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2024年7月 アーカイブ

2024年7月30日

毎日必ず行くところなのに知っているようであんまり知らないところ

本日は「週刊新刊全点案内」2367号の発行日です。
掲載件数は998件でした。


*こんな本がありました*

「すごいトイレのはなし」

佐藤満春 ( 著 )
Gakken ( 2024.8 )


「トイレ」がタイトルにつく本なんて珍しい!(と思ったのですが、検索すると意外にありました...)こちらはお笑いコンビ「どきどきキャンプ」の佐藤満春さんが、いろいろな場所にあるユニークなトイレ、掃除のコツ、トイレの進化などを楽しく紹介する本です。この方、名誉トイレ診断士だそうです。そんな資格があることにもビックリ!

目次に「そこはスイッチをオフにできる場所」とあるのが腑に落ちます。トイレは一人きりになる場所。確かにそこにいる時間は精神的にも休まっているような気がします。
毎日何度か必ず行く場所で誰にも見られないだけに、人それぞれいろいろな使い方をしているのではないでしょうか? 仕事中は軽くストレッチをしたり、家では本や新聞を読みふけったり。私は家のトイレに癒しのグッズ(今は小さいペンギンと可愛い遮光器土偶)を置いています。
知っているようで意外と知らないトイレ。児童書ですが、子どもだけでなく大人も楽しめそうです。

2024年7月29日

お祝いの図鑑とブックリスト

昨年まで机を並べていた同僚に、二人目のお子さんが生まれました。お祝いは姉妹で長く楽しめるよう「図鑑」に決まりました。データ部内アンケートでお勧めを募ると、

    「飼育と観察」が役立ってます
    「くらべる図鑑」はよく読みました
    「世界の危険生物」は女子ですがたぶん一番好きだった
    「楽しく遊ぶ学ぶせいかつの図鑑」でちょうちょ結びを学ばせた
など具体的なコメントが寄せられました。アンケートを参考にスタンダードな「動物」「宇宙」から「音楽」「くらべる図鑑」まで幅広くチョイスして贈りました。ひとつでもお気に入りが見つかることを願いつつ。


そして、恒例になりつつあるブックリストも同梱しました。データ部メンバーから図鑑以外のお勧め本も募り、MARCpedia編集チームが世界に一冊の「MAMApedia」に仕上げてくれました。皆さんがモリモリ書き込んでくれたコメントを一語も漏らさず盛り込んだ超力作です!お二人目ということもあり、小学生ぐらいまで対象年齢をひろげて勧めてもらいました。

かいけつゾロリシリーズ
石は元素の案内人
かがみの孤城
ハリー・ポッターシリーズ
マジック・ツリーハウスシリーズ
せいめいのれきし
旅の絵本
おどる12人のおひめさま
さむがりやのサンタ
大草原の小さな家シリーズ
ダレン・シャン
マップス マップス・プラス
ふしぎ駄菓子屋銭天堂
かがくるBOOK
ミッケ!シリーズ
キュリオと月の女王
シェーラ姫の冒険
ウエズレーの国
正しい暮し方読本
「ルルとララ」シリーズ
香川元太郎作・絵の「〇〇の迷路」シリーズ
アンジュール
にっぽんちず絵本
こっきのえほん
エルマーとりゅう
コロボックル物語
の (junaida著)
かわ (加古里子さく・え)
100かいだてのいえ
ラチとライオン
おおきなきがほしい
ゆうたくんちのいばりいぬシリーズ
これはのみのぴこ
はじめてのこどもキッチン
にゅうしちゃん
ながーい5ふんみじかい5ふん
わにわにのおふろ
夜明けをまつどうぶつたち
げんきなマドレーヌ
まりーちゃんとおおあめ
としょかんライオン

対象年齢も刊行時期もばらばら!オンリーワン感が素敵です。
娘さんお二人、これからどんな本に夢中になるか楽しみですね。

MAMApedia.jpg

↑「MAMA」pediaです。MARCpedia並みのクオリティに仕上がっております
過去のブックリストはこちら や こちら

2024年7月24日

きょうのデータ部☆(7/24)

2024.07.24データ部ログ写真.jpg
きょうは昼頃から突然暗雲が垂れ込めはじめ、激しい雷雨に。
カンカン照りだと暑いけれど、涼しくなると言っても雷の音はやっぱりこわい......真夏のジレンマです。

2024年7月25日

はじまりは何も思い出せない本から

7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。

小学生のころ「図書館から本を探してきて読みましょう」という時間がありました。
図書館の利用方法を学ぶための時間だったのか、単に時間ができてしまった授業だったのかは記憶にないのですが、ただ「分厚い本を読むのかっこいい!!!!!」と思っていたことだけは明確に覚えています。
そのような動機で私は図書館にある一番分厚い(と思った)本を選びました。
残念ながら、それがなんの本だったか、どんな内容だったか、何も思い出すことができません。
かつての私は「分厚い本を読むかっこいい私」を演出するためだけに本を選び、難しくて全く内容が入って来ない本のページを無理やりめくっていたのです。


無理矢理分厚い本を選び読んでいた私も、そのうち厚さのある本もきちんと読めるようになりました。
その中のひとつがペギー・スーシリーズです。
ちなみに、読み始めたきっかけは「2学年上の姉が読んでいたから」で「2つ上の学年の子が読む本を読んでいる私かっこいいだろ!」と思っていました。
しかも海外文学という通ぶれるものだったもので、他に見せつけるように読み、そしてあの独特の世界にひきいこまれていきました。

かくして見栄を張りまくっていた私ですが、今でも電車で本を読んでいると「本を読んでいる自分」を俯瞰で眺める自意識がわいてきます。いい大人になっても何も変わっていません。

2024年7月23日

アンコンシャス・バイアス

本日は「週刊新刊全点案内」2366号の発行日です。
掲載件数は664件でした。

*こんな本がありました*

「それって決めつけじゃない!?アンコンシャス・バイアス 1巻 男子なら虫がさわれる!?ほか」

松島恵利子(文)北村英哉(監修)
のはらあこ(マンガ・イラスト)
汐文社(2024.7)

アンコンシャス・バイアスとは、無意識の決めつけや思い込みのこと。
こちらの本では、身近な出来事を例にアンコンシャス・バイアスについてわかりやすく紹介しています。

1巻の目次を見てみますと
「男子は虫が好き。本当にそうかな?」
「動物が苦手な人は冷たい。本当にそうかな?」
「大阪の人はおもしろい。本当にそうかな?」
といったものが並んでいました。
うーん...どれもそういったイメージで語られる(語られた・語っていた)ことはあるかもなぁ...と思ってしまいます。

印象的だったのは、アンコンシャス・バイアスは他人に対してだけではなく「自分に対して」のものもあるということ。
「自分にはできない」と思いこんで可能性を狭めていないか?という問いにハッとさせられる方も多いのではないでしょうか。

児童書ですが、経験を積んだ大人が読んでも多くの気づきがありそうです。

2024年7月18日

夢の不労所得~分類・件名のおはなし・139~

休み明けだ。会社に行きたくない。一生寝て暮らせないだろうか。
と、一度も思ったことのない労働者は少ないでしょう。
寝て暮らすはちょっと大げさか...。

あくせく仕事に追われずに、自分のペースで自己実現を図る。いいですね。
少し前には「FIRE」という言葉をタイトルにした本もよく見ました。FIREとは「Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期リタイア」の頭文字を取ったもので、資産運用で生計を立てて早期リタイアするという人生設計だそうです。

それでは、今回は分類を使って資産形成のための情報を探してみましょう。

今年からNISAが新しくなりましたので、まずはそこから始めてはどうでしょうか。
NISAは「少額投資非課税制度」で、分類は338.8です。投資信託もこの分類になります。
優良株を買って配当と株主優待で暮らすのもいいかもしれない...。株式投資についての本は338.155、株式理論の分類です。
何が自分に合うかわからない、投資方法全部盛りの本はありませんか、ということでしたら、338.18にどうぞ。NDC10版の338.18の注記には「金儲法<一般>は,ここに収める」とあり、いろいろな方法を扱ったものはこちらになります。
(2~3種類までだと主に扱われている方の分類になります。たとえばNISAとiDeCoでNISAが主なら分類はNISAの338.8。ちなみにiDeCoは「個人型確定拠出年金」ですので、iDeCoだけを扱った図書は364.3、社会保険の分類です。)

というわけで、338で始まる棚を探していただくと金融資産形成に関する情報が集められます。

金融資産と並び立つ不労所得のもう一方の雄は地代収入です。地主。大家さん。
投資用マンションを買ってみようという方も、伝来の土地を活用して...という方も、不動産投資についての本は673.99、不動産業の分類に収めています。

いずれの分野もコンスタントに図書が刊行されていて「成功法」は百花繚乱という趣です。
苦労せず短期でFIRE達成!億越え!とはいかないだろうという気はしますが、検討してみるのもいいかもしれません。

LiBOON

7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。


こどもの頃のいちばんの本との出会いの場は、移動図書館でした。
公立図書館は小学生のわたしがひとりで行ける場所にはなく、
学校の図書室にはあまり読みたい本がなかったので、
近所の広場に移動図書館がやって来るのがとても楽しみでした。


「吸血鬼はお年ごろ」シリーズや「なんて素敵にジャパネスク」、「星へ行く船」シリーズ等々、赤川次郎や氷室冴子、新井素子などの文庫をたくさん借りて読んだのを覚えています。


停車中はいつも同じ音楽を流していたので、今でもその曲を耳にすると「移動図書館の曲!」と思ってしまいます。
ちなみに曲は「恋はみずいろ」。歌詞なしバージョンでした。


TRCが扱っている移動図書館車「LiBOON」には、ヨシタケシンスケさん、宮西達也さんのラッピング車があります。
これがすごくかわいい。
わたしがこどもの頃にも欲しかったな。
いまのこどもたちが羨ましいです。

2024年7月17日

きょうのデータ部☆(7/17)

2024.07.17データ部ログ写真.jpg
TRC近くの公園です。ここ数日は比較的涼しい日が続いているため、雨さえ降っていなければお昼ご飯を外で食べるのもよさそうです。

2024年7月11日

シン・ジャンル

7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。

うーん、困ったな(何でこのお題で回ってきたのか...)
あまり他人さまに紹介できるような読み方をしていないので恥ずかしいですが。

数年前、体調を崩し長期間リハビリ施設に通いました。
通院先にはフリーの本棚があり、施設所蔵の医学書のほかに
利用者が寄贈した闘病記、家庭医学の本
小説、随筆、コミック、哲学書、歴史書、法律や株式の本、絵本など
いろいろなジャンルの本が置いてありました。

休憩時間にはその本棚の中から、病気とは関係のない本を
よく手に取っていたと思います。
なにせ課題図書が洋書翻訳の医学書だったので気晴らしがしたかったのです。
小説や随筆は読む作家さんが決まっていたので、初めて読む作品ばかりでした。
哲学や法律など普段は手に取らないジャンルの本は
読み慣れないこともあり睡魔に襲われることもありましたが
一気に読んでしまった本もありました。
こんなことに興味があったのかと新しい自分発見でした。

今までは図書館に行っても予約本を取りに行くか、
決まった棚に直行していましたが、
時間がある時は普段近寄らない棚に足をのばします。
今日はあの棚から1冊借りる、という自分縛りを作って借りています。
個人的に今までやったことがない方法なので、自分なりに楽しんでいます。

2024年7月16日

ニッチな辞典

本日は「週刊新刊全点案内」2365号の発行日です。
掲載件数は983件でした。

*こんな本がありました*

「マツコの知らない世界」というテレビ番組をよく見ているのですが、世の中にはものすごく狭い世界をものすごく深く掘り下げる人がいるのだな、と毎回感心させられます。
今週は、そんなニッチな世界を掘り下げた辞典が2冊も出版されていました。


「ゴシック&ロリータ語辞典」

鈴木真理子(編著)
誠文堂新光社(2024.7)

こちらは、いわゆる「ゴスロリ」用語を網羅した辞典です。
パニエとかストラップシューズとか、いかにもなファッション用語はもちろん、棺桶バッグ、澁澤乙女など、門外漢には???となる用語も掲載されていました。
わたしのゴスロリ知識は、嶽本野ばらの「下妻物語」がほとんどです。この作品で、「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」というロリータファッションのブランドを知りました。さすがにブランド名も個性的ですよね。


「筋肉語辞典」

バズーカ岡田(監修)  ボディビル鑑賞愛好会(著)
誠文堂新光社(2024.7)

こちらはタイトルの通り、筋肉にまつわる用語辞典です。
インナーマッスルとか、〇〇筋のような言葉だけでなく、「キレてる」「笑顔」など、ボディビル関係の用語も多いのが特徴です。
ボディビルと言えば、忘れられないこんな本もありました。

考えてみると、どちらもその世界をよく知る人向けというよりも、よくは知らないけれどもちょっと興味があるという人向けのような気がします。
こういった本で紹介されることによって、ニッチだった世界がメジャーになっていくのも面白いですね。

2024年7月10日

きょうのデータ部☆(7/10)

2024.07.10データ部ログ写真.jpg
先週よりも更に暑い日が続いていますが、本社前の街路樹は青々と茂っていて生命力にあふれています。

2024年7月12日

翻訳の妙 ~典拠のはなし~

前回の「典拠のはなし」では典拠ファイルの基本的な機能として
役割その1 同じ人をひとつにまとめる
役割その2 異なる人の区別をつける
をご紹介しました。


今回は「役割その1」を深堀りしたいと思います。
著者名の表記のバリエーションをまとめるということですが、その種類にはどんなものがあるでしょうか。


〇文字種の違い 
例:漢字とひらがな
   角野/栄子
   ← かどの/えいこ
大人向けの本と子ども向けの本で使い分ける著者が多いようです。


〇漢字の違い
例:旧字と新字
   万/鉄五郎
   ← 萬/鉄五郎
古い本と新しい本での記述のされ方の違い。また、TRC MARCでの入力文字採用の変遷と関係する場合もあります。


〇翻訳の違い
例:他言語から日本語への音訳
   Agee,Jon(アギー,ジョン)
   ← ジョン・アギー
   ← ジョン・エイジー
海外の著者の場合、姓のカナ表記一文字目が異なると図書記号は?とヒヤリとしますが、図書記号は統一形のカタカナ形より採用されるため、背ラベルが割れることはありません。

   ロサンゼルス・ドジャース
   ← ロスアンジェルス・ドジャース
地名も時代により音訳のされ方が異なる場合があります。フィリピンは数十年前までフィリッピンと音訳されることもあったようです。

例:他言語への翻訳
   藤原道綱母
   ← THE MOTHER OF MICHITSUNA
   
   菅原孝標女
   ← THE DAUGHTER OF TAKASUE
本文が英語の図書でこの記述が出現しました。それぞれタイトルは「Kagero Nikki」「The Sarashina Diary」。
個人名ではとても珍しいケースですが、団体名典拠ではよくあること。外国に本部を置く国際的な団体の場合は、各国言語での名称で知られることが多いです。

   世界保健機関
   ← World Health Organization
   ← WHO


他言語への翻訳となると想像では追いきれないような変化をしますが、典拠ファイルでまとめていますので、どんな表記のバリエーションでもすべての著書を検索することが可能です。

個人名の翻訳形、もっと見つけたくなりました。まるでクイズのようでおもしろいですね。

2024年7月26日

地域の本 探せます ~MARCや検索のはなし~

ついにはじまる夏休み
帰省や旅行で日常と違う場所に行く機会も増えますね
行った先にはどんな観光名所があるかな? 宿題のネタも見つけてきたい
地域の名物料理はなんだろう
行き先について調べて旅程を考える時間が旅本番と同じくらい楽しみです
「地域で出版された本を集めたい!」
「地域学習のために、自治体のことを扱った本をまとめて展示したい」
そんな時にお役に立てるかも

TOOLiで「出版地都道府県コード」「主題に関する地域コード」で検索することで「特定地域で出版された本」「特定地域のことを主題にあつかった本」を調べることができます

例えば、この夏は最近全館再開した金沢21世紀美術館に行き、金沢周辺を見て回ろうと決め、行き先について色々調べる時、
「主題の地域:北陸地方 石川県 金沢市」と検索条件を設定すると...
「近代を拓いた金沢の100偉人」「金沢検定予想問題集」などの本が見つかりました
フリーワードで「金沢市」を調べるよりもっと欲しい情報に近い書籍が出てきます

地域検索ぜひお試しください

2024年7月 9日

旅して裁判見て

本日は「週刊新刊全点案内」2364号の発行日です。
掲載件数は832件でした。

*こんな本がありました*
ぶらり世界裁判放浪記

原口侑子(著)
幻冬舎(2024.7)

日本で裁判員制度が導入されてから15年が経ちました。いつか自分にも声がかかる日が来るのだろうかとドキドキしつつ、しかし日常的に傍聴席へ足を運ぶなど、裁判を身近なものとする方もいらっしゃるようです。

本書は、弁護士である著者が世界中を放浪し、バックパッカーとして各国の裁判を見続けたなかから33都市を厳選した記録です。現地の人々と呑み笑い踊り、そして裁判所を訪れる日々...。アフリカの「青空裁判」からフランスの「司法宮」、そして自然豊かな島国での裁判など、あらゆる裁きの形が現地の人々の暮らしと共に活写されています。特有の文化が色濃く反映される判決が下されたり、他国の例が現代日本の抱える問題にまで繋がったり。自由な旅と世の中を正すための法、どちらの視点からも興味を引かれる一冊です。

2024年7月 4日

エアチェック

7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。
久々の「本」テーマでお届けします。

高校生の頃はラジカセでラジオの音楽番組を聴いていました。
良さそうな曲がかかったら、すかさずラジカセの録音ボタンを押す。録音後に何度か再生して楽しみ、飽きたら消去して、カセットテープを何度も何度も上書き録音する。
そうして音楽を楽しんでいました。

ある日、気になるアルバムがラジオで紹介されました。
(アルバムとは、ここではLPレコードのことです。当時はまだコンパクトディスクが初物で、作品によっては発売されていたかいないか...な時代。)
アルバムタイトルは「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」。
アーティストはセンス・オブ・ワンダー。
銀河ネットワーク? クジラが歌を歌う? 録音ボタンを押しました。
が、聴いてもよくわからない曲だった。
アルバムは小説が原作のイメージアルバムとのこと。
なら原作を読んでみよう、と最寄りの図書館へ出かけ、本を借りてきました。


「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」
(ハヤカワ文庫 JA)

大原まり子(著)
早川書房(1984.4)


が、読み終わっても、やっぱりよくわからない。
同じ著者の他の本も読めばわかるのかな。
そして図書館にあるだけ、大原まり子の本を次々と読みました。
いいかもと思った話もあれば、かなり苦手な話もある。
どの作品も文章そのものは読みやすいように思ったのだけれども。
...難しい。
...わからない。
でも読むのをやめられない。

このブログを書くにあたり、当時利用していた実家近くの図書館のOPACで検索してみました。
私が利用したのは分館でしたが、中央図書館に蔵書あり。
ある! 私が読んだの全部が中央図書館に1冊ずつある!
今とても幸せな気分です。

2024年7月 3日

きょうのデータ部☆(7/3)

2024.07.03データ部ログ写真.jpg
最高気温が30度を超える日が続くなど、季節はすっかり夏に移り変わったようです。今日は夏らしい空の明るい日でした。

2024年7月 1日

夏休みは虫旅へ!

本日は週刊新刊全点案内2363号の発行日です。
掲載件数は1083件でした。今月の表紙はこちら。

p20240702.jpg

6月中旬くらいから、だんだんと店頭に桃が並び始めます。
未熟な桃をむいてパリパリ歯ごたえを楽しんで良し!
熟れた桃をジュクジュク食べても良し!
この世の中に桃を嫌いな人なんているんだろうか?といつも思います。
余談ですが 子供の頃(昭和)桃の缶詰はご馳走でした!兄弟で最後の1個を取り合ったのが懐かしい・・・笑
(Juri)


さぁ、まもなく迎える夏本番。虫取りも本番...?なのか、
今週号には虫の本が多く掲載されていました。
なかでも目についたのがこちら。

*こんな本がありました*
日本の虫旅

Gakken(2024.7)

「ムー」や「ジョジョ」、「世界のすごい墓」など、斬新なトピックを扱う地球の歩き方から刊行されたこちらの1冊。
 
恐縮ながら「虫旅」ということばを初めて知りましたが...
これは全国の虫関連スポットをたずねる旅を指す言葉のようです。
(本書は、初めての虫旅提案書!とのこと)
 
北海道から沖縄まで、具体的な虫捕りの場所とそこにすむ多様な虫たちが紹介されたこちらのガイドブック。
博物館などの虫関連施設のほか、カブトムシやクワガタたちの探し方、昆虫写真や記録のとり方についても記されています。
 
虫はちょっと怖いわたしですが...
こちらの本は旅行のガイドブックとして仕立てられていることもあり、ワクワクしながら読めそうです!

2024年7月 5日

夏休みの宿題に参考になる本を探したい~TOOLiで探そうQ&A~

Q.夏休みの宿題で参考になるような本を探したいのですが。

A.TOOLiの教科書単元検索を使いましょう。

夏休みの宿題の頼もしい味方、それが「教科書単元検索」です。
「教科書単元検索」とは、小学校の教科書の単元と学習件名をリンクして、学習に役立つ図書を検索することができる、TOOLiに標準搭載されている機能です。
2024年4月の教科書改訂に合わせ、リニューアルされました。

例えば、小学校5年生の理科では「雲と天気」という単元がありますが、その単元に対して「雲」や「気象観測」といった学習件名が表示されます。
雲についての宿題が出されたときは、その学習件名を選択することで、そこから雲について解説している児童書を探し出すことができます。
学習件名は1ページ以上記述があるものに付与されているので、タイトルで検索するよりも、たくさんの本がヒットします。
宿題がバッティングして、図書館に借りたい本が残ってないというときにも、学習件名で探せば見つかることも多いはず。

夏休みはまだこれからですが、気温はすっかり真夏。
昔はまだ涼しい7月のうちに宿題を終わらせましょう!という雰囲気がありましたが、今は7月も8月もあまり変わらなくなってしまいました。
とはいえ、終盤になってから慌てるのは避けたいので、図書館を上手に使って、無理なく宿題を終わらせられるといいですね。

2024年7月 1日

大事なのはつきあい方~新設件名のお知らせ2024年6月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

6月に新設した件名は5件でした。そのうちの1つが「生成AI」です。


ここのところ、新刊本の中に「生成AI」という文字を見ることが本当に多くなり(私が「生成AI」という言葉を意識しだしたからだとしても!)、このタイミングでの新設、納得です。

今年の頭に、芥川賞を受賞した九段理江さんが、受賞作の「全体の5%くらいは生成AIの文章」だと発言して話題になりました。


「東京都同情塔」

九段理江(著)
新潮社(2024.1)


実際には、生成AIが作成した文章を使ったのは、作中に登場する生成AIが返答した部分のみ、とのことなので、地の文を生成AIが作成したということでは全くないとのこと。
しかしながら、このことが生成AIを使った創作ということに議論を投げかける1つのきっかけにはなったかもしれません。

ちょっとネットを検索すれば、「論文に使えるAIツール」「AIによる卒論自動作成...卒論代行は不要!」などのサイトや、読書感想文コンクールでAIが生成した文章を使った感想文を不適切引用で審査対象外にしたなどというニュースがヒットします。
我々がすぐ使えるところに生成AIが存在するようになり、これまで苦労して書いていた文章を生成AIが書いてくれるようになる...これは、洗濯を洗濯機にまかせるようになったのと同じ技術の進歩だろう、と思う人もいるかもしれません。

一方で、人間にとって大切な創造すること、が機械に奪われてしまうというSFの世界のような恐怖を覚えることも確かです。
便利な世の中にはなってほしい。
でも、人間として手放してはいけないものはある。
AIがここまで身近になった今考えるべき大事なことは、AIとのつきあい方なんだと思います。

...ところで、生成AIが書いた文章か人間がオリジナルで書いた文章かって、すぐに見分けつくんですかね?

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