データ部の仕事始めから1週間。
気合を入れて働くメンバーを横目に、まだまだ新年の余韻に浸ってるデータぶー子。晴れ着きちゃいました。
今年もよろしくお願いいたします。
お正月はいかがお過ごしでしたか?
ぶー子は寒いしこたつに入り、TVの前にいることが多かったかも...。
読書好きだけど、実はテレビも嫌いじゃないワタクシ。
例えば、歴史系連続TVドラマの場合、その主人公を題材にした関連本が出たりするのでドラマとあわせて楽しんでいます。
昨年だと「八重の桜」の新島八重の本なんかよく読んだなあ。
ところで、このような伝記などの本。
図書館等で手にとったとき、背ラベルに注目したことがありますか?
今日は、昨年にダイジェスト記事でお送りした「背ラベルの文字のこと」第二弾。被伝者の図書記号についてお話しします。
被伝者とは、伝記などの本で、書かれている対象になっている人のこと。
ヒデンシャと読みます。ぶー子は最初、「秘伝」と脳内変換してました。 あまり普段は耳にしない言葉ですよね。「図書館ギョーカイ用語」のひとつと言えるかも。
先ほどの新島八重の関連本ですと、描かれている対象「新島八重子」が「被伝者」となります。
日本十進分類法 新訂9版の解説p39
「個人の伝記は書かれた対象(被伝者)の姓名で検索されることが多いので,被伝者名を図書記号に含めて探しやすくすることが望ましい。」
と、あります。
TRC MARCでは、個人(2人まで)の伝記および作品研究(分類が288.4△,289.△, および1類・7類・9類)については、被伝者でまとめたいというご要望にお応えするべく、仕掛けをほどこしています。
MARCの中の図書記号を入力する部分には、著者・タイトルのほか、第3の文字として個人件名のカタカナ1文字目を入力しているのです。
たとえば
「知れざる炎」秋山駿著 分類:911.52 件名:中原中也
ですと、
図書記号を著者の「アキヤマ・・・」から採用するのではなく被伝者「ナカハラ・・・・」として背ラベルを「911.52 ナ」とすることが可能。
これなら、例えば、下記のような「中原中也についての本」を一緒に並べることができます。
「知れざる炎」秋山駿著
「在りし日の歌」大岡昇平著
「中也ノオト」野々上慶一著
ただし、著者の大岡昇平をめあてに探す利用者もいらっしゃるでしょうし、図書館の規模・蔵書構成でも事情は違ってきます。
被伝者の図書記号をどの範囲で採用するかは、各図書館のお考えによります。たとえば分類289.△ だけに限るとか、いっそ被伝者は採用しないとか。
各図書館と取り決めをしたルールに応じて請求記号に反映しています。
(2012年5月25日掲載の記事より)
各図書館毎の仕様内容を反映した請求記号(別置記号、分類、図書記号、巻冊記号)については過去記事でご紹介しています。
参考にしてくださいね。
図書館業務とTRCのサービスメニュー~装備~
仕様書に仕様が無いなんていうしようがない事はありません。
TRC MARCと装備の関係その3
TRC MARCと装備の関係その2
TRC MARCと装備の関係その1
また、「カテゴリー-図書記号」もぜひご覧ください♪