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2016年12月 アーカイブ

2016年12月28日

よいお年を!

TRCデータ部は、本日が仕事おさめとなります。

今年の新刊MARCの作成件数は、63,707件でした。
(「週刊新刊全点案内」掲載MARC件数です)
2015年は65,201件だったので、大幅に減少していることがわかります。
この数字をみると、紙の本がなくなってしまうのではないかと不安になりますね...。

とはいえ、今年は12月31日を特別発売日とする新たな試みが行われています。
この売上次第では、大みそかに本を買うのが風物詩になるかも!

データ部ログの年内更新は本日が最後です。
今年もご愛読いただき、ありがとうございました。
来年は、1月5日木曜日から更新を再開いたします。

みなさま、どうぞよいお年を!


2016年12月27日

もぐってみると


本日は、2016年最終となる週刊新刊全点案内1994号の発行日です。
掲載件数は1271件でした。


*こんな本がありました*
アンダーアース・アンダーウォーター

アレクサンドラ・ミジェリンスカ(作・絵)
ダニエル・ミジェリンスキ(作・絵)
徳間書店児童書編集部(訳)
徳間書店(2016.12)


地下と水中について、テーマごとにさまざまな角度から描かれている児童書です。片側の赤い表紙をめくると土の中、もう片側の青い表紙をめくると水の中となっている面白いつくり。手にとるとずっしり重たい大型本で、イラストが隅々まであって眺めていて飽きません。作者のご夫妻はポーランドのイラストレーターで、前著には同じく大型本の「マップス」があります。

この本を見ていて、先日お台場の日本科学未来館に行ったことを思い出しました。シンボルとして有名な有機ELパネルを使った大きな地球(宇宙に行った気分になりました!)、深海や地質の調査についての展示がイラストと結びついたからです。
身近なところからなかなか行けないところまで色々な「地球の中」をのぞくことができそうです。

2016年12月26日

2016年の新設件名を振りかえる~分類/件名のお話・71~

今年も残り営業日3日となりました。
年末は毎年時間の流れが早いですが、今年はNDC10版対応で大忙し...いつにもまして早かった気がします。

さて、年末恒例となりました今年1年に新設された件名を振り返ってみようと思います。
(新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。)

まずはIT系から。「二次元コード」「IoT」「タブレット型端末」など。新しい技術はどんどん誕生していますが、一過性のものなのか定着するのか見極めが難しく、件名を新設するタイミングにはいつも悩みます。

次にブーム的なものとして「マインドフルネス」「ふるさと納税」「ストレスチェック」「ハラル」など。これらの本は、本当にたくさん見ました。

最後に法律をいくつか。「女性活躍推進法」「平和安全法制」「リベンジポルノ防止法」「ヘイトスピーチ解消法」など。話題になった法律名がずらり。覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

来年はいったいどんな件名を新設するのでしょうか。
それでは、少し早いですが良いお年をお迎え下さい。

2016年12月22日

大掃除今昔

今月の雑記のテーマは「お掃除」です。


時節柄、やはり大掃除に気持ちが向きますね。


やらなきゃならないことがあるときって
どうしてそれ以外のことを猛烈にしたくなるのでしょうか。


向田邦子さんのエッセイ(たしか)に
畳をあげての大掃除の最中に
畳の下に敷いてあった新聞をつい読んでしまい
お母さんに叱られる、というのがありました。


...わかります。

「お尻をたてた姿勢で読んでいた」というような
表現がしてあり、それもすごくわかる!
座ってどっしり構えて読んでるわけじゃないんですよね。


ああ、やらなきゃいけない
でもちょっと気になって
すこし読むだけ
すぐに再開するし...


で みつかって 怒られる。


一方、角田光代さんのエッセイ(これもたしか...)では
年末大掃除をしない、という人が
自分の周りに意外に多い、と
驚きを持って記されていました。


「えっ、そうなの?!」と思ったのですが
はたと気づきました。
大掃除をしない身近な場所がある!


それは 会社です。


入社当時は けっこうのんびりしていて
(今を遡ること ○十年前です)
年内最終日は 半ドン、
(あっ 半ドンという言葉は今通じないのでしょうか)
あとは 社内の大掃除。
蛍光灯を全取り換えするなどの一大イベントもありました。


いつのころからか
大掃除をすることがなくなり
最終日は 自分のデスク周りを
ちょこちょこと片づけするかしないか程度。


いつも整理整頓を心がけていれば 
大掃除は必要ないということなのでしょうが... 反省。


2016年12月21日

きょうのデータ部☆(12/21)

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       今月はAV班より。
       紙製のジャケットにプラスチックのお皿がついた
       CDのケースをデジパックといいます。
       AVの仕事をするようになって初めて知りました。

2016年12月20日

わたしアンサー!!

本日は週刊新刊全点案内1993号の発行日です。
掲載件数は1405件でした。

*こんな本がありました*
「修造アンサー!! こまったきみの、なやみ解決」

松岡修造(著)
学研プラス(2016.12)

友だちづきあいや将来のことなど、子どもたちの様々なお悩みに、熱き応援団長・松岡修造さんが答えます。

そこはやはり松岡修造さんと言いますか、基本的にはアツいです。
でも、ただアツいだけではなく、そういう考え方をするのか!そういう説明をするのか!と大人の私も今までと違う視点で物事をとらえられそうな興味深い内容。
(「今日から君は温泉だ!」どんなお悩みに対するアンサーだと思いますか?)

私が感じたこの本のポイントはずばりタイトル。"修造アンサー"。
あくまで"松岡修造さんのアンサー"だとはっきり示している点です。
この本で提示されるのは「教科書的な回答」だとも「一般論」だとも言っていない。
まして「唯一無二の正解」というわけではない。
お悩みがあれば、それに対する回答も、回答者によって変わるもの。色んな人がいて色んな考えがある。
悩みを抱える子どもたちにとって、それに気付くことこそ、結構大事なことなのかもしれません。


さて、目次に並んだ多種多様なお悩みに、私だったらどんなアンサーを返せるでしょうか。

2016年12月16日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第6回

こんにちは!データぶー子です
私がお届けする分類/件名ダイジェストシリーズ。
6回目はご当地キャラについて勉強します!


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今や地域ごとにいるのが当たり前くらいの「ご当地キャラ」「ゆるキャラ」たち、海外にも進出していますね。関連本もいろいろと刊行されています。

TRC MARCでは、どういう分類件名を付与しているかといいますと-。
地域振興、まちおこしを目的としたシンボルキャラクターということで、601「産業政策・行政.総合開発」という分類を付与することが多いです。この分類は、「*地理区分」という注記がありますので、601の後に、「補助表」の「地理区分」を付加することができます。
この分類では、件名は、第1件名「地域開発」、第2件名以降に「キャラクター」を付与しています。

全国ご当地キャラ大図鑑」

「全国ご当地キャラ大図鑑2014」制作委員会(編)
宝島社(2014.2)

のように、日本全国のご当地キャラを紹介したものは、601.1(4桁めの1は地理区分で日本を表します)。


くまモン、どこ行くの?」

浅田政志(写真)
飛鳥新社(2012.11)

いまバリィさんぽ」
浅田政志(写真)
ザメディアジョン
(2013.3)

のように、キャラの出てくる地域の観光写真集のようなものも刊行されています。これらの分類は、それぞれ、291.94(件名は「熊本県-写真集」)、291.83(件名は「今治市-写真集」)です。

ちなみに、私のお気に入りのご当地キャラは、目下のところ、群馬県のマスコットキャラクター、かわいらしさの王道を行く「ぐんまちゃん」です(群馬県のアンテナショップが歌舞伎座のすぐ近くにあります)。「ぐんまちゃん」についても、
ぐんまちゃんとお散歩」

河野/英喜(写真)
中経出版(2013.6)

という群馬県の紹介写真集が刊行されました。

これまで、群馬県とはほとんどご縁がなかったのですが、「ぐんまちゃん」のおかげで、ちょっとお近づきになれたような気がしています。こんなところが、「ご当地キャラ」「ゆるキャラ」の効果なのでしょうね。

2016年12月19日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第7回

こんにちは!データぶー子です。

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そろそろ2016年も終わり。今年一番のトピックと言えば、やっぱりリオオリンピックではないでしょうか。
そこで今回の「分類/件名のおはなし」では、スポーツの分類を取り上げてみようと思います。

スポーツ・体育は78△ですが、781が体操.遊戯、782が陸上競技、783が球技、784が冬季競技、785が水上競技、788が相撲.拳闘.競馬、789が武術、となっています。
ちなみに、786は戸外レクリエーション、787は釣魚.遊猟です。

リオオリンピックの競技一覧を眺めていて、「ん?これはどこの分類?」と思ったのは「重量挙げ」。みなさん、すぐにお分かりになりましたか?
これは「陸上競技」の下、782.8でした。
それから「馬術」。
これは「武術」の下、789.6です。
「競馬」は788.5なので、同じ馬に乗るにしても、分類はかなり違うんですね。
金メダルでみんなを興奮させてくれた「体操」ですが、オリンピックの種目になるような体操は、781.5の「器械体操.体操競技」に入ります。
フェアリージャパンの「新体操」は、781.49です。

次回はいよいよ東京オリンピック!ということで、日本全体が浮足立っていますね。
メダルの数はともかく、選手のみなさんが全力を出し切って競技してくれるといいなあ。

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2016年12月15日

あるあるだと思いたい(きっとない)

今月の雑記のテーマは「お掃除」です。
今年の汚れは今年のうちに。
ということで、わが家では12月に入ってから、週末は家族総出で(独立した兄も呼び戻して)大掃除が開かれています。
子どもの頃から毎年、わたしの担当場所はお風呂場・家じゅうの窓・障子の張り替え。母に笑われながらも一生懸命やってきました。
と言っても今回の担当が自分でいいのか?と言うほど掃除が下手なので、これまでの大掃除での失敗の数々、の中からやらかしたなと思うものをご紹介します。


失敗その①
小学生の頃、障子の張り替えにて。まず古い障子を破ろうと兄とストラックアウトごっこをしていました。和室を縦横無尽に飛び交うボール。そしてお察しの通り、勢い余って枠組みまで砕け散らした苦い思い出。母にスリッパで叩かれたのをよく覚えています(祖父はスリッパ職人でした)。スリッパってこのためにあるのでは...?と錯覚するほどいい音が響きました。そして貼り替えの度に折れる件の木枠。今年もボンドで修正しましたが、少しいびつなのはご愛敬。

その②
窓掃除は背が低い者にとって重労働です。高いところに手が届かないので、苦肉の策としてお隣のお家との境にあるコンクリ塀の上に毎年こっそりお邪魔しています。が、先日ついにおじいさんに見つかりました。平静を装いつつ、どう弁解しようか(謝るべきか)考えていると、いつも穏やかなおじいさんから「大人になっても変わらないねえ」と一言。
...二十年近く見守っていただいていたようです。


以前、前年の汚れを翌年に少しだけ持ち越した(終わらなかった)ところ、家族全員厄年かと心配になるほどついていなかった年がありました。やはり今年の汚れは今年のうちに。
2016年もあと半月ですが、ピッチを上げて家じゅうを磨いてあげたいと思います。どうかもう失敗談は増えませんように...。

2016年12月14日

きょうのデータ部☆(12/14)

        今月はAV班より。
        2枚組3枚組は当たり前、10枚組20枚組もあります。
        内容曲100曲くらい、すぐいっちゃいます。

2016年12月13日

恐れ入谷の、ではなく

本日は週刊新刊全点案内1992号の発行日です。
掲載件数は1391件でした。

*こんな本がありました*

「雑司ケ谷鬼子母神堂 雑司ケ谷鬼子母神堂開堂三百五十年・重要文化財指定記念」

威光山法明寺(編)
勉誠出版(2016.11)

豊島区雑司ケ谷にある鬼子母神堂は
今年、国の重要文化財に指定されたそうです。
350年の歴史に相応しく、たっぷりの図版と解説からなる1冊です。

訪れたことがないので、どんな所だろうとページを繰っていたのですが、
建物や彫刻の雰囲気から、昔行ったことがあるような気がしてきました...


"鬼子母神"入谷の方は確実にお邪魔した記憶はあります、が
これを親に言ってしまうと、実は行ったことがある場所だった場合
「連れて行ったじゃないの!」(お怒りモード突入)になることがあるので迂闊に聞けません。
モノゴコロつくかつかないかのおでかけの記憶は結構曖昧で、
苦労して連れて行ったのに~と後にこぼされることもしばしば。
親にはごめんなさいの気分ですが、思い出せないことはどうしようもないのです。

さて困りました。

データ部で会社帰りに寄ったことがあるメンバーがいたので
それなら自分も、と思い某地図サイトで経路を検索してみました。
会社のある茗荷谷からは徒歩約30分。
記憶確認の為とはいえ、ちょっと行くには遠いので、
もう来年の予定にしますかね、鬼さん笑わないで。

2016年12月12日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第5回

こんにちは!データぶー子です
私がお届けする分類/件名ダイジェストシリーズ。
5回目はお料理関係です。興味津々~♪

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寒い冬に思い浮かべる料理といえば、なんと言っても鍋物。
鍋物だけを取り上げた料理の本も多く刊行されていることから、TRCでは「鍋料理」という件名を採用しています。単に鍋を使った料理ということではなく、鍋のまま食卓に供して、食卓で煮ながら食べる料理に付与します。
と書いているうちに、いろいろな鍋料理が頭に浮かんできました。

今夜はこの鍋で決まり!」

藤野嘉子(ほか著)
家の光協会(2016.11)

さて、この「鍋料理」に限らず、料理関係の件名には、いろいろなものがあります。
麺類なら「うどん」「そば」「素麺」「ラーメン(麺類)」「パスタ」など、
軽食系では、「ピザ」「サンドイッチ」「ハンバーガー」「お好み焼き」など、
和食系では、「すし」「刺身」「てんぷら」「おせち料理」...。
どれも1冊の料理本になっているということですね。

「カレー」や「スープ」もありますが、様式や材料で細分されているNDC(日本十進分類法)の596では、それ以上分類を展開できないことが多いので、件名による検索が威力を発揮すると思います(NDC新訂9版をご覧ください。
596.2以下は「様式別による料理法.献立」で日本料理などに細分。596.3以下は「材料別による料理法」で肉料理などに細分)。
日本でのカレーは、もはやインド料理とはいいがたいことが多いですし、材料別というわけにもいきません。
ちなみにスープカレーを扱った本には、件名で「カレー」と「スープ」を付与しています(分類は596)。

スープカレーキッチン」

水野仁輔 (著)
マーブルトロン(2006.1)

いよいよ冬も本番、くつくつ煮えた鍋の具をはふはふほおばり、身も心も温まって、風邪などひかずに乗り切っていきたいものです。

2016年12月 8日

お掃除、できない

今月の雑記のテーマ、「お掃除」。
なぜか、このテーマから程遠いところにいる私が書くこととなりました。


我が家の悩み...それは日常生活において掃除ができないこと。
毎日毎日慌ただしいワーママには掃除する時間もない? 
...それは、あります。
片付けても片付けても、そのそばから散らかす怪獣のような男兄弟育児中じゃ、掃除なんてあきらめた? 
...それも、あります。
でも、もう1つの理由は3歳の次男の極度の掃除機嫌いにあります。


始まりはルンバでした。次男が1歳になるくらいまではルンバが定期的に活躍し、我が家の掃除担当としてがんばってくれていました。
ですがいつの頃からか、ルンバの起動音を聞くと次男がギャン泣きで抵抗するように。
彼とルンバの間になにがあったのかは謎ですが、そのうちに起動音どころか、ルンバの通り道をあけるためにダイニングの椅子を動かそうとしているだけでルンバの登場を察し、おびえて激しく抵抗するようになり、次第にルンバの活躍の場は奪われて行きました...。


ルンバがダメなら...と、昔ながらの象の鼻がついたような掃除機を持ちだして掃除をしていた時期もありました。
ルンバを敵と見なした次男も、初めは掃除している最中の掃除機の本体の上にまたがったりして喜んでいたのです。
ところが、次第にこの象型掃除機の登場も「ダメーッッ!!!」と全力で拒否するようになり...。
大型掃除機の使用を封じられた現在は、車の中を掃除するような充電式のコードレスハンディ掃除機で、ちょこちょこと日々の食べこぼしなどを吸い取ってごまかしている日々です。


掃除機の音が怖いのか...? 
それなら、静かに掃除できる方法はないものか...と思っていたところ、いいものを見つけました。
拭き掃除ロボット、ブラーバ。ルンバの弟分。
大きさもルンバよりかなりコンパクトだし、音も静かとのこと。
我が家の悩みを解決するには、これを導入するしかない?! 
...と、自力での拭き掃除なんて考えもせず、ラクな掃除の道だけを探る私でした。
来年こそ日々のお掃除習慣を導入し、大掃除の時に大慌て...なんてことにならないようにしたいと思っています。(今年は目下、大慌て。)

2016年12月 7日

きょうのデータ部☆(12/7)


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        今月はAV班よりお届けします。
        CDがたくさん入荷しています、忙しい~!

2016年12月 5日

意味は、いろいろ~新設件名のお知らせ2016年11月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

11月の新設件名は5件でしたが、うち3件がカタカナ言葉でした。その、どれもが、紹介するのが難しいものでしたが、一番多くタイトル中に出現した「ウェブデザイン」にしてみます。

「ウェブデザイン」は、たとえば「個々のウェブページやそれをまとめたウェブサイト上の情報の見せ方をデザインすること」や「ウェブページやウェブサイトにおける視覚面に対するデザイン,ウェブサイト全体の情報設計・グラフィックデザインやGUIの設計・ウェブアプリケーションのUI設計構築など多岐にわたる」と説明されています。前者の説明は、すっきりしていますが、「デザイン」に対し「視覚面に対する」と限定しています。しかし実際の図書での使用は「視覚面」に限定されていないように思えます。それというのも「デザイン」という外来語が、多様な意味で使用されるようになってきたという背景があるのではないでしょうか。

例えば「小学館 ランダムハウス英和大辞典」でdesignを検索しますと「...を設計[立案,企画]する,...の構想をまとめる」を初めとして20の語義があります。自動詞、他動詞、名詞だそうで、名詞における11つの語義のキーワードを紹介してみます。略図,見取り図,設計,レイアウト,構図,意匠,図案,模様,構想法,計画,企画,腹案,構想,はかりごと,たくらみ,悪巧み,策略,陰謀,意向,意図,目的,深慮,進展,作品,仕組み,構造。なんと多彩な意味がある言葉でしょう。しかし纏めるとなると「デザイン」としか言えなくなってしまいます。日本語で表すのが困難なので、そのまま、使ってしまった、そんな気がします。

ウェブデザイン関連の図書の內容も技術系、美術系、商業系といろいろです。
従来、件名は「ホームページ」としてきましたが、ここは「デザイン」の出番ではなかろうかとなった次第です。ついでに「〇〇デザイン」という他の件名を紹介しておきます。ユニバーサルデザイン、景観デザイン、キャリアデザインの3つです。ほかにも参照形でグラフィック・デザインとかたくさんあるのですが、今日は、ここまでにします。

2016年12月 9日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第4回

こんにちは!データぶー子です。
分類/件名のダイジェスト4回目は、気象と気候についてです。

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珍しく東京でも11月中から積雪があった今年の冬。
少しの雪でも電車は遅れ、交通がマヒして大騒ぎに!
雪の予想が出れば、前夜から天気予報や交通情報をチェックして翌日に備えます。
 
さてNDC451気象学ですが451.8気候学という分類もありどう違うのか迷うことがあります。「お天気クイズ 3 世界の天気と気候」(フレーベル館)でも最初の出題が「「気候」と「気象」は、同じこと?」でした。


お天気クイズ 3 世界の天気と気候

木原実(監修)
フレーベル館(2011.1)


「大辞泉」によると気象は「大気の状態、および雨・風・雪など大気中で起こる諸現象」で、気候は「ある土地で、1年を周期として繰り返される大気の総合状態。現在は気温・降水量・風などの30年間の平均値を気候値とする」とあります。つまり温帯気候やサバンナ気候とは言うが温帯気象やサバンナ気象とは言わないわけです。もっともこの気象と気候はしばしば混同されているようです。
もうひとつの違いは長い期間を表すのが気候でした。「地球温暖化」は451.85で気候変動現象です。では「異常気象」は?。気象庁は「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義しているそうです。ややっこしいですね。

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2016年12月 6日

お雑煮いろいろ

本日は週刊新刊全点案内1991号の発行日です。
掲載件数は1464件でした。

今月の表紙はこちら。

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*こんな本がありました*

「お雑煮マニアックス」
(プレジデントシリーズ)

粕谷浩子(著)
プレジデント社(2016.11)


「もういくつ寝るとお正月」

子供のころはうきうきしたものです。

お年玉→福袋、年賀状、新聞のお正月版、こたつでミカン...。

大人になって久しい今は、お年玉はあげる側、年賀状も書かないと、新聞はとってないし、こたつもない...。

あまりウキウキもしませんが、そうですねぇ、お節とお雑煮を頂くのは、お正月の嬉しい決まりごとです。

お節のバラエティもご家庭によっていろいろと思いますが、
(実家はキンピラゴボウとひじきの煮物が欠かせませんでした)
お雑煮もいろいろ。

今週ご紹介した上の本では、47都道府県の特徴的なお雑煮が紹介されています。

その中身は千差万別!

関西の白みそに丸餅は有名ですが、

奈良ではお餅を出してきなこにつけて食べるのがメジャーだとか、
福岡県では鰤が入ることがあるとか、
四国は餡の入った丸餅が澄まし汁に入るとか...。

意外と全国でバラエティ豊かなお雑煮が食べられているのですね。

身近なところでは、

私の実家は神奈川県ですが、東京都であがっている関東風雑煮。
醤油仕立ての澄まし汁に、切りもち、小松菜と鶏肉が入っていました。

ところが、夫の実家(これも神奈川県)でお雑煮を出されてびっくり。

続きを読む "お雑煮いろいろ" »

2016年12月 2日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第3回

こんにちは!データぶー子です
私がお届けする分類/件名ダイジェストシリーズ。
12月に入り、3回目は民間信仰周辺についてです。

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雷を避けるために唱える"くわばら"のように、自然のものを民間信仰や自然観としてとらえた本ってないのでしょうか。分類380 風俗習慣.民俗学.民族学 の棚を覗いてみましょう。(ちなみに、自然現象としての雷は分類451.77 空中電気学。雷をさけたい場合は544.7 避雷器.避雷針.消弧リアクトル のあたり)

"風俗習慣.民俗学.民族学"というととっつきにくい感じですが、けっこう身近な顔をもっています。
ホルモンってどんな国で食べられているの?と思ったら分類383.8 飲食史(食べられるお店を知りたかったり、料理したかったりだったら596 食品.料理 のあたりですが)、アフリカのお祭りについて知りたかったら分類386 年中行事.祭礼 の近辺を見てみてください。
そして、もっと日常生活に密着して関係しそうなのが分類385 通過儀礼.冠婚葬祭。いろいろな場面でのマナーや、ちょっとしたラッピングなど、「えーっと...」というときにそっと確認したくなるものが揃っているはずです。

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さて、肝心の"民間信仰"は分類387 民間信仰.迷信。たくさんの本が並んでいるかと思いますが、「もっと細かく!」と思ったら"件名"を組み合わせて探すこともできます。
ちなみに、件名"雷"もありますよ。

2016年12月 1日

ぎっくり腰には気をつけよう

今月の雑記のテーマは「お掃除」。
年末ということもあり、どこのお宅でもそろそろ大掃除に頭を悩ませているのではないでしょうか。

わが家も例外ではなく、古い一軒家に住んでいるために、大掃除は年末だけでは到底終わらないので、11月から週末を使って長期計画で掃除を進めているのでした。
以前、障子の張り替えでぎっくり腰になったという苦い経験から、あまり無理をせず少しずつ進めているので、一番の難物の台所がまだ手つかずの状態です。

台所の掃除も、最近では地球にやさしい重曹やクエン酸を使った方法が流行しているようですね。
そういったものを準備するのも面倒で、結局わが家ではスチールウールたわしを使って力づくで油汚れを落としております。
ガラスの拭き掃除も新聞紙とかではなくガラスマイペットだし、風呂そうじもお酢とかではなくバスマジックリンだし。
全然地球にやさしくないわたし...。
来年こそはもうちょっと掃除用具に気を配ってみようかなあ。

ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズに、子どもたちが「春の大掃除」をするという場面があり、それがすごく印象に残っているのですが、確かに真冬の寒い時期に大掃除するよりも、春にやった方が体も楽だし油も落としやすいし、いろいろ理にかなっているような。
と思いつつも、今年も結局冬になってからわたわたと大掃除をしているのでした。

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