「自由って大変」からの学習件名のススメ
こんにちは。
8月の雑記のテーマは、子供たちは夏休みということで「自由研究」です。
大人になってみれば、大手を振って「自由研究」ができるなんて、素晴らしいことですよね。
ですが、大部分の子供(そして、自主的に嬉々として研究するごく少数のお子さん以外の保護者にも)なかなか荷が重いものです。「自由」であるということは、決めなければいけないことが多い、責任をもって完遂しなければいけない、そして最終的には客観的な評価を想像して落としどころを考えなければいけない。「~しなくてはいけない×3」となかなか大変。
このブログをご覧の方にも該当する保護者の方がいらっしゃるのではないでしょうか?
最後の方にお役に立ちそうなことを書いていますのでぜひお読みください。
さて、ご多分にもれず「自由研究」に苦しんだ我が家では、毎年無理やりいろいろなテーマをひねり出しました。
過去1年で経験したもの、趣味(プラモデル...)のジャンルで気になっていることなど、話しながら、これはどう?といくつかの候補を出して自治体のWeb Opacを検索。なにしろ取り掛かりが遅いのでメジャーなテーマは結構貸し出し中になっていたりします。今時は情報を図書からだけとってくるとも限りませんが、資料にアクセス可能かどうかは大きな問題です。
最終的には、本が貸し出されていなくて、仮に間違っていても先生にもわからないような(そして写真や地図で見栄えが多少するような)マイナーなテーマを選んでみたものでした。私の印象に残っているテーマは、南米に生息するラクダ科4種類の違い。もこもこ可愛く高級毛糸の材料としてもお馴染みアルパカ。荷物を運ぶ家畜のリャマ。ビクーニャ、グアナコはほっそりして毛も短めの野生種。写真も地図も入り、長年の疑問も解消してすっきりまとまりました。
こうした自由研究のテーマ探し&調査について、私がデータ部=MARCの知識があるがゆえに得をした部分があります。
子供がマイナーなテーマを調査する場合、一般件名での検索はあまり機能しません。検索してみてもヒットするのはおおかた大人向けの本である上、そもそもヒットする件数が少ないです。
こんな時に使うのはTRC独自の「学習件名」です。
たとえば、先ほどの南米のラクダ科4種類について検索してみると「ラマ」「アルパカ」「ビクーニャ」については学習件名があり、しかもラマについては「リャマ」や「アメリカラクダ」と検索しても参照形でヒットする充実ぶり。
TRCのある文京区の図書館で検索すると「ラマ」「アルパカ」「ビクーニャ」のOR検索で26件ヒットします。対して一般件名だとOR検索しても「アルパカ」3件のみがヒットします。26件と3件では大違いです。
全ての学習件名は分類チームのメンバーが、図書が部分的に扱っている題材を、図書のページをめくりながら地道に1件ずつ付与しています。図書館の利用者が、あっちの棚、こっちの棚と本を探して、「のってるかも?」とめくって「のってなさそう...」と落胆する、その手間をTRCの分類チームが先回りして肩代わりしているイメージです。
自由研究のテーマ探しで困っている方、あるいは困っている方を支援する方は学習件名を役立てていただければ幸いです。