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2025年6月 アーカイブ

2025年6月 5日

わたしの原体験

6月の雑記のテーマは「図書館の思い出」です。

図書館の思い出は?と訊かれ真っ先に頭に思い浮かぶのは、小学2年生から4年生までを過ごした中国某都市の日本人学校の図書室のこと。
子どもながらに「日本語の本」に飢えていたのでしょうか。小さな図書室でしたが、小学生のわたしを楽しませてくれるには十分過ぎるほどの本があり、2日に一度は通っていたような気がします。

特に、書架に同じ体裁で並んでいるシリーズものを読破していくことに喜びを見出し、「王さまシリーズ」や「わかったさん」に「こまったさん」、「なん者ひなた丸」、偉人の伝記シリーズなどをせっせと借りて読んでいたことを覚えています。

中でも「ズッコケ三人組シリーズ」は格別で、読み終わって「さびしい」と感じたのは「ズッコケ」が初めてのことでした。

小学4年生の途中で日本に帰国し、その頃にはすっかり読書大好きっ子に成長していたわたしは、母に最寄りの区立図書館へ連れて行ってもらい歓喜!
まだ読んだことのない「ズッコケ」がこんなにある!!!と。

それからは毎週のように図書館に通い、本屋さんで見つけた新刊をリクエストするという技(当時のわたしには革命的でした笑)も身につけ、図書館はすっかり生活の一部。
それは今でも変わりません。

今のわたしが在るのは、きっとあの小さな図書室のおかげです。

2025年6月 4日

きょうのデータ部☆(6/4)

HORIZON_0001_BURST20250604141643408_COVER (2).jpgのサムネイル画像

今日のベランダ。銀色の葉と小さくて黄色の花のコントラストが素敵です。シロタエギクという花のよう。

なぜピントがずれているかというと、気持ちが左後ろのモケモケにいっていたのです。こちらはマツバボタンかと思いきや、ローズマリー。おいしそうな香りです。

2025年6月 3日

深遠への招待

本日は「週刊新刊全点案内」2408号の発行日です。
掲載件数は914件でした。
今月の表紙はこちら。

p20250603.jpg

鬱陶しい、ジメジメの雨の日々。
けれど
「雨だって時に、楽しいじゃないか・・・!?」
そんな梅雨時のイメージです。
(Juri)

*こんな本がありました*

天文学者が1を知ると、宇宙は10の謎を投げかけてくる
田中雅臣(編著)
河出書房新社(2025.5)

誰もがきっと宇宙のはじまりとか、ブラックホールの正体とか、この広い宇宙の中に地球と似た星はないのかとか、夢想したことがあると思います。
目に見えないものが存在する、という理を地で行く天文学は、難しそうだけど自分たちが日々暮らす物理法則とは異なる世界で知りたいという気持ちが勝ります。
この本は各章が独立していて、文章も読みやすく入りやすいですが、専門的なテーマでそれぞれまとめられていて、宇宙の深遠を覗き見ることができます。
ひと昔前に比べると膨大な時間が必要とされた分析の演算処理も、加速度的に発展したテクノロジーによって要する時間はずいぶんと短縮され事象が観測可能な時代に移行してきています。
発見された事実がさらなる謎につながっていく。未知への探求心の扉をひらくきっかけとなってくれそうです。

2025年6月 2日

人間の活動についてくるもの~新設件名のお知らせ2025年5月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

5月の新設は3件でした。そのうちの1つが「スペースデブリ」です。

デブリとは「破片」の意味です。役目を終えた人工衛星やロケットの上段など、地球の周囲にある不要になった人工物のことで、「宇宙ごみ」とも言います。
なんとなく地球の周りをふわふわと漂っているような印象を持っていたのですが、じつは軌道上をスピードをもって周回しているため、10センチメートルほどの大きさのデブリでも、衝突すると宇宙船を完全に破壊できるほどの力があるのだそうです。

なので、運用中の人工衛星はデブリと衝突する危険が生じた場合には、それを避けるために自分の軌道を一時的に変える必要があり、そのせいで燃料を余計に消費しているのだとか。

年々増加しているスペースデブリは、しかしまだ除去の方法が確立されていません。既存のデブリ同士がぶつかる事故によりさらに細かく数が多くなっている(そして、数センチ程度の大きさのものが、避けるのも難しく衝突したときのダメージは大きいため非常に厄介)と聞くと、ちょっと落ち着かない気持ちになります。

現在、JAXAと民間企業とが協力して、大型デブリ除去の技術実証実現を目指すプログラムを進めているそうです。

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