わたしの原体験
6月の雑記のテーマは「図書館の思い出」です。
図書館の思い出は?と訊かれ真っ先に頭に思い浮かぶのは、小学2年生から4年生までを過ごした中国某都市の日本人学校の図書室のこと。
子どもながらに「日本語の本」に飢えていたのでしょうか。小さな図書室でしたが、小学生のわたしを楽しませてくれるには十分過ぎるほどの本があり、2日に一度は通っていたような気がします。
特に、書架に同じ体裁で並んでいるシリーズものを読破していくことに喜びを見出し、「王さまシリーズ」や「わかったさん」に「こまったさん」、「なん者ひなた丸」、偉人の伝記シリーズなどをせっせと借りて読んでいたことを覚えています。
中でも「ズッコケ三人組シリーズ」は格別で、読み終わって「さびしい」と感じたのは「ズッコケ」が初めてのことでした。
小学4年生の途中で日本に帰国し、その頃にはすっかり読書大好きっ子に成長していたわたしは、母に最寄りの区立図書館へ連れて行ってもらい歓喜!
まだ読んだことのない「ズッコケ」がこんなにある!!!と。
それからは毎週のように図書館に通い、本屋さんで見つけた新刊をリクエストするという技(当時のわたしには革命的でした笑)も身につけ、図書館はすっかり生活の一部。
それは今でも変わりません。
今のわたしが在るのは、きっとあの小さな図書室のおかげです。