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2019年8月 アーカイブ

2019年8月30日

今日は何の日? ~野菜の日~

日本には実にさまざまな「○○の日」があります。

今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、本日は第9回目です。

明日8月31日は「野菜の日」です。

野菜と聞いて、まず思い浮かぶのは...トマト、でしょうか。
ほとんど毎日、口にしているかもしれません。
生野菜の状態だけでなく、野菜ジュースの中に、ソースの中に...結構含まれていますし。

ところで、生のトマトに何をかけて食べますか?
何もかけずに、ひたすらシンプルにトマトを味わうという方もいらっしゃるかもしれませんが...。

まず、定番は「塩」...かな?。
食卓塩や○○海で採れた塩も良いですが、私は最近、レモンソルトが気に入っています。
レモンの風味が夏らしくってオススメ。

「醤油」もいいですよね~。
醤油って何でも美味しくさせてしまうから不思議。

そして出ました「マヨネーズ」。
これ、これ、これ。これですよー。シンプルなのに超おいしい。
先ほどの醤油と合わせて、マヨネーズ醤油っていうのもアリ。

「ケチャップ」。
自分でトマトを使ったサンドイッチを作るときは、必ずトマトにケチャップ!
これは喫茶店(今どきのオシャレなカフェではなく、いわゆる昭和時代の喫茶店...)でバイトしていた時のサンドイッチを真似たもの。
元はトマトなのですから、合わないはずは無いっ!

トマトにかけるもの。一度だけ刺激的な出会いをしたことがあります。
「砂糖」。
出会った場所はホテルのバイキングレストランでした。

薄切りのトマトになんだか白い粉のようなものがたっぷりとかかっている...。
何者!?
友人と顔を見合わせて恐る恐る食べました。
お砂糖でしたー。
砂糖、ある意味スゴイ。デザートにもなりきっていないし。
トマトの味がビミョーなトマトをそのとき初めて体験しました。

勇気のある人はチャレンジしてみてください。

2019年8月28日

きょうのデータ部☆(8/28)

今週から入った新人さん。
校正のため紙での出力が多いデータ部は激務ですが、頑張ってください!

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2019年8月27日

気になるお味

本日は「週刊新刊全点案内」2124号の発行日です。
掲載件数は1197件でした。


*こんな本がありました*

今も昔も幅広く人気のある恐竜。
そんな恐竜含む古生物たちを料理してしまった本がこちら。

古生物食堂」

土屋健(著)
技術評論社(2019.8)

もちろん実際に料理した訳ではありあせんが、可能な限り科学的に、現代の食材に近い種類に当てはめ、おいしそうな食べ方を追及しています。地質時代で作る料理ではなく、現代での料理というところがポイント。
三葉虫はお好み焼きに。恐竜は餃子に。メガロドンはサメのご先祖なので当然フカヒレスープに。
完成はゲテモノ料理を想像していましたが、ラーメンやカレー等、馴染みのある料理でも再現していました。調味料の配分もあるので本格的です。食材(古生物)も、仮に現代に流通していたら...の想定で書かれているので、普通のレシピ本のように読み進めることができます。味に興味のある方はぜひ。

2019年8月26日

ADEAC夏の公開情報その2

こんにちは!AS 入江です。

ADEACのトップページが先週金曜日にリニューアルしました!
まだまだ準備中の箇所もありますが、これからも皆さんにとって使いやすい画面を目指していきますのでよろしくお願いします。

さて、先週に続き、7月に公開された2機関をご紹介します。


◇『日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム』(7月1日新規プレ公開)
開幕まで1か月を切ったラグビーワールドカップ2019日本大会を前に整備された、日本ラグビーに関する様々な記録を総合したデジタルミュージアムです。
日本代表のテストマッチや国内の各大会決勝に関する試合記録・観戦記を公開しているほか、それぞれの試合の写真、新聞スクラップなどの資料もご覧いただけます。

見どころは試合だけではありません。過去の刊行資料を基にまとめた『日本ラグビーフットボール史』や年表を見れば、ラグビーが日本に伝わってから今日に至るまでの経緯を一望できます。
「日本最初のラグビー試合はいつ?」「過去のラグビーワールドカップで日本代表はどうだったの?」といった疑問にも答えられます。

それ以外にも、キャッププレーヤー(テストマッチ出場選手)の一覧画面を検索・ソート機能つきで利用できる、70年近い歴史を持つ日本ラグビーフットボール協会の機関誌バックナンバーを目次から項目を選んで閲覧できるなど、ラグビー関係のレファレンスを強力にサポートするデータベースに仕上がっています。


◇『札幌市中央図書館/新札幌市史デジタルアーカイブ』(7月1日新規公開)

新札幌市史8巻全10冊をデジタルアーカイブ化しました。
通史部分だけでも約6,000ページに及ぶ膨大なテキストを搭載、テキスト検索に対応しています。
もちろん原本の画像をそのままご覧いただくことも可能です。

第8巻2に掲載された5種類の年表と、1万語以上の索引語も全てテキスト化しました。
明治以降の年表は「政治・行政」「産業・経済」「社会・生活」「教育・文化・宗教」の4つのカテゴリーから2つを組み合わせて表示できます。

索引語には歴史的大事件から地域のお店の名前まで多種多様な事柄が取り上げられています。
一覧を見ているだけでも、札幌の歴史を知る手掛かりになります。
詳細検索から各巻および全体の索引語一覧がご覧いただけます。

札幌の歴史を詳しく調べたい方にはうってつけのデータベースです。
ぜひご活用下さい!


以上、7月1日公開の2機関でした。

この先9月から10月にかけて公開・更新が続きます。
今回ご紹介した『日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム』も9月初めに本公開を予定していて、公開画像データが数倍に増えたり、英語・スペイン語・フランス語でご覧いただける箇所が増えたりと大幅なパワーアップを遂げます。

以前ご覧になったことのある機関も、改めてのぞくと思わぬ進化を遂げているかもしれません。どうぞお楽しみに!

2019年8月22日

読書感想文~長編小説

今月の雑記のテーマは「読書感想文」。

夏休みの宿題で、子供が困っていることを書くことに...と思っていたら、珍しく、「読書感想文は、ない!」(喜)とのこと。
というわけで、自分の体験を。


一番、印象に残っているのは、中2の夏休みの読書感想文の宿題です。

「ジャン・クリストフ」(ロマン・ロラン著)か、
「チボー家の人々」(ロジェ・マルタン・デュ・ガール著)
どちらかを選んで読書感想文を(枚数は忘れました)、でした。

読む量(文字数)が少ない方と考え、私は「ジャン・クリストフ」を選んだのですが(クラスで9割くらいは「ジャン・クリストフ」でした)、新潮文庫で4巻計2338ページありました。
1日60ページずつは読まないと夏休み中には読み終わらない...
読み終わるだけでなく感想文を書かないといけないので、もう少しペースを上げて、1日80~100ページずつくらい、しかも、英語など他の宿題よりも優先させて(感想文の方が嫌なので)、読んだような気がします。
最初はペースが上がらなかったものの、最後はかなりペースが上がったと記憶しています。
もっとも、読んだ後、感想文を書くのにかなり苦戦しました。


改めて図書を手に取ってみたところ、なんと第1巻の標題紙(!)に「最初は全部よみおわるかなあと思った」という鉛筆書きが... きっと感想文の冒頭にこんなこと(「よみおわる」は漢字に直して)を書いたのでしょう。
また、第2巻と第4巻の標題紙にも「P○○」と鉛筆書きがあり、そのページを開くと、印象に残った言葉に線が引かれていました。

どんな感想文を書いたのか、わかりませんが、長編(小説)が読めるようになったのは、この宿題がきっかけだったことは確かです。今となっては感謝です。

2019年8月29日

遠い夏の日

こんにちは。
8月の雑記テーマは「読書感想文」。
世間は夏休み終了間近。
既に学校が始まっているところもあるかもしれません。
読書感想文は王道かつ後回しにされがちな宿題かと思われますので
なかなかタイムリーなのではないでしょうか。
私も学生当時は書いていた...はず。


というのは、自分が書いたものをあまり覚えていないからです。
課題図書が何だったのかはぼんやりと記憶にあり、
原稿用紙に何かを書いたような気もするのですが...。
これほど曖昧な記憶ではブログが書けないのでは?ということで、
いろいろと証拠を探してみました。


証拠といえば物証。課題図書そのものを探します。
学校からは購入するよう言われていたので、まだ手元にあるはず。
本棚から、記憶にある課題図書(文庫本)が出てきました。
現物を目にしたら、
購入時のこともおぼろげながら思い出しました。
学校近くの書店に
同じクラスの友人と一緒に行ったのでした。
あの子は今どうしているのでしょう。


つぎに証言。家族に聞いてみました。
自分も覚えていないような昔のことを
人に聞くのはどうなのでしょうか。
なお、返答はたしか書いていたと思うよ、とのこと。
ひどく苦戦していたというような強い印象はない、とも。


どうやら私も書いていたことは確かなようですが、
やはり記憶はあいまいなまま。
なぜ覚えていないのでしょう。
当時の私がいったい何を感じたのか、気になってきました。


ということで、今回出てきた課題図書を
再度読んでみることにしました。
読書感想文も、書いてみましょうか。

2019年8月21日

きょうのデータ部☆(8/21)

ここ数日天気が安定しませんね。
お昼休みの空も夏っぽくない...一雨きそうです。

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タイミングを外しても、ひとりだけでしっかり満開の花を咲かせる心意気が見事。見習いたい。

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2019年8月20日

マレーシア人

本日は「週刊新刊全点案内」2123号の発行日です。
掲載件数は1317件でした。


*こんな本がありました*

私事ですが、異動しました。目録づくりから離れて
人名典拠ファイル作成をイチから修業しています。
典拠の修業は、先生がつき
よさそうな課題図書が見繕って与えられます。
姓名で構成される日本人から始まって、ペンネーム、西洋人...と
少しずつステップアップしてきました。

2123号ではこんな図書から典拠を作りました。

マレーシア映画の母ヤスミン・アフマドの世界

山本 博之 (編著)
英明企画編集 (2019.7)


典拠ファイルの統一形は姓名の語順で作成するので
Ahmad,Yasmin となるのかと思いましたが
この本の課題は「マレー人」。

マレー人には基本、姓がないそうなので、記述のまま

    Yasmin Ahmad 
    ヤスミン・アフマド
となりました。

マレーシアは多民族国家なので、
彼女が本当にマレー人かも検討せねばなりませんが、
「マレー人には姓がなく~「ヤスミン・アフマド」を
「アフマド」と呼ぶのは適切ではない」
という親切すぎる脚注を発見!
こんなそのまま使える説明は滅多にないそうです。

翌週には「ノルウェー人と結婚した中華系マレーシア人」
も作成。こちらは姓ありでした。
「典拠班でもなかなかこれだけマレーシア人を採れない、
ラッキーですよ!」と先生に喜ばれました。

白地図でも用意して、
典拠した国を塗ってみようかと思ったりもする毎日です。

2019年8月19日

ADEAC夏の公開情報その1

こんにちは!お盆が明け、暑さのピークも過ぎたでしょうか。
毎年この時期になると、まるまる一月以上あった子ども時代の夏休みを思い返して切なくなります

今回はそんな夏休みの定番であるお子様の自由研究にもご活用いただける、ADEACの新規公開情報をお届けします!
今週・来週の2回に分けて5月以降に新しく公開された機関をご紹介します。


◇『さいたま市立大宮図書館/おおみやデジタル文学館 ―歌人・大西民子―』(5月7日新規公開)
さいたま市(旧・大宮市)は「新歌人集団」の誕生の地として知られています。優れた歌人を数多く輩出してきているこの地で40年以上活動をつづけた歌人 大西民子の作品や関連資料をデジタルアーカイブ化しました。

大西民子直筆の色紙・原稿や、大半が未発表のままだった手作り歌集等が収録されています。短歌講座や講演の様子を記録した音声資料を視聴することもできます。
著作目録や10000首以上に及び全短歌の一覧、初句・二句索引など、データベースとしての機能も充実しています。


◇『豊橋市図書館/とよはしアーカイブ』(6月1日新規公開)
豊橋市図書館が所蔵する郷土資料を中心にデジタル化しました。
郷土に伝わる貴重資料や、地域の様子がわかる様々な時代の地図・絵図など、掲載資料は多岐にわたっています。
その中でも「三州吉田城絵図(天明期)」「豊橋市市街地図(昭和19年刊)」の2点は、現在の地図(Googlemap)と重ねて地域の過去と現在を見比べることができるコンテンツになっています。地図上に表示されたピンをクリックするとその場所に関連する写真が出てくる仕掛けも施してあります。ぜひご覧になってみてください。

市によって刊行された『とよはしの歴史』『豊橋百科事典』など、豊橋に関する調べ物をする際に役立つ資料も公開されています。これらの資料は単にページ画像をデジタル化しただけでなく、目次や本文のテキスト搭載、索引機能の充実によって高度なレファレンスにも活用できる資料群に仕上がっています。


次週は7月に公開された2機関の魅力をお伝えする予定です。どちらも特徴豊かなデジタルアーカイブですのでどうぞお楽しみに!

2019年8月23日

調べる学習コンクール

こんにちは。以前にも、この「データ部ログ」にお邪魔いたしました、図書館振興財団です。

その際にも、財団の「図書館を使った調べる学習コンクール」について紹介させていただきましたが、今年もまたコンクールの季節が巡ってまいりました。

「調べる学習コンクール」は、ふと疑問に思ったことや、ご自分の興味があることなど、テーマは何でもOK。
それを図書館で調べて1つの作品に仕上げ、ご応募いただくというものです。

昨年度は、小学生から大人まで、国内外から10万点以上ものご応募をいただきました。
地域コンクールも現在、132自治体で開催されています。

平成30年度の受賞作品のテーマは、「ジンベエザメ」「桃太郎」、「物語の「結末句」」など、本当にさまざまです。
どの作品も、「調べることが楽しい!!」というパワーが溢れています!

記念すべき令和元年の開催となる、第23回目の作品募集開始は、2019年9月9日から。
小学1年生以上でしたら、どなたでもご応募いただけます。
もちろん大人の方々も大歓迎です!

コンクールの詳細については、当財団ホームページをご覧ください。

https://concours.toshokan.or.jp/

また、Facebookでも随時、財団のニュースや近況などを報告していますので、そちらもぜひ、覗いてみてくださいね。

2019年8月 9日

子どもの本をさがすには⑤

ご存知、データぶー子です。
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今日も児童用内容紹介についてお話しちゃいます。

★先週の復習★
TRC MARCでは、絵本や児童向けの読みものなどに対して、児童用内容紹介を作成しています。
児童用内容紹介とは、一般向けの内容紹介とは別に、児童(小学生・中学生)が読むことを想定した内容紹介のことです。

さて、この児童用内容紹介。実は読者対象年齢よりも上の学年で習う漢字にはきちんとルビを振っています。
ここでクエスチョン。
一体どうやって、一つ一つの漢字を見分けているのでしょうか?
databuko3.gif
「そのつど、漢字辞書などを調査?」
「作業メンバー全員が漢字達人で見ただけでわかるとか?」
いえいえ、実はとっておきの秘密道具があるんです!
...というのはやや大げさですが。

答えは
「TRC MARCの入力システムに、学習指導要領に則った漢字の識別機能を持たせて、対象学年をクリックするだけで、自動的に見分けられるようにしている」です。

実例をお見せしましょう。
中国の歴史 人物事典」の児童用紹介文です。
読者対象年齢は小学校高学年です。

対象年齢の「小5-6」にチェックを入れ、「漢字チェック」をONにすると、こんな風に表示されます。

p20081017-2.JPG

太字になっているものが、対象年齢よりも上で習う漢字、アンダーラインが引いてあるものが、対象年齢以下で習う漢字になります。
ルビが必要なのは太字のものなので、その後ろに( )でルビを振ります。

p20081017-3.JPG


これが完成形です。
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いかがですか?
子どもたちが読みやすいように、ルビを振るためのこのシステム。
初めて見た人はみんな「おお~!」と驚いてくださるのですが...。
(ぶー子も最初びっくり!!)
何度も見ていると、「この漢字は低学年で習うのか!」という、役に立つのかどうかよくわからない知識も増えるのでした。

学習件名、教科書単元、児童用内容紹介について5回にわたりご紹介してきました。
これらをぜひ、子どもたち自身が本を楽しめるような環境づくりに役立てていただけたら嬉しいです。


◆◇データ部ログ更新お休みのお知らせ◇◆

TRCデータ部は、8月13日(火)から16日(金)まで、夏季休業となります。
ブログの更新もお休みさせていただきます。

2019年8月 7日

きょうのデータ部☆(8/6)

8月に入り、夏本番。
暑いです。

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TRC本社裏手の公園で水浴び中の鳩。かっこいい。

2019年8月 8日

つらかった、読書感想文。

今月の雑記のテーマは「読書感想文」です。


夏休み真っただ中ですね。
気持ちはなんとなくワクワクするのですが、実際のところは毎朝早起きして子ども3人のお昼ご飯を作り、夏休みならではの諸々の準備&片付け(学校のプールとか、学童のスイカ割りとか、祭りに浴衣で行きたいとか、制服をクリーニングに出さなくちゃとか)、帰省などなどなど。普段よりずっと忙しい&ルーティンじゃないのがまた気忙しく、早く終わってほしいとすら思ってしまいます。


そして宿題の世話。親の宿題じゃないんだから手伝わないよと宣言し、できなきゃできないで本人の責任と思っているのですが、8月末に巻き込まれることになったら...と思うと発破をかけないではいられません。全員、読書感想文があります。(調べる学習も)


近年は夏休み前の程よい頃に、読書感想文書き方ガイド的な本を見かけます。最初見た時は衝撃でした。
なんて便利なものが!
小学生の私に見せてあげたい! 
私は本好きになるのが遅かったので、感想文もとにかく苦行でした。原稿用紙4枚と言われると3枚半はあらすじを並べ、最後に「○○が○○するところを偉いと思った」とか書いて締めるのがおきまりのパターン。
今考えると、もうちょっとなんとかできるだろう!と自分ツッコミを入れたい位ですが、昔の自分に寄り添ってみると、決してふざけていたわけでも怠けていたわけでもなく、ただ何を書いたら良くなるのか分からず、真面目に困っていたのです。


昨日、小学生の子ども達に聞いてみたら、書き方は授業で教わるから知っているとのこと。
「まず、なんでこの本を選んだのか書いて、次に短めにあらすじを書いて、次はいくつかポイントを絞ってどういうところにどう思ったとか、同じように感じたことがあったとか自分のことを書いて、最後に読み終わってどうだったかまとめを書くんだよ」
なんだ。よくわかってるじゃん・・・


きっと私も小学校時代に教わってはいたのでしょう。でもできなかったんだろうなぁ、と思うと、言おうとした言葉を飲み込んで、もうちょっと優しい言い方で休みの残日数を意識させました。(「じゃあ、できるだろ!」は8月末まで封印)

2019年8月 6日

お寿司が食べたい

本日は「週刊新刊全点案内」2122号の発行日です。
掲載件数は1046件でした。
今月の表紙はこちら。

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夏の夕方に近い午後の縁側
緩やかな風に、カランカランと涼やかな音。
その余韻とともに、さらに涼しさが広がります。
(Juriさん)

*こんな本がありました*
すし語辞典

新庄綾子(著),藤原昌髙(監修)
誠文堂新光社(2019.8)

寿司についてのあらゆる知識や単語が豊富に載っているこの辞典。
寿司の歴史や寿司屋さんの仕組み、作り方など奥深い世界が味わえます。
紹介されている項目には寿司に関する歌やおもちゃまで。割と最近流行った前衛的なPVのお寿司ソングも載っていたりして、そういえばとなりました。

もとより影響を受けやすい人間なので、業務中手に取った本で見た料理は大体食べたくなります。
カレーのレシピを見れば今晩はカレーにしようとなったり、タイ料理の本を見てガパオが食べたいという熱が上がったり。
無論、今回の一冊を見てからは、寿司を食べたい欲望がずっと起こりっぱなし。
特にたまたま開いたページに載っていたあん肝を味わいたくて仕方ありません。休み中はあん肝のある寿司屋さんに行かなきゃ......そんなささやかな目標が一つ立ち上がりました。

2019年8月 5日

今のお名前~新設件名のお知らせ2019年7月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

7月は「ホームシアター」など4件の件名を新設しました。

また、7月の「新刊件名のお知らせ」には2件の標目訂正もあわせてのせています。
標目訂正したのは「アーティスティックスイミング」および「アンドロメダ銀河」です。


「アーティスティックスイミング」は国際水泳連盟、日本水泳連盟が競技名を変更したのに伴っての標目訂正です。
いまはまだ、「シンクロナイズド スイミング」のほうが通りがよいかもしれません。
件名典拠ファイルの「アーティスティックスイミング」の参照形として「シンクロナイズド スイミング」も残してありますので、「えーと、なんだっけ、ちょっと前まではシンクロナイズドスイミングって言ってたアレだよアレ」というときには典拠検索をしてみてください。


「アンドロメダ銀河」は、訂正前はBSH第4版にある「アンドロメダ星雲」の形を件名標目にしていました。
現在、辞典類では「アンドロメダ銀河」の名称が採用されています。広辞苑も第4版(1991年刊)では「アンドロメダ星雲」が項目名でしたが、第5版(1998年刊)以降は「アンドロメダ銀河」になっていました。
子どものころに"アンドロメダ大星雲"と覚えたきり知識がアップデートされていない私にとっては「なんだって!星雲じゃなかったの?」状態ですが、「銀河」が正確なようですね。

ついでに「なぜ今ごろ件名標目訂正?」と思われるかもしれませんが、理由は単純。
30年以上TRC MARCで「アンドロメダ星雲」を件名標目とすることがなかったので、見直す機会がなかったのです...。
丸々1冊「アンドロメダ銀河」が主題の図書は意外と少ないようです。


なお、データに訂正前と訂正後の件名標目が混在していると、同じ主題のものを探すのに「シンクロナイズド スイミング」と「アーティスティックスイミング」の両方で検索しなくてはいけないといったことがおこります。
それを防ぐため、件名が「シンクロナイズド スイミング」であったものは「アーティスティックスイミング」に、「アンドロメダ星雲」であったものは「アンドロメダ銀河」に、TRC MARCの訂正更新をしています。
こちらの訂正は週次のMARC更新データに含まれています。(更新データについてはよろしければこちらもあわせてお読みください)
更新データをご利用でない場合は、「シンクロナイズド スイミング」が件名として残ったままになりますのでご注意ください。

2019年8月 1日

上と外

今月の雑記のテーマは「読書感想文」。
夏休みの宿題としては定番ですので、ちょうどいま夏休み中の子どもたちも頭を悩ませているかもしれないですね。
わたしももちろん小学校から高校まで、宿題の読書感想文を書いてきました。何の本で書いたのか、記憶があいまいなものも多いのですが、一番はっきり覚えているのは、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」です。

「ロアルド・ダールコレクション 2 チョコレート工場の秘密」

ロアルド・ダール(著) 柳瀬尚紀 (訳)
評論社(2005.4)


ジョニー・デップが主演で映画化もされたので知っている方も多いと思うのですが、うちには箱入りのこの本があり、箱の絵がなんだか怖かったのでしばらくほっとかれていたのですが、中を開いてみたら、箱の絵とは全然違うかわいい挿絵がたくさん。
それで読み始めたら、面白くて止まらなくなりました。
わたしが一番好きな場面は、チョコレート工場の内部ではなく、主人公のチャーリーが工場に入るまでのプロローグ部分でした。
世界中で売られているワンカさんの板チョコの中に、5枚だけ工場への招待券が入っているということで、世界中の子供たちがこぞってその板チョコを買いあさります。チャーリーも招待券が欲しくてしょうがないのですが、ものすごく貧乏なので板チョコを買うお金がなく、おじいさんがこっそりヘソクリを出してくれて...。
とまあ、いろいろあって見事チャーリーは招待券を当てるわけなんですが、チャーリーのおじいさんたちとおばあさんたちがかわいいのなんの。
とにかく貧乏なので一つしかないベッドに4人(お父さん方のおじいさんとおばあさん、お母さん方のおじいさんとおばあさん)が互い違いになって寝ているイラストが今でも忘れられません。
チャーリーが招待券を当てたとわかると、寝たきりだったおじいさんが飛び上がって「自分が付き添う!」と主張して、結局チャーリーはこのおじいさんと一緒にチョコレート工場の秘密を知ることになります。
今にしてみると、工場で働くウンパルンパが人種的にちょっと微妙な感じなので、なかなか再刊もされていないようですが、とにかく楽しいお話なので、子どもたちにはぜひこの夏休みに読んでもらいたいです。
ちなみにこのブログのタイトルの「上と外」はクライマックスに出てくる言葉。恩田陸の小説のタイトルにもなりましたね。

「上と外」

恩田陸(著)
幻冬舎(2007.10)


2019年8月 2日

子どもの本をさがすには④

こんにちは、データぶー子です。
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TRC MARCでは、漢字にあまりなじみのない子どもたちにも、もっと本に親しんで欲しいという思いから、「児童用内容紹介」というものを入力しています。

児童用内容紹介とは、従来の内容紹介とは別に、児童(小学生・中学生)が読むことを想定して、わかりやすくした内容紹介のことです。絵本を含む児童書を対象に入力しています。
紹介文中の漢字はなるべくその図書の対象年齢にあわせた漢字にし、対象よりも難しい漢字を使用している場合は、ルビをふったり、ひらがなにしたり、読みやすくなるように工夫しています。

例えば「職員室の日曜日 図書魔女ちゃんとバクちゃん」という児童書の場合、従来の内容紹介ですと、

「ここは、せんねん町の、まんねん小学校。「図書館のおとまり会に遊びにきてください」という手紙を受け取った職員室のなかまたち。夕方、みんなで図書館へでかけてみると...。日曜日シリーズ。」

こんな感じ。それが児童用内容紹介では、

「日曜日の職員室(しょくいんしつ)。金庫(きんこ)のおなかの中に、1まいの紙が...。「こんや、図書館(としょかん)で子どもたちのおとまり会をします。みんなも遊(あそ)びにきてください」と書かれた手紙を読んだ、職員室のなかまたちは、夕方、図書館へ出かけます。手紙を出した図書魔女(まじょ)ちゃんに、みんながたのまれたこととは?」
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どうでしょう? 児童用内容紹介の方が親しみやすく、わかりやすい文章になっていませんか?
通常の内容紹介は選書のための情報として、児童用内容紹介は子どもたち自身が本を選ぶための手がかりとして、お役に立つことと思います。

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