原タイトル
MARCのおはなし、今回は原タイトル注記についてとりあげたいと思います。
原タイトル注記には、2つの項目があります。
ひとつめは「原書のタイトル」の項目。シェイクスピアの「リア王」なら「King Lear」です。
もうひとつ、これとは別に、「翻訳にあたって使用したテキストのタイトル」を注記する項目もあります。
このふたつの項目には、それぞれに対応させて、「原書の言語」「翻訳にあたって使用したテキストの言語」という項目も入力します。
例えばこちらの図書
ひとつめの原タイトル注記として、「Se deg ikke tilbake!」が入っています。これが原書のタイトルです。これに対応する言語はノルウェー語。
もうひとつ、「Don't look back」という原タイトル注記も入っています。対応している言語は英語。これが、翻訳する際に使用したテキストのタイトルと、その言語になります。
もともとはノルウェー語の小説ですが、翻訳には英語のテキストを使用したようです。
こちらは
MARCには、原書の言語の項目にイタリア語が入っていますが、イタリア語の原書のタイトル注記は入っていません。
翻訳にあたって使用したテキストのタイトル注記「Senior service」が入っています。
翻訳に使用した英語版の図書のタイトルはわかるけれど、おおもとのイタリア語版のタイトルについては、図書に情報がなかったようです。
「翻訳にあたって使用したテキストのタイトル」の項目、および「原書の言語」「翻訳にあたって使用したテキストの言語」の項目は、2005年のMARCから使用開始になりました。