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2025年9月 アーカイブ

2025年9月30日

こちらの本を紹介することに決めました

本日は「週刊新刊全点案内」2424号の発行日です。
掲載件数は935件でした。

*こんな本がありました*

「「なんとなく」の心理を科学する 上」

松井亮太(著)中村結衣(マンガ・イラスト)森屋紫苑(図版作成)
旬報社(2025.10)

「人はなぜ★5より★2のレビューが気になるのか」という巻タイトルにひかれ手に取ったこちらは、行動意思決定論の入門書。

行動意思決定論とは、人間の意思決定の特性を実験などで明らかにしようとする心理学的アプローチの学問のこと。上では、代表的な認知バイアスなどについて解説されています。

主に若手社会人や大学生、高校生などに向けた本ということで、扱われるのは日常生活での意思決定の話がほとんど。
恋愛や集団心理など身近なトピックスが中心となっているのでとっつきやすく、マンガやイラストも多いのでお勉強感は全くありません。

興味はあるけど難しい話はちょっと...という、私のような人間も楽しんで読めそう。
などと思いながら、本を棚に返す時に気づいたのですが、巻タイトルを見て「確かに。なんでだろう?」と思った時点で、私は見事にこの本を手に取る選択を"させられて"いますね。
(こちらの本を紹介しようと決めたのは「なんとなく」ではありませんが。)

2025年9月26日

タイトル・ページと標題紙~MARCや検索のはなし~

MARCを作成する際の主な情報源となっているのは、タイトル・ページ、奥付、背、表紙の4つです。
タイトル・ページは、長らく「標題紙」と呼んでいましたが、日本目録規則(NCR)2018年版に対応して、2022年からTRC MARCでもタイトル・ページという名前に変更になりました。
優先順位は変わらず①タイトル・ページ②奥付③背④表紙の順番なのですが、以前(NCR1987)は情報が割れていた場合、「原則として情報源の多寡で決める」という規則でした。
タイトル・ページ(標題紙)だけが違っていて、他の3か所が共通だったら、他の3か所の方から採用していたのですね。
例えば、

タイトル・ページ(標題紙):小学生のためのよくわかる将棋
奥付・背・表紙:よくわかる将棋

という本があった場合は、以下のようにしていました。

タイトル よくわかる将棋
注記 タイトルは奥付等による. 標題紙のタイトル:小学生のためのよくわかる将棋

しかし、名前が変わるのと同時に、「多寡で決める」という原則も変更になり、「とにかくタイトル・ページが最優先!」となりました。
そのため、上記のパターンもタイトルの採り方が変更になっています。

タイトル 小学生のためのよくわかる将棋
注記 奥付等のタイトル:よくわかる将棋

ただ、日本の書籍におけるタイトル・ページというのは、なかなか微妙なものがあり...。
奥付がない本はほとんどありませんが、タイトル・ページがない本は結構な割合で存在します。あとデザイン的すぎて「これはタイトル・ページなのか...?」と迷ったり。
書籍を制作する出版社のみなさんには、ぜひ図書館界におけるタイトル・ページの重要性を理解していただければなあ...と思うのでした。

2025年9月24日

星をみる人に憧れる

9月の雑記テーマは「星」です。
子どもの頃のベストセラーに「星になったチロ」という本がありました。山奥に作った私設の天文台のお話で、天文台長は犬のチロ、星を愛する仲間たちが集って楽しい観測生活...のようなノンフィクションだったと思います。以前から図鑑を眺めて満天の星空や天の川、きれいな星雲を見たいな~などと思っていましたが、この本を読んで星をみる人って素敵かもしれないとほのかな憧れを抱きました。

が、大きくなって自分の目で星をみようとすると、そう簡単ではないことがわかりまして。
人里離れたお宿に泊まると必ず夜空チェックをしますが、曇天ばかりで見えたためしがありません。
何かの流星群が来るというので自治体主催の観望会に行ったこともありました。広場にビニールシートを敷いてわくわくしながら横になるまではよかったのですが、全く星が流れない。しかも星がどの方角から流れるかも定まらないというので、どちらを向いて寝ればよいのかわかりません。そのうち1時間に数回周囲から「おぉ!」という声があがるようになりましたが私の視界に流星が入ることはほぼなく、雨のように流れる星を期待していただけに非常にがっかりしたものでした。
もらいものの天体望遠鏡で月を見ようと頑張ったこともあります。YouTubeをみながら組み立てに1時間、月を視野に入れてピントを合わせるのに1時間。しかしすぐに飽きてしまい、静かすぎる夜空よりも眼下に広がる地上の天の川のほうが何だか楽しく思えました。夜空は数分で飽きてしまう...。
刺激に慣れ切った自分には、静かな夜空にロマンを見出して粘り強く眺め、きちんと計算して機器を調整する腕をもつ天体愛好家の方々が、人間としての格が一段上の、それこそ雲の上の人のように思えます。

2025年9月22日

今日は誰の誕生日?

毎日、誰かしらが誕生日を迎えています。誕生日おめでとう!
ということで、企画「今日は誰の誕生日?」の4回目をお届けします。

9月22日はイギリスの物理学者、化学者のマイケル・ファラデー(1791〜1867)の誕生日です。

ベンゼンや電磁誘導の法則を発見し、モーターや発電機など電気の実用化の基礎を築きました。

自分がテストで右手の法則と左手の法則がごっちゃになり全く解けなかったフレミングの法則は、ファラデーが発見した電磁誘導を分かりやすくしたものだそうです。

貧しい家庭で育ち、製本屋で働くうちに製本した図書を読むことを許され、そこから得た科学の知識からスタートして王立協会フェローにまで選ばれた凄い人。

クリスマスに少年少女のために実験を交えた講義を行い、その内容をまとめた図書「ロウソクの科学」があります。ノーベル賞受賞者をはじめ多くの人に今も読み継がれているよう。TOOLiで検索すると現在20件ヒット、文庫や大活字版と並んでまんがにもなっていました。

「ロウソクの科学」
(角川まんが学習シリーズ まんがで名作 S3)

マイケル・ファラデー(原著)長田馨(カバー・表紙・まんが作画)
KADOKAWA(2021.10)

これなら私にも読めそうです。

2025年9月24日

米粉生活へようこそ

昨日は「週刊新刊全点案内」2423号の発行日でした。
掲載件数は848件でした。

*こんな本がありました*


「すごい米粉 不調が消えて心と体が整う」

著みやなりちあき(著)
あさ出版(2025.9)


最近私が気になっているもの。それが米粉。
もちろん米粉の存在は随分前から知っていましたが、なんとなく「アレルギーなどで小麦粉が食べられない人のための代用品」というイメージでした。

そんな私が米粉に注目し出したのは、一人の友だちがきっかけです。日ごろお世話になっているので何か...と、小麦アレルギーのその友だちがOKなグルテンフリーのお菓子を検索してみたところ、あら!こんなに広がってたの、グルテンフリーの世界!とまずびっくり。そしてどれも美味しそう!結局米粉のクッキー詰め合わせをチョイスして、自分であげておきながら一緒に食べたところ、めちゃくちゃ美味しい!

いいじゃん、米粉!...と思いながら、ふと気づいてしまったのです、その友だちの若々しさに。会うたびに、20年前から全然変わらないよね~と言い続けていましたが、それってもしかしてグルテンフリー生活しているせいもある?もちろん、他の食生活に気をつけていたり、きちんと運動もしていたりということもあると思うのですが、一説には小麦製品の摂りすぎは不調の原因になるという話もあり...。

ストイックに小麦を摂取しなくなる生活は私には難しいと思うけど、積極的に自分の食生活の中にもっと米粉を取り入れていこうかなと思っている今日この頃です。

2025年9月18日

イスカンダルと天文学

9月の雑記テーマは「星」です。
幼いころ、よく一番星を探して夕暮れ時の空を見上げていたことを思い出しますが、そんな無邪気なふるまいもとうにしなくなりました。
ほかに「星」と聞いて目に浮かぶものといえば、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズの、広大な宇宙空間の映像でしょうか。
このシリーズを追いかけて何年か経ちますが、文系の私は、物語の舞台である宇宙をあくまでファンタジー空間として捉えておりました。
ところがつい先日、OPACで関連書籍を検索した際に発見し、これは!と思い借りてきたのがこの本です。

「宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学 イスカンダルへの航海で明かされる宇宙のしくみ」

半田利弘(著)
誠文堂新光社(2014.12)

アニメの科学考証を担当した著者が、作中に登場する実在の天体や理論から、架空の星や技術までも天文学的に解説した本、のようです。
まだ本文を読めていないのですが、アニメのカットや図が豊富で、高校の地学基礎の内容すら覚えているかどうか...な私でも読みやすそうです。
これを読めば、より一層深く世界観に浸ることができるのでは!とわくわくしております。
普段は専ら小説と漫画ばかり読んでおりますが、好きなものをきっかけにしていろいろな本を手に取ってみるのもいいなあと感じました。

2025年9月17日

きょうのデータ部☆(9/17)

データ部のバックヤードに、色ちがいのブックトラックが。
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2025年9月16日

南極・北極、どんな場所?

本日は週刊新刊全点案内2422号の発行日です。
掲載件数は970件でした。
 
*こんな本がありました*
南極と北極を理解する極域科学入門

神沼克伊(著)
丸善出版(2025.9)

 
南極にいるのはペンギン!北極にいるのはホッキョクグマ!
南極大陸はGoogleのストリートビューに対応していて、ペンギンの群をながめることができて嬉しい!!
...かわいい生きものベースしか南極・北極を知らない私ですが、はじめて見る「極域科学」という言葉が気になり手に取った本書。
 
極域という語の定義にまるまる1章を割いて丁寧に説明しており
一見すると、専門書のような体裁・内容でありながらも
この分野にはじめて触れる読者が戸惑わないように導いてくれる、まさにタイトルどおりの「入門書」。
 
随所に南極観測隊で越冬経験がある著者によるリアルなエピソードが織り込まれているので、
磁気圏、対流圏、雪氷圏といった専門的な各トピックに対しても
「ブリザードってこんな状況なんだ...」「−80℃の寒さ!?」などと現場報告を楽しみながら読み進められそうです。
(ペンギンのこともしっかり記述されていました!)
 
未だ見ぬ南極・北極に思いを馳せつつ。

2025年9月11日

善兵衛ランドへの道

9月の雑記テーマは「星」です。

9月8日は未明から明け方にかけて皆既月食でしたね。残念なことに、わたしはすっかり忘れて寝ていました...


いま「星」と問われれば、思い浮かべるのは「岩橋善兵衛」。
岩橋善兵衛をご存じでしょうか?
岩橋善兵衛は江戸時代に天体望遠鏡を作った人物です。
天体望遠鏡は西洋からの輸入物とばかり思っていたので驚きました。

知ったきっかけは、
TRC MARC作成の過程で、個人件名として出現したことです。
個人名典拠ファイルを作成するため、10種類以上の人名辞典を調べると、辞典により「岩橋善兵衛」「岩橋嘉孝」と掲載されている名前が異なりました。通称と本名の関係のようです。慎重に検討し、統一形は「岩橋善兵衛」、参照形に「岩橋嘉孝」を作成しました。

その後、
これはデータ部研修用によいのでは?と気づきました。人名辞典での調査結果や(掲載辞典がたくさんある、名前がほどよく割れている)、統一形を決定する過程が研修用としてちょうどいい! そこで今年度の新卒社員のデータ部典拠研修に「岩橋善兵衛」を使用しました。

そして善兵衛はまだ続き、
趣味の演芸情報をチェックしていると、なんと「岩橋善兵衛伝」という講談の読み物があることを発見。運よく配信が聴けました。2024年に貝塚出身の講談師さんにより創作され、貝塚市のコスモスシアターにて初口演。そう、岩橋善兵衛は貝塚の人。貝塚市には「善兵衛ランド」なる施設がある! 郷土でも善兵衛の名で親しまれているのですね、典拠ファイルの統一形と一致していてホッとしました。

さらに、
開催中の大阪・関西万博で、現存する岩橋善兵衛の天体望遠鏡が展示されたとの記事を見ました。オランダパビリオンで数日間のみの展示だったようですが、ご覧になられた方いらっしゃいますでしょうか?

日々の仕事から、あれよあれよと繋がって、自分の中で盛り上がりを見せつつある岩橋善兵衛。もう善兵衛ランドへ行くしかないのでは?とさえ思いはじめています。

2025年9月12日

個人名だけではない~典拠のはなし~

TRCの典拠ファイルには8つの種類(「個人名」「団体名」「出版者」「件名」「学習件名」「シリーズ」「全集」「著作」)
があります。そのうち、私の所属する典拠チームで扱っているのは「個人名」と「団体名」。

この連載「典拠のはなし」という名前になっていますが、これは言葉どおり「典拠(ファイル)のはなし」ではなく、実は「(典拠チームで扱っている)典拠(ファイル)のはなし」なのでした。

典拠チームで扱う典拠ファイルは「個人名」と「団体名」。とはいえ、こちらのブログで話題にしているのはほとんど「個人名」ですね。典拠ファイルの件数も「個人名」が東洋人(日本人含む)西洋人合わせて140万件近いのに対し、団体名は31万件弱(2025年9月現在)とかなり少なめです。

なかなか注目されない「団体名」。不憫な気持ちになってきたところで「団体名」ならではの特長をあげていきたいと思います。

■同名異団体の識別

個人名は同名異人が多く悩みの種ですが、同じ名称の別団体というのも多くあります。

例えば「社会民主党」。

統一形:社会民主党 ←現行の政党

統一形:社会民主党(1901)※←かつてあった政党

現行の「社会民主党」は日本社会党が1996年1月に改称してこの名称になったものです。実は1901年に日本最初の社会主義政党として結成された「社会民主党」がありました(結成後2時間、2日など諸説あるもののすぐに廃止)。

この2つの団体を分けて検索できるように典拠ファイルではそれぞれ統一形を作成しています。

かっこ内※の「1901」は「標目限定語(創立・所在地等)」です。1件目の「社会民主党」との識別のために付与しています。

団体名の場合、団体の創立年、所在地、性格などを標目限定語として標目限定語として付与します。

標目限定語(付記)全般についてはこちらの記事をご覧下さい。

■異名同団体の識別

異なる形で出現した同一団体をまとめる仕組み(直接参照)は2種類あります。考え方によっては個人名よりも団体名の方が、この機能に助けられるケースが多いかもしれません。

1つは同じ団体に略称や愛称、別称があるケース。

統一形:図書館流通センター
参照形:TRC

このブログのタイトルが「TRCデータ部ログ」とある通り、社内でも自社のことをしばしば「TRC(ティーアールシー)」と呼んでいます。

責任表示が「TRC」となっている図書があれば「TRC」は記述形だったのですが、残念ながら?参照形です。(記述形と参照形についてはこちらの記事が詳しいです)

もうひとつは団体の下部組織があるケース。

統一形:図書館流通センター
記述形:「TRC MARC人名典拠録」編集部

もしも下部組織が「図書館流通センターTRC MARC人名典拠録編集部」というように、上部組織の名称からはじまっていれば、図書館流通センターが著した図書を探したときに、その中の一部署が著した図書を発見することができます。しかし、そうではないケースが多々あり、そうした場合、図書の発見には典拠ファイルが不可欠です。

これらは団体名典拠ならではの機能です。

他にも団体間、団体個人間の関連など団体名には使いこなしていただきたい機能がたくさんあります。

そちらはまた、改めてブログの記事で扱っていきたいと思います。

2025年9月10日

きょうのデータ部☆(9/10)

こちらは典拠班で使っているしおりです。
本に挟んで使います。
お借りしている見本に挟むものなので、大きく目立つ色と形にして、外し忘れを防いでいます。

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2025年9月 9日

サイエンス・フィクション思考

9/9は週刊新刊全点案内2421号の発行日です。
掲載件数は926件でした。

「外来種がいなくなったらどうなるの?」

宮本道人(編著) 古澤/正三(編著)
Kaguya Books(2025.8)

こちらの本のサブタイトルは「SF思考で環境問題を考える」です。まえがきによると、SF思考とは「サイエンスフィクションの小説を作ったり使ったりしながらいろんなことを考えてみよう!」という考え方のこと。

さまざまな外来種問題をSF思考を使って読み解いていきます。
合間には解説やコラム、クイズも。
SFというジャンルが持つ「もしも」を考える力を使って自然や社会の未来をシミュレーションすることで、フィクションと現実を往復しながら外来種問題を学ぶことができる一冊です。

2025年9月 8日

新パッケージ登場!~移動図書館LiBOON~

TRCで提供している移動図書館車「LiBOON(リブーン)」に、新しいパッケージが登場しました!
tupera tupera先生デザインです。

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背面にいるパンダはもしや、あの人気絵本「パンダ銭湯」のパンダ...?

いろんな本を楽しんでいる様子が生き生きと表現されていて、とても素敵なデザインですね。
同じ図形があちこちにあるので、パズルのように見つけて楽しむこともできます。
また、こちらのパッケージは、車体カラーが変更できるというのも大きな特徴の一つです。写真ではさわやかな水色ですが、町のシンボルカラーなどにしてみてもよさそうですね。

YouTubeで、LiBOONに関する情報もお届けしています。こちらもぜひチェックしてみてください。


LiBOONに乗ってみた

【お答えします】LiBOON質問あれこれ

2025年9月 3日

きょうのデータ部☆(9/3)

データ部で所蔵している参考図書に貼る用に、ラベルも用意してあります。
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最近はweb上のデータベースを使ったりするので出番は少ないですが、昔からある本にはこの通り貼ってあります。
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2025年9月 4日

癒しを求めて

9月のテーマは「星」です。

都会の夜空は明るくて星があまり見えないとはよく言いますが、
そもそも夜に空を見上げる機会はあまりないし...

最近見た星空で印象に残っているのは、
(リアルな星ではないのですが)プラネタリウムです。

幼いころに見たプラネタリウムと言えば、
ドーム内いっぱいに星空を投影して、
職員の方がポインターを使いながら
星についての説明をしてくれるものでした。
金星がとても明るいということを初めて知ったのは
その時だった気がします。
そんな遠い昔の「学び」のイメージを持ったまま訪れたので、
ゆったりとした音楽が流れるなか美しい自然の景色が映し出され、
穏やかな声のナレーションが始まってびっくり。
ヒーリング効果抜群でした。

調べてみるといろいろなプログラムが上演されているようなので
また癒されに行ってみたいと思います。


2025年9月 2日

本の中の本の本

本日は「週刊新刊全点案内」2420号の発行日です。
掲載件数は1123件でした。

今月の表紙はこちら。
p20250902.jpg
9月といったら秋。(今年は10月まで暑い・・・なんて話もありますが?!)
秋の味覚、栗のイメージで描きました。

いがから出たての栗には
ひょっこり、花柱部が伸びていて先が別れており(図鑑によれば大概は7本らしい・・・)
それは、てっぺんに立てた、まるでアンテナの様!
「食べたおいしいよ!」とでも発信しているのか否か!!??
そんな感じです。

(Juri)


*こんな本がありました*
「写本に描かれた本たち 西洋中世からルネサンスにみる本の象徴性と実用性」

ルーシー・フリーマン・サンドラー(著)加藤磨珠枝(監修)立石光子(訳)

白水社(2025.9)


西洋では本はどのような意味を持っていたのか。彩飾写本の挿絵に描かれた本や巻物から探ります。
大英図書館所蔵の5~16世紀の写本を中心に、90点以上の図版が本文中もカラーで掲載されており、まずは絵に見入ってしまいました。
いままで絵画を見ても本が描かれているかどうかあまり気にしたことがなかったのですが、これからは探してしまいそう。日本の絵画でも描かれてきたのか、気になります。


2025年9月 1日

地域の検索がより便利に~新設件名のお知らせ2025年8月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

8月の新設は1件でした。「地域未来投資促進法」です。
法律の内容は法律名そのものです。特に追加して説明することがありません...。
ということで、今回は新設件名のお知らせではなく、地名細目の拡充について再度お知らせします。

以前は特定の件名にのみ地名細目を付与していましたが、2022年より地名細目を積極的に拡充する方針となりました。現在までに41件の件名主標目に新たに地名細目の付与を行いました。そのうちのいくつかをご紹介します。

・児童図書館
・学校図書館
・大学図書館
「図書館」「図書館(公共)」については以前から地名細目を付与していましたが、上記3件についても付与するようになりました。

・民間信仰
・盆踊
・郷土芸能
・迷信
・神楽
特定の地域に関する民俗・風俗には地名細目があった方が便利ですね。

今後も順次拡充していきます。地名細目の追加を行った際は、新刊案内の「新設件名のお知らせ」にてご案内していますのでぜひご覧ください。

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