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2024年1月 アーカイブ

2024年1月31日

きょうのデータ部☆(1/31)

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2階のテラスから見上げたところ。
データ部は2階と3階にあるのですが、3階の面積は2階の半分ほど。仕入部のある4階はまたちょっと変わるという、個性的な形の建物です。

2024年1月30日

チョコレート!...をまじめに学ぶ。

本日は週刊新刊全点案内2342号の発行日です。
掲載件数は952件でした。
 
*こんな本がありました*
チョコレートを極める12章

佐藤清隆(著)
幸書房(2024.1)


デパートの催事場に全国・各国のチョコレートが立ち並ぶ素敵なイベント、バレンタイン。
毎年この時期を心待ちにしており、催事場限定発売の子に心をときめかせたり、日本初上陸!と銘打たれたブースにふらっと吸い込まれたり...
見るだけでも楽しい、味わえばさらに素敵なチョコレートたち。
 
そんないまの時期にまさに!なチョコレート本がこちら。
ついついレシピ本や商品案内、ガイドブックばかりに気をとられてしまいますが...
カカオの原産地やヒトとの遭遇にまでさかのぼり
多様で複雑な様相を示すチョコレートづくりについて解説されたこの本を読めば、
スーパーやデパ地下、催事場で見かけるキラキラしたチョコレートたちが、普段とはまた違った切り口で楽しめるようになるかもしれません。
 
ところで...
こちらの本は雑誌『油脂』に掲載されていた記事をまとめたもののよう。
「ゆ、油脂!?」と驚き、どんな雑誌なのか調べたところ、
「油脂・油糧・油脂加工・石けん洗剤 トイレタリー・界面活性剤の専門誌」というサブタイトルが付された油脂の経済から技術までを扱う唯一の専門誌とのこと。
なるほど...世の中には色々な雑誌があっておもしろいな、とチョコレートから派生して新たな学びを得たのでした。

2024年1月29日

きょうのAS

本日は10月の記事から再び、ASのADEAC班の作業風景をお届けします。
なお、今回は写真にぼかし強めで入っています。ご了承ください。


こちらはWEBページを作成中の様子。
ADEAC班の作業で資料に直接触れる作業は多くなく、このようにパソコンでデジタルアーカイブの画面を作る作業がほとんどです。
デザインやレイアウトは各図書館、機関のご要望を聞きながら相談して考えていきます。
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そのようにして出来上がってきたデジタルアーカイブは一般公開される前に社内レビューを行います。
ASのメンバーだけでなくADEACの営業担当も含めて画面を見て意見を出し合い、ここで公開前に改善点が見つかれば修正していきます。
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ADEACはインターネットでデジタルアーカイブの作成を行うので
物理的に完成品がモノとして出来上がることはあまりないのですが、珍しい例としてデジタル化資料のレプリカを作成することもあります。
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こちらは一辺10メートル近くある絵図のレプリカです。
社内のフロアではスペース的に全部を広げることはできないので端っこをチラっと。


このように本日もいろいろなことをやっているAS(ADEAC班)です。

2024年1月24日

きょうのデータ部☆(1/24)

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もう一方のテラス。
広い方よりは樹木も小さめです。

2024年1月26日

漫画で読みたい~MARCと検索のはなし~

最近はコミックエッセイがたくさん刊行されていますね。読書が苦手、という人でも漫画なら読める!という場合も多いと思います。
なにか新しいことを学ぶとき、まずは入門編として漫画形式で描かれた本から手に取る...なんてこともあるんじゃないでしょうか。

そんなときに便利なのが「資料形式:漫画」です。
名前の通り、図書が漫画形式で描かれているときにMARCに付与しています。

ただ、漫画形式のものにはなんでもかんでも付与しているわけではありません。
実はこれ、図書全体の「50%以上」が漫画形式のときに限って入力しています。
最近は「まんがでわかる!」「マンガで楽しく学ぶ!」といった枕詞がついたタイトルの図書がたくさんありますが、こう謳っていても、実際中を見ると数ページの漫画に数十ページの解説(文字のみ)が続く...という場合も少なくありません。こういったものには「資料形式:漫画」は入力していません。
逆に、タイトルに「漫画で解説」などの文言がなかったとしても、データ部では図書の中身を確認して資料形式を付与しているので、漏れなく拾うことができます。

なにか特定の主題について漫画形式で読みたい場合は、ぜひ件名との掛け合わせ検索をお使いください。
最近話題のNISAについて漫画で読みたい
→件名「少額投資非課税制度」×資料形式「漫画」
(典拠ファイルがあれば、件名「NISA」で検索した場合も「少額投資非課税制度」に誘導してくれます!詳しくはこちら

資料形式には他にも「ブックガイド・書評集」「楽譜」「ノベライズ」「写真集」などがあります。
ぜひ検索に使ってみてください。

2024年1月23日

推しのこと

本日は「週刊新刊全点案内」2341号の発行日です。
掲載件数は836件でした。

*こんな本がありました*

「「推し」で心はみたされる?」

熊代亨(著)
大和書房(2024.1)

最近は「推し」「推し活」という言葉が流行り、推しを追いかけることを生きる糧にしている人も多いようです。
逆に、この現象が何なのかはっきりした定義がないようにも見え、戸惑う人も多い印象です。
この本では推しとは何か、なぜ推しによって精神的な充足が得られるのか、推しで心が傷つくケースについて、といったようなことを精神科医の著者が説明します。
精神分析の側面が強い内容なので、推しについてよく知らない人も、今何かを推している人も推しにまつわる心理を知り自分の心との付き合い方を考えるきっかけにできるかもしれません。

2024年1月22日

ADEAC2023~2024冬の公開情報

今回は、デジタルアーカイブシステムADEACで2023年秋以降に公開・更新された機関についてご紹介します。

◇『成城大学/民俗学研究所デジタルアーカイブ』(12月12日新規公開)
成城大学民俗学研究所の所蔵資料によって構成されたデジタルアーカイブです。
日本における民俗学の創始者である柳田國男の直筆原稿・メモ・絵葉書を公開しています。
キーワードによる検索に加えて、発表された著作物のタイトルから執筆の基になった原稿・メモを探すこともできます。

絵葉書では書き込まれた文字を活字化して目録に入力しているため、読むのが難しい手書き文字の内容もすらすら読むことができます。


◇『富山市コンベンション・薬業物産課/薬業資料のデジタルアーカイブ』(1月11日新規公開)
全国を巡って販売する置き薬で知られ、300年以上の歴史と伝統を持つ「富山の薬売り」に関する資料390点を公開しています。
宣伝用の印刷物や、くすり売りが得意先におまけとして配った紙風船など、素敵なデザインの資料がたくさん含まれています。


◇『田川市立図書館/筑豊・田川デジタルアーカイブ』(11月27日追加公開)
地域に関する様々なテーマの記事をまとめた「新・田川紀行」を追加公開しました。令和5年に刊行された田川市の歴史や文化に関する最新の資料です。
デジタルアーカイブ内の他の資料・情報と組み合わせて、小・中・高・大学生の「総合的な学習」「調べる学習」に活用していただけます。

今回のご紹介は以上です。
今年も年度末に向けてデジタルアーカイブが次々に公開・更新されます。どうぞお楽しみに!

2024年1月19日

子どもたちの好きなものも! ~分類・件名のおはなし・135~

今回は学習件名に関するお話です。
(学習件名の概要については、カテゴリーの「学習件名」から詳しい解説記事をご覧いただけます)


学習件名は子どもたちが調べたい事柄をピンポイントで検索できるよう、様々な工夫がなされています。一部、件名にはない主題を学習件名として採用しているのも工夫のひとつ。

多種多様なランキングが見つかる「世界一・日本一」、
なりたい職業調べに便利な「○○にかかわる仕事」、
物事の歴史や時代による変化を知ることができる「移り変わり」などは学習件名ならでは。

こういった調べ学習に役立つ学習件名があるのはもちろん、子どもたちが大好きなものに関する学習件名も豊富です。

例えばお菓子のジャンルであれば、「クッキー」「シュークリーム」「ケーキ」「パフェ」「マカロン」、他にもたくさん......。調べるだけでお腹がすいてきそうです。
これらを使えば特定のお菓子だけを絞り込んで検索できますので、「パフェを作りたいけど、タイトル検索だとうまく探せない!」といった場合に便利です。
ちなみに種類を限定せず、幅広くお菓子の作り方を調べたい場合は「菓子作り」という学習件名で検索するのがおすすめです。

2024年1月25日

パンの魅力と好みの変化

1月の雑記のテーマは「好きなパン」です。

学生の頃からパンが好きで、パン屋さんがあるとついついふらりと立ち寄ってしまいます。
中でもハードパンを買うことが多い今ですが...。

振り返ってみると、中学時代に愛読していた電撃文庫「灼眼のシャナ」

灼眼のシャナ

高橋 弥七郎(著)
KADOKAWA(2002.11)

に登場する主人公シャナの好物がメロンパンで、それを真似してメロンパンをたくさん食べていたらすっかりパンの虜になっていました。
仲の良かった友人からも「またパン食べてるの?」と言われるほど。
ふわふわとした口当たりの良さがたまらず、メロンパンを始め、柔らかいパンばかり買ってもらっていたのを覚えています。
パンを良く食べ始めたのはその頃からだったような?

大人になった今では、メロンパンのようなソフトパンよりもハードパンに凝っていて、ナッツやドライフルーツが入ったカンパーニュを仕事終わりにかぶりつきながら帰宅するのが私の小さな楽しみです。
かたい歯ごたえと噛めば噛むほど小麦やナッツの風味をしっかりと感じられるのが良いんです。

昔は手に取ることのなかったベーグルなんかも、水分は持っていかれがちですが、もっちりとしたセミハードめな食感がとても好きです(しかもヘルシー)。

と、学生の頃にはわからなかったかたいパンの魅力を今となって実感しています。

2024年1月18日

はじめてのおつかい

1月の雑記のテーマは「好きなパン」です。

パンといって思い出すのが、自分の(自分の子どもじゃなくて自分の!もうウン十年もむかしむかしのお話です。)初めて1人で行ったおつかいのことです。家から徒歩3分くらいのところにパン屋さん...チェーン店ではなく、家族経営していそうな、「ベーカリー」という名前はついているけどほんとに住宅街の中にあるパン屋さん...があって、そこにおつかいに行きました。

休日のお昼にパンを、ということで、家族全員に何のパンがいいかのインタビューから始めました。父はカレーパンとアンパン、母はチョココロネ、祖母はポテトサラダサンド、姉は焼きそばパン...それぞれの好みのパンが書かれたメモと渡されたお金を手に、大冒険気分で出かけたことを覚えています。(当時の家族の選んだパンを鮮明に思い出せるのは、初めてのおつかい以降も何度もおつかいに行き、インタビューするたびに毎回同じパンをリクエストされてたせいですね、多分。)自分が食べたいパンは、その場で決めることができるのがおつかいに行く者の特権。

時は流れ、現在。自転車で10分くらいはかかるけど、お気に入りのパン屋さんを見つけ、休日のお昼に当時と同じようなことをやっています。パパはカレーパンとソーセージパン、長男はチョココロネとクロワッサン、次男はメロンパンとクリームパン、そして欠かせないのが、全員が大好きな揚げたてのカツサンド!(カツサンドの出来上がる時間に合わせて買いに行きます。)自分が食べたいパンをその場で決めているのも、むかしと同じです。

想い出の中にも、今も、いつもある美味しいパン。今度買いに行くときにはどんなパンを食べようかな。

2024年1月17日

きょうのデータ部☆(1/17)

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朝一番のテラス。
日陰は寒くて体が縮こまってしまいますが、建物の隙間の青空はすがすがしい感じです。

2024年1月16日

見る事典

本日は「週刊新刊全点案内」2340号の発行日です。
掲載件数は746件でした。


*こんな本がありました*

「ラルース百科事典の芸術 フランス老舗出版社の至宝」

ラルース(編)神奈川夏子(訳)

グラフィック社(2024.1)


19世紀に刊行され、改訂がつづけられてきた『ラルース百科事典』を挿絵・図版を中心に抜粋したものです。
19世紀から20世紀はじめに描かれた挿絵を中心とした編集で、カラーページも多く、アンティークなイラスト好きにはたまりません。


動植物などのいわゆる博物画だけでなく、郵便業務、自動車、暖房、アクロバットパフォーマンス、服飾史、体操競技、騎兵隊などさまざまなテーマ毎に事物の説明と挿絵・図版が並びます。


編集にお国柄を感じる項目も。ブドウの病気、ブドウの収穫という項目がそれぞれあったり、シードル用リンゴの項目には実に16種類ものリンゴがずらりと並んでいたり。シードルはリンゴ酒で、これを蒸留するとノルマンディー地方のカルヴァドスになります。


詳細、緻密な挿絵も多いので、拡大鏡を用意して細部までじっくり時間をかけて楽しみたい一冊です。

2024年1月11日

好きなパンとキャンペーン

1月の雑記のテーマは「好きなパン」です。

我が家では朝食はたいていパンですが、家族それぞれ、好みが違っています。
食パン(6枚切り)、レーズンバターロール、ポケモンパン、アンパン、メロンパン、カレーパン、メンチカツパン...

応募券を○枚、集めると○○がもられる、というのがあります。

そこの会社のは抽選で何名様ではなく、応募すれば「必ず」もらえる、ということで、何年か前から応募していますが、確か3、4年前の秋のキャンペーンのことです。

枚数がたまって1回、応募券を貼付して葉書を出したのですが、妻に、
「あのバッグ、気に入ったから、もう1つ欲しい。みんな、協力して!」(気に入ったから、といっても、応募葉書で見ただけなのですが)
と言われて、確か応募券が二十数枚たまるまで、家族みんなで2~3週間、レーズンバターロールを食べたことがありました。

レーズンバターロールは嫌いではなく、そこの会社のはおいしいのですが、やはり、朝は好きなパンを食べて、1日をスタートしたいものです。

2024年1月10日

市民の足は必要です~新設件名のお知らせ2023年12月分~

昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

12月の新設は2件でした。そのうちの1つが「地域公共交通活性化再生法」です。

少子高齢化や地方公共交通の維持困難などの社会情勢の変化に対応して、地域公共交通の活性化や再生を推進するために、地域公共交通計画の作成や実施する事業等について定めた法律です。

先日、母から免許の返納を考えていると聞きました。実家周辺はミニバス(通常のバスより小型で住宅街に乗り入れられるバス)が走っているので交通の便はそこまで悪くなく、返納もよいかもねと話していたのですが、これでミニバスが無かったら不便で返納をためらったかもしれません。
地域の公共交通の多様性はとても重要です。法律名の通りぜひ活性化と再生をお願いしたいものです。

2024年1月12日

典拠ファイルの優先名称の決め方~典拠のはなし~

こんにちは。
今月も「個人名典拠ファイル入門」の連載です。
第8回のテーマは、「優先名称(統一形)」の決定の仕方。
「優先名称」とは耳慣れない言葉ですね。今までの解説では、「見出し」という言葉を使っていました。

【復習】
個人名典拠ファイルとは?
・著者(その本を書いた人)
・被伝者(その本のテーマとなっている人)
を対象とするデータベース。人名一つ一つにファイルを作成しており、その人が書いた本、その人について書かれた本をリンクしています。著者と本を結びつけることで効率よく検索できたり、幅広く検索できたりします。とても便利な仕組みです。

作成しているファイルの見出しとなるのが
・典拠ID
・名前とそのヨミ
今回の記事では、名前とそのヨミの部分を「優先名称」と書き表したいと思います。

さて、その決定方法ですが、一定のルールに沿って作成しています。
かいつまんで解説すると、まずは一般的な名称をもつ現代の人物の場合。基本的には最初に出た本に書かれた名前の形を採用します。

次に、古典の人物の場合。本名以外にも、号であったり通称、屋号、法名、幼名や隠居名など、活動するジャンルや人生のステージによって複数の名前をもっています。本によっても書かれ方は様々。ですので最初に出た本に書かれた名前を一律採用とはしていません。ではどうしているか。

TRCでは、本に書かれた名前の形よりも上位の参考資料を決めており、それに載っている形を優先して採用するようにしています。
狂歌で知られる「四方赤良」も、調べてみると多くの参考資料で「大田南畝」で掲載されています。よって、本に「四方赤良」とあっても、優先名称は参考資料から「大田南畝」を採用します。
※参考記事→「江戸時代のうちの子

こちら↓は典拠班で使用している参考資料の一部です。
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今ではオンライン・データベースでの調査が多いですが、紙の資料の出番もまだまだあります。

2024年1月 5日

ぶどうパン

あけましておめでとうございます。
本日より2024年のデータ部ログ、スタートです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。


1月の雑記テーマは「好きなパン」です。

ぶどうパンが数年前から大好きになりました。
干しぶどうの比率が多ければ多いほど嬉しい!
逆に生地はリッチすぎず、素朴な方が良いです。
干しぶどうとクルミが両方入った「ノアレザン」という名で売られているものも、チーズとよく合ってお勧めです。

そして食パンタイプのぶどうパンで作ったフレンチトーストがものすごく美味しいことを発見しました。
(食べきれずに苦肉の策で作ったのだが、うれしい誤算。)
干しぶどうの甘酸っぱい味とバターのしょっぱさが牛乳と卵に包まれて絶品です。是非お試しください。

干しブドウといえば、シンガーソングライターのさだまさしさんは「グレープ」というデュオでデビューしましたが、解散後一時的に再結成したときの名前が「レーズン」。
新鮮な果物から旨味が凝縮されたドライフルーツへの変身が月日の経過を表していて、洒落が効いているなと思いました。「シワシワ感」も感じられてクスッと笑えます。

2024年1月 9日

今年の大河

本日は「週刊新刊全点案内」2339号の発行日です。
掲載件数は1048件でした。

今月の表紙はこちら。

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夏はかき氷、冬はお汁粉。
体も心も温まるお汁粉のイメージです。

街の甘味処でいただくのも良いけれど
1月11日の鏡開きに
(鏡餅型のプラスチック中に切り餅が入っている現代風もありますが)
すっかり乾いてヒビだらけの鏡餅をたたいて割って、こんがり焼いてお汁粉に!
(Juri)

*こんな本がありました*
「紫式部愛の自立」

石村きみ子(著)
国書刊行会(2023.12)

日曜日から大河ドラマが始まりました。
今回の舞台は平安朝。源氏物語の作者、紫式部が主人公です。

源氏物語は日本文学の中ではずっと人気があり、関連本もしばしば目にしますが、この秋は大河の解説本から、関心の波に乗った?専門書まで、かなりたくさんの本がデータ部に来ていました。

ここ4年間の、「紫式部」「源氏物語」を件名としてもつ図書を検索して、件数を比較してみました。

2020 2021 2022 2023
紫式部 32 28 16 126
源氏物語 18 22 14 72

実に前年比8倍近く。源氏物語でも5倍強です。
とても増えていますね。

今回の主人公、紫式部の名称は、苗字や家族の官職からつけられる通称(候名)です。「式部」は父・藤原為時の官職から、「紫」は源氏物語の「紫上」からとられたといわれています。本名は作中では「まひろ」とされていますが、明らかになっていません。この辺りも人名典拠を仕事にしている身としては、興味のあるところです。

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