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2022年9月 アーカイブ

2022年9月29日

これからはタイトル・ページ

2022年1月より、TRC MARCは日本目録規則(NCR)の最新版(2018年版)に対応して、新たに改定したルールのもと目録を作成しています。

情報を採用するための情報源にも、ルール改定がありました。図書の表紙をめくったところにある「標題紙」および「標題紙裏」が「タイトル・ページ」と名称を改め、その優先度の高さも変わりました。

①タイトル・ページ/②奥付/③背/④表紙 の4情報源と優先順位は、改定前と同じです。ですが、情報源によって表示が割れていたりする場合は下記のようになります。

たとえば、著述区分が情報源によって違う場合。
タイトル・ページ「図書館流通センター 著・監修」1ケ所
奥付・背・表紙 「図書館流通センター 著」   3ケ所

2021年12月までは「原則として情報源の多寡で決める」ルールだったため、著述区分には「著」が採用されたはずです。しかし改定後は「原則としてタイトル・ページ優先で決める」ルールに変更となり、よって「著・監修」が採用されます。

情報源によって表記に若干の違いがあることはままあります。この情報はどこから採用されたのだろう?と疑問に思う図書があった際は、ぜひタイトル・ページを確認してみてください。

忠臣蔵

9月の雑記のテーマは「お祭り」です。

学生時代に一度、義士祭に行ったことがあります。
義士祭とは、赤穂浪士にちなんで行われるお祭りのこと。
日本各地で行われていますが、私が行ったのは東京のもので、港区の泉岳寺へ、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした12月14日の夜に行きました。

たくさんの屋台が並んでいて、たしか甘酒もあったような。
ひととおり屋台を堪能したあと、赤穂浪士と浅野内匠頭のお墓参り(巡り?)をしました。

義士墓を廻る人たちの行列に加わり、お供えのお線香の煙がたちこめるなか、全員のお墓を廻っていきます。
実際にお墓を目にするうちに「そうよね、忠臣蔵に出てくる人としか思ってなかったけど、ちゃんと実在した人たちで、いまここに埋葬されているのよね」と、なんだか不思議な気持ちになったのを憶えています。

そろそろ秋祭りのシーズンです。今年こそは、お祭りが以前のように行われるといいですね。

2022年9月28日

きょうのデータ部☆(9/28)

朝夕涼しくなり、そろそろかなと待っていました。

202209282.JPG

キンモクセイは花が開く前に匂いで知らせてくれますね。

2022年9月26日

ADEACシステムのリニューアルについて

みなさまこんにちは、AS入江です。

いつもは「ADEAC○○の公開情報」と題してADEACで新しく公開されたデジタルアーカイブ・資料のご紹介をしているこのコーナーですが、今回は個別の更新報告ではなく、ADEACシステム全体のリニューアルに関してお知らせします。

ADEACでは以前からシステム・画面のリニューアル準備を進めていて、現在は従来のサイト・システムに掲載されたデータを新しいシステムに移行している段階です。

新しいシステムでは、これまでより多くのデバイスからの閲覧に適した使いやすい画面デザインを目指すほか、検索機能が強化されます。
また、各参加機関が自分たちで気軽に資料をアップロード・更新できる体制を整備して、地域資料のデジタル化・公開をより促進していきます。

新サイトの閲覧自体はすでにできるようになっていて、、下のリンクをクリックすると移行が済んだ機関の資料をご覧いただけます。
https://adeac.jp/

今後もしばらくは従来のサイトにアクセスできますが、全面的な切り替えが行われるとこれまで使っていたサイトURLが切り替わりますので、従来のページをブックマークしている方やリンクを貼っていただいている方は新サイトの方への切り替えをしていただければと思います。

これまでと大きく見た目や機能が変わるので、最初のうちはおやっ?と思うところもいろいろ出てくるかもしれませんが、使いやすくなるよう随時改良していく予定です。
今後もADEACをよろしくお願いいたします。

2022年9月22日

夏の思い出

9月の雑記のテーマは「お祭り」です。
小さい頃から度々住居を点々としましたが、いつも生活のなかに、程よく近いお寺や神社があったように思います。
節目のお参りはもちろんですが、普段も友達とふらっと遊びに行くような、
青々とした木々や彩り豊かな花などに包まれて自然の移ろいをなんとなく感じられる、そんな身近な場所でした。
関西から関東へ引っ越した中学時代は、西と東の違いに馴染めるか不安でしたが部活が一緒だった友達とよく、近くにあるお寺へ遊びにいきました。
一遍上人が開いた時宗総本山のお寺で、境内には大きな池もありゆったりしていて、夏になるとお堂につづく坂道に屋台などのお店が並ぶ夏祭りへ出かけました。
ヨーヨー釣りをしたり、たこ焼きを食べたり、お揃いのガラス細工のキーホルダーを買ったり、同じ地域の友達の友達や、その家族のひとたち、地域の人々と同じ共同体に組しているという一体感を感じられる、すこし特別な時間でした。
部活帰りに寄って、夜ごはんを食べてからまた覗きに行ってと何度も足を運んでいた気がします。近くを離れてからは、盆踊りも現在はおこなっているようで、とても気になります。
最近ではなかなかお祭りへ行くこともなくなってしまいましたが、地域の賑わいを感じられるその地ならではの雰囲気を、もっと体感してみたいと地元を離れてから思うようになりました。
例年出かけていた地元の夏の夜の灯篭祭りは今年は行けませんでしたが、来年は行けるといいな。

2022年9月21日

きょうのデータ部☆(9/21)

節電中につき薄暗いパントリーには、心のオアシス、オフィスグリコ。

DSC_0223.JPG

100円玉でお菓子を買うのがちょっと駄菓子屋気分です。
しかし時代に合わせキャッシュレスにも対応しているのですね。写真撮影のためのスマホのカメラはきっちりQRコードを読み取ってくれました。

気高く咲いて美しく散る

本日は「週刊新刊全点案内」2275号の発行日です。
掲載件数は1054件でした。

*こんな本がありました*

先日、アニメ好きのわたしの心をザワつかせるニュースが飛び込んできました。
なんと、「ベルサイユのばら」が劇場版アニメとなって帰ってくるそうではないですか!
しかしなぜこのタイミングで...と思ったら、今年で誕生から50周年とのこと。

「ベルサイユのばらアニバーサリーブック」

池田理代子(著)
集英社(2022.9)

こんなアニバーサリーブックもしっかり発売されていました。
「ベルサイユのばら」は、言わずと知れた名作少女漫画ですが、テレビで放送されたアニメ版もまた名作と名高いクオリティでした。「草むらに~」で始まるオープニング曲もスバラシイ!
マリー・アントワネットが失脚する一因となった「首飾り事件」とか、漫画ならではの創作かと思っていたらしっかり史実だったり、フェルゼンも架空の人物かと思っていたら実在していたりと、結構歴史の勉強にもなりました。
しかし、今思うと完全なアンハッピーエンドの漫画なので、当時少女だったわたしの心には少なからずトラウマ(戦死とかギロチンとか)を植え付けた作品でもあります。
世慣れた今時の子供たちに、この作品がどう受け止められるのか...ちょっとドキドキです。

2022年9月27日

祭り祝う

本日は「週刊新刊全点案内」2276号の発行日です。
掲載件数は762件でした。

*こんな本がありました*
日本人が知らない世界の祝祭日事典

斗鬼 正一 (著)
淡交社(2022.9)

祝日の多い時期だったからか、目に入った本。
海外のそれぞれの文化や歴史に根差した祝祭日を紹介する本です。
クリスマスや正月など日本でも馴染みはあるものの祝い方に違いのあるものや、猫祭りや死者の日などその地特有のものまで。
ゲーレボルやフォガセイラス祭など、名前だけだと一見何が行われているかわからないものも、どんな背景でその祝祭日が成立したのか、文化や風俗を学びながら知ることができる興味深い一冊です。
こういった視点から海外の空気を想像するのも楽しそうですね。

2022年9月16日

いろんなところに心理学 ~分類・件名のおはなし・123~

心理学といえば分類140~146が思い浮かびますが、実は他にもいろいろな分類に隠れています。


例えば、社会的な状況での人間心理を研究する「社会心理学」は分類361.4、
ヒト以外の動物の認知や心理を研究する「動物心理学」は481.78、
言語行動を人間心理との関連から研究する「言語心理学」は801.04に。
そのほか「○○心理学」という形ではありませんが、心理学の知見を活かして経済行動を研究する「行動経済学」は分類331に含まれています。

探している内容の本が心理学の棚に見当たらなかった場合、「○○心理学」の「○○」にあたる分類の棚をチェックしていただくとお探しの本が見つかるかもしれません。


ここでは、来週9/19が敬老の日ということで、件名「老年心理学」の本をご紹介します。
ちなみに「老年心理学」は発達心理学の一分野として、143.7に分類されます。

「しあわせな老いを迎える心理学 サクセスフル・エイジング」

植木/理恵(著)
PHP研究所(2020.12)

2022年9月15日

とある屋台をご存じの方を探しています。

今月の雑記のテーマは「お祭り」です。

さて、タイトルの通りある屋台を知る人を探しているのですが、お祭りの屋台と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
幼いころの私の定番は宝石すくいで、幾つかお店を回ってかわいい宝石が多いお店を選ぶ本気っぷりした。
他にも定番は幾つかあるのですが、その1つが「らっきょう」です。父が好きでお祭りに行くと必ず買って帰った思い出があります。

近所の青年会のお祭り、秋のお寺のお祭り、新年の神社の参道、私の身近なところにらっきょう屋台はあったのですが、友人たち曰く「見たことない!」とのこと。
大学へ進学して発覚した事実。自分の20年弱の当たり前がパリーンと砕け、それ以来らっきょう屋台を知る人を探す旅をしています。

「らっきょう祭り」などではなく皆さんが思い浮かべるであろう、ごく一般的なお祭りの屋台で、焼きそばやかき氷のその隣に平然と並んでいるらっきょうの屋台。
屋台のていとしては、いくつものバットに白やオレンジ、赤紫色のらっきょうが山盛りになっていて、注文すると店主のおじさまやおばさまがこれまたビニール袋山盛りいっぱいにらっきょうを詰めてくれるといったもの。

これが当たり前の光景だったので、そうではないと知ったときは衝撃的でした。
らっきょう屋台を知る人を探す旅、これまで出会えた仲間は岐阜県出身の先輩ただ1人です。

私調べですが、オレンジ色のらっきょうが私の出身でもある茨城県鹿行地域特有のものらしく(これもびっくり!)、県内の別の地域では無いそう。
ここから紐解けるかも!と現在あらゆる資料を掘っています。
らっきょうの屋台、心当たりのある方は教えてください。

2022年9月14日

きょうのデータ部☆(9/14)

ここ数日は夏がぐずぐずしているような暑さです。

DSC_02212.JPG

2階テラスのローズマリーは野性を取り戻しつつあります。

2022年9月13日

改造も大掛かり

本日は「週刊新刊全点案内」2274号の発行日です。
掲載件数は981件でした。

*こんな本がありました*
「世界の魔改造旅客機」

チャーリィ古庄(著)
イカロス出版(2022.9)

「改造旅客機」とは? 改造車みたいな? と困惑しつつ手にとってみましたが、さすがに車高を下げているといった類ではありませんでした。
特殊用途のために旅客機から改造されている飛行機が大集合しています。

そういえば、胴回りの感じといい、顔(機首)の感じといい、巨大シロイルカとしかいいようがない飛行機を写真で見たことがあるなあ...と思い出していたら、やはり載っていました。
飛行機のコンポーネント(半完成部材)を、最終組み立て工場などに輸送するための飛行機だそうで、愛称はその名も「ベルーガ」。やっぱりシロイルカでした!
同じように飛行機の部材を運ぶ飛行機の中には「スーパーグッピー」という愛称のものもあったようで、こちらはあの熱帯魚グッピーが由来なのでしょうか。大きな輸送機に小さな魚の名がついているのも面白いですね。

ほかにも開発テスト機、宇宙関係で活躍する飛行機、空飛ぶ消防車・病院なども。
飛行機を別宅に改造した方もいらっしゃるようです。

最寄りの空港で見ることは難しそうなレアな飛行機ばかりですが、一度実物を見てみたいものです。

2022年9月12日

並列タイトルのはなし~MARCで探そうQ&A~

Q.MARCにある「並列タイトル」って何ですか?

A.「並列タイトル」とは、本タイトルとして採用したタイトルの別言語のタイトルで、所定の情報源に表示されているタイトルのこと。
例えば、日本語のタイトルの横に、かっこいい書体の欧文で同じ意味のタイトルが書かれていることがよくあると思いますが、その欧文のタイトルのことを「並列タイトル」とよんで、MARC上に記録しています。
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ロシア語、ギリシア語など、使用できる文字で表示されている言語のものを対象としています。
ただし、原書の原タイトルと同じものやローマ字読みのものは採用しないなど、いくつか細かい決まりもあります。

NCR2018の適用開始に伴い、並列タイトルにも変更がありました。これまでは本タイトルに対応する並列タイトル(261A)しか採用していませんでしたが、2022年から巻タイトルに対応するもの(291R)も採用するようにしています。

251A1 計算科学講座
261A1 Computational Science and Engineering
251D1 2
291A1 20世紀のトップ10アルゴリズム
291R1 The Top 10 Algorithms of the 20th Century

基本的に、本文が日本語なら日本語のタイトルを本タイトルとして優先的に採用していますが、表紙のデザインによっては、日本語のタイトルよりも欧文のタイトルの方が目立っていて紛らわしかったりすることもあります。そんな場合も並列タイトルがあるので、そちらでも検索することが可能です。
普段はなかなか気付かれにくいですが、縁の下の力持ちとして役立ってくれているのでした。

2022年9月 8日

近くの神社の夜祭に行くんだ

今月の雑記、テーマは「お祭り」です。

聞いてまず浮かんだのは、出身地が市の4大まつりとしてアピールしているそのどれでもなく、家の近所の小さな神社の夜祭でした。

「例大祭」と呼ぶことも知らず(大人も誰もそんな言い方していなかった)ただ「九月一日のお祭り」と言って子どもの頃毎年行っていました。
始業式の日なので午前中で学校を終えて帰宅し、夜に親と、あるいは友人と待ち合わせして出かけて行った...のだと思います。

神社に向かう道に並ぶ屋台の鮮やかな色や、日中通りかかった時にお店の人が準備をしていた光景は浮かぶのですが、
実際に遊んだ記憶が全くと言っていいほどありません。
多分、ヨーヨー釣りやらくじ引きやら射的やらをして遊んだはず。
フランクフルトやたこ焼きあたりを買って食べたはず。
出窓に飾っていたガラス細工はここで入手したはずだけど...買ったんだっけ?
数年間飼っていた金魚はこのお祭りですくったんだったかな...?
あれ?私、毎年行っていたよなぁ...?

という感じで、具体的に何をしたかは全然思い出せないのですが、それでも「お祭り」と聞いて最初に脳裏に浮かぶのがこの神社の風景なのは、それだけ、当時の私にとって「夜にお祭りに出かける」というのが非日常の出来事だったからでしょう。ゆえに強烈に印象に残っているのだと思います。
心のどこかで期待していた、物語に出てくるような不思議体験をすることはついぞありませんでしたが。

私にとっては、このお祭りが夏休みのエンディングで、夜、なにかしらの戦利品を手にうちに帰ってやっと「さぁ二学期だ!」という気持ちになったものです。

夏休み明け初日の夜によく行ったもんだ...などと思っていましたが、案外このスケジュールのおかげで、二学期も気合いを入れてスタートできていたのかもしれません。

2022年9月 7日

きょうのデータ部☆(9/7)

202209060.25mp.jpg

昨日の夕方、6時頃の空です。
だんだん日が短くなってきました。

2022年9月 9日

典拠ファイルのつくりかた~典拠のはなし~

こんにちは。
昨年典拠班に異動してきました。現在は先生のもとで研修中です。

典拠班では個人名典拠ファイルと団体名典拠ファイルを作成しています。
個人名典拠ファイルの内訳には日本人、東洋人、西洋人とありますが、異動直後から「はい西洋人典拠してください」と手渡されても出来る訳もなく...
日本人の基本的なもの(情報源にワレのない著者ヨミのあるもの)から典拠作業をスタートし、徐々に難易度の高いものへとステップアップしているところです。


今回は典拠ファイルの作成手順についてご説明したいと思います。


初めて執筆を行った人の本が刊行されたとします。

初めてなので、典拠ファイルがありません。
そこで、「ファイルが必要です」と典拠班に連絡が来るところからスタート。

ここからは、ファイル作成担当者の作業です。

まずは図書をじっくりとみて、著者の表記にワレがないか、ヨミがあるかどうかを確認します。同時に著者紹介もざっくりと把握。
それから、本当にまだファイルがない人かどうかを確認。
そのためにはよく検索を行わなければなりません。
漢字の形ではヒットしなかったけれど、じつはひらがな、アルファベットの形でファイルがあったりするかもしれません。
同姓同名の別の人かと思いきや、よく見たら似たようなジャンルの本を出しているなんてこともあります。

そこから
漢字形 カタカナ形
専門分野、職業、肩書、生没年
など、ファイルの統一形を決め、ほかの人と区別がしっかりできるような情報をまとめて典拠ファイルの形に整えます。

ファイルを整えたら、チェック担当者にバトンタッチ。
必ず別の人の目で確認してもらいます。

統一形は本当にこの形でよいか、過不足なく情報が整えられているか、入力ミスはないか、図書の情報と付き合わせながらチェックします。
いつも眼を皿のようにしてやっています。
OKが出たらファイルは仮に完成した状態へ。そして翌日リストとして出力されます。

リストの校正が終わるとファイル完成になります。


所属チームが変われば作業目的が異なるので、図書の見るところも変わります。4情報源をじっくり見る作業はウン十年ぶりなので、この一連の流れをすんなりできるようになるのが当面の目標です。


※統一形の決め方、などをより詳しく知りたいときは、企画記事の「人名典拠」「MARC MANIAX 典拠」カテゴリーの「典拠ファイル」をどうぞ!

2022年9月 5日

魔除けの石です~新設件名のお知らせ2022年8月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


8月の新設は4件でした。そのうちの1つが「石敢当」です。

石敢当の文字が刻まれた魔除けの石のことで、丁字路の突き当りなどに設けられることが多いそうです。元々は中国からきた風習で、日中の比較分析をしたこちらの図書で新設となりました。

「石敢當の比較研究 中国・沖縄・鹿児島・奄美」

蒋明超(著)
春風社(2022.7)


今回の件名新設で初めてこの言葉を知ったのですが、主に沖縄県や鹿児島県に多く分布するそうで、両方の県に行ったことが無い私は目にしたことがなかったようです。

統一形の読みは「セキカントウ」を採用しました。「イシガントウ」「セッカントウ」「イシガンドウ」とも読むので、統一形に採用しなかった他の読みは参照形の典拠ファイルを作成してあります。

2022年9月 6日

カーブの秘密

本日は「週刊新刊全点案内」2273号の発行日です。
掲載件数は946件でした。今月の表紙はこちら。

p20220906.jpg

ヤマボウシの実のイメージです。

ハナミズキと良く似た花のヤマボウシ。
(花びらに見える部分は花ではなく総苞片と言う部分らしいです。)春に花を楽しんで、9月には赤い実をつけます。

ボツボツと斑点のあるサクランボみたいな!
「エルマーとりゅう」に出て来る、棒付きキャンディーみたいな!
なんともカワイイ姿。
(赤く熟した美をジャムや果実酒にすると美味しいとか?!でも私は未だ残念ながら食べた事が無いのですが・・・)
(Juri)

*こんな本がありました*

「発掘写真で訪ねる文京区・豊島区古地図散歩」

坂上正一(著)
フォト・パブリッシング(2022.8)

地図を見たり、路地裏探索をしたりするのが、けっこう好きです。本社ビルのある茗荷谷は、奇妙な坂道や、地味な歴史遺物、お寺も多い土地柄なので散歩のしがいがあります。

そんな趣味ゆえに手に取ったこの本。エリアごとに明治の地図から現代の地図を重ね合わせて、見るべきポイントや歴史のエピソードを紹介しています。

紹介されていたエピソードのひとつに興味深いものがありました。

文京区には播磨坂という桜の名所があります。職場からも歩いて5分ほど。なだらかな坂道です。広い道の真ん中に緑地帯が整備されており、道に沿っておしゃれなカフェがあったり、珍しいお店があったりと素敵な坂道です。

この播磨坂。「幻の環状3号線」の一部なのだとか。港区海岸2丁目から新宿区、文京区、台東区、墨田区を経由して江東区辰巳に至る計画があったものの、道路を通すべき場所がぎっしり建て込んでいて、六本木の一部区間と文京区播磨坂のみが完成したのち計画が中止になったようです。

いわれてみれば、この播磨坂、緩くカーブしています。なるほど。しかし、道が続いているのはほんの500mほどで、坂の上にも下にも全くつながりそうな道がありません。坂を下っていくと、すぐに小石川植物園にぶつかります。

どうやって環状線を通すつもりだったのでしょう。小石川植物園を上から眺められる高架の道路だったら面白いですね。

猛暑もだいぶやわらいできました。
古い地図から想像が広がって、散歩が今日もはかどりそうです。

2022年9月 1日

近場の学園祭

今月の雑記のテーマは「お祭り」です。

子どもが生まれてから、近所の学園祭に出かけるようになりました。見たことのないキャンパスに子は喜び、親は好奇心が満たされます。良いことです。


保育系短期大学は、学生さんたちがすごかった。すれ違いざま必ず子どもに笑いかけ、手を振ってくれます。手を振り返そうものなら「カワイー!」などと返ってきて、娘のテンションも上がっていました。力作の段ボール迷路や実習用とおぼしき立派なおままごとセットで沢山遊ばせてもらいました。


私が一番楽しかったのは理系の単科大学。緑豊かなキャンパスに人も少なく、気持ちの良い環境でした。ゲーム同好会は大きな教室にパソコンがずらりと並び、各台で学生自作のゲームが遊べました。操作がマウスとキーボードなので幼児は無理だろうと思ったら、作者の学生さんが手取り足取り教えてくれて、ファミコンのようなカクカクとした絵面のゲームを娘も楽しみました。ラジコンロボットのバトル大会や研究展示を眺め、娘は漫画研究会の部誌とポケモン同好会お手製ポケモンカードをお土産にし、しばらく大事に飾っていました。
芝生の端で焼きそばを食べ子どもを野放しにし、酔っぱらった学生やサンドイッチマンの売り子を眺めて、日頃なかなかないような開放感に酔いました。公園にしろどこにしろ、子連れの出かけ先ではいつも少し気疲れしたのですが、ここは皆がお祭りを楽しむ空気の中、程よく放っておかれる感じがとても快適でした。


もしも今年学園祭が復活したら行ってみる?と聞いてみたら、そろそろ反抗期の長女は「断る!」との返事。保育園児の下の子を連れて行けたら良いなと思います。

2022年9月 2日

今日は何の日~意外な発酵食品~

日本には実にさまざまな「○○の日」があります。
今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、第27回目です。

9月3日ならドラえもんの誕生日ですが、2日には何の日があるのでしょう? 宝くじの日、くつの日、牛乳の日、とある中で気になったのは「くず餅の日」です。

なるほど語呂合わせで「く(9)ず(2)」なんですね。最近食べてないけどおいしいよね~なんて思いながら「くず餅の日」を検索しますと、興味深いことを発見しました。
みなさま、ご存じでしょうか?くず餅は発酵食品なんだそうです。なんとなくその名前から葛粉を練って作っているんだろうと思っていましたが、それは関西の作り方で関東のものは違うんだとか。

関東生まれの私にとってのくず餅は、乳白色(というか少しグレー)でもっちりした弾力があり、きなこと黒蜜をかけて食べるやつ。それは小麦粉のでんぷんを発酵させ、蒸しあげて、ゆうに1年以上かけて作るそうです。発酵食品というと匂いや粘りの強いものと思っていたので、そのイメージのないくず餅が発酵を経て作られるとは驚きでした。何年も疑問に思わず食べていて申し訳ない。

年を重ねるにつれ、洋菓子より和菓子が好ましく、特に黒蜜と黄粉に強く引き付けられるようになりました。(最近は味をつけないただの寒天を作り、黒蜜黄粉で食べています。時々白玉付き)今日は、絶対にくず餅を買って帰ろう!そして出来るまでの工程に思いを馳せながら食べよう!と強く思った9月2日でした。

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