3回にわたってTRC MARCの改訂についてご紹介させていただく記事も今回が最終回。
本日は分類班から改訂事項をご紹介させて頂きます。
とは言うものの、分類班の担当部分は“鋭意準備中”の改訂【準備】事項なのですが…(トホホ)
『週刊新刊全点案内』での選書の際などに参考にしていただこうと、TRCが独自に付与しているジャンル。
現在は1階層40ジャンルを付与しています。
しかし、40のジャンルでは括りがあまりに大きすぎて、残念ながらあまりお役に立っていませんでした。
例えば分類:913.6となってしまう日本の小説。ジャンルでも全て「小説」となってしまうため、結局分類件名でもジャンルでも、推理小説なのか、それともSFやファンタジーなのかといった事はわかりませんでした。
そこで、今回ジャンルを全面改訂。従来のジャンルのほかにもう1つ、最大4階層、1084ジャンルもある詳細な新ジャンルを付与する予定になっています。
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こんにちは。データ部新刊目録 大谷です。
昨日は、今年のTRC MARC改訂の内容の一部を簡単にご紹介しました。
昨日の続きといたしまして、今日は、目録のちょっとした工夫についてです。
最初は1冊の作品として刊行された小説でも、評判がよくて続きがどんどん刊行されることがあります。
「続」とか「パート2」ならともかく「なんとかの巻」とか「なんとか編」という形になっていて番号が付いていないことも。最初からのファンならあまり困りませんが、何冊も出てしまってから「ちょっと読んでみようか」と思った人には順番がよくわかりません。
たいていは一話完結になっているので途中から読んでも面白いのですが、作品世界ではそれなりに時間が過ぎているものです。途中からライバルが出現したり、さらに次の巻でそのライバルと仲良くなったり。恋の行方には最後までハラハラさせられることも。
できれば、お話の順番どおりに読んでいきたいな。
そんなご要望にお答えするため、
最初の1巻が刊行されたときは巻次の表示がなく2巻目以降から巻次が表示された場合、1巻目に巻次を補記して続きものであることを明確にいたします。巻次が図書にないものでも、帯・広告などで順番が判明した段階で、巻次およびシリーズの巻次を補記いたします。
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