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2017年1月 アーカイブ

2017年1月31日

LEGOの世界

1/31は、週刊新刊全点案内1998号の発行日です。
掲載件数は1373件でした。

*こんな本がありました*

「レゴレシピ いろんな動物」

ウォーレン・エルスモア(著)
玄光社(2017.2)

レゴを使った様々な動物の作り方をレゴブロック・アーティストの
ウォーレン・エルスモアさんが教えてくれます。

最近はよく雑貨屋さんで、ミニレゴブロックキットが売っていますよね。
男兄弟のいない私は幼少期にレゴブロックで遊んだ記憶がありませんが、お店でミニレゴブロックキットを見つけるとついつい惹かれてしまいます。
憧れがあるんでしょうか......。

この本で紹介されているのはライオンからゾウなどのスタンダードな動物、そしてなんとアリや蚊まで。
レゴで蚊を作るという発想...私には絶対に思いつかないものです。
レゴでできた蚊はなんだかSFを思い起こさせるデザインです。

レゴで実際に人が住める家を作った例もあるよう。強度がかなり心配ですが......。
レゴで作れないものはなさそうですね。
最近は子供向けの習い事にレゴ教室もあるそう。遊び道具から教育ツールへと変わりつつあるようです。

思っていたよりかなり奥が深そうなレゴの世界。
ちなみに「レゴレシピ いろんな車」も同時刊行されています。

作る側にはまわれそうもないので、レゴ展の開催を待とうと思います。

2017年1月30日

NDC10版の変更点について~予告篇~

NDC(日本十進分類法)10版が2014年12月に発行されてから、TRCデータ部では、その適用について検討を重ねてまいりました。
そしていよいよ2017年4月1日より、NDC10版の提供を開始させていただきます。

提供開始にあたって、特にどのような部分が9版と異なるのか、このデータ部ログでご案内させていただこうと思います。
2/3(金)より、全10回の予定です。
お楽しみに!

2017年1月27日

装丁は本それぞれ

月末にお届けするMARCや検索のはなし。
今回は「装丁コード」について取り上げたいと思います。

つい見た目や形状のインパクトに引き寄せられて手に取ってしまう本や、凝っているなあと思うもの、たくさんありますよね。
データ部ではMARC作成の際、図書の形態がどんなものかが伝わるように「装丁コード」を付与しています。


まず図書館では、図書本体に芯がある、堅牢性の高いハードカバーの方が扱いやすいと思われます。そのためハードカバーであることが基準となるため、こちらには装丁コードを付与しません。
対して、図書本体に芯が無く、柔らかいものはソフトカバーとして装丁コードに入れています。最近の新刊本はこちらのタイプも増えているようです。


その他に、革張りの「革装」、布張りの「布装」。
手芸の本などに多い「型紙つき」や、購入して開かないと読めない「袋綴じ」。
ムックなどによく見られる、本を見開きの状態で背側から表紙とともに,針金で固定して閉じる「中綴じ」。
左右両方からそれぞれ異なる内容が始まる「両開き本」。
図書本体の紙の上部をわざと裁断しない「天アンカット」。
カヴァーの裏に図や文章などの情報が印刷されている「ジャケット裏に情報あり」。
絵本に多い「厚紙えほん」「変形本」「しかけつき」などなど。


TOOLiから装丁コードを指定して図書を検索できるので、形状で区別したいときは非常に役に立ちます。


また装丁コードには入りませんが、「本体に背が無い本」もここ最近よく見かけるようになりました。乱丁ではないのです。この場合はそれが普通であるとわかるように、形態注記に「背表紙なし糸綴じ」の文言を入れるようになりました。


珍しい形態の図書が出現すると、データとしてどう取るか頭を抱えることもありますが...。図書の外側にもこだわる制作者側の心意気を感じます。

2017年1月26日

再決意 ~今年こそ読みたい本~

今月の雑記のテーマは「今年こそ読みたい本」です。
と、言いつつも私の場合、家にまだ買って以来読んでない本が大量にあり、文字通りの積読状態。情けない...。
さてどれから読み始めようかと考えあぐねていた私のもとに、とある情報が。

有頂天家族

森見 登美彦 (著)
幻冬舎(2007.9)

京都に住まう狸と天狗と人間が織りなすというこのお話。
今年この続きである2作目のアニメが放送されるそうです。
こちら、以前私も1作目のアニメを見たのがきっかけで原作を読もう!と思っていたのですが、色々あって結局放置...。
そのまま気づけば何年か経っていました。
しかし、再び訪れたきっかけ。どうせなら今年中と言わず、放送が始まるまでに続きも含めた2作を読み終えようと決心いたしました。
もともと、学生時代に何度も読んだお気に入りの作品「夜は短し歩けよ乙女」(こちらも映画化されますね)と同じ森見登美彦さんの作品ということもあるので、読破した際には他にもある同じ作者のお話も読んでみたいな...というところです。
今度こそは決意して終わりにならないよう、すぐにでもページをめくりたいと思います。

2017年1月25日

寄る年波を 健やかに

1/24は、週刊新刊全点案内1997号の発行日です。
掲載件数は1104件でした。

*こんな本がありました*
定年の後をしあわせに生きる」

ケネス・S.シュルツ(著)
日経ナショナルジオグラフィック社(2017.1)

年のはじめ、お正月気分も抜けてきて、寒さが厳しくなると、これからの人生についてしんみり考えたりします。

定年、リタイア後について扱った本は多いですが、具体的なお金のことや暮らしの工夫についてのものが多いように感じていました。この本は心理学の研究をもとに、しあわせに日々を送るためのヒントを与えてくれます。

そして加齢とともにやはり気になる認知症。その予防に図書館が役立てばこれほどうれしいことはありません。
こちらの本は医療方面が専門の方が書かれた、認知症予防に向けた図書館の活用についての一冊です。
各方面からの情報を得て、元気に年を重ねていきたいと思うのでした。

認知症予防におすすめ図書館利用術」

結城 俊也(著)
日外アソシエーツ(2017.1)

きょうのデータ部☆(1/25)

の下にぶら下がっている懐中電灯。

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こういったものも、東日本大震災の後から備えるようになりました。
いざという時に、ここにある!ということを忘れないようにしないといけませんね。

2017年1月23日

ADEAC紹介 大河ドラマ特集その2

先週に引き続き今週もADEACで見られる大河ドラマに関連する史料をご紹介していきます。
今週は1月8日よりスタートしたばかりの「おんな城主直虎」に関する史料をご覧いただきたいと思います。

浜松市文化遺産デジタルアーカイブの中から、「井伊直虎とその時代」のページに井伊直虎に関する史料をまとめて公開しています。

この中からまず「井伊直虎置文」をご覧ください。
こちらは井伊直虎が龍潭寺の南渓和尚宛に出した書状です。
左から4行目「九月十五日」という日付の下、なかなかわかりづらいと思いますが...黒印の上に「次郎法師」と署名があります。
この史料、大河ドラマが始まる直前にNHKの特集番組の中で龍潭寺所蔵の史料として紹介もされていました。
井伊直虎は残された史料が少なく謎の多い人物のようですが、こちらは地頭としての取り組みが伺える数少ない史料です。

続けて「蜂前神社文書」にも同じく直虎について残された貴重な史料があります。史料の23枚目をご覧いただきましょう。
画像の下部、上下さかさまになっている書き込みがあります。画面右上の「左回転」「右回転」で上下を逆にして見て下さい。
「直虎」の署名がおわかりいただけるでしょうか。
実はこちら、現存する唯一の井伊直虎の花押です。直虎が地位の高い人物として男性同様に振舞っていたことがうかがえます。


ほとんど史料が残されておらずどのような人物だったかわからない直虎、大河ドラマでは今後どのように描かれて行くのでしょうか。
ついに来週から幼少期が終わり成長した姿が見られるようですので、「1話から3話見逃してしまった」と言う方も今からでも追いつけるのではないでしょうか。
その際にはぜひこちらでご紹介した史料も一度見ていただいて、謎の多い女地頭・井伊直虎について想像を膨らませながらドラマもお楽しみください。

さて、2週続けて大河ドラマ特集としまして昨年の「真田丸」と今年の「おんな城主直虎」にまつわる史料をご紹介いたしました。
大河ドラマはこの2作以外にもいろいろな人物や時代を扱った作品がありますので、あなたのお気に入りの大河ドラマにまつわる史料も見つかるかもしれません。
あるいは早くも来年・再来年の大河ドラマについて先取りしたい!という方は「西郷隆盛」や「東京オリンピック」などで検索してみて下さい。


2017年1月20日

分類/件名のおはなしダイジェスト 第8回

こんにちは、データぶー子です。

databuko6.gif

分類/件名のおはなしダイジェスト、最終回は小説のお話です。

何の気なしに本を探していたら、複数の作家さんの短編小説を集めた本に出くわしました。
この本の分類は913.68、件名は「小説(日本)-小説集」...あらら?
ここでふと気になってしまったのです。そういえば分類だと文学って言語別だけど、件名だと国名です...。
分類と件名が住み分けをしている好例ですね。
日本の言語にはもちろんアイヌ語もありますが、小説となるとほぼ日本語(琉球語は分類上では津軽方言などと同じく日本語の方言扱いです)で出ているので、日本語の小説集を表す分類913.68と件名「小説(日本)-小説集」はほぼ1対1対応といえます。
しかし、諸外国の言語事情は複雑なため、分類と件名の関係ももっと複雑になっています。

分類933は英語の小説を表しますが、英語を使用している国は多いので、この分類に対応する件名は「小説(アメリカ)」や「小説(イギリス)」の他にも「小説(ニュージーランド)」「小説(カナダ)」「小説(インド)」など多数挙げられます。結果原著が英語の小説集の場合、どこの国の小説が収録されているのか、本の中を探し回る羽目に...。
同様にフランス語の小説を表す分類953やスペイン語の小説の分類963など、ヨーロッパ諸国の言語の小説の分類は、多くの対応する件名を持っています。これはかつて多くの植民地を持ち、旧植民地に広く言語が普及したからですね。

逆のパターン、件名と分類の関係も複雑なものになっています。
「小説(アイルランド)」の場合ですと、アイルランドにはアイルランド語があるので、件名「小説(アイルランド)」に対応している分類はアイルランド語の小説を表す分類993.23がメインだと考えがちです。しかし実際は、英語の933がメインになっています。アイルランド語が復興してきたとはいえ、日常的には英語が用いられているアイルランドならではの現象です。
また、カナダは英語とフランス語の2言語が公用語です。そのため、「小説(カナダ)」は分類933と分類953の2つの分類と対応しています。
他にメジャーな言語が並立している国としてはスイスなどが挙げられます。

小説だけではなく、分類9類の文学は言語と国の関係が複雑なのですが、分類と件名をきちんと組み合わせれば、お目当ての本を見つけることができますよ。

2017年1月19日

さがします~今年こそ読みたい本~


本を選ぶ時、みなさんはどのようにしているのでしょうか。
私は普段、お気に入りの本屋さんや図書館で
好みの棚近辺をウロウロして、ピンときたものを選んでいます。
計画性ゼロです。

なので、このテーマでブログを書くことになり困りました。
"今年こそ"と目標をかかげて読むような本って何だろう...。

考えているうちに、そういえばずいぶん前に買ったけれど
まだ読んでなかった本があるのを思い出しました。
今年は、これを読みます!

「もういちど読む山川世界史」

もういちど読む山川世界史(編)
山川出版社(2009.9)


高校生の時、日本史で漢字を書くのが面倒くさい(覚えられない)
という理由だけで世界史を選択したのですが
授業が面白くて、一番好きな教科でした。
今、旅行が好きで、世界遺産を制覇してみたいと憧れるのも
この時の世界史の授業がきっかけだったのかも。

さあ、こうしてブログで宣言?したからには
さっそく読んでみたいと思っています。
まずは
本が家の中のどこにあるのかをさがし出すところから頑張ります。

2017年1月18日

きょうのデータ部☆(1/18)

データ部の棚の横にかかっている鏡。

IMG_20170118_080332.jpg

身だしなみ用というわけではありません。
頻繁に人や台車が行きかうので、死角を確認するためのカーブミラーとして役立っています。
もちろん、時々髪形をチェックしたりもしますが...。

2017年1月17日

野生を楽しむ

本日は、週刊新刊全点案内1996号の発行日です。
掲載件数は818件でした。

*こんな本がありました*

「鹿肉を楽しむ COOK BOOK」

林真理(著) 吉村美紀(監修)
丸善プラネット(2016.12)

ここ数年、ジビエ料理の本が増えてきたように感じます。プロの料理人向けの本が多いですが、こちらは家庭でも作れるレシピを紹介しています。おすすめの鹿肉の入手先も収録しているそうで、確かに普通のお肉屋さんで鹿肉は売ってないよなぁ。
個人的にジビエは鴨・鹿あたりは食べますが、熊やイノシシはちょっと...。うさぎや鳩は身近な動物すぎてなんとなく食べるのをためらいます。

自分で作るのはハードルが高いけれど、お店で食べてみたいという方にはこちらはいかがでしょうか。

「GIBIER 日本のジビエを味わうグルメな旅と極上の店」

(双葉社スーパームック)
双葉社(2016.12)

2017年1月16日

ADEAC紹介 大河ドラマ特集その1

久しぶりにADEACの紹介ですが今回はいつもと少し趣向を変えまして、
昨年の大河ドラマ「真田丸」ロスから抜けきれない皆様にお勧めしたい「真田丸」関連の史料をADEACの中からご紹介します。

まずは真田のお膝元の長野県から、信州地域史料アーカイブを見てみましょう。
信州地域史料アーカイブではさまざまな真田氏関連史料を公開していますが、その中から代表して大阪冬の陣と大阪夏の陣の陣図をご紹介します。
劇中でも似たような陣図が登場し、どのように守るかあるいは攻めるかというやりとりが出てきました。

「大阪陣図 冬」
この陣図のほぼ中央に「出丸」と書かれた黄色い四角があります。
この四角が真田丸です。(実際は半円形だったようです)
そのやや左上の「右大臣秀頼公」と書かれている場所が大阪城ですね。
画面上では上下が逆になっていますが、画面右上の「左回転」「右回転」で方向を変えることが出来ますので読みにくい場合は回転させてみて下さい。
「出丸」よりまっすぐ下に画面をずらしてみると、陣図のほぼ一番下に「御大将秀忠公」「大御所家康公」と書かれています。

「大阪陣図 夏
続いては夏の陣の陣図です。夏の陣では真田丸は取り壊されていますので書かれていません。
画面の中央よりやや左上に冬の陣と同じく「右大臣秀頼公」が見られます。
冬の陣と見比べてみるとお堀が埋められているのがわかりますね。
陣図の左下、「天王寺」と「住吉」の間に黄色い四角で「真田左ヱ門 同 大助」と書かれています。
これが真田幸村と息子の大助です。
そこからやや画面を右上にずらすと、「真田左ヱ門佐幸村~討死」と書かれています。

こちらの2枚の陣図、ドラマに登場した武将の名前が他にもたくさん書かれています。
後藤又兵衛、大野修理、伊達陸奥守正宗、本田佐渡守...
ドラマでの呼ばれ方や現在よく知られている名前や表記と異なる書かれ方をされている武将も多いので
お時間のある方は「ここに書かれているのは誰かな?」と調べてみるのもよいと思います。

さて、せっかくなので他の史料も探してみましょう。
一度ADEACのトップ画面に戻りまして画面右上の横断検索から「真田丸」を検索してみます。
すると、さきほどの信州地域史料アーカイブ以外に石川県立図書館の史料が見つかりました。

石川県史第二編より「第二章 加賀藩治創始期 第七節 大阪兩陣前田勢眞田丸に迫る」を見てみましょう。
ここでは大阪冬の陣の際に功を焦った前田軍の一部が真田丸へ攻撃をはじめ、結果大打撃を受けたことが書かれています。
ドラマでは真田丸のオープンセットが組まれ大勢のエキストラが撮影に参加してこの部分が描かれていました。
ドラマの中では昼間でしたが実際は夜間に戦闘が始まったようですね。
先ほどの「大阪陣図 冬」に戻ってみると、「出丸」よりやや下側に「松平筑前」と書かれています。
これが前田利常です。その隣に徳川方の赤備え、井伊の名前も見られます。


あまり歴史に詳しくないと見てもわからない部分が多いこのような史料も、ドラマのストーリーや俳優さんの顔を思い出しながら見ると新たな楽しみがありますよ。
私は実際にドラマ放送中はこれらの史料を見ながら同時にドラマを見て楽しんでいました。
他にも真田丸関連の史料はいろいろと公開されています。
ドラマの録画がまだ見終わっていないという方、「真田丸」ロスから抜けられないという方はぜひぜひここで紹介した史料を見てドラマを楽しんで下さい!

さて来週は引き続き大河ドラマ関連ということで、先週よりスタートした大河ドラマ「おんな城主直虎」関連の史料をご紹介したいと思います。
「真田丸は見逃してしまった」という方も「おんな城主直虎」はまだまだスタートしたばかりですので、ぜひドラマの予習としてもお楽しみに!!

2017年1月13日

酉の名は ~典拠のはなし~


仕事始めから一週間。典拠のはなし、2017年第一回目です。


今年は酉年。

ということで、
「酉」という字が入っている日本人の姓にどんなものがあるのか調べてみましょう。

以前にもご紹介した「日本姓氏大辞典」(角川書店 1985年刊)。
表記編・表音編・解説編の3冊からなります。
人名の読み方が図書や人名辞典からわからないときに、
私たちが参考にしている資料のひとつです。


日本姓氏大辞典の表記編で、酉のページを開いてみますと

酉丸 トリマル

酉井 トリイ

酉家 トリイエ

   
意外な読みはあまりなさそう... と思っていたその時


酉水


これはなんと読むのでしょう?


スガイ と読むのだそうです。


耳で「スガイ」と聞いて「酉水」とはなかなか思いうかべにくいですね。


では、「スガイ」のバリエーションにどのような表記があるのか、
今度は表音編を開いてみましょう。

スガイのページを開いてみますと

菅井

管井

須貝

などと並んで

酉水 (先程のです)

西水 (酉水と見間違えそうです。いずれにしても読むのが難しい...)

集貝
 
鮓貝

...と全部で16の表記が。


どうしても耳で聞くと自分の知っている範囲で漢字を当てはめてしまいがちですが
これほどに様々な表記があるのですね。


人名に関して思い込みは禁物。
今年もその心を忘れずに、典拠班一同励んでまいります。

2017年1月12日

いい加減 ~今年こそ読みたい本~

今月の雑記テーマは「今年こそ読みたい本」。
実は私、3年前にも同じテーマで書きました
夏目漱石の三部作読みまーす、と。

大晦日に「こころ」の終盤を一気読みしたのも、今となってはいい思い出です。

たった6冊なのにギリギリになったのは私の性格によるものであって、決してその読書が嫌な時間だったわけではありません。
普段手にしている、"自分にとって読みやすい本"とは一味違う作品を、まとめて読んだことはとても貴重な体験でした。高校時代に「これ無理!」と思った「こころ」も5作を経てから読んでみると、なるほど!面白い!
前とは全く違う感想を抱きました。
何年かしたらまた6冊続けて読んでみようと思います。

さて。今年は何にしようかなと2017年に関する作品を調べて気付きました。
今年、生誕150年なんですね、漱石先生。
じゃあ、読んでいない残りの全作品を!と言ったらいいのでしょうが、言いません。

ただ...いい加減、今年こそ、ちゃんと読了しようと思いました。
3年の間に私の住む場所が変わったにもかかわらず新しい部屋でもやっぱりオブジェと化している「草枕」を。
(引っ越し時に手放していないんです、読む気はあるんです。)
冒頭は何回も読んだのですが...今年こそ、ラストに辿りつきたいと思います。

そんなの今週末に達成できるじゃない...
という皆様の心の声が聞こえます。ごもっとも、情けない限りです。

いやでも...
今年は、実はちゃんと読んだことのないシャーロックホームズシリーズも読んでみたいし、
世界の名作児童文学と呼ばれるものも改めて読みたいし、
先日「プルートウ」を読んだから「鉄腕アトム」も読みたいし...

うん。「草枕」ラストに辿りつくのは除夜の鐘が聞こえる頃になりそうです。

「草枕」
(新潮文庫)

夏目漱石(著)
新潮社(2005.9)

2017年1月11日

未来のお年玉はどうなる?~新設件名のお知らせ2016年12月分~

本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

12月は9件の件名を新設しました。その中に「電子決済」があります。

件名「電子マネー」はすでにありますが、「電子決済」は電子マネーをはじめ、オンラインバンキング、ネットショッピングなど、電子的なデータのやり取りで代金の決済を行うことを指します。

子どものころ、親がチェックライターを使って小切手に印字しているのを見て、「これがお金になるの!?」とびっくりした記憶があります。ネットショッピングでクレジットカード番号をおそるおそる入力していたのもついこの間のような...。

今ではキャッシュレスはごく当たり前になりました。2020年には電子決済比率が30%に迫るという予測もあります。生まれた時からSuicaやEdyといった電子マネーがあり、家から出なくても買い物できるのが日常という今の子どもたちが大人になるころには、現金を使う場面の方が少なくなるでしょう。

さて、そんな未来のお正月、はたしてお年玉は現金でしょうか?それとも電子マネー?

渡されたぽち袋の厚みで「もしや福澤諭吉...っ!」(そんな時はたいてい新渡戸稲造)と一喜一憂したり、お年玉の総額を数えるときのワクワク感も、お金が目に見えて触れる「モノ」だからこその体験ですよね。お年玉をあげる側も、現金のほうが「あげる喜び」を感じられる気がします。

振込のために銀行ATMに行列したり、ネットショッピングができない時代には戻りたくありませんが、お年玉はこれからも「電子ではなく現金で」という習慣が残れば良いなぁと思います。

2017年1月10日

今年は2000号

本日は「週刊新刊全点案内」1995号の発行日です。
掲載件数は1200件でした。

データ部ログでは毎月最初の号の発行日に表紙イラストをご紹介しています。
イラストを描いてくださっているのはイラストレーターの片岡樹里(Juri)さん。
『表紙の絵を見て下さった方々それぞれが、そこに音や空気etc.を感じ、その余白にさらにそれぞれの自由なイメージを広げられる様な絵を描きたい!と、いつも思っています。(Juriさん)』

今回より、表紙をご紹介する際にJuriさんの一言コメントもご紹介します。

今月の表紙はこちら。

p20170110.jpg

お正月のおめでたい、キラキラのイメージで!(Juriさん)


Juriさん、毎月素敵なイラストをありがとうございます。
今年は週刊新刊全点案内2000号の発行が控えております。
どのような表紙になるのでしょう。
Juriさんからのコメントも含め、楽しみにしています。


*こんな本がありました

「デヴィッド・ボウイ ザ・ゴールデン・イヤーズ」

ロジャー・グリフィン(著)
シンコーミュージック・エンタテイメント(2017.1)

「評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人」

吉村栄一(著)
DU BOOKS(2017.1)

今週号には故デヴィッド・ボウイを追悼する本が2点ありました。
亡くなってからもうすぐ1年になるのですね。

2017年1月 6日

最新作に追いつけるか~今年こそ読みたい本~


今月の雑記のテーマは「今年こそ読みたい本」です。
実は同じく2014年1月の雑記もこのテーマでした。私だったらなんだろう、と考えながらメンバーの記事を読んでいました。
思い浮かべると限りなく読みたい本があってなかなか選べないのですが、2017年始まったばかりの今なら、これを読もう!と決意できそうです。

決意の結果(?)は、「ハリーポッターシリーズ」です。
もはや説明不要の名作で今更なのですが、昨年は新作の発表(「データ部ログの記事」もあります)や新シリーズ「ファンタスティックビースト」の映画公開もあり、再びにぎわいはじめたことが読もうと思ったきっかけでした。まずは映画を、とのんびり1作ずつシリーズを見ていたのが年末に完結したので、今度は小説をという気持ちになっています。

ちょうど、年末の大掃除で部屋から「秘密の部屋」が出てきました。以前クリスマスプレゼントで買ってもらっていたのに、奥にしまいこんでしまっていました。ということは「賢者の石」は読んでいたのかも?
映画との違いも色々あると聞いていますし、登場人物が多いので小説でじっくり一人一人のことを知り、今度は全巻を読んでいきたいです。

2017年1月 5日

10年目

あけましておめでとうございます。

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2017年のデータ部ログも今日から掲載開始です。

2007年1月に開始したデータ部ログも10年目に入りました。
読んで下さっている皆さんのことを思い浮かべながら、今年もデータ部メンバーのつぶやきや図書のご紹介、MARCの話あれこれなど、盛りだくさんで更新して参ります。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


おまけ
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会社の裏の公園の木に凧が。
お正月感出てますね。


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