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2013年6月 アーカイブ

2013年6月28日

本文が外国語で書かれている本~MARCや検索のはなし~

こんにちは。新刊目録の望月です。
ひさびさに復活、「MARCや検索のはなし」です。
また毎月月末あたりに掲載していきますので、よろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介するのは「テキストの言語」について。
TRC MARCでは、その図書の本文が何語で書かれているかをアルファベット3文字のコードにして入力しています。

新刊目録の部署で作成するものは、日本で出版されたものを対象としているので、たいていはjpn(日本語)なのですが、外国語で書かれたものや外国語と日本語と併記してあるものなどもあります。

どんな本があるかといいますと...

・日本に興味のある外国人向けに、外国語で日本の文化や歴史を説明した本。この場合、本文は外国語で、タイトルも外国語の場合もあれば、タイトルは日本語の場合もあります。

「LEARNING JAPANESE KANJI」  言語コード:eng
「日本のことわざ」  言語コード:eng 

・日本語の本を翻訳したもの。小説だけでなく研究書もあります。

「谷崎潤一郎短編集」 言語コード:eng   
「琵琶湖の伝統的木造船の変容 英訳版」   言語コード:eng 

「百葉集 対訳詩集」のように、日本の詩歌を英語、ドイツ語、フランス語にそれぞれ訳した詩集もあります。この場合の言語コードは、jpn、eng、der、freと4つ付与します。

テキストの言語のコードを入れているので、TOOLiで本文の言語から検索ができます。
こちらの記事(「外国語の絵本を探す」「あの著作を!この言語で!」)など参考になるかと思います。

2013年6月27日

「校刊」の役割(和装本の責任表示(6))~ASで作成するデータについて~

前回、名前の前後にさまざまな文字要素がついた人物表記について書いてみました。実際に目録をとるとなると、現物のこうした表記から適切なかたちを抽出して記録するわけですが、記録の順番としては、現代書と変わりなく、直接的な著作者を先に、二次的な関与をした人たちを後につづけて記録することになります。巻頭の表記でもそういう順番になっていることがふつうですが、つねにそうとは限らず、大先生が校閲したような場合は、そっちのほうが先頭に書いてあったりすることもままありますので、単純にある通りの順番に転記すればいいわけでもありません。

また、巻頭にある記載はすべて責任表示としていいかというと、必ずしもそういうわけでもありません。たとえば、『唐詩訓解』という書物では、巻頭は「李攀龍選 袁宏道校 余應孔梓」となっています。この最後の人は上梓すなわち出版した書店の主人で、著作そのものには関与していません。このように出版者が著者と並んで巻頭に出てくるケースは、明(みん)以前の中国で出版された漢籍にわりと見られるものですが、それを翻刻したものにも原本の通りに記載されていることがよくあります。

ところで、清(しん)代中期以降の出版物で、著者につづけて「校刊」といった役割の人が書かれているケースをしばしば見かけます。『全國漢籍データベース』などでは、これらを出版者として記録し、著者とはしていないことが多いのですが、これはどうでしょうか。
たとえば明治時代の出版物で、見返しに「文部省校刊」とあれば、文部省が校訂して出版したということで、「文部省」が出版者であるのは間違いありません。しかし、「刊」というのは「出版」という以前に、本来の意味として「木を刻みこむ」「木を削る」ことそのものを意味しますので、文章を校訂して版木を修正させる作業が「校刊」なのです。すなわち、「校字」とか「校正」とかと基本的に同じことで、出版・発行には直接にはかかわっていないと見られるケースも多いのです。
ですので、「校刊」「校刻」「校梓」あるいは「刊正」「訂梓」「較刊」(較は校と中国語で同音同義)といった表記が巻頭にあったら、出版にかかわっていることが明きらかである場合以外は、出版者ではなくて責任表示として記録したほうがむしろよいと思われます。

このように、「ひとつのタームがいろいろな意味を持つ」ということと、「同じ意味を表すのにいろいろな表記がある」ということとが錯綜して絡み合っているのが和漢古書の世界であり、そこがやはり現代書と違ったむつかしさの要因のひとつになっていると言えるかもしれません。

2013年6月26日

今日のデータ部☆(6/26)

TRC本社のある東京都文京区大塚。

近所を散歩していると、昔ながらの風景にたくさん出会えます。


大通りを一本入るだけで、こんな階段坂や、

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こんな路地が。

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井戸がある家も。

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昭和にタイムスリップした気分になれます。

2013年6月25日

もう女の子と間違えられない

きょうは「週刊新刊全点案内」1821号の発行日です。
掲載件数は1407件でした。

* こんな本がありました*

最高かっこいい男の子DOGヘアカタログ
世界文化社(2013.7)
タイトル見て、一瞬遅れて、「犬の本だったんだ...」と認識。
表紙には「もう女の子と間違えられない!」という犬のセリフあり。

犬のヘアカットに性別があるなんて知りませんでした。
「やんちゃショート」や「ゆるふわ巻き髪」...犬におしゃれで負けそうです。
ちなみに「最高かわいい女の子DOGヘアカタログ」も同時刊行。

そういえば、立ち話で人間の赤ちゃんの性別をたずねるとき「女の子ですか?」と言うのがブナンというのを聞いたことがありますが、わんこの場合はどうすれば...。いずれにせよ注意しなければならないなと思いました。

その他、生物つながりで、こんな本も。

ときめくカエル図鑑
世界中のカエルを美しい写真やエピソードとともに紹介。
「きれい」「きもかわ」「アースカラー」などのユニークなカテゴリー分けに注目。
カエルに興味がないひとも、ドキっとするかも。

金魚のことば
「あくびする姿がかわいいのよ」なんていう、あふれんばかりの金魚愛が見られます。語り口もイラストもかわいいです。

2013年6月24日

Bachは、やはり大海だった~バッハ・イヤーの思い出~

こんにちは。AV(録音・映像資料)の岩瀬です。
今日は、私がAVに異動して間もない頃の思い出話を。

それは、バッハ・イヤー(J.S.バッハ:1685~1750の没後250年)を翌年に控えた1999年の秋のこと。まだ来年の話なのに、すでにこの頃からバッハ関連のCDがわんさか入荷していました。
音楽に疎い私でも、さすがにバッハの名前と顔と有名な作品をほんのいくつか...といった程度には知っていましたが、これほどまでに作品数が多く、また、後世のアーティストたちに多大な影響を与え、今なお愛され続けているとは。
とにかく、来る日も来る日も、バッハ、Bach、ばっはぁ...。

何しろ大変だったのは、内容タイトルの入力。今でこそ、入力システムの改善などにより負担が激減したものの、当時は1曲1曲、まったくの白紙の状態から入力しなければなりませんでした。内容タイトルは、CDの解説書の曲目一覧から採用することがほとんどですが、バッハの場合、1曲のタイトルが長い! たとえば、

フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調BWV1030
(MARC No.99911040「フラウト・トラヴェルソのためのソナタとパルティータ全集」の1曲目)
だとか、
カンタータ第109番《われは信ず、愛する神よ、不信仰なるわれを助けたまえ》BWV109
(MARC No.99911839「カンタータ全集」第8巻の10曲目)
などなど。
もちろん、短いタイトルだって多いのですが、「フラウト・トラヴェルソ」って何? とか、曲の後ろにいつも付く「BWV」って何だ? とか、クラシック初心者には見慣れない言葉ばかり。さらに、内容タイトル標目、つまりヨミも入力しなければならず...。ふぅ~。

ちょうど"ミレニアム"も目前、コンピュータ関連の2000年問題も騒がれ、何となくお祭り気分(?)の中でのバッハ。
かのベートーヴェンが、「バッハは小川(Bach)ではない、海(Meer)である」(もしくは「海よりも偉大だ」)と言ったと伝えられていますが、まさに海の波のように押し寄せるBachに飲み込まれる毎日でした。それはもちろん、バッハ・イヤー本番の2000年が終わるまで続きました。

ご参考までに、バッハが責任表示に含まれるAV MARC件数(録音資料)を調べてみたところ、1999年では213件、2000年では246件でした。その前後の1998年では96件、2001年では122件ですから、どれだけ凄かったかお分かりになりますでしょうか。

そのおかげで、何があってもオドロカナイゾ、と心ひそかに待ち構えていたのですが、2006年にモーツァルト(1756~1791)生誕250年、2010年にショパン(1810~1849)生誕200年、2012年にドビュッシー(1862~1918)生誕150年、そして今年はワーグナー(1813~1883)生誕200年...と、有名作曲家の記念の年を何度も迎えたはずなのに、あのバッハ・イヤーほど大変な思いをしたことはありません。ちょっと拍子抜け。やっぱり、あの年は特別だったのかなあと、今では懐かしい思い出です。

2013年6月21日

梅雨明けは・相関索引 ~分類/件名のおはなし・42~

いつも天文ネタを書いている気がします。そこで今の季節といえば梅雨です。もっとも沖縄地方は既に梅雨明けしたそうです。早いのに驚いたのですが平年との差は9日早かったということでした。関東甲信地方の平年は7月21日ごろで私の感覚でもそんなものです。沖縄地方並みに早まって欲しいものです。なにしろ梅雨入りも平年より10日早い5月29日でした。5月に梅雨入りと驚いた記憶があります。さて梅雨に関する本はないかと調べてみました。結果は、意外と無いなあ、でした。それでも「梅雨前線の正体」という本が昨年刊行されていました。勿論6月刊行です。さて分類件名を見てみましょう。分類は451.37、件名は「大気」と「気象-日本」でした。451.37は「大気環流.気圧.気団.前線.晴雨計」の分類なので合っていそうです。

しかし「梅雨の話」というようなタイトルから、この分類を探すのは余程注意して451気象学を見ないといけないのではないでしょうか。そんなときに活躍するのが「相関索引」です。NDC9版では「本表編」とは別に「一般補助表・相関索引編」に収録されています。相関索引は通常の索引とは異なった点があります。そのひとつは教育社会学のような合成語は「キョウイクシャカイガク」で検索できるとともに「シャカイガク」からも検索できるようになっている点です。ちなみに「社会学 361」に続いて掲載されているのは「音楽社会学 761.13」「教育社会学 371.3」「芸術社会学 701.3」「言語社会学 801.03」「宗教社会学 161.3」「政治社会学 311.13」「法社会学 321.3」でした。もうひとつが細目表に記載されていない用語を索引語として採用している点です。解説によると、「基本件名標目表(BSH)および国立国会図書館件名標目表(
NDLSH)などの件名標目表や各種書誌などを参照して,できるだけ網羅した」そうです。残念ながら「ツユ」では検索できませんでしたが「バイウ」で探せば「梅雨前線 451.37」が掲載されていました。どうやら「梅雨の話」という本が来ても451.37でよさそうだなと思いました。

2013年6月20日

「号+姓+名+字」の順番です(和装本の責任表示(5))~ASで作成するデータについて~

前回、日本人が中国風の姓名を名乗る「修姓」という慣習について書きました。和漢古書の場合、本文巻頭が最も優先される責任表示の情報源になりますが、巻頭の表記が「物茂卿」のような「姓+名」だけのかたちであればシンプルでわかりやすいのですが、実際はそうしたものはむしろ少なく、慣れないとどこが姓名なのやらわかりにくいかもしれません。

たとえば雨森芳洲(あめのもり・ほうしゅう)の『橘窗茶話』(きっそうちゃわ)という著作の巻頭を見てみると、「對馬 芳洲雨森東伯陽甫著」とあります。「雨森」が姓(苗字)で「東」が名なのですが、その前後にいろいろ文字要素がついています。
まず、「東」のあとの「伯陽」ですが、これは「字(あざな)」で、もともと中国の習慣によるところの、本名を呼ぶのを忌み憚ってつける「呼び名」です。本名は「諱(いみな)」ともいい、自称では用いますが、他人の本名を呼ぶというのは極めて失礼に当たることになるので、成人した時に本名のほかにこの「字」というものをつけます。「伯陽」の後の「甫」は、字のあとにつける美称(びしょう)です。このほか、「名」や「字」の後に、「~先生」「~大人」などといった敬称をつける場合もあります。
つぎに、前のほうにつくものですが、まず「對馬」(対馬)は、この人の本籍地です。中国ではこれを郷貫(きょうかん)と言いますが、日本の地名でも「山城」を「城州」というように中国風に言うことがあります。なお、この位置に書くのは基本的に本籍地ですが、居住地を書く場合もあります。
さて、残るは「芳洲」ですが、これは「号」すなわち雅号で、今で言えばペンネームのようなものです。「漱石」「鴎外」「啄木」「子規」みな号です。「号」は「姓+号」のかたちももちろんありえますが、尊称の場合や名や字と一緒に用いられる場合は、姓の前に置かれます。たとえば石川鴻斎(鴻斎は号・名は英・字は君華・修姓は石)といった人の場合、「石川鴻斎」のほか「石(川)英君華」「鴻斎石(川)英」「鴻斎石(川)英君華」「鴻斎石(川)先生」といった表記はありますが、「石川英鴻斎」「石川英君華鴻斎」とかいった並びには基本的にまずなりません。

また、日本人の場合、本姓のあとに「朝臣(あそん)」とか「宿禰(すくね)」などといった「姓(かばね)」をつけて、「大江朝臣元就」(=毛利元就)という具合に書くことがあります(同じ漢字なのでややこしいですが、姓(せい)ではありません)。通称や官職名は、「長谷川善左衛門寛」という具合に苗字と名の間に置かれます。苗字と本姓とを両方書く場合は、「新井筑後守源朝臣君美」(=新井白石)といった順になります。

さて、こういった要素が組み合わされた表記の場合、そのまま転記してももちろん間違いではないのですが、それではやはりどうも芸がありません。それに漢籍の場合は「字」や「号」が書いてあっても本姓名のみを記録するというのが原則ですので、記述形としては、日本人もそれにあわせて姓名を抽出して記録したほうがよいでしょう。たとえば、『橘窗茶話』は「雨森東著」とすればいいですし、「石英君華著」などとあれば「石英著」とするということになります(もちろん、統一形は「雨森/芳洲」「石川/鴻斎」となります)。
姓もしくは苗字のあとに「名」の表記がなくて「字」や「号」しかない、すなわち「石川鴻斎先生著」とあれば、敬称は省いて「石川鴻斎著」のようにすればいいでしょう。ただ、「鴻斎石先生著」とあったら、表記の順序を転倒して抽出するよりは、そのまま転記したほうが適切かと思われます。なお、この場合は「鴻斎石著」としてしまうとちょっとわかりにくいので、「鴻斎石先生著」全体をひとかたまりとして転記したほうがよいかと思います。
「新井筑後守源朝臣君美著」のような場合は、記述形は、本姓と苗字とでは「名」により近い位置にある本姓のほうを選んで、「源君美著」とするのが適切かと思います。

ちなみに、官職や位階は、正式には姓の前に置くのですが、中国では時々ものすごく長いものになることがあります。たとえば、宋の司馬光の撰による『資治通鑑』(しじつがん)という著名な史書の巻頭を見てみると「朝散大夫右諫議大夫權御史中丞充理檢使上護軍賜紫金魚袋臣司馬光奉敕編集」となっています。こういうのを見るたび、官職名は省くという規則でよかったなと思うわけです・・・。

2013年6月19日

今日のデータ部☆(6/19)

TRC本社から歩いて10分ほどの場所にある護国寺。

五代将軍・徳川綱吉が、生母桂昌院の願いにより建てた真言宗豊山派のお寺です。

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境内のいたるところで出会う猫たち。

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猫好きにはたまらないスポットです。

2013年6月18日

マトリョーシカとイネムリ


きょうは「週刊新刊全点案内」1820号の発行日です。
掲載件数は1159件でした。

* こんな本がありました*


ロシアのマトリョーシカ

スヴェトラーナ・ゴロジャーニナ(著)
スペースシャワーブックス(2013.6)

すべてのページがマトリョーシカ!
こんなにも種類があるんですね。
装飾もいろいろあって、色とりどりです。
どんどん開けて最後のちいさな一人にたどり着くと、顔が点になっちゃってる!など面白い発見もできます。
全員が並んでいるのを見比べられて楽しいです。


もう1冊気になったのがこちらです↓↓

世界が認めたニッポンの居眠り

ブリギッテ・シテーガ(著)
阪急コミュニケーションズ(2013.6)

サブタイトルは「通勤電車のウトウトにも意味があった!」
そんな大げさな...とちょっと笑ってしまいましたが、
いつでもどこでも寝られる?のは日本人特有だったようです。

日本のイメージとして紹介してもいいのかちょっと複雑ですが、外国の人には興味を持ってもらえそうです。

2013年6月17日

ジュニアとシニア~典拠のはなし~

英語名では、父親と息子が同じ名前のときに、
「Jr.」や「Sr.」を後ろに付けて区別するそうです。
確かに芸能人など、付けた形で通っている人もいますね。
ちょっと昔で歌手「サミー・デイヴィス・ジュニア」など。

Jr.(ジュニア)なら、お父さんと同じ名前かな?
Sr.(シニア)なら、息子さんと同じ名前かな?
と思いつつ典拠ファイルを探し始めます。
小さな違いなので結構見落としがちですが、
同一人扱いを防ぐキーポイントになっています。

「わが父チャップリン」チャールズ・チャップリン Jr.
こんな書名ならとても分かりやすいのですが
120000050660000  Chaplin,Charles       ← 父
120000363440000  Chaplin,Charles(1925~)← 子
実は典拠ファイルにはまだ現れていませんが、なんとお祖父さんも        同姓同名のよう。
Chaplin,Charles (1863 or 1864~1901)
             参考:「Library of Congress Authorities」

また、ジャンルが同じなので、混同してしまいそうな
コミック・アーティストの親子
キック・アス」ジョン・ロミータ・Jr.
ベスト・オブ・スパイダーマン」ジョン・ロミータ・シニア(内容細目著者)
120002583300000 Romita,John   ← 子
120002683970000 Romita,Johnny ← 父
             (JohnnyはJohnの愛称)

こちらも同じジャンルのミュージシャン親子
「yours to keep」アルバート・ハモンド・ジュニア
「カリフォルニアの青い空」アルバート・ハモンド
120002357660000 Hammond,Albert       ← 子
120002696830000 Hammond,Albert(1944~)← 父

忘れてはいけないのは、Junior姓(名もあり),Senior姓もあること。
ややこしい?ことを一つずつ整理しながら、典拠作業を進めています。

2013年6月12日

今日のデータ部☆(6/12)

雨の水曜日。
今朝は少し早めに家を出て、教育の森公園へかるがもを見にいってみました。

ウワサではもういなくなってると聞いていましたが...

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2羽いました!
...と思ったら、右側の鳥は鳩でした(ちょっとガッカリしちゃって鳩さんゴメン!)

この「かるがも&鳩」コンビ、どういう関係かはナゾですが、しばらく付かず離れずの距離でお互いの様子をうかがっていました。

2013年6月11日

隠し味に一粒

きょうは「週刊新刊全点案内」1819号の発行日です。
掲載件数は1216件でした。

* こんな本がありました*
「森永ミルクキャラメルレシピ100」

森永製菓株式会社著 みなくちなほこ料理指導・スタイリング
徳間書店(2013.5)

タイトルどおり、あの「ミルクキャラメル」のレシピ本です。おなじみの黄色い箱が表紙なのでインパクトは十分。
生誕100年ということで、ビルの装飾やら今年はなにかと話題になっていますね。

キャラメルのレシピといえば、やっぱり生キャラメルとかキャラメルラテとかかしら、と何気なくページをめくると...
最初の特集はなんと「おかず」。しかも本の半分近くを占めています。キャラメル棒棒鳥には結構な衝撃を受けました。
たしかに、程よい甘さがソースの隠し味になるのかも?コクもありそうな感じがします。メイプルシロップと同じような感覚でしょうか。今度使ってみようかな。(料理に使う前に、そのままおやつとして食べ切ってしまいそうですが)

もちろんスイーツのレシピもたくさん載っています。

こういうレシピ本はあらかた出揃ったかな、と思ってましたが、まだまだブームは終わらないようです。

2013年6月10日

ハンコ

図書館蔵書の書棚を整理していたら
ハンコがぎっしり詰まった缶が出てきました。

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TRC MARCが手書きだった頃に使われていたハンコたちです。
半角ハイフン、ピリオド、カンマなどの間違えやすい文字をハンコで指示していたんですね。
ハートやクローバーは、可愛くデコっていたのではなく
★=分売不可 など、この記号一文字毎に意味がありました。

私はこのハンコを使ったことはないのですが
入社した時は、手書き原稿でした。
少しでも読みにくい字、紛らわしい字を書くと
すかさず先輩方の赤ペンで丁寧に直されていて...。
字が綺麗な同期がうらやましかったです。

2013年6月14日

お祝いのブックリスト制作~その2~

~昨日のつづき~


出産祝いの絵本選びをする際に、選に漏れた本はブックリストを作ってそこに載せ、一緒にプレゼントすることにしました。


実際のリスト制作の作業には、私たちが日々尽力しているMARCを活用! 
MARC作成はしていても、選書となるとめったにすることはありません。
本を選ぶ側にとって、大事な情報ってナンだろう? 
タイトル、著者、出版者、価格は絶対。
同定のためにISBNも重要。
新たな本との出会いを広げるためにシリーズ名もあった方がいいし...。
出版年が入ると長く読みつがれているのがわかるなぁ。
実際にお家の本棚に入るのか、大きさもわかった方が実物をイメージしやすいだろう。
紹介文も、あるとないとでは読みたくなる気持ちが大違い。
つらつら考えながら検索し、情報を抽出しました。

そうして印刷したリストを、再度部内に回覧、コメントを書き込んでもらいました。筆跡で書いた人が分かってしまう我々ですから、文字・文言もそのまま、回覧原本をプレゼントの一部とすることにしたのです。


出来上がりはこんな感じ ↓ になりました。

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さて、以下にリストの一部をご紹介!
ちょっと長いですが、ご覧になってみてくださいね。


続きを読む "お祝いのブックリスト制作~その2~" »

2013年6月 7日

夏を楽しく安全に! ~TOOLiで探そう 3~

こんにちは、新刊目録の原田です。今日は「TOOLiで探そう」の第3回を、データぶー子ちゃんと一緒にお届けします。

databuko12.gif

ぶー子:ふう、蒸し暑くなってきましたね。天気予報では、毎日のように熱中症に注意! と言ってますよ。

ハラダ:実は去年、母が熱中症になったの。自分で体調のおかしさに気づいて病院に行ったので大事には至らなかったけれど...。

ぶー子:子どもやお年寄りには、周りの人が注意してあげましょうと言われるけれど、実際どんなことをすればよいのでしょう? 熱中症のことが易しく書かれた本があったら読みたいものです。

ハラダ:では、TOOLiで調べましょ。

ぶー子:件名のところに「熱中症」と入れるのですね?

ハラダ:医師や看護師向けでなく、一般向けの本を探すなら利用対象で「般」をチェックしましょ。

ぶー子:15件ヒットです! うーん、一般向きとはいえ、かなり詳しい内容みたい。この中では、「熱中症対策マニュアル」が、いいでしょうか...。でももっと簡単に、ざっくりと熱中症の原因と対策を知ることはできないものですか?

ハラダ:そ、そういえば...、ぶー子ちゃんってオトナ? コドモ?

ぶー子:ワタクシはヨウセイです!

ハラダ:まあいいわ。じゃあ子ども向けの本から探しましょうか。簡潔かつ正確な説明は子ども向けノンフィクションならでは。忙しい大人にも役立ちます!

ぶー子:子どもの本には学習件名が付与されているのですよね?

ハラダ:学習件名は、なかなかのスグレモノよ。「熱中症」について、1ページ以上記述がある本を検索することができちゃうの。

ぶー子:では学習件名に「熱中症」と入れて...。利用対象は指定せずに検索!

ハラダ:17件ヒット。たいてい目次ファイルがあるのよ。目次マークをクリックしてみて。

ぶー子:では「レイトン教授とふしぎ!なぜ?科学の話 4年生」を...。わあ!!「ナゾ13どうして熱中しょうになるのだろう?」という見出しがありました!

ハラダ:「天気でわかる四季のくらし 2 夏の天気とくらし」には「夏の病気 熱中症はいつでもどこでも」という項目があるわね。

ぶー子:書誌詳細画面の目次マークのとなりにある学習マークをクリックすると、熱中症について何ページから書かれているかわかるのですね。

ハラダ:書誌詳細画面をタグ形式で見ると、記述の終了ページもわかるのよ。熱中症について、何ページ書かれているか、どの本がより詳しいか、比べて選ぶことができるわけ。

ぶー子:何冊かまとめて読んでみます! これで熱中症についておおまかに理解できそう。

ハラダ:知識をつけて、夏を楽しく安全に過ごしましょうね。

2013年6月13日

お祝いのブックリスト制作~その1~

メンバーに子どもが生まれると、データ部ではみんなでお祝いを贈っています。
去年の話になりますが、元内容目次メンバーに女の子が生まれました。出産祝いにリクエストされたのは絵本。
お祝い係りの私はポンッ!と手を打ちました(心の中で)。
私もかつて第一子の時に、データ部から絵本をもらったのです。


私自身が絵本をリクエストした理由は、子どもの頃に特に好んでたくさん読んだ・読んでもらった覚えもなく、小さい子どもが何を喜ぶのか、まったく分からなかったから。そして、ずっと一緒に仕事をしてきたメンバーにこそ、第一子のための絵本を選んでほしかったからでした。

その時の長男も小学生になった今となっては、子どもがどういうものを好むのか、多少はわかるようになってきました。また、子どもを通して様々な絵本と出会う中、「データ部ラインナップはなかなかのものだったのでは?!」と思うように。

(前置き、長いですが)そんな私なので! 俄然張り切ったわけです。


まずデータ部内に回覧を回し、プレゼントに良さそうな絵本の候補を上げてもらいました。一巡して戻ってくると、

名作絵本
仕掛け絵本
知育絵本
歌絵本
小さい頃好きだった本
子ども・甥・姪が好きな本
さっきMARC作成した本
などなど・・・

数えること、どーんと60冊超。
さらに眺めれば眺めるほど、この回覧自体も貴重なものに思えてきました。
予算的に全部は無理だけど、こんな本も挙がったよと、知らせたい気持ちもあります。
本人と赤ちゃんはもちろん、薦めてくれたメンバーのため、より多くの人に読んでもらうのを待ってる本たちのためにも!
(最後のは今、考えました)
そこで、作ったのがブックリストです。


~明日へつづく~

2013年6月 6日

おたんじょうびおめでとう!

こんにちは、典拠の木内です。タイトル、いきなりすみません。私事ですが、今日6月6日は友人の誕生日なのです。
♪ハッピーバースデイ~

6月6日にちなんだ何かおもしろい映画はないかな?と、TOOLiでAV検索(映像検索)をしてみました。すると...!!


オーメン 製作30周年記念特別編」

リチャード・ドナー(監督)
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン(2006.12)


なつかしさ...そして、恐怖がよみがえってきました。
そういえばこの映画、むかし6月6日生まれの友だちと一緒に見たなぁ。子供のころ父親にむりやり見させられたという彼女のおすすめシーンは、家族3人が車で教会に向かう場面とのことです...ギャー!! ひとりではとても怖くて見られません、よね?

ちなみにこの検索、TOOLiのAV検索で「すべての項目」に"6月6日"を入力して検索した結果です。しかし、なぜ? どうやら内容紹介に「6月6日午前6時、ローマの産院で生まれた(以下省略)」が入力されていたためヒットしたようです。
同じ理由で結果一覧にはこちらの落語DVDも。


桂吉弥のお仕事です。3 」

桂吉弥(口演)
テイチクエンタテインメント(2008.7)


内容紹介には「2008年6月6日、ワッハ上方にて収録(以下省略)」、なるほど。

今度は自分の誕生日や図書検索でも試してみようと思います。意外な検索結果が期待できそうで、おもしろいですね。

2013年6月 5日

きょうのデータ部☆(6/5)

今朝、会社に向かうとちゅうで、日光浴をする猫を見かけました。

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ずいぶんと大胆なおすがたで...。

2013年6月 4日

強く美しく!

本日は「週刊新刊全点案内」1818号の発行日です。
掲載件数は1304件でした。

今月の表紙はこちら。
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もう梅雨のはずですが、なかなか雨降りませんね。


さて、こんな本がありました。
闘う女たち vol.1
闘う女たち vol.2
丸山 剛史(撮影)
竹書房(2013.6)

表紙の鮮やかなコスチュームでいかにも格闘技!という女性ですが
ほかには高校生の女子相撲の選手や、同じく高校生の女子空手の選手なども掲載されています。
格闘家というより、どちらかというとスポーツ選手という感じで
とってもさわやかな笑顔と真剣な表情が素敵でした。
それにしても女子相撲なんてあるんですね...初めて知りました。

そういえば、女子高校時代に隣の席の子がボクシングをやっていて
女の子なのに目のまわりを青くしたり、鼻を骨折したりしながらもがんばっていたなということを思い出しました。

去年のロンドンオリンピックでは、女子レスリングの活躍は本当に素晴らしかったですし、出場はなりませんでしたが、女子ボクシングも話題になりました。
レスリングはぜひオリンピックの種目として生き残ってほしいです。

格闘技は見てるこちらも「痛い!」と思ってしまい、少し苦手なのですが
さわやかに汗を流して闘う女性は、思わず応援したくなってきます。

2013年6月 3日

~新設件名のお知らせ2013年5月分~


明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

5月は17件の件名を新設しました。

その中に「電動アシスト自転車」という件名があります。ここ数年でだいぶ普及した感じがしますが、「電動アシスト自転車」のみを取り上げた本も出ています。


電動アシスト自転車パーフェクトガイドブック

サイクルプレス(2013.5)


電動アシスト自転車最新購入ガイド

コスミック出版(2013.7)


そういえば以前、実家の古いアルバムに、ペダルの付いたスクーターのようなものにまたがる若き祖父の写真があり、「この乗り物はなんだ?」と母に聞いたところ、「バタバタだ」という答えがかえってきました。
この「バタバタ」は、「モペッド(モペット)」と呼ばれ、これが原付(原動機付自転車)のはじまりだそうです。ペダルをこがなくてもモーターだけで走れる点が、「電動アシスト自転車」とは違うところ。

「バタバタ」という愛称の由来はなんでしょうか?走る時のモーター音?
なんだか乗ってみたくなるかわいい呼び名です。「電動アシスト自転車」にも、呼びやすい愛称が、そのうちできるかもしれませんね。

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