父と目録 その後のその2
先々週に続き、父の完全独力による目録の紹介第2弾です。
この目録、てっきり目録のための目録、目の前の本たちを記録したいから作ったのだとばかり思い込んでいたのですが、実は「その先」がありました。
どーん。
目録を使っての貸し出しシステム(?)です。VBAでできています。
先々週に続き、父の完全独力による目録の紹介第2弾です。
この目録、てっきり目録のための目録、目の前の本たちを記録したいから作ったのだとばかり思い込んでいたのですが、実は「その先」がありました。
どーん。
目録を使っての貸し出しシステム(?)です。VBAでできています。
毎日暑いですね。
東京では最高気温30度超の日が続いています。
さて、データ部の中で一番暑いだろうと思われるのがここ、暗室。
本の表紙画像を撮っている場所です。
ライトに照らされながらの作業ですから、夏場は大変ではないですか?と写真班のメンバーに訊くと、
「暑いといえば暑いけど、上から風が吹いてくるしそこまで大変ではないですよ」
あら、やや期待はずれな答え… なんてうそです。
快適にこしたことはないですよね。
それでもやはり、暗室に一歩入ると中は熱気がこもっていて、外との温度差が感じられましたよ。
本日は「週刊新刊全点案内」1580号の発行日です。
掲載件数は1267件でした。
*こんな本がありました*
昆虫食文化を紹介する本はいくつかありますが、これは分類が596.3(材料別による料理法)!
一瞬「それはないんでは…」と現物を確認してみると
本文はほとんど文字なのですが「大さじ○杯」「○カップ」の世界。
たしかにレシピ本です。
こんにちは。AV(録音・映像資料)の山老です。
いよいよ本格的な夏到来ですね。ばてずに頑張りましょう!!
今月より月に一度、最終月曜日にAVの記事をアップすることになりました。個人的には「きょうのデータ部☆」や「雑記」を書かせてもらっていたのですが、AV(録音・映像資料)としては3月の『月刊新着AV案内』休刊以来久しぶりの登場となります。AVの楽しい・大変・珍しい・困った話など、いろいろお届けしたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いします。
…といっておきながら私、しばらく消えます。
先月マッサージネタで雑記を書いた妊婦ですが、いよいよ産休の時期となったのです。
データ部は社内一女性の多い部署。産休&育休をとった後、復帰しバリバリ働いている人が何人もいます。そんな先輩たちの姿を励みに、スッキリ産んで(?)来年春にはバリッと復帰するつもりです。
来月からの記事はAVメンバーが交代で執筆予定。いろんな話が紹介できると思いますよ!
私もしばらく一読者となって、自宅PC・携帯サイトから楽しみにチェックするつもりです。
それではどうぞお楽しみに。
MARC MANIAX典拠も16回目、いよいよ今回はこれで一旦終了です。東洋人名、西洋人名、団体名と一通りやってきましたので、今日はそのまとめを。
図書では、その本の性格や出版の意図により、同じ人物や団体であっても著者の表示はさまざまです。一番書かれ方がまちまちなのは外国人の表記ですが、日本人でも文字が微妙に違っていたり、団体名でも略称で書かれていたり内部組織まで書かれていたりとやはりさまざま。
しかし!典拠ファイルのお役目である
■資料によって異なる記述であっても統一形を立てることで一つにまとめることができるように。
■同じ書かれ方をしていても、異なるものは異なるものとして区別できるように。
という趣旨の下、私たちは日夜(はちょっとオーバーですが)名前というものにいろいろなフィルターをかけつつ、新たな人名や団体名を登録し続けています。フィルターのまず最初は、これは人の名前なのか団体なのか?です。なにをいまさらとお思いかもしれませんが、最近はそれすら判断できない名前が著者として使われることは珍しくありません。著者紹介やら序文やら後書きやらを必死で読み、どうやら人でよさそうだと判断することも。たとえば「風//著」とある本。こういう名前というのは、個人のペンネームであっても、グループ名でもおかしくないものなので、図書に著者に関する情報がないと全くお手上げです。(ちなみにこの「風」は個人名でした。)
さらには、人ではよさそうだけれど、果たして日本人なのか外国人なのか?でつまづくこともあります。たとえば「マリア」とあった場合、これは日本人がペンネームで使用しているのか、イエス・キリストの母マリアか、はたまた外国人のファーストネームなのか?で悩んだりします。
そしておまけに同姓同名の人物が既に典拠ファイルにいたりすると、付記事項はどうするべきか?と続いていきます。
そうして初めて、その名前の固有の形が決定され、典拠IDが付与されます。これはTRC MARC上ユニークな形として登録され、2冊目3冊目とその人の著作が出れば、同じ漢字形、カナ形、付記事項、典拠IDがMARCに使われていきます。
ところで、典拠IDは固有のものなので、ずっと使われていきますが、例外もあります。それは、別人と判断していた二人が、実は同一人だと判明したような場合です。特に古い本の場合、今の図書のように著者紹介がないものが多く、別人として登録していたら、ある時不意に同一人だとわかる、そんなケースがあります。こういう時には、古い方を生かし、新しい方は、MARCをメンテナンスした上で典拠ファイルを削除します。もちろん削除した典拠IDは永久欠番(!)となり、二度と使われることはありません。
拝し(出てきた名前は大切に扱いましょう)、排し(正しく排列するために統一形の決定は正しく行いましょう)、廃す(それでも間違ってしまったとわかったら謹んで削除しましょう)というスローガンがあるわけではないのですが、典拠班の毎日は、これからもこんな感じで続いていくでしょう、多分。
というサブタイトルの本がデータ部にやってきました。この本。まだ書店さんの棚には並んでいないかもしれませんが…
ショッキングです。しかも「いつのまにか」というのが痛い。今回の「竹島」のように話題にならなければ、確かに「いつのまにか」なんだろうな~などと思ったりしました。
そういえば…科学の分野でも2006年、教科書が確実に変わる論争があったな~とふと思いました。
そんなときに来た本がこちら。
激しい太陽のフレア、輪やマーブルの美しい土星、鮮やかな青の海王星を越えた先にはきっと冥王星が…
本日は「週刊新刊全点案内」1579号の発行日です。
掲載件数は1141件でした。
*こんな本がありました*
本書は『看護学雑誌』に連載された「宮子あずさのお悩み外来―悩めることも才能だ!」をまとめたもの。
いわば看護師専用の身の上相談です。
看護・医療を受ける側としても、どんな相談が寄せられるのか興味をそそられますよね。
「“まんじゅう食って死ぬなら本望”と言う糖尿病の患者さんにどう対応すればいいの?」
「治らない患者さんに“大丈夫”と言ってもいいの?何を言っても気休めにしかならない気がします」
「看とりの場面で、死を受け入れられず“生き返らせて”とすがるご家族。どう接すればいいの?」
…等々、看護師ならではの切実かつデリケートな問題がズラリ。
看護の現場から発信されるものだけにとてもリアルです。
これらの悩みに寄り添い、ともに考えるのは看護師経験20年を超える著者。
常に真摯に回答しています。
中には医療サービスや医療批判報道といった大局的な問題も含まれており、現代の看護・医療を考えるきっかけになるかもしれません。
それにしても、看護師さんたちは日々このような悩みに直面しながら働いているのか、と思うと頭が下がります。
前回までMARC MANIAX典拠では、東洋人・西洋人の人名典拠ファイルを話題にしてきました。第15回は、団体名典拠ファイルを取り上げてみようと思います。
本の著者は個人名と思いがちですが、団体が著者・編集の本もたくさんあります。
団体名は、原則としてその団体の正式名称を統一標目とし、採用しなかった名称から参照を行っています。
実際の図書の情報源は、内部組織や略称しかなく、どんな団体なのかわかりにくい場合があるため、統一標目は正式名称にしているのです。
統一標目 | 記述形 |
日本放送協会 | NHK |
四国旅客鉄道 | JR四国 |
図書館流通センター | TRC |
統一標目 | 記述形 |
ベースボール・マガジン社 | バドミントン・マガジン編集部 |
日立製作所 | 日立製作所ソフトウェア事業部 |
茨城新聞社 | 茨城新聞社日立支社 |
統一標目 | 記述形 |
文部科学省 | 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 |
長崎県 | 長崎県環境部自然保護課 |
北海道大学 | 北海道大学工学部衛生環境工学コース |
たとえば、
ソビエト連邦共産党中央委員会附属マルクス・エンゲルス・レーニン研究所(21000000935‐0000)
のように、各図書の表示が、まちまちであっても、正式名称の統一標目のもとに、記述形が集合することになります。
0001ソヴエト同盟共産党中央委員会附属マルクス・エンゲルス・レーニン研究所
0002ソ同盟M.E.L研究所
0003ソ同盟共産党中央委員会付属マルクス=エンゲルス=レーニン研究所
0004ソ同盟共産党中央委員会附属マルクス・エンゲルス・レーニン研究所
0005 M・E・L研究所
0006マルクス=エンゲルス レーニン研究所
0007ソ同盟共産党中央委員会所属マルクス・エンゲルス・レーニン研究所レーニン伝特別委員会
0008マルクス=エンゲルス=レーニン研究所
0009全ソ共産党中央委員会附属マルクス・エンゲルス・レーニン研究所
0010マルクス、エンゲルス、レーニン研究所
0011マルクス・エンゲルス・レニン研究所
0012マルクス・エンゲルス・レーニン研究所
同じ研究所でも、さまざまな表現がありますね。
いままで、典拠ファイル上の形について述べてきましたが、責任表示の採用の仕方は?と目録に立ち戻って考えてみますと、団体名の著者の場合、情報源によって表示の形が異なるときは、
もっとも詳しい形を入力するとなっています。
この点が情報源の多寡・優先順位にしたがって記述形を採用する個人名の著者と、異なるところですね。
団体名と言っても、国際機関、外国企業、病院、博物館、神社、寺院、漫才コンビ、CDに出てくる楽団・ロックバンド…などなどあらゆる団体名が出てきます。
お笑い、アイドルグループなど、知名度が上がる前の段階で、図書を手にすることも少なくないので、見極めが難しいこともあります。
それぞれ齟齬のないよう「こういった団体名は、典拠マニュアル団体編のどこに、どうしろとあったっけ?」と心の中で呟きながらマニュアルを確認しつつ、統一形を決定し、ファイルを作成しています。
7月ももう半分以上が終わってしまいました。そろそろ梅雨明けかな?などと思いつつ、この雑兵めはいまだに季節感のある記事を書けないのでありました。なんだかなぁ…
先週のとある席での事。「一番古い人名典拠は誰か?」ということが話題になりました。
あ、古いといっても、「TRCMARCで一番最初に作った」という意味での古いではなくて、「人物の時代が一番古い」という意味の方ですよ?
筆者はその席では、
「多分西洋より中国の方が古いと思うから、春秋時代の諸子百家の誰かなのではないでしょうか?「六韜」の著者といわれているにしても、周初の太公望は人名典拠がないのではないかと思いますし…」
と答えたのですが、さて、これは本当でしょうか?
調べてみました。
『日経アーキテクチュア』誌上の同名の連載をまとめたもの。
「戦前の建築は大切にされるのに、戦後の建築はあっさり壊されてしまう」という問題意識からスタートした企画なのだそうです。
戦後建築(モダン建築)の魅力を紹介しているのですが、イラスト・文章・写真が三拍子揃ってバランスよく、そのいずれからもモダン建築への愛があふれています。
著者のお二人が、イラストで度々登場していて、その姿・発言もユーモラス。
建築マニアでなくても、それぞれの建築作品の見どころ、面白さ、良さが理解できるようなわかりやすい説明がありがたい。そして、あんなところにこんな建築が…知らなかったよ、見たいよ、の連続。
とくに私が見たいなーと思ったのは群馬音楽センター(アントニン・レーモンド)、かなり雄大な建物です。何席あるんだろ? 群馬といえばオーケストラも有名です。ここで聴いてみたいなあ。
そして本書で紹介されている建築で、私が中に入ったことがあるのは日生劇場(村野・森建築事務所)。初めて行ったときは子供でしたが、その不思議に輝きうねって曲線を見せる壁には驚いたものです。輝きはアコヤ貝だったのか…。
有名建築家による作品もどんどん取り壊しにあっているようです。たしかに時代遅れに見えてしまう建築や、汚れが目立つ建築もある。でも40年もたたないのに壊してしまうのはモッタイナイ。その良さを再発見して、上手にメンテナンスして大切に使っていきたいものですね。そんな気持ちにさせてくれる本でした。
西日本編もあります。
私が今までに立てたエントリーの中で身内(データ部)の反響が大きかったのは、去年の夏に書いた「父と目録」でした。雑記の話題に詰まった今、父の助けをまた借りてしまおう、あれから一年後の目録の進化を見せてもらおうと、実家から2008バージョンの目録(エクセルファイル)を送信してもらいましたので、少々ご紹介させていただきます。
ちなみに、父と職場とその書棚についてご紹介しますと、
父
・数十年、図書館へはほとんど足を運んでいないはず。娘の仕事も会社名以外はあまりよく分かっていない?
・趣味は、身の回りのあれこれをデータ化してパソコンに入れること
・仕事は実験の補助や雑用が主。書棚の整理は仕事の隙間時間にやろうと思い立ったのだそう
職場
・大学理工学部の物理実験室
・学部の1~2年生が物理の実験をしにやってくるらしい
書棚
・本は900冊ほど。大学生向けの科学基本書がほとんど
・その場で読むことはあっても、借りていく学生はほとんどいないらしい
まずは、去年の時点では方針を決定しかねていた分類について。
色シールでの配架は止め、試行錯誤の末、日本語で「大分類」「中分類」を決めて、テプラで印字して本と書棚に貼ることにしたそうです。色や数字でなく言葉では、配架する場所を探すのが大変では?と思いましたが、あまり借りていく人もいない書棚なら良いのかな…。
MARC MANIAX典拠も14回目。今回は、典拠のメンバー特有の職業病を雑記風にご紹介します。
それは、「外国の人の名前をみると、どこが姓でどこが名前か気になってしまう」という病気です。
■例1
旧姓がミドルネームになった人 ローラ・インガルス・ワイルダー
12000031862‐0000
Wilder,Laura Ingalls
ワイルダー,ローラ・インガルス
まずはよくある例から。
ワイルダーさんと結婚したローラ・インガルスさん。インガルスは旧姓ですが、結婚後はミドルネームとしています。
このような場合、現在の姓はあくまで「ワイルダー」なので、最後の一つだけを先頭に置いて姓,名+名の形をとります。
■例2
旧姓と結婚後の姓を複合姓にしてしまった人 ファラ・フォーセット・メジャーズ
12000229580-0000
Fawcett‐Majors,Farrah
フォーセット・メジャーズ,ファラ
こちらはメジャーズさんと結婚したファラ・フォーセットさんですが、この人の場合、結婚して新たに「フォーセット・メジャーズ」という姓を作ってしまいました。この場合、現在の姓はメジャーズでもなくフォーセットでもなく「フォーセット・メジャーズ」なので「フォーセット・メジャーズ」を先頭に置いて姓(複合姓),名となります。
■例3
スペインの劇作家 フェデリコ・ガルシア・ロルカ
12000010287-0000
Garcia Lorca,Federico
ガルシア・ロルカ,フェデリコ
スペイン語圏の人名は名+「父方の姓 Y(←省略されることもある)母方の姓」からなる連結姓となっているのが一般的です。
この場合は
ガルシア→お父さんの姓(より正確に言うとお父さんの父方の家系の姓)
ロルカ→お母さんの姓(お母さんの父方の家系の姓)
この二つがつながって、子どもであるフェデリコの姓は「ガルシア・ロルカ」となったのです。
ですので図書記号は「ロ」ではなく「ガ」になります。
■例4
ハンガリーの作家 クラスナホルカイ・ラースロー
12000229093-0000
Krasznahorkai,Laszlo
クラスナホルカイ,ラースロー
ハンガリーの人名は日本と同じ、姓+名の順番で表わされます。
なので、統一標目もそのままクラスナホルカイ,ラースロー。図書に書かれた形と同じになります。
普段典拠作業をやるときは、三つ名前が並んでいたら要注意、という感覚なのですが、二つしかなくてもハンガリーの人のように順番が異なっていたり、そもそも名前だけで「姓」というものがない国もあります。
世界各国から翻訳された本が出版される現代、「この国の人の姓名はどうなっているんだ?」と調査が欠かせません。典拠の部署の職業病、ますます重症になりそうです。
先週末は暑かったですね。今週末はどうなのでしょうか…?さて、季節感のない7月木曜日の雑念。2回目です。
1578号掲載のデータ作成用見本の中にこんな本がありました。(この記事をアップした時点ではまだ本屋さんにはないかもしれません。)
この本は辞書的な意味での「錬金術」を扱ったものだったのですが、この本を手に取ったときに「錬金術」が筆者の中で反応して、「錬金術といいつつ、また投資関係の本か…」などと思ってしまいました。
が、筆者のこの連想は的を射ているのか的外れなのか。
かなり大雑把にですが調べてみました。
様々な言語の語学辞書。
目録入力の際に利用することがあります。
例えば、以前に入力したこちらの本。
見本を手にした瞬間、私は固まりました。
画像だと見えにくくなっていますが、日本語タイトルと一緒に「 Операция Рабочая лощадь…」という外国語文字がずらずらと並んでいるのです。
おそらくロシア文字のようですが、意味までは分かりません。
もし、このロシア語がタイトルと同等の意味であれば並列タイトルとして採用しますが、異なる意味であればタイトル関連情報、つまりサブタイトルとして採用します。※
これはどっちなのだろう…。
英語とフランス語なら少し(本当に、少し)かじったことがあるのですが、ロシア語は……。
さて、こんな時に頼りになるのが語学辞書たち。
さっそく露和辞典を引いて調べてみると、どうやら日本語タイトルと同じ意味のようです。
ということは「 Операция …」は並列タイトルで採ればよいのですね。解決!
ほかに「翻訳書の原書の原タイトル/言語」「翻訳にあたって使用したテキストの原タイトル/言語」の項目を入力するときなどにも、語学辞書が役に立ちます。(こちらの記事参照)
※並列タイトルとするものの範囲も細かく決められています。
「奥付もしくは背を含む情報源の2ケ所以上に併記されている」「外国語の本文がある」「本タイトルがカタカナ形の表示である」等々といった条件のうち、いずれかを満たしていなければ並列タイトルとして採用しません。
本日は「週刊新刊全点案内」1577号の発行日です。
掲載件数は1414件でした。
*こんな本がありました*
ミツバチがそのへんで飼えるのでしょうか?
子どもの頃公園で遊んでいてハチに刺されたことがあり、大嫌いな注射をはるかに上回る痛さにかなり動転しました。一方、都内銀座の街中でミツバチを飼うプロジェクトが行われているという話を聞いたことがあります。どうなんでしょう。
この本では趣味としてミツバチを飼っている個人の方のお話をうかがい、ミツバチの生態を知った正しいつきあい方、はちみつがとれたときの感動、あわせて、はちみつのうんちくや楽しみ方を紹介しています。
はちみつ取るぞ!というよりも、まずミツバチたちの暮らしぶりを見ていると、じつに不思議で感動的でいとおしくなるのだそうです。
うちのミツバチがご近所の庭木にお邪魔しているのがきっかけでご近所づきあいが始まったり。
そう聞くと、少なくともミツバチに対する敵意はちょっとやわらぎます。
こんにちは。新刊目録・藤澤です。今月の雑記を担当することになりました。
本日は、最近気になるカレーについて。
最近、カレーの本が多く目につく気がします。気のせいなのかどうなのか?件名「カレー」でMARCを出して見ましたが、2008年に際立って刊行が多いというわけでもない…かな?今のところ、お店ガイドや新書も含めて10冊です。
値上げ値上げで、肉類やパスタを思いっきり食べることに少々抵抗を感じる今日このごろ。カレーなら、お肉が多少少なくても、お腹も心も満たされるしなぁなどと思っていたら、先ほどテレビで、カレー+サラダもかなり石油を食うと言っていたようです。う~む。
お財布に優しいということが分かっていても、一人暮らしには意外とハードルが高いのがカレーな気がします。料理に時間をかけたくない自分は、煮込み料理をほとんど作りませんし。そして、よく言われることですが、一度カレーを作ってしまうと何食も食べ続けないといけないのが大変で。
そんな時に、気になったのが、こちらの本。
紹介文を見るに、炒めた具にお湯で溶いたルーを入れるだけで、未体験のうまさのカレーができるらしい。これなら少量&短時間でできるかも?
→ どうしてもカレーが食べたかった日に、作ってみました。いつも通りの無手勝流で、ナスにキャベツにベーコンに玉ねぎ。未体験のうまさ!かどうかは分かりませんが、お店カレーでは出会えない、そしてたまに無性に食べたくなる、おうちカレーの味が手軽に作れて満足しました。意外なところにまだまだ料理の裏技はあるものですね。
MARC MANIAX典拠、再び始まりました。第13回は東洋人名の読み方についてです。(東洋人名とは中国人名および朝鮮人名のことをさします。)
最初に読んだときにはその良さがわからなかったけれど、大人になったある日、ふと、あの作品もう一度読みかえしてみたい、と思う...。そんな小説って、ありませんか?
私の場合は、中国の作家・魯迅の「故郷」がそうです。
では、魯迅を人名典拠ファイルで検索してみましょう。
<人名典拠ファイル>
11000109045‐0000
漢字形 魯迅
カタカナ形 ルーシュン
ここでカタカナ形にご注目。
私はこの作家を「ろじん」と覚えていましたが、TRCの統一形のカタカナ形は「ルーシュン」となっています。これはどうしてかというと、中国人名の統一形のカタカナ形を決定するにあたっては、次の規定にのっとっているからなのです。
漢字に母国語読みが併記された形で表示されている中国人名および朝鮮人名は、漢字の母国語読みで記載する。
漢字のみで表示されているものは、漢字の日本語読みで記載する。
「日本目録規則新版予備版追録および修正(版)」
3.4.3.2.2.の4 抜粋
母国語読みとは、もとの言語での発音に近い読み方、といったらよいでしょうか。中国人の人名であれば、より中国語の発音に近づけた読み方をしているものを母国語読みといいます。統一形の「ルーシュン」という読み方は母国語読み、というわけです。
一方、「ろじん」という読み方は、漢字の日本語での音読み(以下、日本語読みとします)です。上記の規定により、統一形には母国語読みを採用しましたので、「ろじん」は統一形のカタカナ形としては採用できません。ですが、日本語読みで広く知られている人の場合、そちらの名前でも検索できたほうが便利です。それに、読みかたから検索しようとした場合、漢字で書いてある名前をみて、母国語でどうよむかを想定して検索するのは、その言語に詳しくないと難しいものがあります。
そこで 図書の記述が漢字表記してあるものに対しては、記述形のカタカナ形に日本語読みを入力しています。
人名典拠ファイルではこうなっています。
統一形 11000109045‐0000
漢字形 魯迅
カタカナ形 ルーシュン
記述形 11000109045‐0001
漢字形 魯迅
カタカナ形 ロジン
これによって、漢字でどう書くか思い出せない、母国語読みもわからない...という状況でも、日本語読みから検索することができるようになっているのです。
「故郷」を最初に読んだのは、中学生の時。その当時は、登場人物の「楊おばさん」の強烈なイメージしか残らずじまいでした。今、この作品を読みたいと思うのは、魯迅がこの作品を発表した年齢と、自分の年齢が同じになったからでしょうか...。
いよいよ7月です。期末試験に夏休み準備にと皆様お忙しくなってきたのではないでしょうか?
…などと季節感のありそうな前振りから始めてみましたが、内容は季節とはまったく関係ありませんのであしからず。
さて(強引に話を切り替える)、TRCMARCには「著者紹介」というものが入っています。
名は体を表しており、「著者=その本を書いた人」を「図書にある記述のみで90文字以内で簡潔に紹介」するものです。図書にない事はゼッタイにいれません。
どんな感じのものかは「東京タワー」の回をご覧ください。中にしっかり入ってます。
大体は本のカヴァーの袖部分や、奥付ページの上などにある著者紹介(お手元に本があればごらんになってみてください。大抵あります。)を90字以内にまとめたものになっています。
しかし、なかにはそういったまとまった記述がない本もあって…今回はそういった場合にどのように入力しているのかをちょっぴりご紹介(ちょっとだけ趣味が入っていますがご容赦を)。
今週からは本館に戻ってフォトギャラリーをお届けします。
ダンボール箱 ~本館編~
別館の山に比べると、迫力が劣るような。
やっぱり空間が広いせい…?
(いえ、ここにある箱の数がたまたま少なかったんです、きっと)
今日は「週刊新刊全点案内」1576号の発行日です。
掲載件数は1700件でした。
おもいっきり夏らしい表紙です。
*こんな本がありました*
時々仕事の説明をすると、「入力する本は好きなものを選ぶんですか?」ときかれることがあります。が、毎日270冊(平均)の本を処理していくためには、もちろんそんな余裕はなく。
書棚に山と積まれた本たちを、一山とってはワシワシと作業を進めていくことになります。
そうして今週も仕事をしておりましたところ、こんな一冊が―
おお、これは…!!
学生時代に読みたかった、ミシェル・ド・セルトーの『ルーダンの憑依』!
17世紀前半にフランスの地方都市ルーダンでおこった悪魔憑き事件を分析した本書。
名著の誉れ高いというのに当時は邦訳がなく、私のお粗末なフランス語力では原書を読むこともできなかった……その翻訳がついに!と、ひそかにテンションが上がります。(データ部はとっても静かな部署なので、心の中で小躍りするにとどめましたが。)
不意の出会いだからこそ嬉しさもひとしお、そんな出来事でありました。
今日は、7月第1回目の『週刊新刊全点案内』の発行日。
月初めの新刊案内には「新設件名標目のお知らせ」を掲載しているのをご存知でしたか?
先月中に新しく作られた件名標目を紹介している一覧です。(一部は省略されてます)
今後、上記のお知らせ記事に関連して、こちらの「データ部ログ」でも毎月新設件名の話題をとりあげていきたいと思います。
(ちなみに、件名について復習したい方はMARC MANIAX 分類/件名の過去記事をご覧下さい)
個人的に気になった新設件名といえば、「持続可能な開発」。
(英 Sustainable Development/サステイナブル ディベロップメント)
これは国立国会図書館件名標目表(NDLSH)を参考にして新設しました。
概念としては、「地球環境全般に関して、いまの世代の活動が未来の世代の活動を損なうことなく持続できるように配慮した開発」ということです。
「~な〇〇」などという表現のつく件名はほとんどないため、ちょっと新鮮。
洞爺湖サミットも近づき、環境への関心が高まっているなか、このような環境問題に関わる件名は最近多く新設されています。ということは、環境をテーマにした本が多く刊行されているということ。
「ん、この言葉、最初耳慣れなかったけど、なんだか最近すっかり認知されてあちこちで使われているな...」
というものがありましたら、いずれ、件名になるかもしれません。