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2022年10月 アーカイブ

2022年10月31日

個人名-小説 ~新設件名のお知らせ2022年10月分~

『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」として前月に新設した件名を掲載しています。

ところが、今月は掲載対象の新設件名がありませんでした。
そこで今回は「新設件名標目のお知らせ」では掲載を省略している種類の件名からご紹介します。

荒井由実-小説

『個人名-小説』は、伝記小説の主題を表す件名標目です。

デビュー50周年を迎えたユーミンさんの伝記小説が発行されたため、10月にこちらの件名を作成しました。
荒井由実の少女時代を書いた本、ということだったので松任谷ではなく「荒井由実-小説」の形です。

『個人名-小説』の形の件名は他に
賀川はる子-小説
徳川信康-小説
といったものを10月中に作成しています。

通常の伝記とはまた違った面白さのある伝記小説。
誰々さんについての小説が読みたいという時は、この形の件名での検索もぜひお試しください。

2022年10月28日

タイトルが違う!?~MARCと検索のはなし~

図書館の書架で本を探すとき、みなさんはどんな手順で探していますか?
「この本を探している!」という明確なお目当てがあるときです。
背ラベルの図書記号をもとに目星をつけつつ、最終的には本の背にあるタイトルを頼りに該当の本を探すのではないでしょうか。

しかし、図書によってはMARCの本タイトル=図書の背のタイトルではない場合があります。
MARCの本タイトルは下記4箇所を情報源に採用しています。
・タイトル・ページ(2021年までは標題紙と呼んでいました。詳しくはこちら
・奥付
・背
・表紙
タイトルなんて同じに決まってるでしょ!と思われるかもしれませんが大間違い。図書によってはデザインなどの関係でタイトルが情報源によって違っていることもよくあります。

例えばこちらの本。
「知識ゼロでもわかる!お金のトリセツ」

上島 亜紀 (著)
池田書店(2022.5)

背の表記は「お金のトリセツ」でした。MARCの本タイトルを見ながら書架で本を探していると、うっかり見落としてしまいそうです。
そんなときのために、MARCには「タイトルに関する注記」の項目があります。
こちらの本は
タイトルに関する注記 背のタイトル:お金のトリセツ
タイトル注記ヨミ   オカネ/ノ/トリセツ
のようにMARCに背のタイトルが記録されています。
ヨミも入力していますので、ヨミからの検索も可能です。

もちろん背以外のタイトルも注記しています。
例えば...
「「また作って!」と言われるおかわりおかず」

井澤江美 (監修)
永岡書店(2020.5)

タイトルに関する注記 表紙のタイトル:おかわりおかず
タイトル注記ヨミ   オカワリ/オカズ

このように、情報源によってタイトルの表記が違う場合もMARCにはしっかり記録しています。本タイトルだけではなく、「タイトルに関する注記」の項目も確認してみてください。

2022年10月26日

きょうのデータ部☆(10/26)

階段を上った先の踊り場のこの空間。
どの階にも出窓に合わせてこの空間が数個並んでいます。

おどりば.jpg

ちょっと不思議なこの空間に何を置いたら楽しいかなと考えてみたり。
愉快なおもちゃやきれいなお花、素敵な本...は日に焼けてしまうから避けたいですね。

2022年10月27日

遠征の日の朝ごはん

典拠 望月です。
今月の雑記テーマは「朝ごはん」です。

その前に、先週の雑記のこと。目玉焼きに派閥があるという話を読んで、わたし自身の思い出がよみがえりました。それまでは家族の中で一人だけ「固く焼いてね派」だったのに、ある朝から急に「半熟トロトロでお願いします派」に寝返ったことがあったのです。自分でも何の前触れもなく好みが変わって驚いた記憶。まあ、つくる側の母にとっては全部同じ焼き加減でよくなって、楽になったのではと思っているのですが。
ちなみに今ではどちらも好きです。調味料は醤油がいちばん。

さて本題。

旅先での朝ごはん、皆さんどうしていますか?
前は節約して、ホテルの朝ごはんは付けずに前日買ったパンと牛乳をちゃちゃっと食べるだけでした。
お昼も外食だったりするし、そんなに食べなくてもいいかなと。
しかし、旅行というより観劇や観戦で遠征するようになると、
・観劇の時は、お腹いっぱいになって眠くなると困るので食べない
・観戦の時は、時間が合わなくて食べ損ねる
などといった理由で、お昼ごはんをとらないことが多くなりました。
これでは、帰りまでもちません。そこで最近は朝ごはん付き一択。しっかり食べてお出かけするようになりました。たいていがバイキング方式なので、バランスよく食べられて1日のはじまりが心地よいです。たまにその地方の郷土料理がメニューにあることもあって、ラッキーな気分になったり。八戸でのせんべい汁とか、なかなか一人では食べに行けないものがあると特にうれしいですね。

2022年10月24日

犬とともに

本日は「週刊新刊全点案内」2280号の発行日です。
掲載件数は1093件でした。


*こんな本がありました*

「図書館司書32人が選んだ犬の本棚」

高野一枝(編著)
郵研社(2022.10)


犬は昔から、人間のそばで生活の手助けをしたり、共に暮らし飼い主の心の支えとなったりと、私たちの日常と密接に関わる存在です。

本書は、選書のプロである図書館司書がテーマを犬に絞ってセレクトした、犬と本を愛する人のための一冊。
人間と犬との歴史書や、犬の生態・研究書、犬に関わる実用書(飼い方指南から暮らしのマニュアル、愛犬とのお出かけetc.)、犬の物語やエッセイ、そして愛犬を最期まで見守るすべまで。あふれんばかりの犬への愛情と本への情熱が伝わってきます。

選書に携わった司書が、数ある類書の中からなぜその図書をピックアップしたのかもコメント。さらにはNDCの分類番号やジャンルのほか、図書館でのお目当ての本の探し方まで解説してくれます。


猫派の方はこちらもぜひ。
図書館司書30人が選んだ猫の本棚

データ部新メンバー紹介

9月より、TRCデータ部に新メンバー1名が加わりました。
お仕事に打ち込む姿と共に、意気込みのコメントも紹介いたします。

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新刊班新入社員・林さんコメント
「データ部新刊班に配属となりました林です。
気持ちを新たに日々修業を積んでいき、いち早くデータ部の一員として戦力になれるよう努めて参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。」

今後の活躍に期待しております!

2022年10月21日

地域限定なら地名細目 ~分類・件名のおはなし・124~

今回は件名、特に地名細目についてです。

そもそも地名細目って?
ざっくり申しますと、主題の件名に「-」に続けてついている地名です。
『基本件名標目表(BSH) 第4版』にしたがって、主題について地域を限定して記述した図書については、主題を主標目としてそのもとに-を用いて地名を細目として付加して表しています。
「医療-日本」「地質-神戸市」といった件名の、「医療」「地質」が主標目、「-日本」「-神戸市」の部分が地名細目となります。


さて、この地名細目についてですが、TRC MARC/Tタイプの改定とあわせて、2022年より地名細目を付加する件名主標目を順次拡充しています。


これまでTRC MARCでは、地名細目を付加する件名主標目を限定していました。
たとえば、「祭り」「年中行事」には地名細目を付加していたのですが、「盆踊」には付加していませんでした。
というわけで、東京のお祭りがテーマの本の件名は「祭り-東京都」ですが、東京の盆踊りがテーマの本の件名は「盆踊」という状態でした。


2022年に入り、東京の盆踊りがテーマの本が刊行されましたので、MARCを作成する際に「盆踊」という件名主標目も地名細目を付加する対象に加え、「盆踊-東京都」という件名を付与しました。
これで"東京の"など地域を限定して探しやすくなりました。

ちなみに地域を限定せずに探したいときには、件名「盆踊」の前方一致で検索すると「盆踊」「盆踊-東京都」「盆踊-大阪府」などを含んだ盆踊り全般が検索結果に出てきます。


今後も、地域に関係する資料をみつける手がかりとなるよう、地名細目を付加する件名主標目を増やしていく予定です。

2022年10月19日

きょうのデータ部☆(10/19)

久しぶりの晴天です。嬉しい!

これからどんどん日が短くなってくるので、あびれる時間にたっぷりとお日様をあびよう!と決意した昼休みでした。

そら.jpg

2022年10月18日

食肉目の魅力

本日は週刊新刊全点案内2279号の発行日です。
掲載件数は961件でした。


*こんな本がありました*

「知られざる食肉目動物の多様な世界 東欧と日本」

増田隆一 金子弥生(編著)
中西出版(2022.9)


オオカミ、キンイロジャッカル、ヨーロッパヤマネコ、テン、ヒグマ、アナグマ、キツネ等、ブルガリアと日本の研究者たちの10年以上にわたる共同研究の成果を紹介した一冊です。
ブルガリアはヨーロッパとアジアの生態系の接点であるため、食肉目動物の種類が多く、食肉目動物同士で生態的地位を巡る競合が起こっている可能性が高いのだそう。

食肉目はネコ型亜目とイヌ型亜目に大きく分けられるそうで、その系統樹をみると系列がいろいろあります。マヌルネコやスナネコはイエネコ系列なのですね。

コラムでは「ジャッカルという動物,その起源,人とのかかわり」「においってどう採取するのか?」、さらには「なぜ研究者になろうと思ったのか?何が楽しいのか?」といったなかなかおもしろいエピソードも読めます。

食肉目に限りませんが、以前、National Geographic誌を講読していて、動物の生態を興味深く見たり読んだりしていました。まだ家に保管していますので、ちょっと引っ張り出して読み返してみようと思います。

2022年10月17日

原作小説が読みたい!~メディア化タイトル~

作品がドラマ化や映画化された際に、原作本と異なるタイトルが付けられることがあります。
そうした場合に原作本を検索するためには、これまではインターネットなどで情報を調べる必要がありました。
2022年から「メディア化タイトル」の項目を新設し、ドラマ化・映画化された際のタイトルをMARCに収載して提供しています。
ドラマ・映画のタイトルから原作本を直接検索できます。

例えば、同じ作品がドラマ化と映画化されて、それぞれにタイトルが違っていた場合も、MARCでは両方入れているので、どちらでも検索できます。

「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」

浅原ナオト(著)
KADOKAWA(2018.2)

メディア化タイトル 腐女子、うっかりゲイに告る(←ドラマのメディア化タイトル)
メディア化タイトル 彼女が好きなものは(←映画のメディア化タイトル)

最近どんな作品が映画化されたりドラマ化されたりしているのか知りたいときには、月に一回『週刊新刊全点案内』に同封している「今月のおすすめNEWS」に、「ドラマ化情報」「映画化情報」として掲載しています。
こちらもぜひチェックしてみてください。

2022年10月14日

個人名典拠特別訂正(河鍋暁斎) ~典拠のはなし~

こんにちは、典拠班の木内です。
今週典拠班にとって、とても緊張感のあるメンテナンスがありました。
それは、個人名典拠特別訂正です。


Q:個人名典拠特別訂正とは?
A:個人名典拠ファイルの読みをより適切な読みへ訂正することです。
通常、典拠ファイルでは初めての著書や参考資料に表示された読みを採用しますが、まれに、その後の著書や参考資料に別の読みが表示されることがあります。別の読みの出現が顕著になったとき、すべての著書や参考資料の再調査を行います。その結果、現在流通している著書3分の2以上および最新の参考資料に多く表示されている読みが現行の典拠ファイルの統一形と異なることが判明した場合に、より適切な読みへ訂正を行います。


今回で10回目の実施となる個人名典拠特別訂正。
今週3件のカタカナ形(読み)の訂正を行いました。

・河鍋/暁斎
 カワナベ,ギョウサイ → カワナベ,キョウサイ

・河鍋/暁翠
 カワナベ,ギョウスイ → カワナベ,キョウスイ

・鈴木/其一
 スズキ,キイ → スズキ,キイ

※更新データは10/15(土)提供分に収録されます


◆今回の訂正に関するご案内は
・「週刊新刊全点案内」2276号(9/27発行)同封物
・TOOLiお知らせページの「2022年10月個人名典拠特別訂正のご案内」
詳しくご案内しておりますので、ぜひご覧ください。


◆これまで実施した特別訂正については
・TOOLiお知らせページ の「これまでの個人名典拠特別訂正 [訂正用データ]」
をご覧ください。


今回、特別訂正をした3件のうちで、大物はなんといっても河鍋暁斎です。
おどろおどろしい絵が多いためか、毎年夏近くなると美術展が開催され、関連図書が出版されます。そのたびに典拠班の心の声は...この本も!あの本も!キョウサイ!Kyosai!
MARCの著者の読みには、典拠ファイルの統一形(優先名称)である「カワナベ,ギョウサイ」とのみ記録されるため、図書との相違にジリジリとしたものです。
図書館からのお問合せもいただいておりました。


そもそも統一形に採用している「ギョウサイ」の根拠は?
見直しが必要では?
典拠班での意見が高まり、訂正へ向けた調査を開始しました。


まず、最新の参考資料(人名辞典等)はどちらの読みで掲載しているのか?
河鍋暁斎の典拠ファイルを作成した30年前から、どのような変化があるだろうか? またはないのか?
結果、「キョウサイ」の読みが優勢と判明。参考資料によっては「ギョウサイ」から「キョウサイ」へ訂正しているものもありました。
また、河鍋暁斎が元は「狂斎(キョウサイ)」を号とし、読みはそのままに「暁斎」へ変えたのだという説。子孫の方による「キョウサイ」が正しいとする情報を発見。もともとは「キョウサイ」だったが、大正時代に発明された「ルビ付き活字」により「ギョウサイ」が定着してしまったという興味深い記述にも出会いました。


次に、これまで刊行された図書にはどのような読みが表示されているのか?
個人名典拠ファイルにリンクするMARCだけではく、タイトルに暁斎を含む図書すべての調査開始!
公共図書館だけでは網羅できず、国立国会図書館へ調査に出かけること数度。国会図書館での調査は、来館の予約制限が緩和され、出納が3冊から5冊に増えたためかなりスピードアップできました。
しかし、美術展図録となると図書館にも蔵書されていないものもあり、未確認の図書は2冊...。それでも約70冊を確認し、「ギョウサイ」の読みはなんと4冊のみ! 1994年発行の図書を境に「ギョウサイ」の読みは見当たらなくなり、1995年以降は「キョウサイ」の読みのみが確認できました。
結果、読みが表示されている図書のうち3分の2以上が「キョウサイ」であることが判明。


この結果を踏まえて、今回の特別訂正をする運びとなりました。
「ギョウサイ」から「キョウサイ」へ訂正をしましたが、「ギョウサイ」の読みは典拠ファイルの参照形として提供しております。典拠ファイルを経由すれば「ギョウサイ」も「キョウサイ」も、どちらの読みでも検索できますのでご安心下さい。


今後も読み違いが顕著になった典拠ファイルには柔軟に対応し、より使いやすいデータの提供を目指します。
しかしながら、全データを見張るというのは難しいのが実状です。
図書館からの問合せがきっかけで、特別訂正を実施するケースがほとんどですので、この読みはどうなんだろう? というものがありましたら、お気軽にお問い合わせいただけると幸いです。

2022年10月13日

一日の始まり

10月の雑記のテーマは「朝ごはん」です。

炊飯器が壊れてから、土鍋でご飯を炊くようになりました。
土鍋と言っても炊飯専用のものなのでそれほどコツは要らないのですが、炊飯器のように予約ができない(当たり前ですが...)。
なので、私の朝はまずご飯を炊くところから始まります。

前の晩から浸水していたお米を鍋にあけ、水を加減したら点火。
沸騰するまでの間に、高校生の娘のお弁当のおかずを作ったり、洗濯機を回したり。
我が家のご飯鍋は沸騰するとピーッと蓋の笛が鳴るので、そこから2分強火で炊き上げ火を消して蒸らします。
洗濯物の仕分けに時間がかかったりすると、ピーッと鳴っているのにも気付かず大量のおこげを作ってしまうことも。
それもまた美味しいのですけど。

2022年10月12日

きょうのデータ部☆(10/12)

本日は天井の写真です。

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この素材の天井をみると、都道府県や国のシルエットを探したくなります。
癒しを求めていると、犬が伏せているシルエットに見えることも...?

2022年10月 7日

中学生がやって来た!

9月27日(火)~9月29日(木)の3日間、文京区立音羽中学校2年生の男子生徒3人が職場体験に来てくれました!
データ部の仕事だけでなく、TRCという会社がやっていることを広く知ってもらおうと、いろいろなことを体験してもらいました。


本の表紙の写真を撮ってみたり...
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フィルムコートかけに挑戦してみたり...
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IC棚の説明を受けたり...
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これまではあまり図書館を使ったことがないと言っていた3人でしたが、図書館を支えるTRCの仕事を体験してもらったことで、図書館に興味を持って、これからの彼らの生活のなかで図書館を身近に感じてくれるといいな、と思いました。

2022年10月 5日

きょうのデータ部☆(10/5)

毎日使っている社内の階段。
手摺や窓、上の階の階段...直線がいっぱいあるな、と思いながら登っているとたいてい転びそうになります。


階段.jpg

2022年10月 6日

チャールズ3世~典拠のはなし特別編~

※今日は木曜日ですが、いつもの雑記ではなく「典拠のはなし」の特別編をお届けします※


先日、イギリスのエリザベス2世女王陛下が崩御され、皇太子だったチャールズ殿下が国王に即位されました。それに伴って典拠ファイルも見直しを行い、以下の4件のファイルを典拠訂正しました。(TOOLiのお知らせページ、「週刊新刊全点案内」2277号の巻頭ページにも同様のお知らせを掲載しています)

◆訂正した典拠ファイル
【訂正前】 Charles(イギリス皇太子)
【訂正後】 Charles Ⅲ(1948~ 3世 イギリス国王)

【訂正前】 Elizabeth Ⅱ(2世)
【訂正後】 Elizabeth Ⅱ(1926~2022 2世 イギリス女王)

【訂正前】 William(1982~ イギリス王子)
【訂正後】 William(1982~ イギリス皇太子)

【訂正前】 Catherine(1982~ ウィリアム王子妃)
【訂正後】 Catherine(1982~ イギリス皇太子妃)


チャールズ新国王は、称号を「イギリス皇太子」から「イギリス国王」に訂正。
漢字形に「Ⅲ」、付記に生年と世系を追加しました。

(余談ですが、即位後の正式名称が「チャールズ3世」になるというのは発表されたものの、綴り方がどうなるかはわからず。アメリカ議会図書館の典拠ファイルが、早々にCharles III, King of Great Britain, 1948-に変更されたのが大いに参考になりました)

エリザベス2世女王のファイルは、訂正前は世系のみのシンプルな付記でした。そこで「イギリス女王」の称号を追加。活動時期がわかりやすいように生没年も付記に加えました。

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、それぞれ称号のみの変更。「王子」「ウィリアム王子妃」より訂正しました。

「日本目録規則2018年版」の識別要素の付加を参考に、王族の称号や生年、没年を統一形に付加したことにより、より識別しやすいファイルにすることができました。

おまけ 自宅にあったエリザベス2世女王の肖像入りコイン。いくつかちがうパターンのデザインがあるのですね。
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2022年10月 4日

運動は得意ですか?

本日は「週刊新刊全点案内」2277号の発行日です。
掲載件数は1092件でした。今月の表紙はこちら。

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イメージで洋梨3個。
形も、香りも、味も、魅力的です。
私にとっては、ちょっと贅沢な存在・・・?!
(舶来的な。ちょっと言い過ぎかな?)

今は、一口に洋梨と言っても、沢山の種類が出ている様で、
それぞれにオシャレな名前が!(日本で生まれた品種もあるらしいのですが)
洋梨がお店で目立ち始めると「夏が終わって、大人の秋がやって来たな。」
と感じたりするのです。
イラストの方は、「大人の」と言うよりか、ちょっと 楽しい感じで!

(Juri)


*こんな本がありました*

「運動の神話」

ダニエル・E.リーバーマン(著)
早川書房(2022.9)


現代人が運動という行為に抱く、やや大げさで事実とずれたイメージ=神話に焦点を当てた本です。

人類学者かつ進化生物学者である著者が、「ヒトは運動に適した体に進化してきたはず」「人間にとって、たくさん運動するのが自然である」といった思い込みを例にとり、様々なエビデンスを挙げながら再検証していきます。
運動が苦手で面倒くさがりな自分にとっては大いにありがたい内容です。

とはいえ、現代人にとって運動が健康維持に役立つこともまた事実。
運動が苦手だからこそ、健康によい運動習慣を効率的に取り入れたい、そんな方にもおすすめです。

2022年10月 3日

信仰は各地に~新設件名のお知らせ2022年9月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

9月は1件の件名を新設し、また1件の標目訂正がありました。
標目訂正したのは「東方正教会」です。
ビザンチン帝国内の諸教会を起源とする各地の正教会を表す概念として、「ギリシア正教会」から変更しました。

私の生活にあまり馴染みはないのですが、昔北海道に旅行に行ったときに日本正教会の教会を見に行ったことを思い出します。
あまり大きくない建物でしたが、中はとても静かで宗教的な意匠の施された装飾を見ながら、荘厳な雰囲気を感じていたことを覚えています。
最近は教義や長い歴史などを解説した本も多くあるので、関心があれば調べてみるのも良いかもしれません。

東方キリスト教の世界

森安 達也 (著)
筑摩書房(2022.9)

2022年10月11日

8人のデザイナー

本日は「週刊新刊全点案内」2278号の発行日です。
掲載件数は938件でした。

*こんな本がありました*

「切手デザイナーの仕事―日本郵便切手・葉書室より」

間部香代(著)
グラフィック社(2022.10)


日本郵便の新作切手情報をチェックしては、可愛いものや斬新なデザインの切手を見つけるとつい買ってしまう隠れ切手ファン(自称)の私ですが、
この本を手に取るまで、日本の切手がたった8人のデザイナーによってつくられているなんてまったく知りませんでした。

8人8様の切手制作に対する想いが綴られている本書。
当然のことながら切手制作にも守らなければならないルールがあり、色やサイズの制約がある中、どのようにして自分の思い描くデザインを形にしていくかなど、デザイナーの皆さんの苦労や努力を知ることができます。

遠方の友人ともメールやLINEでリアルタイムに連絡が取れるようになり、切手を貼って手紙を出す、ということがめっきり減ってしまった今日この頃ですが、
たまの機会だからこそ!貼る切手にもこだわって手紙を書きたいなぁ、と改めて思わされました。

2022年10月20日

可能性は無限大?

今月の雑記テーマは「朝ごはん」。
「朝ごはん」と聞いて、まず思い出したのは目玉焼きでした。
食べ方の好みが分かれるメニューという印象がありますが、いかがでしょうか。
私は黄身が半熟で、箸を入れるとどろりと流れ出すようなものが好きです。
全て流れていってしまうと困るので工夫しつつ食します。


あまり目玉焼きの好みが異なる相手と食卓を囲むことが少なかった...というよりも
目玉焼きの好みに言及するような場面が少なかったのですが
あるとき、親戚が 目玉焼きはしっかり黄身まで火が通ったものでないと!という派閥(?)であることが判明。
固い黄身派がこんな身近にいたなんて...!!!


このブログを書くにあたり、
当時のちょっとした衝撃を思い出しつつ
目玉焼きにかけるもののバリエーションを調べてみました。
ちなみに私は醤油派。半熟の黄身に数滴垂らします。
検索の結果、醤油の他に出てきたのは、塩、胡椒、ケチャップ、マヨネーズ、ウスターソースなど。
どの調味料も美味しそうです。
今度試してみようかな。折角なので、しっかり黄身まで火を通したものも作ってみようかな。
目玉焼きの無限の可能性に、なんだかわくわくしてきました。

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