ある日、気になるアルバムがラジオで紹介されました。
(アルバムとは、ここではLPレコードのことです。当時はまだコンパクトディスクが初物で、作品によっては発売されていたかいないか...な時代。)
アルバムタイトルは「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」。
アーティストはセンス・オブ・ワンダー。
銀河ネットワーク? クジラが歌を歌う? 録音ボタンを押しました。
が、聴いてもよくわからない曲だった。
アルバムは小説が原作のイメージアルバムとのこと。
なら原作を読んでみよう、と最寄りの図書館へ出かけ、本を借りてきました。


「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」
(ハヤカワ文庫 JA)

大原まり子(著)
早川書房(1984.4)


が、読み終わっても、やっぱりよくわからない。
同じ著者の他の本も読めばわかるのかな。
そして図書館にあるだけ、大原まり子の本を次々と読みました。
いいかもと思った話もあれば、かなり苦手な話もある。
どの作品も文章そのものは読みやすいように思ったのだけれども。
...難しい。
...わからない。
でも読むのをやめられない。

このブログを書くにあたり、当時利用していた実家近くの図書館のOPACで検索してみました。
私が利用したのは分館でしたが、中央図書館に蔵書あり。
ある! 私が読んだの全部が中央図書館に1冊ずつある!
今とても幸せな気分です。

2024年7月 3日

きょうのデータ部☆(7/3)

2024.07.03データ部ログ写真.jpg
最高気温が30度を超える日が続くなど、季節はすっかり夏に移り変わったようです。今日は夏らしい空の明るい日でした。

2024年7月 1日

夏休みは虫旅へ!

本日は週刊新刊全点案内2363号の発行日です。
掲載件数は1083件でした。今月の表紙はこちら。

p20240702.jpg

6月中旬くらいから、だんだんと店頭に桃が並び始めます。
未熟な桃をむいてパリパリ歯ごたえを楽しんで良し!
熟れた桃をジュクジュク食べても良し!
この世の中に桃を嫌いな人なんているんだろうか?といつも思います。
余談ですが 子供の頃(昭和)桃の缶詰はご馳走でした!兄弟で最後の1個を取り合ったのが懐かしい・・・笑
(Juri)


さぁ、まもなく迎える夏本番。虫取りも本番...?なのか、
今週号には虫の本が多く掲載されていました。
なかでも目についたのがこちら。

*こんな本がありました*
日本の虫旅

Gakken(2024.7)

「ムー」や「ジョジョ」、「世界のすごい墓」など、斬新なトピックを扱う地球の歩き方から刊行されたこちらの1冊。
 
恐縮ながら「虫旅」ということばを初めて知りましたが...
これは全国の虫関連スポットをたずねる旅を指す言葉のようです。
(本書は、初めての虫旅提案書!とのこと)
 
北海道から沖縄まで、具体的な虫捕りの場所とそこにすむ多様な虫たちが紹介されたこちらのガイドブック。
博物館などの虫関連施設のほか、カブトムシやクワガタたちの探し方、昆虫写真や記録のとり方についても記されています。
 
虫はちょっと怖いわたしですが...
こちらの本は旅行のガイドブックとして仕立てられていることもあり、ワクワクしながら読めそうです!

大事なのはつきあい方~新設件名のお知らせ2024年6月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

6月に新設した件名は5件でした。そのうちの1つが「生成AI」です。


ここのところ、新刊本の中に「生成AI」という文字を見ることが本当に多くなり(私が「生成AI」という言葉を意識しだしたからだとしても!)、このタイミングでの新設、納得です。

今年の頭に、芥川賞を受賞した九段理江さんが、受賞作の「全体の5%くらいは生成AIの文章」だと発言して話題になりました。


「東京都同情塔」

九段理江(著)
新潮社(2024.1)


実際には、生成AIが作成した文章を使ったのは、作中に登場する生成AIが返答した部分のみ、とのことなので、地の文を生成AIが作成したということでは全くないとのこと。
しかしながら、このことが生成AIを使った創作ということに議論を投げかける1つのきっかけにはなったかもしれません。

ちょっとネットを検索すれば、「論文に使えるAIツール」「AIによる卒論自動作成...卒論代行は不要!」などのサイトや、読書感想文コンクールでAIが生成した文章を使った感想文を不適切引用で審査対象外にしたなどというニュースがヒットします。
我々がすぐ使えるところに生成AIが存在するようになり、これまで苦労して書いていた文章を生成AIが書いてくれるようになる...これは、洗濯を洗濯機にまかせるようになったのと同じ技術の進歩だろう、と思う人もいるかもしれません。

一方で、人間にとって大切な創造すること、が機械に奪われてしまうというSFの世界のような恐怖を覚えることも確かです。
便利な世の中にはなってほしい。
でも、人間として手放してはいけないものはある。
AIがここまで身近になった今考えるべき大事なことは、AIとのつきあい方なんだと思います。

...ところで、生成AIが書いた文章か人間がオリジナルで書いた文章かって、すぐに見分けつくんですかね?

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