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2017年4月 アーカイブ

2017年4月27日

真っ黒い瞳が好きです

いくたび話題に上がっても盛り上がる犬派、猫派?という問いがありますが、私は鳥派です。
昔、セキセイインコを二羽飼っていました。名前はピピとピコで、合わせてピピコ。
ビタミンカラーの黄色い羽根と目元の黒と白と緑のもようがチャームポイントで、かろやかな声と外見にいつも元気をもらっていました。
綺麗好きで気づくとしょっちゅう毛づくろいをしていたり、尾の付け根の部分に自分の頭をこすりつけて頭の油を補充?したり。(我が家ではそのしぐさを「くいくい」と呼んでいました)
正面から見るとちょっとまぬけに見える顔や、鏡に映る自分を相手に子守唄を歌うかのようにぴちぴちと呟きながらそのまま自分が寝こけてしまうところ、透明の小びんを置いていると興味津津に覗き込んで、そのまま頭から突っ込んでしまい、自力で抜け出せなくなってピーピーと切なく鳴いているところなど、表情もなかなか豊かでめまぐるしく、とにかく飽きません!
最近の関心はことりカフェなるもので、いつか足を運んでみたいとときどきリサーチしています。先日いったカフェには二階へ続く階段の途中に大きな鳥かごがあって、白文鳥が飼われていて、店を出ようとしていたのにさらに滞在してしまいました。
先週の記事で話題にでたふくろうと触れ合えるカフェもあるようで、こちらももちろん気になるのですが、猛禽類の鋭い目やつめはちょっとどきどきするので、まずはことり観察に赴きたいです。ほかの小鳥もはたしてくいくいをするのか・・。

2017年4月28日

展覧会の図録 ~MARCや検索のはなし~

先日、国立新美術館で開催されている「ミュシャ展」に行きました。話題の展覧会とあって大盛況だったので、人々の間をうろうろしながら近づいたり、離れたり(大きいものは高さ6メートルもあります)。
ミュシャ独特の色彩や世界観と、スラブの歴史のうねりに圧倒されて大満足でした。

せっかくなので図録も買おうかなと思ったのですが、売店の行列の長さにちょっとくじけてしまいました。
(むしろ売店が一番混んでいた。さすがミュシャ...)
さいわい「ミュシャ展」は図録が市販されているので会場外でも購入できます。

「ミュシャ展 国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業」

ミュシャ(画) 国立新美術館(ほか編集)
求龍堂(2017.3)


月末にお届けしているMARCや検索のはなし。
今回は展覧会図録のMARCについてとりあげます。

展覧会図録のMARCに入っている特徴的な項目として「会期・会場に関する注記」「展覧会会場標目」「別置記号」「資料形式」があります。

ミュシャ展の図録の場合はこんな形です
-----
会期・会場に関する注記:会期・会場:2017年3月8日-6月5日 国立新美術館 主催:国立新美術館ほか
展覧会会場標目(漢字形):国立新美術館
展覧会会場標目(カタカナ形):コクリツ/シン/ビジュツカン
別置記号:
資料形式:T11;展覧会カタログ
-----

「会期・会場に関する注記」には展覧会がいつ・どこで開催されたのか、「展覧会会場標目」には会場名を団体名典拠ファイルに準拠して入力します。これを使えば、展覧会の名前を忘れてしまっても、会場名(は覚えていることが多いですね)を手掛かりに検索ができます。
※ただし会期・会場が複数ある巡回展の場合は、会場が2つまでなら2つとも注記しますが、3つ以上の場合は最初の1か所のあとに「ほか」と入れる形で注記しています。

また、特に会場など指定せず図録を色々探したいという場合は「別置記号」または「資料形式」から検索することができます。
(件数が多いのでご注意)

最近は「ミュシャ展」のように図録を市販するケースが増えてきましたが、市販せずにその会場限定で販売される図録も多いものです。そうしたものは入手が難しく、なかなか網羅的にMARCを作成することはできないのですが、図録を収集していらっしゃる図書館からお預かりしてMARCを作成しているケースもあります。

2017年4月26日

きょうのデータ部☆(4/26)

201704261224000.jpg

          本社1階ショールームには、
          新刊急行ベルが号数ごとに展示されております。

2017年4月24日

ジャンルで検索~TOOLiで探そう~

TOOLiで「ジャンル」を使った検索をしたことがありますか?
「ジャンルは」選書の際などに参考にしていただこうと、TRCが独自に付与しております。
『週刊新刊全点案内』では、各書誌の価格の上部、うすむらさきのスペースに出ています。

例えば、分類:913.6の日本の小説。
分類と件名では、これ以上詳しく表現しないのですが、ジャンルではSFやミステリーなど内容まで表現しています。

TOOLiでは、プルダウンで選べるようになっています。
4つの階層に枝別れしてゆきますので、階層ごとに選んでいってください。
1つの階層にたくさんのジャンルが並んでいることもあるので、プルダウンの下のほうまで見てくださいね。

たとえば、小説のジャンルはこんな感じで、3階層を経て探します。

文学
 └小説
 └エッセイ
 └詩歌
 └戯曲・シナリオ
 └古典文学・文学史・作家論
 └文学論
 └文学全集

小説の下の階層は、このように細分化されます。

 └小説
  └SF
  └ファンタジー
  └推理・ミステリー
  └ホラー・怪談
  └歴史・時代小説
  └企業・経済小説
  └日本の小説
  └外国の小説
  └ライトノベルレーベル
  └ロマンス小説レーベル
  └小説研究
  └小説の書き方


もうひとつ、なにかと利用の多い食関係を紹介します。

生活・実用
 └生活エッセイ
 └家政・家事
 └暮らしの法律
 └工作・手芸・クラフト
 └料理
 └食品・食文化
  :
  :
 

「食品・食文化」の下にはどんなジャンルがあるのでしょうか。

 └食品・食文化
  └食エッセイ
  └グルメ・レストランガイド
  └テーブルマナー
  └食器・テーブルコーディネート


どうでしょう。分類や件名にくわしくなくても、プルダウンで求める分野にたどり着けるのは便利ですね。

「ジャンル」に「価格」「発行年月」などを掛け合わせて検索すると、選書のお役にたてると思います。

ジャンルの一覧は、TOOLiのお知らせ画面「新ジャンル一覧」でご覧いただけます。
ジャンルを使った検索機能、ぜひ、お試しください。

2017年4月25日

AR(拡張現実)絵本

本日は「週刊新刊全点案内」2010号の発行日です。
掲載件数は1354件でした。

*こんな本がありました*

「ARと読むシリーズ」

・世界の童話
エステベ・プジョル・イ・ポンス(文)
アドリア・フルイトス(絵)
うえだ りさ(訳)
アルファブックス/アルファ企画(2017.5)

・世界の冒険家
カルメン・ドミンゴ(テキスト)
セザール・サマニエゴ(イラスト)
アルファブックス/アルファ企画(2017.5)

このような、映像や音楽などのARコンテンツとともに楽しめる絵本、
これからどんどん増えていくのでしょうか。

たまに目にしては気になりつつ...
実際にARが絵本でどんな効果を発揮しているのか、まだ一度も見たことがないので、個人的に興味(と期待?)は募る一方です。

今度こそ図書館で借りて、もしくは書店で買って、試してみようと思います!

2017年4月21日

ユダヤ教の分類項目が増えました ~分類/件名のおはなし・72~

データ部ログの「分類/件名のおはなし」シリーズ、前回まではNDC10版のおもな変更点を類ごとにご紹介してまいりましたが、お読みいただけたでしょうか。

そのなかでは取り上げていなかったのですが、10版の改訂箇所で私が個人的に注目しているのが「199 ユダヤ教」の細分化です。

10版でどのように改訂されたかをご紹介する前に、NDCの第2次区分表(綱目表)を見てみましょう。宗教に関する分類は、

16 宗教
17 神道
18 仏教
19 キリスト教. ユダヤ教

となっています。
(※ちなみに、「16 宗教」の下に、イスラム教[167]、ヒンズー教[168]、道教[166]があります)

ご覧のとおり、「19」にキリスト教とユダヤ教の両方が分類されます。元をたどれば同じ宗教ですので、2桁目が同じなのは頷けます。さらに、第3次区分表(要目表)まで見てみると、190~198はキリスト教で、199がユダヤ教です。そして、NDC9版までは、ユダヤ教の分類は「199」のみ。つまり、199より下位の分類項目がなかったので、ユダヤ教の資料はすべて「199」という分類記号でした。
ですが、10版で主題の細分化が行われ、下記の8つの分類項目が新設されました。

199.1 教義
199.2 ユダヤ教史.伝記
199.3 聖典
199.4 信仰録.説教集
199.5 会堂:シナゴーグ
199.6 典礼.儀式.戒律
199.7 布教.伝道
199.8 教派

日本では出版点数が多い分野ではないので、199の3桁どまりでも困らないかもしれませんが、大学で宗教を専攻していた私にとっては、ユダヤ教の分類が細分化されたのは嬉しいニュースです。これで、古代イスラエルの宗教史やユダヤ思想家に関する研究書も検索しやすくなります(ニーズは少なそうですが...)。

ユダヤ関連でもう1つ、10版で新設された分類をご紹介しますと、西南アジア・中東の歴史の分類「227」に、「227.99 パレスチナ」が追加されました。9版までは、イスラエルとパレスチナの歴史は、どちらとも「227.9」に分類するようになっており、資料が混在している状況でしたが、10版からは別々に分類できるようになります。こちらも利便性が高まりますね。

2017年4月20日

憧れのふくろう

4月の雑記のテーマは「ペット」です。

我が家にペットはいませんが、夫がちょっと前、なにがあったのか「ふくろうを飼いたい...」とうっとりしていました。
ふくろう...って家の中で飼えるものなんでしょうか。猛禽だし。夜行性じゃなかったっけ。

ですが、探してみると、ペットとしてふくろうを飼いたい人向けの本は複数刊行されていました。ここ2、3年で需要が出てきたのかな、という感じの出方です。

飼うこともできると思えば気になり始め、しばらくはTVでふくろうが映ると「...かわいい」「かなりかわいい」「うわあ...(ハート)」という時期が続きました。

結局、餌はマウスが望ましいらしい、などの話を聞いてペット初心者にはハードルが高いとあきらめたのですが、美しい姿や鋭い目、がっしりした爪など、やっぱり魅力的ですね。


本を眺めつつ想像の中でたわむれることにします。

「世界で一番美しいフクロウの図鑑」

マイク・アンウィン(著)
エクスナレッジ(2017.2)

2017年4月19日

きょうのデータ部☆(4/19)

201704191207000.jpg

      本社1階ショールームでは、「科学道100冊」を
      展開中。
      むずかしそう...? 
      いえいえ、美しかったり、素朴な疑問だったり、
      オタクだったり、くじけなかったり。
      ワクワクのラインナップです。
      http://kagakudo100.jp/

2017年4月18日

語る歴史

本日は週刊新刊全点案内2009号の発行日です。
掲載件数は1467件でした。

*こんな本がありました*
「マタギ聞き書き その狩猟民俗と怪異譚」

武藤鉄城(著)
河出書房新社
(2017.4)

タイトルの通り、東北の狩猟民である「マタギ」の聞き書きです。
「秋田マタギ聞書」というタイトルで1969年に出された本を改題したもの。

著者の生没年は1896~1956年。明治29年に生まれ、昭和31年に亡くなったことになります。明治に育ち、大正・昭和時代を生きた人。
戦争をはさみ、時代によって変わりゆく日本を目撃していた世代といえるのかもしれません。
聞き書きの年代は主に昭和10年代。解説にいわく、"純正のマタギ文化が現存していた"地域の、"マタギがマタギ本来の暮らしをつづけていたころ"の聞き書きとのこと。これだけでいかに貴重なものなのかがうかがえます。語り手の数も30人以上と、かなりのボリュームです。

もう一件、当事者の語りが記録されて本がありましたのでご紹介。

「オーラルヒストリーで読む戦後学校建築 いかにして学校は計画されてきたか」

2017年4月17日

ADEACと国立国会図書館サーチの連携が始まりました

3月29日より、国立国会図書館サーチ(以下NDLサーチ)とのメタデータ連携が始まりました。
NDLサーチで資料検索結果に、ADEACに搭載されている資料の書誌データが表示されるようになりました。

さっそく試しに「大阪陣図」で検索してみました。
大阪陣図.PNG
このように検索結果の右下に「デジタルアーカイブシステムADEAC」と表示のあるものがADEACに搭載されている資料です。
ADEACへのリンクをクリックするとADEACの画面へ移動して高精細画像も閲覧できます。

現在は試験運用中で、2017年3月上旬時点でADEACに公開されていた資料が検索対象です。
本格運用は平成29年度下半期に開始する予定です。
本稼働に向けて目下開発中ですので今後をお楽しみに。
NDLサーチとADEAC、あわせてぜひご活用ください。

2017年4月13日

ペットロス

今月の雑記のテーマは「ペット」。
我が家にも去年まではペットがいました。
ニャン太という名前の猫ですが、去年の秋に16歳で天国に召されてしまいました。
若いころは体が大きくて持ち上げるのも大変だったんですが、最後は荒木経惟の「チロ愛死」のように小さく細くなってしまって...。
そういうわけで、いま我が家はペットロス状態です。

今までそばにいた存在が急にいなくなってしまったという喪失感ももちろんですが、精神的にだけではなく物理的にもペットロスで困ることが起きてしまいました。
ネズミです。
そもそも、猫を飼い始めたのも、老朽化した実家にネズミが出没し始めたからでした。
忘れもしない16年前のある日、会社から帰ってきたら母親が「猫もらってきちゃった!」と言うので、「はあ!?」と愕然としたわたし。
冗談で「猫を飼えばネズミはいなくなるかもね」とか言っていたんですが、本当にもらってきてしまうとは。
しかしニャン太は優秀なハンターでした。
最盛期には週に2~3匹のネズミを捕まえてくれました。
そんなにネズミがいたのかというのも驚きでしたが...。

そしてニャン太なき今、再びネズミが勢力を広げようとしております。
しまってあった乾麺がネズミにめちゃめちゃに食い荒らされてしまいました。
毒エサを撒いたり、ネズミホイホイを置いてみたりしましたが、効果なし。
やっぱり我が家には猫が必要なのかもしれません。

2017年4月12日

きょうのデータ部☆(4/12)

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          昨日の風と寒さに耐えたテラスの桜。
          ふわふわの花びらが、ほんとうに愛らしいのです。

2017年4月11日

地図の聖地

本日は週刊新刊全点案内2008号の発行日です。
掲載件数は1411件でした。

*こんな本がありました*
地図学の聖地を訪ねて 地形図片手にたどる測量の原点と地理教科書ゆかりの地

松山洋(編著)
二宮書店(2017.4)


実に様々な分野で、それぞれの"聖地"があるものです。
こちらの1冊では、第1部「地図測量の聖地」、第2部「地理教科書の聖地」という構成で、地図学の"聖地"を紹介。実際に訪れた折の写真も多数掲載されています。

「地図測量の聖地」としてとりあげられているのは、水平方向の位置決めをするのに重要な日本経緯度原点や、垂直方向の位置決めをするのに重要な日本水準原点、南アルプス山頂付近の三角点・標高点、日本標準時子午線が通る明石市、西脇市の日本測地系の「日本のへそ」と世界測地系の「日本のへそ」(違うのですね!)等々。
しかし、写真がところどころ無断立ち入り禁止や進入禁止の立看板なあたり、"聖地巡礼"もなかなか簡単ではなさそうな。イベント時に施設公開をするところもあるようですので、それを利用するのもいいかもしれません。

「地理教科書の聖地」には百瀬川扇状地、室戸市の海岸段丘、砺波市の散村(散居村)など、なるほど、高校の地理の授業で聴いた覚えがある(はずの)言葉が並びます。授業のネタ探しにも役立ちそうです。

余談ですが、カヴァーそでの「おもな地形図記号」に、本を開いた形の「図書館」の地図記号をみつけて少し嬉しくなってしまいました。

2017年4月10日

2017年春のADEAC公開情報

新年度を迎え、ADEACにも多くのニューフェイスをお迎えしました。今回は2017年から新たに公開となった機関を一気にご紹介します!

港区 デジタル港区史
港区教育委員会 デジタル港区教育史
港区からは『新修港区史』(昭和54年)、港区教育委員会からは『港区教育史』(昭和62年)、『港区教育史資料編』(平成9年)をデジタル化しました。
今後は初めての試みとして、新たに作成する港区史および港区教育史の編さん過程を公開します。
随時収集した資料を公開するなど状況をお知らせしていきます。今後をお楽しみに!

玉野市立図書館・中央公民館 玉野市デジタルアーカイブ
明治時代から昭和までの古写真をたくさん掲載しています。
その中からせっかくなので少しだけご紹介します。
大正時代「無動院ご開扇」。拡大してよく見ると、なにやら不思議な姿の人たちが最前列に並んでいます。
お面をつけている人もいれば何やらハイカラな服装の人も...仮装行列?いったいどんな行事だったのでしょうか。
続いて昭和44~45年「市民会館結婚式」。三三九度の写真の中にシンプルながらも粛々とした結婚式次第が写っています。
この大阪万国博覧会の年に結婚なさった方たちは、東京オリンピックの2020年に金婚式を迎えます。
自分の知っている街とは違う風景でも、懐かしさを感じさせるものがいろいろと写されていますね。

雲龍山勝興寺 文化財
富山県高岡市の古刹、雲龍山勝興寺所蔵の、戦国大名、蓮如、顕如の文書、松姫婚礼調度など97点の宝物をデジタル化公開しました。
絵図194点・文書4,858点の目録データも公開しています。
3D『梅鉢紋蒔絵女乗物』ではなんと、駕籠の内観も見られます。
内側の豪華装飾・天井絵を駕籠に乗っている視点で見られますから、駕籠に乗っている気分を満喫できますよ。

山口県立山口図書館・山口県文書館 デジタルアーカイブ
『WEB版明治維新資料室』は山口県ならではの貴重資料の宝庫です。
NDLデジコレとのリンクやNDLサーチ・OPACへのアクセス等、仕掛けも満載です。
昨今話題の「応仁の乱」で活躍した、中世山口の守護大名・大内氏関連の文化財2点も公開しています。

萩市立萩図書館 藩校明倫館デジタルアーカイブ
長州藩の教育を担った藩校明倫館の遺構紹介と、関係資料および萩図書館が所蔵する明倫館蔵書の一部を公開しています。
『萩城下町絵図』はGOOGLEマップと重ね合わせたオーバーレイマップが見られます。
延享年間と現代が、地図上でリンクします。

壬生町 地域史料デジタルアーカイブ
教育委員会発行の壬生町地域関連資料をデジタル化しました。
『文化財デジタルマップ』では、古墳・遺跡、史跡・名勝等の一覧から地図上の位置へリンク、
更に各遺跡の解説にもリンクしています。地図から解説へ、解説からまた地図へ戻って、壬生町全体を往ったり来たり楽しむことが出来ます。
神社の祭礼など、動画が公開されているものもあります。

明石市立図書館 明石 郷土の記憶デジタル版
刊行物3点と、『あかし文化遺産マップ』を公開しました。
市域を四分割した『あかし文化遺産マップ』内のマップ番号と、『あかし文化遺産』の本文ページが相互にリンクしてます。
地図を見ながら、解説を読みながら、街歩きのおともにも使っていただけます。


さて駆け足で一気に紹介させていただきました。
ほかにもすでに公開中の機関に新たに史料が追加公開された機関や、ご紹介しきれなかった史料もたくさんあります。
ぜひお時間のある際にご覧ください。
次回はADEACから新たなお知らせもありますので、来週もお楽しみに!

2017年4月 7日

AV(視聴覚)資料のNDC10版対応

先日4月3日のブログでご案内したとおり、
2017年4月1日より、TRC MARC/TタイプでNDC10版の提供を
開始させていただいております。

AV(視聴覚)資料については、映像資料は図書と同様に
TRC MARC/TタイプでNDC10版の提供を開始させていただきます。

新幹線、北へ ビジュアル・ケイ発売 (Marc No.16905263)
 10版 536.5 / 9版 546.5 / 8版 546.5


『新着AV』『おすすめAV』『映像資料目録』など
AV情報誌は、4月発行号よりNDC10版のみの掲載に変更となります。

NDC10版採用をご検討される場合は、弊社お客様係までお問い合わせください。

なお、録音資料については、TRC音楽分類のため、ご提供に変更は
ありません。

ご不便ご面倒をおかけすることもあるかと思いますが、何卒ご了承ください。
今後とも、TRC MARCをよろしくお願いいたします。

2017年4月 6日

仲良くなる方法

4月に入ってようやく暖かくなり、都心では桜が満開になりました。そんな4月の雑記のテーマは「ペット」です。

最近はめずらしいペットが人気ですが、私が子どもの頃はペットといえば犬か猫がメジャーでした。犬派・猫派なんて言葉もありますね。以前データ部ブログにそんな記事を書きました。

個人的には犬飼いだったので犬はもちろん好きですが、猫も好きです(というか動物全般的に好き)
ただ、猫は飼ったことがないのでどうやって接していいのかわかりません。犬だったら「よーしよしよしよしよし」となでまわせますが、猫に対しては「あの、もしよろしければ首の下あたりをなでてもよろしいでしょうか?」と思わず下手に出てしまいます。そんなオドオドした雰囲気が伝わるのか、悲しいことに猫にはあまり好かれません...。
どなたか、猫と仲良くなる方法をご存じの方、ぜひ教えていただきたいです。

2017年4月14日

聖徳太子? 厩戸王?それとも...

中学校の新学習指導要領で「聖徳太子」を「厩戸王(うまやどのおう)」に変更すると公表されていましたが、3月末の告示で学校現場に混乱を招くとして現行の「聖徳太子」の表記に戻すことが決まりました。

歴史で習う著名人に2つ呼び名があったら生徒が混乱するという趣旨で表記を戻すようですね。習う生徒も混乱するかもしれませんが、テストを採点する先生も大変です。「聖徳太子」「厩戸皇子」「厩戸王子」、はては「豊聡耳皇子」...。どこまでが正解になるんでしょう。

さて、教科書ならずとも、こうした異名同人には混乱がつきものです。
聖徳太子を例とすると、

聖徳太子著「法華義疏」
上宮王著「法華義疏」

と2冊の本があるとします。

ちょっと見には、タイトルは同じだけれど著者が異なる別の本のように見えます。しかし、上記のケースは「上宮王」というのは聖徳太子の別名なので、実は中身はほぼ同じ本でしょう。

ですが、書棚で聖徳太子の「法華義疏」を捜している人の目の前に、上宮王の「法華義疏」があっても、捜している人に「聖徳太子=上宮王」という知識がなければ、手に取ることはないかもしれませんね。

そこで、典拠ファイルの登場です。
データベースで検索する際には、上のような事態を避けるための工夫がされています。
それが著者の名称を「統一標目のもとにまとめる」こと。

TRC MARCが準拠している「日本目録規則1987年版 改訂3版」(NCR)にはこうあります。
「23.2.1.1 著名な、あるいは著作の多い著者については、統一標目はつぎの優先順位による。」
ア)参考資料等において多く用いられている形
イ)多くの著作で一致している形

聖徳太子のような歴史上の人物もこのルールに則ります。著者に対し「統一標目」を決め、図書にあらわれるそれ以外の表記を「記述形」とします。統一標目は名前が表すように必ず「1つだけ」そして記述形はいくらあってもよろしいのです。

例えば、TRCの聖徳太子の典拠ファイルは次のようになっています。

11000051120-0000 聖徳太子
11000051120-0001 皇太子仏子勝鬘
11000051120-0002 上宮太子
11000051120-0003 上宮皇
11000051120-0004 上宮王

統一標目と記述形というシステムがあることによって、統一標目と異なる責任表示であっった場合も統一標目がMARCに入力されます。それによって「聖徳太子」という検索で、図書に「皇太子仏子勝鬘」や「上宮太子」という責任表示しかない図書もヒットさせることができます。

さらに、典拠ファイルを通して検索すれば、統一標目を知らなくても「上宮王」という著者を検索することで「上宮王」の責任表示がある図書を含む、聖徳太子の全著作を検索することができます。

聖徳太子に限らず歴史上の人物は別名が多いものですが、この統一標目と記述形というシステムを利用すれば、多種多様な別称を総当たりで検索しなくても、全ての著作を網羅することができます。

********

ちなみに聖徳太子を改めて調査したところ、TRCで使用している参考資料類は、のきなみ「聖徳太子」で記載されていました。今、改めて典拠ファイルを作成するとしても統一標目は「聖徳太子」で決まりです。

私自身はといえば、少女時代に山岸涼子の『日出処の天子』を愛読していました。そんな理由で「厩戸王子」が「私の統一形」。そんな人がデータ部には他にもいるみたいですね。


2017年4月 5日

きょうのデータ部☆(4/5)

201704051249000.jpg

        お昼休みに播磨坂へ行ってきました。
        文京区の代表的なお花見スポットです。
        花は満開でまさに見ごろ。人出もすごいことに!
        
          だんだんと満ちる今年の桜かな

2017年4月 4日

きもの

本日は「週刊新刊全点案内」2007号の発行日です。
掲載件数は1384件でした。
今月の表紙はこちら。

p20170404.jpg

スタート時を彩ってくれる桜を一輪!
街路樹の桜を見上げると、枝のつぼみはまだギュッとして小さいけれど着々と準備を整えている様です!
(Juriさん)


*こんな本がありました*

ヨーロッパに眠る「きもの」 ジャポニスムからみた在欧美術館調査報告

深井晃子(著)
東京美術(2017.3)


サブタイトルに「ジャポニスムからみた在欧美術館調査報告」とあるように、ヨーロッパの美術館、博物館に収集保存されているきものおよび関連染織品についての調査をまとめた本です。

調査対象はフランス、イギリス、イタリア、オーストリア、ポーランド、ドイツ。

浮世絵などに比べると、染織品類の海外流出品の調査はそれほど進んでいないそうで、
ジャポニスムの時期に流出したきものの概要を知るための、これがおそらくは初めての調査とのこと。


今週号には
kimono design

Keiko Nitanai(著)
チャールズ・イー・タトル出版(c2017)

という本もありました。
こちらは2013年に刊行された「着物の文様とその見方」の英語版です。

2017年4月 3日

色々と~新設件名のお知らせ2017年3月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

3月の新設件名は5件でした。その中に「草木染」があります。


小学生の頃、草木染をやったことがあります。
行事のテーマが「古代人」。食事は火起こしからやって(でもメニューはカレーだったような)、図工の時間に作った土器をたき火で焼くなど、1泊2日古代スタイルで過ごす合宿でした。
その間に着る服も貫頭衣を用意しないといけなかったのですが、なかなか自宅で良い布が見つからずシーツを染めて作ることにしました。
庭の葉を集めて煮だしたところ、見たこともない泥色に。
地獄の釜ってこんな感じと思うような染料の出来上がりに内心大丈夫か?と思いましたが、洗って染めてを繰り返したら意外と落ち着いたベージュに仕上がってひと安心。
満足のいく古代衣装が出来たような記憶があります。


そんな訳で草木染の印象が個人的に残念なものになっていましたが、図書館で753.8染物の棚を見に行ったところ、最近では花や野菜の皮なども材料にしていて、台所で手軽に綺麗な色で染められるようです。
これが最初の印象だったら良かったのにと思うほどカラフルでした。
児童書だと工作や実験の本にも取り上げられています。


ちなみにその合宿、泊まる教室が理科室だったので寝静まるまでは本当に地獄だったことを思い出しました、昭和のお話です。

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