きょうのデータ部☆(7/31)
MARC作成の際の参考資料のひとつにJIPSJコードブックがあります。
こちらは図書にある漢字を調べるのに使います。
復刻版など古めの図書のときは日頃見慣れない漢字に要注意です。
コードブックをひらくとページには細かな文字で書き込みが。
外字調査の結果を手書きで随時更新しているのです。
MARC作成の際の参考資料のひとつにJIPSJコードブックがあります。
こちらは図書にある漢字を調べるのに使います。
復刻版など古めの図書のときは日頃見慣れない漢字に要注意です。
コードブックをひらくとページには細かな文字で書き込みが。
外字調査の結果を手書きで随時更新しているのです。
今日は「週刊新刊全点案内」1826号の発行日です。
掲載件数は1506件でした。
先日、近所のお祭りの花火の音が自宅まで聞こえてきました。
日本の夏を感じた私です。
せっかくなら浴衣で行きたいものだ、と思ったところで
そもそも浴衣を持っていないことに気がつきました。
そんな私が気になった本がこちら
*こんな本がありました*
「100年前の写真で見る世界の民族衣装」
先週に引き続き写真集です。
ナショナルジオグラフィックのアーカイブから、
1900~30年代の民族衣装を着た写真を解説とともに収録しています。
しばし見とれてしまいました。
モノクロ写真でも伝わってくるその地の空気。圧巻です。
そして衣装もさることながら、写っている方の表情が素敵。
民族衣装というのはやはりその地の人に似合うようにできているものなのでしょうか。
こういう世界の多様さは、今後もあり続けてほしいものです。
最後に浴衣を着たのは幼稚園の時だったか...
などと言っていないで今年は着てみようかな。
今年は寺山修司没後30年という記念の年で、美術館など各地で企画展が開かれたり、関連本も出版されています。戯曲もたくさん上演されていますね。
寺山修司が生んだ「ことば」にスポットを当てた作品を展示する展覧会もあるようです。
ことばに敏感でいるのはなかなか難しいですけれどいまいちど。
「ポケットに名言を」
先日ワタクシやってしまいました。
書店で新書を買ったのですが、数行読んだところで「あれ、この文章、すごく見覚えがある...(嫌な予感)」となりまして、パラパラとページを繰って探しましたら案の定「××年に○○○として刊行された」云々の文を発見。「○○○」...我が家の本棚にありますよ。
文庫ではなく新書だったので油断してしまいました。
さて、このような再刊時などにタイトルが「A」→「B」に変わったと確認できるもの、MARCには注記が入り、すぐに分かるようになっております。
改題して刊行された「B」には、「A」(出版者名 出版年刊)の改題
改題元の「A」には、「B」(出版者名 出版年刊)に改題
と注記されます。
例えば、
(B)「中世ヨーロッパの家族」の注記には"「中世の家族」(朝日新聞社 2001年刊)の改題"
(A)「中世の家族」の注記には"「中世ヨーロッパの家族」(講談社学術文庫 2013年刊)に改題"
と入っています。
また、版表示がある場合には
「B」には、初版のタイトル等:A(出版者名 出版年刊)
「A」には、Bの版表示のタイトル等:B(出版者名 出版年刊)
のように注記されます。
例えば、
(B)「透析ナースのための透析機器トラブルバスター」第2版には"初版のタイトル:透析機器のエラー&トラブル解決ブック"
(A)初版の「透析機器のエラー&トラブル解決ブック」には"第2版のタイトル:透析ナースのための透析機器トラブルバスター"
と注記されています。(出版者は変わっていないので、出版者以下は注記から省略されています。)
ちなみに、再刊・文庫化・改訂等に伴っての改題とは少し違いますが、全集刊行の途中でタイトルが「A」→「B」に変更になった場合には、
「B」というタイトルに変更になった最初の巻に、「A」の改題,巻次を継承という注記を入れています。
7月刊行の『週刊新刊全点案内』1822~1826号掲載分で、改題に関わる注記を入れたものは158件ありました。結構ありますね!
前回、巻頭以外の見返しや奥付などに表記がある責任表示について書いてみましたが、しかしながら目録をとる場合、これらのようにはっきり書かれているものを記録していればそれで済むわけではありません。著作に関与した人が、上にあげたような場所に明記されていないことが、和漢古書の場合は非常に多いのです。
ではどこを見なければならないかというと、序文や跋文(ばつぶん)です。これらを書いている人が、著者・編纂者・校訂者・訓点者などであることがしばしばあります。
もちろん、序文や跋文を書いただけで本文にまったく関与していないという場合も多いですので、あくまで本文に対して何らかの関与をした人を責任表示として記録します。
注意しなければならないのは、序文や跋文の先頭や末尾に「~著」「~撰」とあっても、それは序文・跋文そのものに対する役割を示しているのであって、本文に対する役割を示しているのではない、ということです。それらをそのまま役割表示として記録しているオンラインの書誌を見かけることが結構あるのですが、それは基本的にみな間違いで、原則としては、タイトルに対応する役割表示としてはすべて補記で記録すべきものです。
すなわち、校訂者が跋文を書いていて「何某著」と署名していても、本文の著作者ではありませんから、「何某〔校訂〕」と記録することになりますし、同様に、かりに著者の自序に「何某撰」とあったとしても、その「撰」はあくまでその序文についての役割表示ですから、著作そのものについては「何某〔撰〕」と記録しなければなりません。
序跋の作者が本文に対してどういう役割を果たしているのかは、やはり序文・跋文そのものをちゃんと読み解く必要があります。文中に「書肆の求めに応じて句読(くとう)を施した」云々かんぬんと書かれていればその人が訓点者だとわかりますが、よく読んでみると「書肆の求めに応じて弟子の誰それに句読を施させた」と書いているような場合もあり、そうなるとこの序跋を書いた人ではなく「弟子の誰それ」が訓点者ということになるわけです。
ということで、序跋の中身をきちんと読むために、古文漢文の知識経験が、ある程度以上はやはり必要になります。
いずれにせよ、このように序文中や跋文中にしか出てこない人たちを、必要に応じて、役割表示を補って記録していなければ、和漢古書の書誌としてじゅうぶんなものとは言えません。たとえば日本で出版された漢籍で、訓点者が巻頭にはなく序跋にしか出てこないことなどざらですが、巻頭の表記だけからたとえば「『詩經』 朱熹集傳」とだけ記述し訓点者を記録していないのは、あたかもクラシックの音楽CDの目録で「『運命』 ベートーベン作曲」とだけ書いて指揮者が誰なのか書いていないようなものです。『運命』といえばベートーベン、『詩經集註』といえば朱熹なのはわかりきった話なので、カラヤンの指揮なのかアーノンクールの指揮なのか、松永昌易の首書(かしらがき)なのか松下見林の校正なのか、そこが肝腎なわけです。
もっとも、和漢古書の場合は、実際の訓点者が不明という、「覆面指揮者による演奏」のようなこともしょっちゅうではあるのですが。
夏休み前にしては冴えないお天気ですが気温が低めでちょっぴり過ごしやすいですね。
昨日も15時頃だったでしょうか、パチパチという激しい雨音が窓から聞こえてきて驚きました。
傘たちが待機中です。帰る頃までお天気がもちますように。。
今日は「週刊新刊全点案内」1825号の発行日です。
掲載件数は967件でした。
今週に入ってから電車がすいているなぁなんて思っていたら
学生さんは夏休みに入ったようですね。
夏休みなんてまだまだ先の感覚でしたが
気づけば来週は8月。
予定を全く考えていませんでした、うーん失敗。
見渡す限りの青い海、白い砂。ビーチで日がな一日のんべんだらり。
実現したことがない、私の理想の夏休みの過ごし方なのですが
そんな世界に誘ってくれそうな写真集を見つけました。
*こんな本がありました*
表紙のタヒチのホテルがバカンス感溢れていたので
ビーチリゾートのホテルが多いのかと思いきや
氷でできたアイスホテルや海中ホテルなども載っていました。
避暑に良さそうです。
しかし場所が遠い...
目の保養で終わりそうです。
さてホテルつながり?で
先日、第149回芥川賞・直木賞の発表がありましたね。
直木賞の桜木紫乃著「ホテルローヤル」は
「週刊新刊全点案内」1799号でご案内済みでしたが
芥川賞の藤野可織著「爪と目」は
来週発行の1826号ベルA・HAグループで掲載の予定です。
毎日必ず数冊は刊行される料理レシピ本。
今はクックパッドをはじめ、インターネット上の料理レシピサイトが充実していますが、一冊にまとめられたレシピ本を読む楽しみはまた別のもの。
手元に置いておきたいなと思うレシピ本は、料理だけでなく盛りつけやお皿の選び方なども魅力的ですよね。実際に作らなくても、眺めているだけで生活が潤った気分になります(あくまでも気分ですが...)。
さて、NDC(日本十進分類法)新訂9版では、料理レシピ本は「596 食品.料理」に分類されます。和食は「596.21 日本料理」、ラーメンは「596.38麺類」、パンは「596.63 パン」などなど。
ただ、一見するとふつうの料理レシピ本でも、主題によって「596 食品.料理」以外に分類される本もあります。
その中で最も多く付与される分類が、「498.583 保健食.食餌療法」。病気治療を目的とした料理レシピは、ここに分類されます。
たとえば、この本。
血圧、血糖値、コレステロール、中性脂肪が気になる人に向けた、薬局で働く管理栄養士による家庭料理のレシピ本です。
こちらは、いまはやりのたまねぎ氷を使ったレシピ。
たまねぎを加熱し、トロトロ状態にして冷凍したものを料理に入れるだけで、メタボ、高血圧、糖尿病から便秘、肌荒れ、冷え性まで、さまざまな症状に効くとのこと。ちょっとやってみたくなりますね~。
(ちなみに、たまねぎ氷を使ったレシピでも、本の趣旨によって596に分類されることもあります)
「氷」つながりで、こんなレシピも。
毎日食べれば、健康と美容に効果大だそう。たまねぎ氷とエノキ氷の両方を使って料理をしたら、病気知らずになれるかも!?
TRC MARCでは、料理レシピや献立、食事法などを紹介している本には、ジャンル「生活・実用>料理>料理レシピ」「生活・実用>健康>食事」「医学・福祉>医学(一般)>栄養・食生活」などを付与しています。図書館専用ポータルサイト「TOOLi」の図書検索画面でこれらのジャンルを選択すると、596以外に分類された料理本も簡単に見つけられますので、ぜひ試してみてくださいね。
前々回と前回、巻頭における責任表示の表記について書きましたが、和装本の場合、責任表示の情報源は巻頭だけに限定されるわけではありません。『日本目録規則』改訂3版の規定にあるように、和漢古書の場合、図書全体が情報源になります。本文の巻頭に著者の記載がある場合、やはりそれが最も優先される情報源になりますが、巻頭ではなく本文巻末に記載されていることもありますし、総目次の冒頭や末尾に記載されていることもしばしばあります。
また、漢籍で地方志など公的な著作物である場合、巻頭にあげておくのではなく、本文の前に編纂に関与した人の名前をずらりと並べた丁を別にもうけている場合もあります。ただしこの場合、先頭に「総裁」などと書かれている大臣だの皇族だのは、名義のみの編纂責任者であることが多く、責任表示として採用するのは不適当であったりします。このあたりは今日でもありそうですね。
また、現代書と同じような感じで、見返し・扉や刊記・奥付に責任表示の記載があることもあります。図書のその場所にしか記載がないということもままありますが、巻頭の記載のほかに、それらの場所に異なる表記での著者の表示があるという場合も多く、たとえば太宰春台(だざい・しゅんだい)の『倭讀要領』(わどくようりょう)という本では、巻頭には「信陽 太宰純徳夫撰」(信陽=郷貫、純=名、徳夫=字)と、見返しには「春臺先生撰」と、奥付には「太宰弥右衞門撰」とあります。このように、巻頭の記載は「本姓名」のかたちが標準であるのに対し、見返し・扉には「号」が、刊記・奥付には「通称」が書かれていることが多い印象があります。
これは理由のあることで、見返し・扉というのは、キャッチーな宣伝文句が入っていることもしばしばある場所でもあり、名の知れた号をかかげて、読み手・買い手にアピールしたいわけです。
これに対し、奥付というのは、享保年間に大岡越前守が出したお触れ以降、作者と板元の「実名」をそこに出しておかなければならないという決まりになっていました。生前ほぼ呼ばれることの無い「諱(いみな)」や、勝手な自称であるところの「号」などを書いてもお役所的には認めてもらえず、「純」や「春臺」ではなく「ヤエモン」にしておかなければならない、ということなのでしょう(もっとも、お触れが出ているわりには、奥付に著者名の記載があるケースは必ずしも多くはないのですが)。
このほか、題簽(だいせん)や版心(はんしん)に訓点者などの記載がある場合もあります。表紙や題簽という一番最初に目に入るところに著者名が書かれているというのは、明治以降の出版物だとふつうですが、江戸時代のものでは必ずしも多数派ではなく、このあたりも著作性というものの意識の違いを何となく感じられます。
なお、中国で出版された漢籍などで、題簽や封面に「~署」とか「~題」あるいは「~篆」などとあるのは、単にその題字を書いた人で、著作に関与したわけではまったくありませんので、間違って著者として記録したりしないようにしなければなりません。
~~ MARCで探そうQ&A 第21回 ~~
Q. 日本国憲法を理解したいけど、解説文が難しいと読破できないかも。マンガで解説している本はないですか?
A. 資料形式「漫画」と掛け合わせて検索します。
TRC MARC/Tタイプには「資料形式」という項目があり、その中に「漫画」があります。
これは「漫画で表現されているもの、いわゆるコミック」と「漫画で説明しているもの」とに付与されています。
おさらいはこちらから→過去記事「資料形式で遊ぶ~MARCや検索のはなし~」
では、図書館専用ポータルサイトTOOLiの図書検索画面を使った探しかたをご案内。
掛け合わせには件名を使うと主題にぴったりのものが探せますが、ズバリの件名が分からない...。そんな時は件名にひとまず「日本国憲法」と入力。典拠は【★典拠ON】のままとします。そしてコード化情報→資料形式のプルダウンメニューから「漫画」を選択し、検索。
すると、典拠一覧という画面に移ります。
ここで先ほど入力した「日本国憲法」が「憲法-日本」の参照形であることが判明。
正しい件名が分かったので「憲法-日本」の行頭にチェックを入れて、次へをクリック。
「恋する日本国憲法」「憲法のことがマンガで3時間でわかる本 へぇ〜そうなのか!」など20件がヒット。
この検索方法なら、タイトル中に「まんがで読む」や「まんがで分かる」が含まれていなくても探せます。
また、資料形式に「漫画」と付与するのは、およそ全体の半分以上が漫画になっている場合ですので、漫画は入っているけど所々少しある程度、は含まれません。
興味が持てたら、資料形式の「漫画」をはずせば更に多くの本が探せます。
色々な主題と掛け合わせて便利にご利用ください。
今日は「週刊新刊全点案内」1824号の発行日です。
掲載件数は 1217件でした。
*こんな本がありました*
祝 富士山世界文化遺産登録!
ということで
富士登山が盛り上がりをみせていますね。
しかし、普段から山に行き慣れていない人(私です)は、
いきなり富士山に挑む、というわけには...
そんなとき目にとまったのがこちら。
「日本100低名山を歩く」
(角川SSC新書186)
日本国内お薦めの低山ガイドです。
この本では「低山」は標高1499m以下の山としているようです。
植物、動物、歴史、信仰などに触れながら山に親しむ...
高い山をめざすだけが登山ではないのですね。
ただ、低い山だからといって、気楽に考えてはいけませんよね。
もちろんこの本でも、危機管理術や装備、山でのマナーについて触れています。
「低山」といって埼玉県人の私が思い出すのは、宝登山。
(標高497m。この本にも載っています)
小学校の遠足で登った山でしたし、
当時も楽勝で登ったという記憶があるのですが、
この本を読んで、山においては常に危険はとなり合わせ、ということを
ひしひしと感じました。
引率してくださった先生方の入念な準備があったからこそ、
楽勝で登ったという思い出になっているのですね。
小学校を卒業して数十年、今にして知る「我が師の恩」です。
データ部ではない上にひと月近く前になってしまいますが、北鎌倉の明月院へ紫陽花を見に行きました。
あじさい寺と呼ばれる明月院の境内はほぼ青一色の紫陽花でいっぱい。
土の成分で色が変化する紫陽花が1色だけに統一されているというのは珍しいように感じます。
暑い日々が続きますが、撮った写真を時々ぼんやり見返しては涼やかな気持ちをもらっています。
ここ数年、映画館閉館のニュースをよく耳にします。
恵比寿ガーデンシネマ、シネセゾン渋谷、銀座シネパトス、銀座テアトルシネマ、三軒茶屋中央劇場...、東京の映画館ばかりですが、思いつくだけでもこんなに。浅草の名画座もすべて閉館してしまいました。
わざわざ映画館に行かず、家のテレビで観る人が増えてしまったのでしょうか。家でゴロゴロしながら観る映画もいいですが、映画館だから味わえる非日常の気分は捨てがたいです。
最近の新刊本を見ていたら、映画監督の名前が目につきました。往年の巨匠たちも、さぞや悲しんでいることかと↓
きょうは「週刊新刊全点案内」1823号の発行日です。
掲載件数は1310件でした。
* こんな本がありました*
自宅が比較的上野に近いということもあり、子どものころから動物園といえば上野でした。
そして上野動物園といえばパンダ。
そしてパンダといえばランランとカンカンの世代です。(年齢がばれる...)
ランランとカンカンが上野動物園に来た当時、我が家も一目見ようと動物園へ行ったらしく、パンダの檻の前で姉が迷子になったというのは今でも語り草になっています。
去年は残念でしたが、今年こそはシンシンが赤ちゃんを産むかも...!とまたパンダブームが再燃しつつあったのに、「偽妊娠」という結果に...。
ニュースで一喜一憂するぐらいなら気が楽ですが、その裏では飼育員さんたちの多大な努力があると思うと、「たかがパンダの妊娠」とも言っていられません。
パンダの妊娠は本当に難しいらしいので、「生まれたらラッキー」ぐらいに考えて、温かく見守ってあげたいですね。
こちら関東は、週末から凄まじい蒸し暑さ。
早くも梅雨が明けて、夏本番!です。
食べて飲んで、バテないようにせねば。
*****
私は、昨年6月末に長女を出産しました。
先日、こちらのブログで、出産祝いに絵本のブックリストを贈った話が
ありましたが、
→ お祝いのブックリスト制作~その1~
→ お祝いのブックリスト制作~その2~
そのブックリストをいただいた私のほうからも
少し書いてみようと思います。
データ部の人たちからお祝いをいただける、ということで、
絵本をお願いしよう、というのはすぐに決めました。
娘が生まれるまで、赤ちゃんとほとんど接したことがなく、
自分が絵本を読んでもらった記憶もあまりなく、
赤ちゃんが喜ぶ絵本はまるで未知でしたので。
それに、データ部で母をしながら働いている先輩たちが
忙しい毎日でも、絵本生活を満喫しているのは知っていたので、
その中から出てくるおすすめが、とにかく楽しみでした。
お祝いが届いて、開けた時、
絵本と一緒にブックリストを見つけた時、
本当にうれしくて、うるっと涙出ました。
今までもらった贈り物でナンバー1の嬉しさかもしれません!?
本のラインナップも感心しましたが
(歌の絵本や知育絵本まで、なかなかフォローできないかと)
なにより、皆からの書き込みがありがたかったです。
匿名と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
わたしはラジオ番組のリスナー葉書を想像してしまいます。
最近のインターネットでは匿名やハンドルネームがスタンダードで、某SNSのように本名を名乗るのが「あたらしい」という風潮になりましたが、図書は匿名の風潮から比較的遠いように思います。著者が匿名だったら、読者は著者で本を選ぶことができないし、著者にとっても自分の著作を選んで読んでもらえないのはマイナスですものね。
著者の傾向としては、いわゆるペンネームや筆名でも他と区別できるように、経歴を明らかにして周知された名前を使い続ける(場合によっては栗本薫=中島梓のように使い分けることも)ことが多いのですが、たまに経歴を伏せて匿名を使う著者があります。
先日気になったのが、この本、
「ザ・シークレット・フットボーラー すべて話そう、プレミアリーグの真実について」
著者は「ザ・シークレット・フットボーラー」、プレミアリーグで活躍したサッカー選手が匿名でサッカー界の内幕を語っています。図書の解説によると、この「秘密のサッカー選手」の正体に関してネット上などでさまざまな憶測が飛んでいるものの未だ特定はされていないのだとか。熱狂的なファンが多いサッカーのこと、すぐにわかりそうなものですけれども。
匿名とわかった著者の場合、わたしたちは既出の著者の変名ではないかと疑って調査をします。もし変名とどこかに公表しているならば相互参照(相互参照って何?という方はこちらをご覧ください)にすることもあります。この作業についてはこちらをご覧いただくと想像していただけると思います。
こうした調査のために日々典拠では、図書や参考資料で別の表記や別名を集積しています。
例えば、佐藤A子さん名義の図書に「鈴木B子としても活動」というようにあった時、その時点で鈴木B子で書かれた著書がなくても、今後出てくる可能性を見据えて鈴木B子名義があるという情報を社内で記録しておきます。すると、次回鈴木B子名義の図書が出版された時に、図書に佐藤A子と書いていなくても、生年や経歴、もろもろを考慮して同じ人物と特定できる可能性があります。著名な人物であれば各種人名辞典はもちろん参照しますし、外国人ならばアメリカの議会図書館(LC)など海外の情報も参考にします。
最近ではこんな本もありました。
「骨の祭壇 上」
(新潮文庫)
新潮社のHPによると
「ダン・ブラウン? ハーラン・コーベン? S・キング? 「ノーベル賞候補者」とも囁かれる正体不明の作家の会心作!」
著者のフィリップ・カーターは
「国際的に活躍するある作家の変名だということしかわかっていない。男性か女性かも不明。」
とのこと。
ちょっとワクワクしませんか?海外の小説が好きな人にとっては正体を憶測しながら読むのも楽しみ方のひとつでしょう。
ところが、調査の結果、わかってしまったのです。
正体はどうぞ典拠ファイルでご確認ください。
こんにちは! 新刊目録の原田です。
はや7月に入りました。夏休みももうすぐ。
宿題に悩む子どもたち(と親御さん)のためのお助け本をご紹介しましょう。
今年、刊行された新しい本ばかりです。
まずは、読書感想文対策。
続いては、自由研究対策。
最後に図画・工作対策。
TOOLiでは、目次がご覧いただける図書もあります。ぜひ、選書にお役立てくださいませ。
先日分類件名の付与作業をしている時に、懐かしい絵に出くわしました。
となりのトトロ (文春ジブリ文庫 G-2-3 シネマ・コミック 3)
スタジオジブリの「となりのトトロ」のフィルムコミックでした。(再来週発行予定の『週刊新刊全点案内 1824号』掲載予定です。)
この「となりのトトロ」、自分にとっては初めて見たアニメで、ここから順調に「魔女の宅急便」「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」etc. などのジブリアニメを入口に、アニメの世界にはまっていってしまったのでした...
そういえば今年は「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」の2作品が公開予定になっていますね。
ジブリアニメは「ゲド戦記」以降見てないなあ...(なんというか...「崖の上のポニョ」の周りの雰囲気・視聴者層と主題歌で近寄り難くて...)
久しぶりに見に行こうかな...などと考えつつ、きっと公開前にテレビでやるであろう「コクリコ坂から」(もしかしたら「借りぐらしのアリエッティ」とかそれ以前の旧作も)の方を楽しみにしてしまう出不精な私なのでした。
7月ですね。かき氷がおいしい季節になりました。
先週公園へ行ってみると・・・いました、かるがもです。
池から上がったすがたを間近ではじめて目撃したのですが、
おしりとあしの水かきがかわいくてしげしげと観察してしまいました。
ちょっと遠いですが奥にはさらに3羽。親子ではなく兄弟でしょうか。
ぷかぷか心地よさそうです。
本日は「週刊新刊全点案内」1822号の発行日です。
掲載件数は1571件でした。
今月の表紙はこちら。
ごくごくとのどを潤したい。
*こんな本がありました*
「奇跡の時代」
ジャケット装画に、ひとめぼれです。
どなたが描いたのだろう?と本を探ってみると、クサナギシンペイとありました。
1732号掲載のこちらのジャケット装画も担当されている方でした。すてき。
「茗荷谷の猫」(文春文庫)
明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
6月は9件の件名を新設しました。
その中に「沢登り」という件名があります。
小学生の頃、親戚の人たちと観音めぐりをしたことを思い出しました。
本格的な沢登りではないですが、山を登っていく途中に沢があったのです。
流れも速く、ごつごつした岩の間を歩くのは結構大変でした。
おじさんに持ち上げられたり、手をとってもらったりしながら何とか進んでいく感じです。(今となっては記憶が栄養ドリンクのCMみたいになっています)
靴はびちゃびちゃ、アブも飛んでいて...と憂うつでしたが、
頂上に着いたときの嬉しさと眺めのよさ、おにぎりのおいしさは最高!でした。
最近、山や沢に関する本をよく見かけます。
「山ガール」につづく「沢ガール」ブームもきているのでしょうか。